「また9年後にやりましょう」新人時代にしのぎを削ったレスラー2人がともに王者となって約9年ぶりの再戦!

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 21日、東京都・王子BASEMENT MON☆STARにてTTTプロレスリング『TTT選手会プロデュース興行』が開催。瀧澤晃頼と最上九が約9年ぶりのシングルマッチを行った。

 TTT(TOTAL TRIUMPH TEAM)とは、故・ターザン後藤さんから学生時代に指導を受け、プロデビュー後はミスター雁之助に師事してきた黎明期インディープロレスの後継者的存在であるガッツ石島が2020年1月に“インディープロレス統一”を掲げて旗揚げした団体。
 90年代インディーの空気を色濃く残したディープなメンバーが参戦している他、都内の商店会と協力してプロレスでの町おこしに協力。老若男女にプロレスの楽しさを伝える草の根運動を展開。これが実を結んで安定した集客を実現し、旗揚げ4周年を迎えた今年の12月28日には団体初の後楽園ホール大会開催を決定するなど驀進している。

 そんなTTTだが、本興行だけでは満たしきれないインディーファンの需要の“スキマ”を埋めるべく、選手会主催興行を追加開催。関東のインディーシーンを長年見続けてきたファンにとってエモーショナルなカードが並んだ。
 その中の1つが、瀧澤晃頼と最上九のシングルマッチだ。

 瀧澤は高校時代はレスリングでインターハイに出場したというバックボーンを持ち、地元・長野県で社会人プロレス団体である信州プロレスに入団。その後、ASUKA PROJECTに入団して2015年9月30日にプロデビュー。フリーとなってからは関東のインディー団体を中心に活躍し、2021年1月にTTTに入団。
 2023年1月には団体の至宝たるインディー統一無差別級王座を、2024年3月には神崎ユウキとともにインディー統一タッグ王座を戴冠するなど団体の中核として活躍。高い女性人気を誇るイケメンジュニア戦士として注目度が急上昇中の選手だ。

 最上は高校野球から学生プロレスを経てKAIENTAI DOJOに入門し、2015年9月6日にプロデビュー。ヤンキー風のコワモテな出で立ちながら、プリキュアとベイスターズをこよなく愛するオタク。さらに出身地である山形県・戸沢村の母校に毎年たくさんの本を寄贈する活動“最上九文庫”を行うなど、ギャップ萌えの塊のような男だ。

 瀧澤と最上は、デビュー日が数週間しか違わない同期。新人時代は幾度もシングルマッチで対戦してきたが、互いにそれぞれの道で結果を出すようになるとリング上での対面は無くなっていった。
 今大会では、約9年ぶりに両者のシングルマッチが実施。瀧澤はインディー統一タッグ王座を、最上はFREEDOMSのタッグ王座であるKFCタッグ王座を保持しており、ともに王者として成長した姿で再び向かい合うことになった。


 試合は、互いに積み上げてきたものを確かめ合うかのような堅実なレスリングに始まり、最上はネックロックを中心とした首への一点集中攻撃、瀧澤は機動力を活かした打撃で攻め込んでいく。
 中盤までは終始最上が優勢を取り、羽折り固めで幾度もギブアップ寸前まで追い込む。しかし、瀧澤はココナツクラッシュ→チンクラッシャー→バイシクルキックの得意のコンボを叩き込んで反撃の狼煙。ブルーサンダー・ボムからチルト3(※変形オリンピックスラム)と続け、必殺の右打ち(※ハンマーロック式急角度DDT)を狙う。
 しかし、最上がぶっこ抜いてフィッシャーマン・バスターで叩きつけるという力技で切り返し、羽折り固めで絞り上げてギブアップを奪った。

 試合後、瀧澤がよろよろと握手を求めると、最上は両手でガッチリと握り返して応えた。

 バックステージに戻った瀧澤は、「8年か……9年ぶりですかね、最上さんとは。あの頃から成長して、お互いのコンディションも良くベルトを持った状態でやりたいなって思ってたんですよ。あの頃の試合を見てくれていた人が今日の会場でどれくらいいるか分からないですけど、お互いの成長ぶりを見せたかったし、僕らも試合を通して知りたかったんで。最上さんにも、お客さんにも伝わっていたら嬉しいっすね」としみじみ語る。
 しかし、再戦の時期について問われると「また9年後で!(笑)」と即答。これからのインディー界を背負っていく2人の9年後の再戦は、今よりも大きな会場で、ベルトをかけて争われることになるかもしれない。

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