『PANCRASE 342』の対戦カード3試合が発表!ストロー級暫定王座決定戦で黒澤亮平とリトルが対決!

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 3月21日午後、都内新宿区のパンクラスにおいて、『PANCRASE 342』(4月29日、立川ステージガーデン)の決定カード3試合が発表された。
 発表されたカードはチャンピオンシップ1試合、ワンマッチ2試合。


▼ストロー級暫定王者決定戦 5分5R
黒澤亮平(THE BLACKBRLT JAPAN/修斗第6代世界ストロー級王者/2位)
VS
リトル(HIDE’S KICK/4位)


▼ライト級戦 5分3R
粕谷優介(総合格闘技道場CROWN/2位)
VS
久米鷹介(ALIVE/第7代同級王者/3位)


▼ストロー級戦 5分3R
KAREN(THE BLACKBRLT JAPAN/第4代同級女王/2位)
VS
ホン・イェリン(DK gym)

 ホン・イェリンを除く5選手が出席、第一部ワンマッチ、第二部チャンピオンシップに分かれて会見を行なった。

【第一部〜ワンマッチ】

――まず最初に、3選手より意気込みをお聞きします。KAREN選手からお願いいたします。

KAREN「THE BLACKBRLT JAPAN所属のKARENです。今回、半年ぶりぐらいにパンクラスに参戦させていただきます。国際戦を組んでくれたので、このチャンスをしっかり活かして一本・KO勝ちします。応援よろしくお願いいたします」

――ありがとうございます。それでは粕谷選手、お願いします。
粕谷「はい、CROWNの粕谷です。長年、頂点にいた久米さんと闘えるということで、すごく楽しみにしています。このカードが決まってすごく気合が入っています。よろしくお願いします」

――ありがとうございます。続いて久米選手、お願いします。
久米「ALIVE所属の久米鷹介です。負けてからちょうど1年ぶりの復帰戦になるんですけども、粕谷選手という素晴らしい相手と組んでいただき、本当に全力で挑むつもりで戦いたいと思っております。よろしくお願いします」

――ありがとうございます。ではここで、質疑応答に入りたいと思います。お願いします。

――粕谷選手と久米選手におうかがいします。お互いの印象と この試合が決まった時の気持ちを教えてください。
粕谷「僕はもう、久米さんがチャンピオンだったのをずっと見てきたので、お客さんとして見てる時は闘いたくないな、強いなと思いながら見てたんですけど、オファーがあった時は、なんかちょっと楽しみというか、すごい嬉しかったです」

久米「自分も、逆に粕谷選手、本当に修羅場をくぐった試合、すごい選手に勝ってきてるっていう印象がありますんで、自分も本当に挑む立場で向かっていかないとと思っています。すごく気が引き締まって、日々、充実して送らせていただいております」

――KAREN選手、このタイミングでもう一度またパンクラスに戻ってきて、 一度大島(沙緒里)選手に敗れて引退から戻ってくるホン・イェリン選手と闘うということについて、うかがいます。彼女は、いったん引退を決めて、復帰戦をするっていう選手なんですけど、そういう選手と闘うことをどういう風に考えていますか。
KAREN「はい。引退を考えてから、そこからまた上がってくる選手なので、 意気込みも多分強いと思うんですけど、そこをねじ伏せて、また引退じゃないですけど、上には上がらせないような試合をしたいと思います」

――去年、結果的にけっこうしんどい1年になったかと思うんですけども、 THE BLACKBRLT JAPANに移籍してもうかなり経ちました。去年の今頃とか年末とかと比べて、今、自分自身がどれぐらい力をつけたっていう風に思われていますか。
KAREN「移籍してから1年ほど経つんですけど、去年の今頃とは 絶対、一回りも二回りも多分強くなってると思うので、そこをしっかり試合で見せたいと思います」

――ありがとうございます。粕谷選手と久米選手、チャンピオンのアキラ選手も含め、自の場合と自他共の場合と ゴリラに例えられることが多い3選手なんですけど、相手より自分の方がゴリラに近いんだ、優ってるんだ、というのはありますか。
粕谷「その質問は、ちょっと予想してなかったです(笑)。えー、えー、2人に勝ってるところ…(道場の0キッズの子たちがゴリラのガチャガチャを見つけると、『先生いたよ!』って言って買ってきてくれます。ハハハ!)

――ク選手お願いします。
久米「ガチャガチャで言うと、僕は同じやつを3つ別人からもらったことがあります。実際に受け取っているんで、 逆に自分は一番3人の中で人間に近いと思ってます(笑)」

――ありがとうございます(笑)ほか、質問のある方いらっしゃいますか。

――はい。お3方それぞれにうかがいます。 まず、KAREN選手、去年は難しい年だったというお話がありましたけれども、その中でも外で1戦勝ってきたことで得た自信についてまず教えてください。
KAREN「負けから勝ちっていうか、這い上がるのって結構大変で、そこから 一回外で闘って、そこでも国際戦でやらせていただいたんですけど、そこで、移籍してから強くなってるっていうのを結果で示せたので、今回もしっかり示したいなと思います」

――ありがとうございます。もう1つ、今、練習環境としてどういった選手と練習をしていらっしゃいますか。
KAREN「はい。今度3月の大会にも出る重田ホノカ選手とか、浅倉カンナ選手とか、もう本当に粒揃いのプロの選手と一緒に練習しています」

――今までだいぶ練習環境的には相手に恵まれてるところもあると思うんですけど、そういうところで得たのはどういうところですか。
KAREN「そうですね、寝技とかレスリング力とか、やっぱり技1つ1つの技術が高い選手たちとやってるので、やられて覚えてっていう感じで、体でどんどん覚えてきてるなっていう感じがしています」

――ありがとうございました。では、続いて粕谷選手にうかがいます。粕谷選手も外での実績が十分ありますが、今回、久米選手と対戦をするっていうところでは、ご自身の中ではランキングは上ではありますけれども、挑戦者的な立場なのかなど、どういった気持ちで臨むのかっていうところを教えてください。
粕谷「4年前ぐらいですかね、(サドゥロエフ・)ソリホン選手と暫定タイトルマッチ(2019年9月)があったんですけど、それに勝てれば久米さんに挑戦できるということで、そこで久米さんと闘いたいなっていう思いはあったんですけど、そこで勝てなかったんで、僕の実力不足だったなっていうのがあるんで、今回、闘ってみたかった久米選手とカードが決まったのはワクワクしています」

――先ほどキッズの話もありましたけれども、ジムを持って、いろんな人に支えられているというところがあると思います。それがご自身の闘いの上でプラスになったり刺激になったりする部分っていうのはどういったところなのでしょうか。
粕谷「はい。僕はずっと道場生と練習して、プロ選手と練習することは基本的にはないので、クラスの一般会員さんと練習して、その成果をプロの舞台で試してみる、みたいなテンションで闘っているので、道場生と一緒にやってることを久米選手にぶつけたいなっていう思いです」

――ありがとうございます。では、久米選手におうかがいします。 前回の試合(2023年4月)から少し空いての試合ということになりますけれども、その間、ポジション調整も含めていろんなことをされたと思うんですが、どういったことをされたかというところを教えてください。
久米「そうですね、前戦からもう1年近く開くんですけども、その間も練習はずっと出来ましたし、試合が決まりそうなこともありながらっていうのもあったんですけども、逆に(試合が)決まってないことで、いろいろ冷静に、自分の技術的な部分だったり、身体に向かい合うとか、試合が決まっているとなかなかできないような向かい合い方もして来られたと思っています」

――もし差し支えなければ、具体的にどんな取り組みをされたのか教えていただけますか。
久米「やっぱりどうしても試合とか決まってると、それに向けた技術の練習の頻度が増えると思うんです。ちょっと新しい技術に取り組んでみたりであったり身体作りの部分でも 日頃やらないようなトレーニングにちょっと時間を割くこともできたと思います。減量だったり、そういう詰まったものがない部分、普段の体重だったりも今までと違ったアプローチもして来られたので、そういう部分がよかったかなと思います」

――今回、復帰戦という風な形になるんですが、その相手としてはなかなか大変な相手かなという風にも思います。そのあたり、今回の試合でどういったところを見せたいか教えてください。
久米「はい。今おっしゃったように、素晴らしい強い相手を用意していただいたんで。あと、自分の中でもそういう相手に向かって戦っていきたいっていうのがありますので、そういう部分ではモチベーション的にもすごくいい状態で できていますし、強い相手に向かって挑むつもりで充実した日々を送れていますので、このまま当日までですね、駆け抜けていきたいなと思っています」

――ありがとうございました。KAREN選手にお伺いします。見たところ、とても大人になったなっていう感じがします。所属が変わられて、技術的にも変わったと思うんですけど、KAREN選手の魅力は、やっぱり負けん気が強いところだと思うんですが、そういうところは変わったりしてないですか。
KAREN「多分変わってないと思います(笑)」
――楽しみにしてます。
KAREN「はい、楽しみにしていてください」

――では、オフィシャルからの質問となります。皆さんにうかがいます。どんな試合をして、どんな決着、どんな風に決着をつけたいかですか。
KAREN「はい。国際戦で試合も結構積んでいる選手なので、油断をせず、しっかり自分が 一本、KOで勝ちます。応援よろしくお願いいたします」

――では、粕谷選手お願いします。
粕谷「久米さんとの試合が決まってから、『久米地獄』っていうワードが頭から離れなくて、寝る前とかも『久米地獄』っていうのがずっと頭に浮かんじゃってるんで、それをなんとか切り抜けて攻められればなと思います」

――久米選手お願いします。
久米「久米地獄に持ち込めたらいいんですけど、やっぱりもうこれだけ経験も積んできましたし、やっぱりやってきたものを しっかり出し切って。とにかく、ずっとやって来ているのが格闘技の本質的な部分ですね。しっかりダメージを与えて、コントロールして、その先にフィニッシュっていうのは常に狙っていきたいので、そこを冷静に闘っていきたいなと思っています」

――ありがとうございました。 それでは、以上を持ちまして、第一部の記者会見終了とさせていただきます。カレン選手、カヤ選手、久選手、ありがとうございました。

【第二部〜チャンピオンシップ】

――では、第二部に移らせていただきます。まず、両選手から一言ずついただきたいと思います。まずはリトル選手からお願いします。
リトル「HIDE’S KICKのリトルです。自分も黒澤選手と同じく、もともと修斗に出ていて、兄弟子の石渡伸太郎選手を追っかけてパンクラスに出始めました。で、ついにここまで来たなっていう気持ちもあるんですけども、でもやっぱり僕は常に、見ている人を常に楽しませたい、喜ばせたいっていうのがあるので、より多くの人が見てくださるこの暫定タイトルマッチでも、1人でも多くの人を全力で楽しませることができればなと思います」

――ありがとうございます。では、黒澤選手、お願いします。
黒澤「ベルトを獲りににパンクラスに来たので、この暫定タイトルマッチが決まるまで色々ありましたけど、純粋にタイトルマッチが決まって嬉しいなって思っています」

――ありがとうございます。では、記者の皆様から質問をいただきたいと思います。

――お2方にうかがいます。今回、空位の王座を争うのに“暫定”になっています。試合に応じた自分たちが闘うんだから正規王座じゃないのかっていう気持ちはないでしょうか。
リトル「はい、そうですね。正直、そこに関しては特に不満とか全くなくて、ほんとにこの試合を用意してもらったってことがありがたいなと思って、全力でやるだけだなと思っています」

――黒澤選手、お願いします。
黒澤「僕は不満があって。それは1位がいないんで仕方ないんですけど、だからこそリトル選手とタイトルマッチが決まったのはすごく嬉しいなと思ってます。なのでこの試合、 僕の中では勝った方が正規、次その選手が防衛するなら防衛戦っていう勝手な気持ちではいます」

――ありがとうございます。両選手にうかがいます。お互いの印象とかイメージ、これまでの試合見てどういう風に思ったか教えてください。リトル選手からお願いします。
リトル「黒澤選手はパンチとかも結構あって、勢いよく振ってきたりとかして。で、黒澤選手とだったら もう本当にバチバチと楽しい試合ができるんじゃないかなと思ってるんで、お互いボコボコになって血だらけになって、いい試合できればなと思います。やっぱり最後はそうして僕が勝って、しっかりポーズを決めたいなと思ってます」

――ありがとうございます。黒澤選手、お願いします。
黒澤「リトル選手は、大ベテランっていうぐらいの選手だと思うんですけど、タフでいい意味で本当、若手みたいな試合をする選手で。試合僕も何試合か見てますけど、本当に面白い試合してるんで、僕もどんどん攻めるんで、お互い攻めて攻めて噛み合ういい試合になるんじゃないかなと思います」

――お2人にもう1つ質問です。パンクラスのベルトが今目の前にあるんですけど、どのような気持ちですか。そして、このベルトに対してどのようなイメージを持っていましたか。リトル選手からお願いします。
リトル「はい。このパンクラスのベルトは、先ほども言った、自分の兄弟子の石渡選手がこのベルトを巻いていて、僕のやっぱりゴールというか、 本当に目指していたところだったので、それが目の前にあるっていうのは、もちろん人を楽しませたいってのが一番にはあるんですけども、自分のこと、本当のことを言うと、かなりエモい気持ちになっています」

――黒澤選手お願いします。
黒澤@僕はデビューが修斗。修斗でベルトを巻きました。でも、正直1〜2年前 とかは、このベルトを獲るとかは、自分の人生に現れるとは思っていませんでした。なので、去年からパンクラスに出させてもらって、うん…人生もそうですけど、格闘技人生も どういう流れになるかわからないなっていう、なんか不思議な気持ちもあります。でも、獲るって決めてここに来たんで、(ベルトが)目の前に現れて嬉しいなって思ってます」

――ありがとうございます。また、お2方それぞれにうかがっていきたいと思います。黒沢選手はストライカーのイメージがあったと思うんですけれども、パンクラスでは、それ以外の部分も非常に強さを発揮しています。パンクラスに参戦するようになってから、どういったところが自分の闘い方の中で伸びてきた、強みになってきたかと思いますか。
黒澤「基本的に、一番の強みが打撃ってところは変わらないんですけど、その打撃のスタイルも少しずつ少しずつ変えてきましたし、組みの部分もMMAなんで混ぜながらっていうのもあって。あとは八田(亮)戦、あれだけ寝技のできる選手と闘って、まあMMAの中のグラップリングではあるんですけど、ああいった相手に寝技である程度やりあえた、勝負できたっていうのは自信になっています」

――ありがとうございます。今回の相手のリトル選手は、おそらくどの選手とやっても本当に接戦にしてくる、競ってくる選手ですが、その辺に関しての自信をお聞かせてください。
黒澤「やっぱり接戦になるってことは、実力が拮抗してることが多いと思っていて。で、僕の強み、良いところを出せればスパンと倒せる。他の選手とは違うんじゃないかなと思ってるんで、うん、そこを自分を信じて思いっきりぶつけたいなと思っています」

――ありがとうございます。今度はリトル選手にうかがいます。リトル選手は本当にいい試合をするという評価を得ていると思いますが、なぜそれができるのか、 なぜ見ていて楽しい試合ができるのでしょうか。
リトル「そうですね。僕が格闘技を始めたきっかけっていうのが、PRIDEだったんです。見てすごく興奮して。東京ドームで見たんですけど、家に帰って、あ、格闘技やろうって思って。で、自分がああいう試合をやりたかった、そのために格闘技やってたようなところがある。 そういったところじゃないでしょうか」

――ありがとうございます。リトル選手は実業家としての顔もお持ちだと思うんですが、そういった中でここにこうたどり着きました。ここまで来るには、普段の生活含めていろんなこう努力があったと思うんですが、その辺に関してはいかがですか。
リトル「正直しんどい時もあったりとか、もちろんするんですけど、でもやっぱり一番やりたいことなんで、格闘技が。で、自分の生きる道だと思ってるので、毎日楽しくてしょうがないですね」

――リトル選手は今、年齢的には38歳。先ほど黒澤選手もおっしゃっていましたけど、闘い方を見ていると、そんな年齢なんだってちょっと驚きます。ご自分の中で、年齢的な部分っていうのは何か感じるところはありますか。
リトル「そうですね。特に感じたことはないですかね。常に毎日毎日少しずつ強くなってるなってまだまだ感じますし。人間だから怪我の治り具合がとかそういうのはあるかもしれないですけど。でも全然もう変わらないですね」
――ありがとうございます。期待しています。

――それでは、最後にオフィシャルより質問させていただきます。どのような決着で、どんな風に勝利してくれるかを教えてください。では、リトル選手からお願いします。
リトル「そうですね。見たこともないような技を繰り広げて会場をあっと驚かせて無事勝ちたいと思っています」

――ありがとうございます。黒澤選手、お願いします。
黒澤「はい。今日見た夢なんですけど、殴っても殴っても倒れないリトル選手が出てきて、なんでこいつ倒れねえんだよみたいな感じで試合してる夢を見たんで、当日はそうならないようにしっかり全部強化して倒したいと思います」

――ありがとうございました。

(写真・構成/佐佐木 澪)

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