“一生に一度の挑戦”は成就せず!51歳の田中稔が筋肉ムキムキ28歳の田村ハヤトに玉砕!

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 13日、東京都・後楽園ホールにて『GLEAT Ver.10』が開催。田中稔がG-REX王座に挑戦するも戴冠を逃した。

 GLEATの至宝たるシングル王座・G-REX王座は、昨年12月に田村ハヤトが初戴冠。この日は3度目の防衛戦として田中稔を迎え撃った。

 28歳のハヤトに対し、稔はキャリア30年の51歳。ハヤトが生まれる前からプロレスラーとして活躍している大ベテランだ。
 今回の王座戦に向け、稔は大会前夜に「今の俺が作れる最高の自分は作れた。これで勝てなかったら俺は一生田村ハヤトには勝てないんだろうなと思う。“一生に一度の挑戦”は、いよいよ明日だ」と決意を語っていた。


 178cm 103kgとヘビー級の体格を持つ田村に対し、稔は175cm 85kgとジュニアヘビー級の体格。
 序盤は田村が体格差を生かしたパワーファイトで圧倒して首へのダメージを蓄積。対する稔はローキックや低空ドロップキックを軸とした足攻めをコツコツと積み重ねていく。 
 我慢の試合が続いた稔だったが、中盤にプランチャを決めて逆転の狼煙。雪崩式ハーフハッチ・スープレックスからBDF、FIRE BALLスプラッシュと大技で畳み掛けるが、田村は根性でキックアウト。
 信じられないといった表情を浮かべた稔だったが、ローキックの猛連打で体勢を崩させてハイキック。グラウンドコブラや飛びつき式ヒザ十字などガムシャラな猛攻をかけていくが、ハイキックをキャッチしたハヤトがデスバレーボム。

 ハヤトはバックドロップの連発からハヤトオーケストラ(※キン肉バスター)。さらにロープに飛んで全体重を浴びせかける強烈なラリアット2連発で3カウントを奪った。

 バックステージに戻った稔は、大の字になって天を仰ぎながら「負けちまったっすね……。51歳、まだまだスゲーぞって見せようと思ったんですけどね。メチャクチャ強かった。戦前言った通り、“一生に一度の挑戦”。俺が言ったからね。今後二度とG-REXには挑戦しない。今日が最初で最後の挑戦になっちまったけど、それはなんも後悔してない。田村に行っときたいことは2つですね。1つ目、今日のところは俺の完敗。2つ目、田村……お前こそがGLEATの未来だ。まあなんにせよ、俺がGLEATに決めるから」と語り、ふらつきながら去っていった。

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