90年代から生きるインディープロレス界の妖怪を退治!インディー統一タッグ王座決定戦はガッツ石島&マスクドミステリーvs瀧澤晃頼&神崎ユウキに決定!
17日、東京都・新木場1stRINGにてTTTプロレスリング『CONVICTION 1』が開催。第5代TTT認定インディー統一タッグ王座決定トーナメント決勝戦進出者が出揃った。
TTT(TOTAL TRIUMPH TEAM)とは、故・ターザン後藤さんに薫陶を受け、ミスター雁之助を師に持つ黎明期インディープロレスの後継者的存在であるガッツ石島が2020年1月に“インディープロレス統一”を掲げて旗揚げした団体。
90年代インディーの空気を色濃く残したディープなメンバーが参戦している他、都内の商店会と協力してプロレスでの町おこしに協力。老若男女にプロレスの楽しさを伝える草の根運動を展開。これが実を結んで安定した集客を実現し、旗揚げ4周年を迎えた今年の12月28日には団体初の後楽園ホール大会開催を決定するなど驀進している。
TTTは旗揚げ時から不動産も合わせて数十億に及ぶとも言われる大富豪・TTTの石川会長の個人資産に目をつけた悪の軍団【渡鳥連合】の侵略を受けていたが、前回大会でついに首魁たる藤原秀旺を打ち破って追放することに成功。
渡鳥連合の藤原秀旺&塚本拓海が保持していたTTT認定インディー統一タッグ王座も返上となり、今大会から空位となった新王座を決定するトーナメントが開催された。
1回戦では、政岡純&木下亨平vs瀧澤晃頼&神崎ユウキ、ホー・デス・ミン&松崎和彦vsガッツ石島&マスクドミステリーの2試合が実施。
セミファイナルで行われた政岡&木下vs瀧澤&神崎の試合では、イケメン揃いということもあり黄色い歓声が飛ぶ。
しかし、試合はスピーディなノンストップファイトが展開。インディー界でその名を轟かせる【REAL HIPSTAR】政岡&木下が卓越したコンビネーションを見せて圧倒していくが、瀧澤&神崎も諦めずに食い下がり猛反撃。気付けば終盤にはほぼ互角の展開に持ち込む。
瀧澤がREAL HIPSTARに集中砲火を浴び、木下の必殺技であるジャーマン・スープレックス・ホールドを被弾。しかし、政岡の必殺技であるAmbitionsは神崎がドロップキックで後頭部をぶち抜いて阻止。神崎が作った隙を逃さず、瀧澤が木下に右打ち(※ハンマーロック式の飛びつきDDT)で突き刺して3カウント。
瀧澤&神崎が下馬評を覆す大金星で決勝戦進出を決めた。
メインイベントでは、セミの正統派ファイトとは打って変わって【クレイジーユニオン】ホー・デス・ミン&松崎の奇襲から場外乱闘に発展する狂乱ファイトが展開。
しかし、90年代インディープロレスから生きるレジェンドたちの攻撃は実に老獪。乱闘のさなかにも120kgの巨体を誇るガッツのヒザのみに狙いを定めて一点集中攻撃。いぶし銀の松崎がミステリーの救援を巧みに断ち、ホー・デス・ミンが膝十字固めや足4の字固めなどでガッツにギブアップを迫っていく。
松崎が伝家の宝刀たるランニングネックブリーカードロップを決め、さらにラリアットを狙ってロープへ飛ぶが、ミステリーが松崎の視界外から土手っ腹にドロップキック。ぐらりとよろけた一瞬の隙を見逃さず、ガッツが鬼神ナックルから必殺のフェイスバスターを決めて3カウントを奪った。
これにより、3月23日の新木場大会ではガッツ&ミステリーvs瀧澤&神崎という全員所属選手の顔ぶれでインディー統一タッグ王座決定戦が行われることに。
ガッツが「俺らのやったプロレスと、お前らのやったプロレスは全く毛色が違う。インディーには色んなプロレスがあるから。その毛色の違うプロレスで勝ち上がってきた俺たちが、インディー統一タッグのチャンピオンを決めるに、まさに相応しいと思う。ここは正々堂々とガッチリやろう」と語りかけて締めを若手2人に託すと、瀧澤は「来月もメインは俺たちが締める」とニヤリ。
自己主張が控えめで突き抜けられずにいた瀧澤が神崎というパートナーを得て殻を破る兆しを見せた。