上野勇希が“DDTのアイコン”男色ディーノとの熱闘制し、KO-D無差別級王座V2!“ミスターDDT”HARASHIMAが3・17後楽園で挑戦

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 DDTプロレスの人気ユニット・サウナカミーナのプロデュース興行「花より熱波3~ととのいをキミに~」が2月14日、東京・新宿FACEで開催された。KO-D無差別級王者の上野勇希は“DDTのアイコン”男色ディーノとの30分超えの激闘を制し、V2に成功。過去、同王座を10回戴冠した不動のエースで、“ミスターDDT”HARASHIMAが「旗揚げ27周年記念興行」(3月17日、東京・後楽園ホール)で挑むことが決まった。

 当初この一戦はノンタイトル戦で組まれていたが、上野の強い要望により王座戦へ。ディーノの同王座への挑戦は2021年4月11日以来(当時の王者は秋山準)、3年ぶり。序盤レスリングの攻防、ショルダータックル合戦から、ディーノがブレーンバスター、ナイトメア。上野は場外に落とすと、プランチャ、場外でボディスラムを一閃。ディーノは股間をつかんでブレーンバスター、エクスプロイダー、ラリアット、ファイト一発と怒涛の攻めも、男色ドライバーは上野が阻止。ディーノは急所を蹴っていくも、上野はシャイニング・ウィザード。場外へのムーンサルトアタック、フロッグスプラッシュはディーノが剣山。ディーノは蒼魔刀、ファイト一発、リップロックから男色ドライバーもカウントは2。ムーンサルトプレスは自爆も、エプロンで男色ドライバー。上野がトップロープ超えのトペコン・ヒーロを敢行。ステージに移動してエルボー合戦から、上野が硬いフロア上にボディスラム。ダメージを受けたディーノは近くにいた愛犬ハクから力をもらい、カウント19ギリギリでリングにカムバック。

上野はフロッグスプラッシュからBMEもかわされる。ディーノはゲイ道クラッチもカウント2。濃厚なリップロックで上野が失神寸前に。ここからディーノが男色ドライバー、ゴッチ式男色ドライバー、男色カナディアン・デストロイヤー。トランクスを脱いだディーノはムーンサルトプレスも3カウントは奪えず。さらにもう1枚トランクスを脱いだディーノは再度ムーンサルトプレスにいくも自爆。上野はドロップキックから掟破りの逆リップロック、BMEも決まらない。上野はラリアット、ヘッドバット、後頭部にシャイニング・ウィザードもディーノは返す。ならばと上野は顔面へのドロップキックを叩き込むと、ディーノの力が尽き3カウントが入った。

 上野は「隠してたもの、あきらめてたものに向き合ってくれてありがとうございます。男色さんはこの試合に勝てたら、人生変わるかもしれないと言ってたけど、僕はDDTに出会って、男色ディーノに出会って、とっくに人生変わってるんですよ。そんなヤツ目の前にして、後ろに下がるなんてやめてください。このベルトにも僕にも中指立てて、立て合って、DDTみんなに伝えられるライバルでこれからもいてください」とマイク。ディーノは「すごい今複雑な気持ちだけど、やっぱDDT面白れぇな」と返した。


 ここでHARASHIMAがリングインし、「今のDDTのエースは君だよね。僕は気が付けば、今年50歳。下の子も育ってきたし、そろそろなんて、ちょっとそんなことを思うことがあったけど。でも先日、この場所で同世代の仲間(坂口征夫)と戦って、蹴り合って気付かされたことがあるんだよ。僕はそのベルトが欲しい。どうしてもそのベルトを巻きたい。なぜなら僕がDDT不動のエース、HARASHIMAだからさ。そのベルトに挑戦させてください」とアピール。

 これに対し、上野は「HARASHIMAさんが欲しいのは、このベルトですか? 僕が持ってるこのベルトですか? 僕はDDTの不動のエース、このリングでメインイベントを締めるHARASHIMAさんにあこがれていた僕はもういないんですよ。チャンピオンとして、HARASHIMAさんを迎え撃って、DDTのエースを超えて、DDTの先に進みます。思いっきり来てください。ぜひやりましょう」と快諾し、3・17後楽園での王座戦が決まった。

 バックステージで上野は「DDTでどこでやってる男色ディーノもすごいんです。真ん中でも男色ディーノはすごいでしょう。こんなにも心をぶつけ合えるライバルはほかにいないかもしれない。これからも中指立て続けてください。また戦いましょう。次出てきてくれたのはHARASHIMAさん。HARASHIMAさんが“鍛えてるからだ”って締める度に、僕はあこがれてうらやましくて。でももうそんな上野はいません。このベルトを欲しいって言ってくれましたね。でも僕が持ってるKO-D無差別級は今までのベルトとは違います。僕が持ってるKO-D無差別のベルトです。この意味はすごく重いです。強いだけじゃダメ。今までがあるだけじゃダメ。僕はHARASHIMAさんに勝って、もっともっと進んでいっちゃうよ」とベルト死守を誓った。

 約3年ぶりの王座挑戦が決まったHARASHIMAは「世代としてはディーノを応援してたけど、どっちが勝ってもいこうと思っていて。結果、上野が勝って、坂口さんに背中を押された面もあるし、僕ら世代がまだまだ頑張らなきゃいけない。上野とはD王で負けてしまって。すぐ挑戦なんてなかなか言えるアレじゃなかったけど、受けてくれて。タイトルマッチとしてチャンピオン上野勇希にガッチリ向き合えるのは非常に楽しみです。まだまだできるところを見せてガッチリ勝ちたいと思います」と4年ぶりのベルト獲りに燃えていた。

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