秋山準が超変則ルールでササダンゴを退けEXTREME王座初V! 2023年1・21横浜でアントーニオ本多が挑戦

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 DDTプロレスが12月29日、TOKYO DOME CITY HALLで今年最後のビッグマッチ「NEVER MIND 2022」を開催。DDT EXTREME王者の秋山準が挑戦者スーパー・ササダンゴ・マシンを超変則ルールで下して王座初防衛に成功。ひょんなことから、2023年1月21日、横浜ラジアントホールで、アントーニオ本多が挑むことになった。

 12・4後楽園で挑戦表明したササダンゴに対し、秋山が突き付けた条件は減量。ササダンゴは元々127キロあったが、3日前(26日)の記者会見時点で117キロと公表し、ルールを「減量できなかったら即通常ルール!スペシャル」と指定。試合直前に行われる計量で、秋山が譲歩した110キロ以下になった場合、ササダンゴが考えたEXTREMEなルール(当日発表)となる。減量失敗の場合、ササダンゴにとって最もEXTREMEなゴリゴリの“PWFルール”で戦うことになった。

 そして、試合前に計量した結果、119・6キロ。コスチュームの3キロ分を引くと、116・6キロで、6・6キロオーバー。これにより、ゴリゴリの“PWFルール”でタイトル戦が行われるはずだったが、ササダンゴは調印書に「12分の1、スーパー・ササダンゴ・マシン」とサインしていたもよう。自身のプラモデルを計量し、計量はパスしたことになってしまった。試合前の“煽りパワポ”で、ササダンゴは「EXTREME王者になりたい」として、秋山のアクリルスタンドと自身のプラモデルが「トントンプロレス無差別級選手権」で試合を行うことを発表。

 秋山が入場すると、リング中央に台が設置され、アクリルスタンドとプラモデルを指でトントンして、倒した相手から3カウントを取れば勝ちとなったが、なかなか勝負が決まらない。秋山はノア旗揚げ当時のフィギュアを持ち出して戦わせるが、決着がつかない。そこで、トントン相撲ルールに変更。先に倒れた方が負けとなったが、ほぼ同体で倒れ、レフェリーは“同体”を主張。ササダンゴが怒ると、秋山はプラモデルを破壊。激高したササダンゴは「超えちゃいけない一線を超えた。ちゃんとプロレスやろうぜ。通常のプロレスルールで」と要求して本格開戦。

 秋山がヒザを見舞えば、ササダンゴは垂直落下式リーマンショックを繰り出す。秋山はフロントネックで絞め上げると、ヒザ蹴り。さらに、サポーターを外して生ヒザ。これを返されると、エクスプロイダー、リストクラッチ式エクスプロイダーを決めて3カウントを奪取。

 試合後、今林久弥GMから次期防衛戦が1・21横浜と告げられると、秋山が「戦いたい相手、リングに来い!」と叫ぶ。セコンドに就いていた本多がササダンゴをリング外に出そうとしていると、つまづいて秋山の目の前に。本多にそんな気はなかったが、挑戦表明と解釈した秋山は「今来たな! アントンだ」として、今林GMも即決した。

 バックステージで秋山は「これがEXTREMEと言えば、EXTREMEなんだろ。(次は本多だが?)変則的な試合も楽しみに、また年を迎えたいと思います」と話した。

 ササダンゴは「俺もプラモデルもボロボロ。だけど秋山準から逃げなかった。秋山準と戦った世界唯一のプラモデルになれた。ボロボロになったけど、うちにはプラモデルをつくる金型がありますから、ササダンゴ・マシンプラモデルは生きてます。DDT年間最後のビッグマッチ、30分近くも秋山準を独り占めしたのは、この私。最高でした。もっと秋山さんにイヤな絡み方して、もっとあの人からプロレスを学びたいとこっそり胸のなかで思ってます」とコメント。

 挑戦が決まった本多は「人生は偶然の連鎖。たまたまセコンドに就いた私が彼の体を回収しに行って、たまたま挑戦者になる。この偶然の連鎖こそが必然なんです。私は秋山準とも握手を交わしてしまった。その握手のなかに、秋山準の気持ちが入ってるのを確認してしまった。本当は逃げたい気持ちでいっぱいですが、オマエのベルトの最後の出番になる。私がベルトを獲る」と珍しく強気だった。果たして、この異色対決はどんなルールになるのか注目だ。

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