小嶋斗偉改め「To-y」が大奮闘も田中将斗に玉砕!MAOは変則ルールでクリス・ブルックスにリングアウト勝ち
DDTプロレスの人気ユニット・サウナカミーナのプロデュース興行「花より熱波3~ととのいをキミに~」が2月14日、東京・新宿FACEで開催された。超満員札止め(500人=主催者発表)の観衆が見守るなか、今大会からリングネームを「To-y(とーい)」に改めた小嶋斗偉がZERO1のエース・田中将斗相手に大奮闘も玉砕した。
肋骨を負傷していたTo-yは1ヵ月ぶりの復帰戦。奇襲を仕掛けたTo-yだったが、場外で田中にブレーンバスターで投げられる。田中は足にマトを絞り、足4の字固めなどで攻め立てる。さらに串刺しラリアット、ラリアット、スーパーフライもTo-yが剣山。田中が雪崩式ブレーンバスターにいけば、To-yもブレーンバスターで返す。田中がスーパーフライを決めるも、To-yはカウント1で返す。スライディングDをかわしたTo-yはコジマワンダーランドもカウントは2。スイッチが入った田中はランニング・エルボーバットを見舞うも、2カウント。ならばと田中はスライディングDを叩き込んで試合を決めた。
To-yは「強かった。田中さん、ヤバすぎた。負けたのに僕のほうがととのっちゃった気がします。でも、このまんまととのっただけの状態じゃ終われない。次もう1度田中さんと戦うときは僕がととのわせます。これからTo-yとして新たなスタート。もっと変化して、進化して変わり続けて、進み続けるので、皆さんで熱々になりましょう」と決意。
田中は「DDTの本戦とは違うかもしれへんけど、久しぶりにDDTのリングに上がらせてもらって楽しめた。俺が前に上がっていたときにいなかった選手はけっこういると思うし、今日当たった人もいたかどうかわからんけど。俺の師匠の大仁田(厚)さんとアジアタッグのチャンピオンやろ。いろんな団体行って、ベルト獲ってるけど、全日本プロレスさんのベルト、1度も巻いたことないし、彼がうらやましいね。ガンガン来るし、打てば響くじゃないけど、負けん気の強い若い子というのは大好きやし大好物。ただ花持たせる気はまったくないので、上がってくるヤツは叩き潰します」と善戦のTo-yを評価していた。
また、MAOはクリス・ブルックスとノーロープで場外カウント3の超変則ルールで激突。両者は昨年12月3日、新宿での「D王」公式戦(DDT UNIVERSAL選手権)で対戦。ハードコアマッチさらながらの壮絶な戦いで、MAOがリングアウト勝ちを収めている。場外戦になると、2人はカウント2で客席のイスの上に立つと、なぜかセーフ。今度はカウント2が入ると、2人は手、足をエプロンに差し出し、これまたなぜかセーフに。セコンドの高梨将弘、正田壮史が乱入しMAOを攻撃。高梨のパンチがクリスに誤爆。クリスはプレイングマンティスボムを狙い、高梨が蹴るとクリスが場外に落ちそうになる。高梨がクリスの手を引っ張るも、MAOが高梨の手を蹴り飛ばしてクリスは場外に転落。3カウントが入って、MAOがリングアウト勝ち。「DDTで誰もやらないんだったら、俺とクリスでやっていく。俺とクリスがここのリングでしか見れないものをやっていく。今日はたまたま勝った。シャーデンフロイデ・インターナショナルなんかにまだまだ負けてられねぇ」(MAO)。
なお、過去に黒潮TOKYOジャパンにシングルで連敗を喫している勝俣瞬馬は3年半ぶりの雪辱戦に臨んだ。黒潮はジャケットパンチで攻め込むも、勝俣はジャケットを脱がして熱波で逆襲。逆さ押さえ込みの応酬になるも、両者同時に逆さ押さえ込みを決めたような形となりダブルフォールで引き分け。「あの頃の俺とはもう違う。今日はトラウマも感じてねぇ。続きがあるなら、もっと黒潮TOKYOジャパンの世界を楽しみたいし、そのもっと上をいく」(勝俣)。