2024年初PANCRASEは3・31に開催!ワンマッチ出場5組が意気込みを語った!
2月8日夜、都内新宿区のパンクラスで、『PANCRASE 341』(3月31日、立川ステージガーデン)の出場選手会見が行われた。この日発表されたのはワンマッチ5試合とタイトルマッチ3試合。会見は第一部ワンマッチ、第二部タイトルマッチに分けて行われた。ワンマッチ5試合は以下の通り。
▼女子フライ級 5分 3R
杉山しずか(リバーサルジム新宿Me,We/初参戦)
VS
ライカ(RIGHT THING ACADEMY/2位)
▼女子フライ級 5分3R
NØRI(PRAVAJRA/3位)
VS
渡邉史佳(Fighter’s Flow)
▼フェザー級 5分3R
中田大貴(和術慧舟會HEARTS/6位)
VS
シュウジ ヤマウチ(TEAM YAMAUCHI)
▼バンタム級 5分3R
田嶋 椋(OOTA DOJO/1位)
VS
井村 塁(ALMA FIGHT GYM PUGNUS/3位)
▼松本光史(M PLATIC/6位)
VS
天弥(和術慧舟會HEARTS/9位)
会見にはシュウジ ヤマウチを除く9選手が出席した。選手との質疑応答は以下。
――まず、選手の皆さんそれぞれ試合への意気込みをお聞かせください。
ライカ「今回、30周年記念に呼んでいただきありがとうございます。思いっきり、全力で 戦いたいと思います。応援よろしくお願いします」
――ありがとうございます。続いて、杉山選手お願いします。
杉山「杉山しずかです。今年初試合、 パンクラスで初試合ということで、いい試合、素晴らしい試合と言われるものを皆さんにお見せできるように頑張ります。よろしくお願いします」
――ありがとうございます。渡邉選手お願いします。
渡邉「1年ぶりの試合、30周年に試合を組んでいただきありがとうございます。しっかり盛り上げて勝ちたいと思います。よろしくお願いします」
――NØRI選手、お願いします。
NØRI「PRAVAJRAのNØRIです。パンクラスの30周年記念大会にこうやって参戦させていただけること、大変嬉しく思っております。 今回、女子のカードがたくさんある中で、しっかりと自分らしい闘いで一番いい試合をしたいと思います。よろしくお願いします」
――ありがとうございます。井村選手、お願いします。
井村「パンクラス30周年に呼んでいただき光栄です。地元での試合ということもあり、しっかり勝って、年内中にベルトを獲りたいと思います」
――ありがとうございます。田嶋選手、お願いします。
田嶋「今年1発目の試合ということで、しっかり暴れたいと思います」
――中田選手、お願いします。
中田「和術研修会HEARTS、そして武蔵村山斎藤クリニック所属の中田大貴と申します。去年は悔しい思いをして、毎年ベルトが届きそうな距離で毎回逃してしまって、 本当にそれが悔しくて。でも、今年はしっかり作り直して絶対ベルトを獲りに来るんで、ぜひよろしくお願いします。押忍」
――ありがとうございます。天弥選手お願いします。
天弥「同じくHEARTSの天弥です。松本選手を倒して年内にベルトを獲れたらなって思ってます。応援お願いします」
――ありがとうございます。最後に松本選手お願いします。
松本「今年1発目なんで、しっかり仕上げていい試合をしたいと思います」
――では、まず初参戦の杉山選手にお伺いします。この時期にパンクラス参戦を決めた理由と、目標をお聞かせください。
杉山「目標はベルトです。パンクラスのベルトを持っている藤野恵実選手を見て、いつもかっこいいなと思っていました。そのパンクラスという歴史あるイベントに来ることができて、とても光栄に思っています。
この時期になったのは、ちょっと間が空きすぎてしまったので、準備する時間がとても長くかかってしまいました。その分をここで発散していきたいと思っています」
――もう1点、対戦相手の印象を教えてください。
杉山「ライカ選手は、もちろん打撃が強いですが、前回、対戦経験がありますけど、その時とは全く違う選手になっていることはわかります。ですから本当に、全力で向かっていこうと思っています」
――ありがとうございます。対戦相手のライカ選手。杉山選手の印象をお願いします。
ライカ「昔すぐ負けて、すごい強くて、うまくて、本当にすごい選手です。前回は10 年前でした。今回は、今の持ってる力を全部使って挑戦したいと思います」
――杉山選手、同じ家に、8日前に試合をする人(※3月23日に配偶者・中村K太郎がRIZIN LANDMARK 9 in KOBEに出場)がいて、試合が重なった時って、家庭内の空気とかって、どういう感じになるんでしょうか。
杉山「一応説明すると、中村K太郎選手のことですね。RIZIN神戸大会には出るんですけど、私も応援に行きます。試合の日っていうのは自分自身で整えるものなので、とりあえず家の中は大変なことになると思いますが、お互い毎回のことなので。むしろ、同じ大会に出る方がもしかしたら大変かもしれないです。今回、私の方が試合が後になったので、神戸の試合を見届けてから、家の片付けは時間をかけてやっていただきたいかなと思っています」
――ありがとうございます。次に井村選手と田嶋選手にうかがいます。これまで、アマチュアでの試合以降の、それぞれの対戦相手の進化をどのように感じていますか。
井村「同じネオブラッドで優勝して(※井村は2020年優勝、田嶋は2022年優勝)、まあ……それぐらいしかないですね、ごめんなさい。優勝して、ランキングに入ってきて、そのうちやるのかなと思ってたぐらいで。それが今になったというところです」
田嶋「僕も同じ気持ちで、いつかやるかなとは思っていて。で、アマチュアの時と、井村選手がネオブラ優勝した時とか見てたんですけど、そこから寝技とか全部成長してるんで、僕もしっかり成長したところを見せられればと思っています」
――現チャンピオン(※透暉鷹)がインタビューで『バンタム級で今パンクラスでやる相手はいない、だから自分は強い外国人と試合をしたい』と発言していました。チャンピオンにそう思われている現状と、チャンピオンのその言葉に対して意思表明のようなものがあったらお願いします。
井村「自分はあと一歩のところでベルトに挑戦できなくて。負けて。まあ、言われてしょうがないなと思っています。なので、年内しっかり勝ち続けて、勝つ内容もしっかり見せて、挑戦して勝ちたいと思っています」
田嶋「そう思われてしまうのは自分が良くないんで、今年はしっかり試合でこれもできるぞっていうところを見せて挑戦したいですね」
――田島選手は以前タイトルマッチで敗れました。あの試合を経て、前回勝利をして、ご自分の中でどういった気持ちの変化があったでしょうか。
田嶋「タイトルマッチは、もう気持ちも出せずに終わってしまいました。しっかり試合で、技もそうですけど、気持ちも出していきたいなと思っています」
――ありがとうございます。井村選手にとっては、地元・立川での大会です。その立川での試合というところで意気込みをお願いします。
井村「やっぱり地元なんで、結構応援に来てくれる人がいっぱいいますし、見に来てくれるからにはしっかり勝っていい内容にしたいです」
――ありがとうございます。中田選手、韓国で練習してきたことに関してうかがいます。師匠の大沢(ケンジ)さんが、やっていることがHEARTSと一緒だと話していました。どんどん圧力をかけて、打撃でいく。俺たちは間違ってないんだと言ってるんですけども、中田選手がつかんでくるとこはそこじゃないんじゃないかと。韓国での練習で何を手に入れることができましたか。
中田「そうですね、韓国に出稽古に行ってたんですけど、スパーリングがすごい多い環境でしたね。1週間、たくさん韓国の選手とスパーリングしてきました、すごくいい経験になったと思うんですけど、技術的な面に関しては、自分は日本にいて自分でしっかり考えながらやった方が、環境的にも自分が強くなるにはいいんじゃないかなと思いました。すごく強い相手とスパーリングするっていう意味では、韓国での出稽古はすごく身のあるあの時間だったなと思います」
――ここで外国人選手とやる時に、彼らのフィジカルを経験したっていうのは、どういう意味があると思いますか。
中田「そうですね、フィジカル面だったりとか、結構ガンガン前に出てくる選手も多かったんで、ま、そういったところで、すごいいい練習になりました」
――ありがとうございます。では松本選手、対戦相手がついに2勝1敗の若い選手になってしまったんですけども、この2勝1敗の選手と現状で闘うということについてはどういう風に思われますか。
松本「ま、戦績はそうだとしても、映像を見て強い選手だと思ったので、ちゃんと乗り越えれば僕にとってもいい選手だと思います」
――天弥選手、それを受けていかがですか。
天弥「2勝1敗になっちゃってるんですけど、1敗は自分が膝食っちゃって。自分が悪いんですけど、特に負けだと思ってないんで、印象全勝でこのまま松本選手に勝ちたいと思っています」
――ありがとうございます。次に、NØRI選手と渡邉選手におうかがいします。 お2人とも久しぶりの試合になりますけれども、その間、どのような練習をしてこられたのでしょうか。また、どのような気持ちで、この試合を目指してやってこられたのでしょうか。
渡邉「今回は、移籍してからの初の試合ではあるんですけれども、しっかり基礎からもう一度作り直していたので、そこを、どれだけ試合出せるかだと思っています」
NØRI「またパンクラス参戦まで間隔が空いてしまったんですけれど、去年の試合もあって、その後、練習は変わらずやってきますし、最終的な目標として、ベルトっていうところがあるので、変わらず、試合がいつ来ても動けるっていう万全な状態でずっと練習してきました。今回、初めて年下の子とやるっていうんですけれども、そこはしっかりと自分が踏み潰していきたいと思います」
――ありがとうございます。NØRI選手は、KAREN選手が移籍されて、以前とは練習環境が違うと思うんですけれども、KAREN選手からの影響はありますか。
NØRI「KARENは移籍して、今、練習は全く一緒にしていない状況ですけれども、ま、KARENが試合でしっかり勝っているところを見て、成長していると感じます。 練習一緒にやらないところで、試合ですごくパワーアップしてるのを感じたので、逆に私もしっかりと、KARENも私と一緒に練習していない中で久しぶりに私の試合を見て、私も、自分のパフォーマンスを出し切っているところを見せたいです。やっぱり選手としてKARENにも負けたくないっていうところはあるので、そういったところでは相乗効果になってるのかなと思います」
――NØRI選手は今、プロレスの活動も並行してやってらっしゃいます。どういう風な感じでやっているのでしょうか。
NØRI「昨年11月、LLPW-Xに所属することが決まって、プロレス再デビューという形になりました(※2017年4月、アイスリボンでデビューしている)。今、プロレスとMMAの練習は、比率的には半々です。試合が決まってからは、MMAの練習を増やしてっていう感じです。MMAもプロレスも、結局、体を使って自分をコントロールするっていうところでは通じるところもありますし、プロレスを始めて、どちらかがマイナスになるってことはないので、自分の中でも さらにパワーアップしている実感があります」
――ありがとうございます。では、練習環境が変わったと思われる方と、実際に変わった方についてお聞きしたいと思います。まず、杉山選手は、所属はMe,Weですが、練習はMe,Weと中村選手のジムと、どのような配分でされているのでしょうか。
杉山「基本はMe,Weです。ユナイテッドジム東京は指導が多いですね。こちらで練習することもありますけど」
――ありがとうございます。渡邉選手は移籍されましたが、移籍してどういうとこが伸びたと感じていますか。
渡邉「作り直すことになったので、伸びてる、伸びてないは試合をしないとわからないとは思うんですけれども、しっかり練習してきました」
――渡邉選手は、プライベートでおめでたい報告をSNSでされてらっしゃいました(※昨年12月25日、修斗フライ級・片山将宏と結婚)。格闘技に理解のある配偶者の方と一緒になったということになると思うんですけれども、自分の中で、どういったプラスがあるのかということをちょっと教えてください。
渡邉「そうですね、修斗で活動しているので、お互い支え合いながらプラスにしていくってところで、競技もしっかり立ち上がっていて、お互いいい結果を出したいと思ってます」
――最後に、皆さんにお伺いします。今回の試合、どのようなテーマを持って臨まれているでしょうか。お1人ずつお願いします。
ライカ「勝つことしか考えてないです」
杉山「前回の展開とはまた違った勝ち方をすることです」
渡邉「テーマは、KOするというところです」
NØRI「春っていうことで、しっかりとまた再スタートが切れる試合にしたいと思います」
中田「自分を見失わないで、頭を使って闘います」
井村「見てるお客さんが楽しいと思える、見ていて面白いなって思う試合をすることです」
田嶋「全部を使っていきます」
天弥「寝技も打撃もしっかりやっているので、反則だけしないように頑張ります」
松本「同じ気持ちです」
――ありがとうございました。
(写真・構成/佐佐木 澪)