RINGS所属として三浦広光が約10年ぶりにパンクラス参戦決定!前田代表と握手を交わした酒井代表「時は来た」修斗のマモルも8.9有明大会に参戦

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6月16日午後、都内新宿区のパンクラスで『PANCRASE 269』(8月9日、ディファ有明)に参戦する選手が発表された。
まず1人目は、約10年ぶりにパンクラスに上がる三浦広光。三浦は2004年、パンクラスMEGATON-TOKIN所属としてパンクラスデビュー。その後はDEEP、HERO’S、WECなどで活躍。2006年にはキックボクシングで3戦の経験も。さらに2009年、プロテストに合格し、ボクシングの道へ。2010年4月、アメリカ・ラスベガスでプロボクシングデビュー。日本スーパーミドル級1位に就いた。今年5月、リングス所属となることが発表された。

三浦は「復帰を決めたのは最近。前田さんに声をかけていただいて、断る理由もなかったので受けた。実戦は2年ぐらいやっていないが、やるからにはパンクラスで実績を上げてUFCに挑戦したい」と語った。
トレーニングは最近始めたばかり。総合のスパーリングと走り込みを中心にやっているという。ボクシングに転向したため、寝技の練習も久しぶり。それでも「まるまる1年は何もやっていなかったが、もともと柔道を16年やっていたので感覚は残っている。小さい頃からやっていたら、そうそう忘れるものじゃない」と言う。さらに「総合時代、打撃はすごく苦手だったが、ボクシングをやったことで苦手も克服できたし、もっとMMAに活かせると思う。日本だと負けることはないと思う。それぐらいの力はある。練習次第だが、ベルトを獲るくらいは出来ると思うし、その先はUFCにも出てみたい」と豪語した。総合、ボクシングともにタイトルマッチでは勝てなかった三浦。戻ってきた総合の世界で、ベルトを巻く気は満々だ。

相手のKAZZ(GRABAKA)に関しては、ほとんど情報を持っていないという。三浦は「あまり分からないけど、自分の闘いをするだけ。ただ、柔道上がりと聞いているので、グラップラーかも知れないとは思っている。いい試合をしたい」と話すにとどまった。
10年前とは試合場もルールも様変わりしたパンクラスだが「金網でやるのがMMAだと思うし、金網の独特の雰囲気が好き」と、UFCも見据える三浦にとってパンクラス参戦は願ってもないチャンスだ。

三浦をこの世界に呼び戻したリングス・前田日明氏は「総合の試合で、打撃の有効性ははっきりしているが、本格的にボクシングを総合に応用している選手が日本にはまだいない。でも、三浦は層が厚くレベルも高いアメリカでも勝って来ている。彼が総合に戻って来るのは非常に面白いと思う。このままではもったいないので、やるべきだと声をかけた」と、三浦復帰の経緯を説明した。
パンクラス酒井代表とRINGS前田日明代表リングスとパンクラスといえば、過去に因縁のあった団体同士だ。しかし、それももう20年近く前のこととなる。酒井正和パンクラス代表は「時は来たという感じ。三浦選手はMMAでも実績があるし、ボクシングでも数々の経験を積んで、満を持してパンクラスに上がる。今、パンクラスのウェルター級は実力が拮抗している。そこへ三浦選手が参戦することは、すごく意味のあることだと思う」と三浦の参戦を歓迎する。

前田氏は「リングスは基本的にヘビー級の団体。77kgくらいの選手を上げようと思うと、なかなかない。パンクラスはいろいろ因縁のあった団体だが、ここまで頑張って来ている。酒井社長に代わってから着実にネットワークを創り、盤石の体勢をつくっている。安心して選手を出すことができる」と話すと、酒井代表が「対抗戦とかそういうことじゃない。昔ならできなかったかも知れないが、私がやりたかったのはこういうこと。団体抗争とかでもなく、いい選手を目立たせたい」と言葉を添えた。今後も可能性のある選手がいれば、酒井代表と前田氏が話し合い、選手を上げていくという。前田氏は「三浦選手にはすぐ世界に行ってほしい。日本はウォーミングアップのつもりでいいと思う。そこで、パンクラスの選手も、そうはいくかと燃えて、いい勝負が続出してほしい」と、三浦の活躍のみならず、パンクラスの活性化にも期待を寄せた。

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