王道の魂にパッション注入!高橋奈七永が諏訪魔&石川修司の愛弟子を“パッションEvolution支部長”に認定!
28日、東京都・新木場1stRINGにて『Evolution新木場大会 #10』が開催。ZONESと高橋奈七永がシングルマッチを行った。
昨年3月に生え抜き選手3名とともに旗揚げしたEvolution(通称:Evo女)。全日本プロレスとは資本的な繋がりはないものの業務提携はしており、諏訪魔&石川修司がプロデューサー&コーチを務めて女子選手を育成してきた。
みっちりと基礎を固めてからデビューしたZONES(ぞねす)、Chi Chi(ちーちー)は全女時代から生きるベテランたちからも高い評価を受けており、デビュー1年目にして他団体に引っ張りだこ。Chi Chiは数多の強豪を下して夏すみれから“Yシャツクイーン”の座を禅譲され、ZONESはセンダイガールズ主催の新人トーナメント『じゃじゃ馬トーナメント』で優勝を果たすなど新興団体にも関わらず女子プロレス界で確かな存在感を発揮している。
前回大会のメインイベントでは、Chi Chiが“女子プロレス界の人間国宝”高橋奈七永とシングルマッチを行いパッションを注入された。
試合後の奈七永が「Chi Chi!噂には聞いていたけど、中々気合入ってんなあお前!こんなに私がぶっ倒しに行っても、それでも立ち上がってきた選手は久々かもしんない」と称えると、ZONESが「Chi Chiよりも貴女よりも熱いパッションがある自信がある!高橋奈七永選手、このZONESとシングルマッチしてください!」とパッション注入を志願。奈七永も快く受けて立つ姿勢を見せ、奈七永の2大会連続参戦が決定した。
メインイベントで行われたこの試合は、小細工抜きの真っ向勝負が展開。
組み合うと言うよりぶつかり合うかのようなロックアップでの力比べに始まり、ショルダータックルやエルボーでの打ち合いは互いに感情むき出しにしてヒートアップ。
奈七永の猛攻にZONESがヒザをつくと、奈七永は「おい!そんなもんか!」と挑発的に顔面を蹴りつけていく。これでパッションを燃やしたZONESは怒涛のエルボー猛連打からバックフリップやダイビング・エルボードロップを決めて連撃。
奈七永のラリアットに打ち負けず真っ向からラリアットでなぎ倒してみせたZONESだったが、ギアを1つ上げた奈七永がビンタの連打からバックドロップ。立て続けに冷蔵庫爆弾を投下して3カウントを奪った。
試合後、マイクを取った奈七永は「プロレスラーだから、このリングがすべてだ。リングが真実だ。今日お前のパッション、心底感じたよ!お前のパッション、もっと磨いて。こういうパワフルなレスラー、今の時代だからこそあたしは必要だと思うッ!お前、負けんなよ!色んなことに負けんなよ!パッションのEvolution支部、お前に任せるわ」とZONESをパッションの伝道師に認定。
ZONESも「ZONESに……任せろォーーーッ!!」と雄たけびを上げ、奈七永も「パッショーーーーン!!!」と吼えながらガッチリと握手を交わした。
試合を終えたZONESは、「キャリア関係なく、今日は大番狂わせをしてやろうと思って、絶対勝とうと思って、逆にパッションを高橋奈七永に注入してやろうと思ってきたんですけど、負けました。悔しいです。絶対にリベンジしてやりたいと思っています。最後に高橋選手が『パッションのEvolution支部は任せた』って言ってくれていたので、パッションのEvolution支部はずっとずっとZONESが、パッション込めて守りたいと思います」と胸を叩きながら熱いコメント。全日本女子プロレス時代から続くレガシーは令和生まれの新鋭にも受け継がれていった。
また、この日は待望の生え抜き選手第4号・ソイがデビュー。
ますます勢いを増していくEvolutionのこれからに目が離せない。