“7代目タイガーマスク”武尊がスーパーレックとの王座戦で“世界最強”へ王手!「今までの格闘家人生と日本の格闘技界を背負って闘う」
25日、都内・フォーシーズンズホテル東京大手町にて、ONE Championshipが1月28日に有明アリーナで開催する『ONE 165 SUPERLEK VS TAKERU』についての記者会見を実施。武尊がスーパーレック・キアトモー9とのONEフライ級キックボクシング世界王座戦に向けての意気込みを語った。
ONE Championshipはシンガポールで2011年に設立後勢力を拡大し、世界150ヶ国で放送されている世界最大級のマーシャルアーツ団体。ONEは2019年3月、10月と過去に2回日本大会を行ってきたが、世界中を巻き込んだコロナ禍の混乱から日本大会のシリーズ化はならず。
今回は約4年ぶり3度目の日本大会となるが、チャトリ・シットヨートンCEOは「この大会は日本に於ける“1日目”だと思っています」と新たなスタートを強調。年内に日本でもう1大会開催する予定がある他、来年以降は年に数大会開催するプランを発表。国内大手企業の強力バックアップを受けて日本へ本格上陸を果たした。
武尊はK-1を背負うキックボクサーとして活躍し、K-1 WORLD GP王座3階級制覇など歴史に名を刻んだ選手。2022年6月の『THE MATCH』での那須川天心との試合は世界中から注目を浴びた。
その後は無期限療養を発表し、当時保持していたK-1王座を返上。同年11月にはK-1との期限満了に伴う契約解除および所属ジムのKRESTとの契約解除を発表。2023年5月にONEと契約し、6月にフランスで選手復帰。さらには初代タイガーマスクこと佐山サトルから“7代目タイガーマスク”に任命されて社会貢献活動を行うなど武尊の格闘家としての“第二章”が始まっている。
武尊のONEデビュー戦の相手はONEムエタイ世界フライ級王座のロッタンに決定したが、ロッタンの負傷によってお流れに。
その代替カードとして組まれたのは、なんとスーパーレックとのONEフライ級キックボクシング世界王座戦。ロッタンとの試合は“スーパーファイト”として組まれていたのに対し、スーパーレック戦は正式な王座戦。武尊が“世界最強”の座を手にする可能性が浮上した。
会見に出席した武尊は、「今回の試合、僕は僕の今までの格闘家人生と日本の格闘技界を背負って必ずスーパーレック選手を倒して、世界最高峰のONEのベルトを必ず獲るので応援よろしくお願いします。必ず勝ちます。スーパーレック選手は本当に強い選手なので簡単に勝てるとは思ってないですけど、泥臭くても、どれだけボロボロになっても必ず勝つということを意識して、一番ベストのKOで倒したいと思ってますけど、なにがなんでも、どんな闘いをしても絶対勝ちたいと思っています」と静かに闘志を燃やす。
対するスーパーレックは「武尊選手と同じ階級であることから、必ず近い将来に闘う日が来るだろうと見越して、それを念頭に置いてビデオを見たり、どのような闘い方をするのかを学んだりしてきました。自分としてはかねてから強い選手と試合がしたいという気持ちをずっと持っていて、今回世界的にもハイレベルなテクニックを持った武尊選手と試合が出来るということで、とても嬉しく思っています」と武尊を高く評価しつつ、必勝を誓った。
会見終了後に行われた公開練習には、武尊、スーパーレックの両選手ともに参加。
武尊は気迫のこもった声を張り上げつつ目にも止まらぬラッシュを見せてファンの歓声を受ける。対するスーパーレックの蹴りの威力には歓声よりもどよめきが勝っていた。
また、チャトリ・シットヨートンCEOは「ロッタン選手本人も武尊選手との試合を熱望しております。今回タイトルマッチの結果がどうあれ、ロッタンvs武尊の試合は組まれることになるでしょう。そして、ロッタン、武尊、そしてスーパーレックという大きな大きな三角関係がここにまた新たに生まれてきますので、この3人がこれからどういう展開を見せていくのかについても楽しみにしていきたいと思います」と、ロッタンの怪我の回復を待って武尊戦を改めて組む意向を明かした。