“闘魂継承者”Sareeeが岩谷麻優、ジュリアへ対戦要求!IWGP女子王座やSTRONG女子王座戴冠に向けて本格始動?
- 2024-1-17
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16日、東京都・新宿FACEにて『Sareee-ISM Chapter III』が開催。Sareeeが橋本千紘と約7ヶ月ぶりの再戦でリベンジを果たした。
Sareeeはジャガー横田や井上京子が所属するディアナの若きエースとして君臨していた選手であり、24歳という若さでWWE入団が決定。2021年にWWE(NXT)でSarray(サレイ)としてスーパースターデビューを果たした。
2023年3月にWWEとの契約を満了して帰国し、同年5月16日に新宿FACEにて『Sareee-ISM』を開催して日本復帰。ライバルの橋本千紘との大熱戦を展開し、「私が日本の女子プロレス界を変えて見せる」と決意を新たにした。
その後のSareeeの活躍は目覚ましく、精力的に他団体へと参戦。男子団体である全日本プロレスの参戦や、SEAdLINNNGでのBEYOND THE SEA(シングル王座)戴冠など常に話題を振りまいてきた。
Sareeeと橋本は現在も日本でライバルストーリーを展開しているが、昨年11月に仙女のリングで対峙した際に橋本が売り言葉に買い言葉で発した『お前はただのかわいい女子プロレスラー』という言葉にSareeeは強い憤りを覚えたという。
後にSareeeは「一番言われたくない言葉だし、橋本千紘だからこそ、それは分かってると思ってました。何回も闘ってきて、私のことも一番分かってる選手だと思っていたし。強がってるというか、本当はそう思ってないと思うし。誰に影響されてんのか知らないですけど、『面白いこと言わなきゃな』みたいな感じで言っただけとしか私は感じ取れなかったですね。『橋本千紘もそんな感じになっちゃったんだ』って感じです」と、橋本への信頼と、それを裏切られたことへの悲憤を吐露。3回目となる自主興行で7ヶ月ぶりの再戦を行うことを決定し、試合を通して橋本の真意を問うこととなった。
なお、今大会は開催1週間前にはチケットが完売。シリーズ化する自主興行は3回目あたりから客足が遠のいたり自然消滅したりすることが多いが、今回も限界までイスが並べられた新宿FACEで585人(超満員札止め)をマーク。Sareeeはしっかりとファンからの支持を示した。
ゴングが鳴るとしばらく2人はじっと見つめ合うも、Sareeeがビンタを見舞って先制すると橋本が足を刈り倒し圧倒的なレスリング力でSareeeを支配。Sareeeもプランチャを決めたりスタンド席のテーブルからの場外ダイビング・フットスタンプを決めたりと躍動し、卍固め。橋本が振り払うと、Sareeeはヘッドバッドの猛連打でダウンさせる闘魂を見せる。
一瞬の隙を突いてジャーマン・スープレックスを決めた橋本がパワーボムで叩きつけてラリアットを狙うも、素早くバックを取ったSareeeが逆打ち。さらに裏投げ2連発から必殺のリストクラッチ式裏投げで叩きつけて23分29秒の死闘に終止符を打った。
マイクを取ったSareeeは、涙ながらに「お前に言われた言葉、あたしメチャクチャ悔しかったし、正直凹んだ。でも、気付かせてくれてありがとう。アメリカにいるときからもそうだけど、悔しいこととか、もう諦めちゃおっかなと思うときとか、たくさんあったけど、いつもそんなときにあたしの頭に思い浮かぶのはアンタだよ。アンタがいたから私は強くなれたと思うし、諦めないでこれからも頑張っていこうと思う。いつまでもそんな私の高い高い高い、最強に強いライバルでいてください。今日は本当にありがとう!」と感謝の言葉を述べて深々と座礼。
国内復帰を果たしたSareeeは、中島安里紗に続き橋本千紘というライバルをシングルで打ち破った形となる。
次なる標的について問われたSareeeは、「橋本千紘と言ったら、里村明衣子選手。里村選手とは、アメリカでシングルマッチがWWEの方で決まっていたんですけど、それが流れてしまっているので」としつつも現実的に難しいのではないかという所感を述べる。
そして、「ジュリア、岩谷麻優はずっと言ってますけどやらなきゃいけない相手だと思いますね。まあ、タイミング、タイミングって今までずっと言ってましたけどタイミングって待ってても来ないものなんですね。それを私は実感したので。今年は必ずやりたいですよね。早々に。動かなきゃ始まらないんだったら動かなきゃいけないんじゃないかなと思ってます」と、自ら行動を起こしていく姿勢を見せた。
Sareeeは、2020年2月に当時岩谷が保持していた赤いベルト(※ワールド・オブ・スターダム王座)をかけて闘う予定であったが、体調不良により欠場して試合が流れている。その後、Sareeeはアメリカに渡ったために岩谷戦は幻の試合となった。
時は流れ、現在の岩谷はIWGP女子王座を戴冠し世界を股にかけて活躍中。Sareeeは帰国当初から「IWGP女子王座は闘魂を持っている私が一番ふさわしい」と挑戦を熱望しており、岩谷戦に向けて積極的に動いていくことは間違いない。
また、ジュリアも現在はSTRONG女子王座を戴冠して世界に名を轟かせており、未だ世界に向けて強い発信力を持つSareeeにとっては絶好の獲物。
「日本の女子プロレス界を変える」という強い覚悟とともに国内復帰を果たしたSareeeのこれからの動きに注目していきたい。