【会見全文】Sareeeが橋本千紘からの「かわいいだけのレスラー」発言に激怒しリベンジマッチ決定!盟友(?)ウナギへ「もっと練習したらいいのに」と愛あるダメ出し
- 2023-11-14
- コラム, ニュース
- Sareee-ISM
14日、東京都・猪木元気工場にて、来年1月16日に開催される『Sareee-ISM Chapter III』の開催発表&カード発表記者会見が行われた。
Sareeeはジャガー横田や井上京子が所属するディアナの若きエースとして君臨していた選手であり、24歳という若さでWWE入団が決定。2021年にWWE(NXT)でSarray(サレイ)としてスーパースターデビューを果たした。
今年3月にWWEとの契約を満了して帰国し、同年5月16日に新宿FACEにて『Sareee-ISM』を開催して日本復帰。ライバルの橋本千紘との大熱戦を展開し、「私が日本の女子プロレス界を変えて見せる」と決意を新たにした。
その後のSareeeの活躍は目覚ましく、精力的に他団体へと参戦。男子団体である全日本プロレスの参戦や、SEAdLINNNGでのBEYOND THE SEA(シングル王座)戴冠など常に話題を振りまいてきた。
そんな中、今会見では来年1月16日に『Sareee-ISM Chapter III』の開催が発表。Sareeeが大会概要や各試合に対する思いを語った。
Sareee「今日も記者の皆様、お忙しい中で足を運んでいただき誠にありがとうございます。今回、『Sareee-ISM Chapter III』を2024年1月16日に開催させていただくことが決定致しました。私は今年の5月に日本復帰をしまして、5月、8月と2大会『Sareee-ISM』を開催させていただいて、1回目は日本復帰戦、2回目はドリームタッグということでKAIRI選手とタッグを組ませていただいて。たくさんのお客さんにも来ていただいて大成功にもなったんですけども、やっぱり私は復帰してからやり残したことがあるなあと。ずーっとモヤモヤしたものがあって。それを叶えるためにも私はこの『Chapter III』を来年1月早々に開催して、大会ポスターにもあるようにリベンジをしたいと思います。そして、私はこの『Sareee-ISM』のプロモーターとしても今色々本当に大変なこともあるんですけど、頑張っていまして。前回までは2大会とも全4試合だったんですけども、来年からは全5試合にさせていただきました。今回も私にとっては闘い……ずっと口に出していますけど、闘いをしっかりと見せられる。そんな選手にオファーさせていただいたつもりです。見ていただければ分かると思うんですけど、どの試合も本当に私は最高なカードを組むことが出来たなと思っております」
ここで、メインイベントでSareeeと対戦する橋本千紘からのビデオメッセージが放映される。
橋本千紘(映像)
「Sareee!お前とのライバル関係、この日で終わりにしてやるよ。いつまでもいつまでも同じレベルでいると思うなよ。この日も結果は同じ。私がギューンッ!勝ちます」
Sareee「……コメントがつまらないですね。フツーのことしか言ってないなって。こないだ(11月5日の仙女の)後楽園ホールでリング上で橋本千紘とは言い合ったんですけど、後楽園のほうがマシだったんじゃないですかね?メインイベント、Sareeevs橋本千紘、1月16日、決まりましたけど、これは本当に私は……なんだろうな。今SEAdLINNNGのチャンピオンにもなりましたし、やっぱ5月の復帰したばかりの頃とはコンディションも全然違いますし、今のSareeeは橋本千紘に劣っているところは1つもないかなという自信しかないですね。ハッキリ言って」
――今回の大会タイトル通り、リベンジを成し遂げると
Sareee「そうですね。やっぱり、次に進むにしても、この5月に橋本千紘にシングルで差をつけられて負けたってことはずっとモヤモヤしてるしスッキリしないので、次のステージに進むためにも、ここは必ずライバルである橋本千紘から私が勝って、来年をSareeeの年に、もっともっともっと女子プロ界を盛り上げていきたいと思っております」
――『次に進むために』という言葉があったが、橋本選手を乗り越えた上での来年のプランはあるか
Sareee「そんなハッキリはちょっと言えないんですけど、私は闘いたい選手もいますし、やりたいこともたくさんあるので。もっともっと来年は女子プロレス界をSareeeが盛り上げていきたいと思っていますので。それをしていくにはやっぱり橋本千紘には勝っておかないといけないなと自分では思っているので」
――今月の仙女後楽園大会では橋本選手から『お前はただのかわいい女子プロレスラー』などの言葉があったが、それについてどう思っているか
Sareee「いや、メチャクチャ腹立ってますよ!橋本千紘と私はお互い今までは、何回もシングルマッチで闘ったり、お互いのベルトをかけて闘ったりもしてきましたし、本当にライバルとしてお互い認め合っていたと思います。いつもは正々堂々リングの上で闘って認め合いながら闘って来ましたけど、橋本千紘からこの間のセンダイガールズの後楽園ホールで『お前はかわいい顔しただけのレスラーだ』みたいなことをリング上で言われましたけど……いや、それ一番言われたくない言葉だし、かわいい“だけ”のレスラーってなんだよっていう。橋本千紘だからこそ、橋本千紘は分かってると思ってましたし、何回も闘ってきて、私のことも一番分かってる選手だと思っていたし、だからこそ5月の復帰戦で橋本千紘と闘いたいなと思って選んだんですけど、ああいう発言をされて……。なんか、強がってるというか、本当はそう思ってないと思うし。誰に影響されてんのか知らないですけど、『面白いこと言わなきゃな』みたいな感じで言っただけとしか私は感じ取れなかったですね。『橋本千紘もそんな感じになっちゃったんだ』って感じですね」
――5月時点と現在とで、Sareee選手の中で変わったと思うところはどこか
Sareee「私もアメリカに約2年半ほど行っていて、日本での試合をしていなかったこともありましたけど、橋本千紘ももちろん日本で頑張ってきて成長していたと思うし。そういう中で私的にはあの試合で『結構、かなり差をつけられているな』と悔しく思ったんですよ。それを、闘う前までは全然そんなこと無いと思ってたし、自分が勝つとしか思ってなかったし。でもやっぱり、リング上で見せつけられたというか。そういう面では、本当に私に教えてくれた、現実を突きつけてくれたなって思います。でも、今の時点であれから半年経って、もう橋本千紘に負ける気はしないですね。私もいろんな選手と闘ってきていますし、コンディションもバッチリですし。今はSEAdLINNNGのベルトも私は巻いているので。その辺は全然、もう行けると思ったので今回リベンジということでシングルマッチを決めました」
――今大会の中で、特に期待したい選手、注目して欲しい試合などは
Sareee「これホントに、全部のカードに私は注目している選手がいて。この試合順は当日発表なんですけど、1試合1試合全部……桃野美桜選手も前回出てもらいましたけど、ホントに気持ちで闘うというか。そこに稲葉姉妹。この2人もこないだ中国でともか選手とは試合をさせていただいて、気持ちのある選手だなと私は本当に思ったので是非出ていただきたいなと思って今回起用させてもらいましたね。もう1人ライバルである彩羽匠。ここもシングルマッチで高瀬選手となんですけど、彩羽選手とも私は闘いたいなと思っていて。このシングルマッチを『Sareee-ISM』で彩羽選手vs高瀬みゆきをやるっていうのも、これもやっぱりどっかで勝負だと思っているので、どっちがいい試合するかじゃないですけど、絶対彩羽もそう思ってると思うし、負けてられないと思いますね。あとウナギ・サヤカ。まさかこの伊藤薫選手と中島安里紗、この対戦を受けると思わなかったですね(笑)逃げるんじゃないかな~と思ってましたけど、まさかのフツーにオファーを受けてくれて。流石だな~と思いましたね。でも、気持ちだけじゃなくて、やっぱしっかり闘いで見せてもらいたいですね。あと、ジャガーさん、アジャコング選手、Chi Chi、田中きずな選手。これはもう本当に“昭和vs令和”。分かりやすいと思うんですけど、この2人デビューした選手で、まだまだホントに成長過程だと思うんですけど、このベテランのお2人にどう立ち向かっていくか、楽しみです」
――今年デビューした選手はたくさんいるが、その中でも敢えてChi Chi選手ときずな選手を選んだ理由は
Sareee「まず、Chi Chi選手は私シングルマッチをやっていて。Chi Chiが多分デビュー3戦目くらいのときにEvolutionに。私も復帰してすぐに対戦させていただいたんですけど、そのときに『すごい気持ちの強い選手だな!』と思って。これからが本当に楽しみだと思っていたんですけど、それから会場で一緒になることも多くて。最近だと仙女さんだったり。見るたびに成長していて。ついこないだも北海道でタッグを組んだんです。そのときも、やり返してからしか絶対にチェンジに来ないみたいな。本当にすごい気持ちの強い、魂こもってる選手だなって思いますね。本当に私、期待してるんですよ。Chi Chi。前回も出てもらいましたけど、今回も参戦していただきます。あと、田中きずな選手。ホントにまだまだですけど、負けたくないって気持ちとか、自分の出来なさに不甲斐なく思いながらも毎回自分に負けないで立ち向かっていく姿とか、本当にデビュー当時の自分と重ねるところがあって。本当に応援してますね。敢えてこの2人を選びました。前回も参戦してもらってるんですけど」
――ウナギ選手について『試合を受けないと思った』という言葉があったが、それでもオファーをした理由は
Sareee「そうですね。だって、伊藤薫選手、中島安里紗って相当強いですからね。手加減しないですから」
――その2人にウナギ選手を当てることで、どんな試合を見せてほしいと思うか。試練のようなものなのか
Sareee「試練だと思いますね。どんな試合を見せてほしいかは特に無いですけど、どれくらい出来るのか。勝ちに行ってほしいですよね、やっぱ。私はウナギ・サヤカは、リング上のウナギ・サヤカはあんまり見たこと無いんですよ、まだ。組んだりとかはあるんですけど、実際そんなにわからないんですけど、でも口はすごいじゃないですか。それと同じくらいリング上でも見せてもらいたいし。ウナギだったら出来んじゃないですかね。私はすごい期待してます。楽しみですね、ホントに」
――アメリカに行く前と後で、日本の女子プロレス界で変わったと思うところは
Sareee「毎回言ってるんですけど、私がアメリカに行く前の女子プロレスと今の女子プロレスって、すごい認知度が上がっているなと感じます。あと、やっぱり新しいファンの方、お客さんが増えたなって思います。入れ替わっているのかどうかは分からないんですけど、ちょっと若い世代のファン層が増えたんじゃないかなと思います。小さい子とか、『プロレスラーになりたい!』って子が本当に多い印象ですね」
――アメリカに行く前後で、リング上での闘う上での感触は変わったか
Sareee「う~ん、そんなに変わった感じはしないですね」
――アメリカと日本のリングの違いにも違和感なく復帰できたと
Sareee「そうですね、ハイ」
――帰国してから半年で数多の試合を重ねてきたが、Sareee選手の思う“闘い”が出来ている選手はたくさんいると感じたか。それとも、まだまだ物足りないと感じているか
Sareee「どうなんですかね?私が見せたい闘いっていうのは、気持ちのこもった、魂こもった闘いを見せたいって思ってますけど……そうですねぇ、出来てるんじゃないですかね?私はどんな相手だろうと自分の信じるプロレスをやるだけなので、相手に左右されないというか。そういう面では特に……」
――試合をやっていて相手に物足りなさを感じたりすることはあるか
Sareee「あぁ、そういうことですか。物足りなさを感じる選手はもちろんいますよ、中には」
――今回の参戦選手に関してはSareee選手から太鼓判を押された選手ということか
Sareee「まあそうですね。でも闘ったことのない選手も実際いるので。なんともそこは言えないですけど、でもみんなプロレスに対して同じ思いというか、同じ思いかは分からないですけど、しっかりしている選手を私は選ばせてもらったつもりです」
――2年半のWWE生活で得たものたくさんあると思うが、失ったものや減ってしまったと感じるものは
Sareee「アメリカ時代はやっぱり、試合数もそんなに多くなかったんですよ。日本ではアメリカに行く前の頃は月の10試合したりとか、常に試合をしている感覚でしたけど、アメリカではそうではなくて。間が空くときはすごく空くし、試合時間とかもそうですし。それこそ、裏投げとかジャーマンとかすることなんて滅多にないんですよ。食らうこともないですね。ジャーマン・スープレックスを受けたのが2年半ぶりとか、そんな感じのレベルだったので」
――プロレス的な耐久力が落ちてしまったと
Sareee「そうですね。やっぱ、どんなにジムで鍛えていようが、どんなに練習していようが、やっぱりリング上で闘うのと全然違うんですよね。体力もスタミナも、リングではリング上でのスタミナみたいなものがあって。いくらランニングで走って、どんだけの距離走れるからって試合中に思うように動ける訳では無いし。そういうのはプロレスラーってすごいなって私は改めて感じましたね」
――ウナギ選手について、日本で組んだときには「物足りない」と怒っていた。それでも起用する理由、期待している理由は
Sareee「私がこないだ全日本さんでウナギ選手と組んでやったときになんでそういう風に思ったかっていうと、その前のコメントとかでは『KAIRIには絶対勝ち逃げさせない』『絶対にウナギ・サヤカが獲ってやる』みたいなことをずーっと言い続けてたのに、負けて別に悔しがることもなく泣いてるっていう。それに対して、私は『なんなんだよ!』って思いましたね。こっちは真剣に勝ちに行ってて、お前がそんだけの気持ちがあると思ったから私は隣に立って勝ちに行こうとしたのに、『あっ、負けたからって泣いて終わりなんだ』『そんだけの気持ちだったんだ』っていうのはちょっとショックでしたね。だって、これが最後かもしれないわけじゃないですか。KAIRI選手と出来ることなんて。でも、プロレスラーとしてウナギ選手がすべてを兼ね備えているとは私は全く思わない。でも、必要な部分は持っていると思うので。誰よりも優れている部分もあると思うし、私はそれが分かるので」
――組んでみて、ウナギ選手に期待したいと思ったところや評価点は
Sareee「なにもビビってないなってとこは思います。だから『誰とでもやってやるよ!』っていうのもそうですし、爆破やったりとか色々やってると思いますけど。なんか、もっと……なんだろ。これもつまんないことかもしれないですけど、普通にもっと練習したらいいのにって思います。シンプルに。練習したらもっと良くなると思うし。悔しいじゃないですか。私もアメリカから帰ったときにウナギ選手のことを噂とかで聞くと、『あんまりプロレスが……』っていう。強くないってことをよく聞いてたけど、それをずーっと言われ続けてるんだったらどこかで自分から変わろうとしないと変わらないと思うし。それが出来たらもっとスゴい選手になるんじゃないですか?」
――練習が足りないと感じる?
Sareee「どうなんですかねえ?分からないけど、みんなが言う。私はそんな別に……いいと思うんですけどねぇ?私結構。ギロチンドロップとかメチャクチャ面白いじゃないですか。でも、アレもお尻が先に着いちゃってるから相手にダメージが無いと思うので、もっとフラットにというか、技1個1個にそう思います。『こうしたらもっとダメージ与えられていいのにな』って。そういうのはありますね」
――今回この試合でビビらなかったら大したもの?
Sareee「そうですね、はい。ビビんないと思いますけどね。もう心臓に毛が生えまくってる感じするじゃないですか。大丈夫だと思いますけど、なんかもっと、楽しみですよね。これから。みんなにそんだけ言われて、悔しいって思って、ただやればいいだけなのにって思うけど」
『Sareee-ISM Chapter III』
日程:2023年1月16日(火)
開始:19:00
会場:東京都・新宿FACE
▼タッグマッチ
桃野美桜(Marvelous)/川畑梨瑚(Marvelous)
vs
[稲葉姉妹]稲葉ともか(JTO)/稲葉あずさ(JTO)
▼シングルマッチ
彩羽匠(Marvelous)
vs
高瀬みゆき
▼タッグマッチ
伊藤薫(伊藤道場)/中島安里紗(SEAdLINNNG)
vs
柊くるみ(プロミネンス)/ウナギ・サヤカ(フリー)
▼タッグマッチ
ジャガー横田(ディアナ)/アジャコング(超花火)
vs
Chi Chi(Evolution)/田中きずな(WAVE)
▼メインイベント シングルマッチ 60分1本勝負
Sareee(フリー)
vs
橋本千紘(仙女)
※メイン以外の試合順ば当日発表。