【試合詳細】1・16 Sareee-ISM新宿FACE大会 Sareeevs橋本千紘 伊藤薫&高橋奈七永vs柊くるみ&ウナギ・サヤカ 彩羽匠vs高瀬みゆき ジャガー横田&アジャコングvsChi Chi&田中きずな 桃野美桜&川畑梨瑚vs稲葉ともか&稲葉あずさ 

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『Sareee-ISM Chapter III』
日程:2024年1月16日(火)
開始:19:00
会場:東京都・新宿FACE
観衆:585人(超満員札止め)

▼タッグマッチ 20分1本勝負
○桃野美桜(Marvelous)/川畑梨瑚(Marvelous)
11分26秒 ダイビング・ボディプレス→片エビ固め
[稲葉姉妹]稲葉ともか(JTO)/●稲葉あずさ(JTO)

▼タッグマッチ 20分1本勝負
ジャガー横田(ディアナ)/○アジャコング(超花火)
9分42秒 ラリアット→片エビ固め
Chi Chi(Evolution)/●田中きずな(WAVE)

▼シングルマッチ 30分1本勝負
○彩羽匠(Marvelous)
10分27秒 GO to SUGOI→体固め
●高瀬みゆき

▼タッグマッチ 30分1本勝負
○伊藤薫(伊藤道場)/高橋奈七永(フリー)
19分25秒 ダイビング・ダブルフットスタンプ→体固め
●柊くるみ(プロミネンス)/ウナギ・サヤカ(フリー)

▼シングルマッチ 60分1本勝負
○Sareee(フリー)
23分29秒 リストクラッチ式裏投げ→体固め
●橋本千紘(仙女)

Sareeeが7ヶ月ぶりの再戦で橋本千紘にリベンジ成功!岩谷麻優やジュリアの名を挙げIWGP女子王座やSTRONG女子王座に挑戦へ?

オープニング


 まずはSareeeがリングに上がり、挨拶を行った。

Sareee「皆さんこんばんは!本日は『Sareee-ISM Chapter III』、こんなにたくさんの方にご来場いただき本当に嬉しく思います。皆さん本当にありがとうございます!本日は全5試合となっております。今日はメインイベント以外は、テーマ曲が流れて初めてどの選手が入場してくるか分かるというハラハラドキドキする感じとなっております。そして、メインイベントでは私の最大のライバル・橋本千紘とのリベンジマッチが行われます。私はこの日を、本当にずっと待ち望んでいました。今日は必ず皆さんの応援してくださってる思いをしっかりと私は背負ってこのリングに立ちたいと思っております。私の覚悟、そして私の闘魂でみんなを元気に……少しでも元気になってもらえるように私も精一杯全力で戦いますので、どうか皆さん応援よろしくお願いします!今日は楽しんでいってください!よろしくお願いします!」

第1試合


 川畑とともかの対面でゴングが鳴るとロックアップで組み合う。ともかの背後から桃野が急襲し、桃野が矢継ぎ早に連携攻撃を指示。しかし、桃野の動きが早すぎて川畑の回避が追いつかずともかとともにフットスタンプを被弾。

 この隙に乗じてあずさが加勢。ともかが川畑に、あずさが桃野に正拳突きからの二段蹴りを見舞う姉妹競演。
 代わるあずさが川畑に串刺し二段蹴りから投げようとするが、川畑がボディスラムで投げ返してサッカーボールキックからスライディングキック。ロープに飛ぶが、あずさがカウンターの二段蹴りを叩き込む。あずさがロープに飛ぶも、桃野が飛び込んできて回転エビ固め。あずさの起き上がりに川畑がサッカーボールキックを叩き込む連携を決める。
 川畑が引き起こすも、あずさがボディへの正拳突きから中段蹴りを見舞ってともかにタッチ。

 ともかは顔面蹴りから川畑のエルボーをキャッチしての脇固め。さらにエルボーを連打していくも、川畑がカウンターのソバットを入れてフィッシャーマンズ・スクリュー。コーナーに上っていくが、あずさが足を掴んで妨害。ともかが雪崩式首投げで叩き落してロープに飛ぶが、川畑がカウンターのトラースキック。続けてジャーマン・スープレックスを狙うが、ともかが足払いからアンクルホールド。川畑は下から蹴り上げて脱出しハイキックを発射。ともかもハイキックを発射して相打ちに。倒れず耐えたともかがニーアッパーを叩き込むが、川畑も倒れず耐えてトラースキック。両者タッチを目指すが先に川畑がタッチ成功。

 桃野はともかにダイビング・クロスボディから低空ドロップキック。さらにロープに飛ぶがあずさがエプロンからミドルキックを見舞ってカット。姉妹2人で桃野を投げようとするが、桃野は2人まとめてヘッドシザースホイップから低空ドロップキック。桃野がともかをブレーンバスターで叩きつけてロープに飛ぶが、ともかがカウンターの正拳突きをボディにグサリ。コーナーに振って姉妹で串刺し二段蹴り。さらにダブルの正拳突きからサンドイッチ式の二段蹴り。
 ともかは「一撃必殺!ともか蹴り!」と叫んでロープに飛ぶが、桃野はともか蹴りをキャッチして顔面に張り手。桃野がロープに飛ぶが、ともかがホップアップ式の後ろ回し蹴りを見舞ってあずさにタッチ。

 あずさは二段蹴りからサッカーボールキック。さらにグラウンド式のアンクルホールド。カットに来た川畑はともかがアンクルホールドで押さえる。桃野がロープブレイクすると、あずさはエルボー連打からハイキックを発射。これをかわして足払いをかけた桃野が逆エビ固め。あずさはなんとかロープに逃れるが、川畑がミサイルキックで追撃。

 桃野もミサイルキックを見舞い、あずさのバックを取って拘束。そこへ川畑がトラースキックを発射も、これが桃野に誤爆。あずさが桃野にバックドロップ。ともかはカットに来た川畑の顔面に二段蹴りを叩き込む。

 あずさはアネゴェを発射も、桃野がかわしてバックを取りジャーマン・スープレックス。さらにドロップキックでふっとばしてからダイビング・ボディプレスを見舞って3カウントを奪った。

第2試合


 ゴングを待たずにChi Chi&きずながジャガーにダブルドロップキックを見舞って奇襲。さらにジャガーをロープに振って2人での攻撃を狙うが、アジャがエプロンからChi Chiの髪を掴んで拘束。これに気を取られて動きが止まってしまったきずなをジャガーがショルダータックルでなぎ倒す。
 ベテラン2人が場外に叩き出してお仕置き。アジャはイス攻撃まで見舞っていく。

 リング上ではジャガーときずなの対面。アジャはロープに振ってバックエルボーで倒し、ロープに顔面をこすりつけた上でニーリフト。アジャにタッチ。

 アジャが両手を広げてきずなに攻撃を促すと、きずなは怒涛のエルボー連打。しかし、アジャは一発食らうたびに一歩前へと出ていき、攻めているはずのきずながロープに追い込まれる。きずなはメゲずにエルボー連打も、アジャは「そういうのを馬鹿の一つ覚えっていうんだ。エルボーっちゅうのは……こう!」と強烈な一撃できずなを吹っ飛ばす。それでもきずなはエルボー連打。今度はアジャがコーナーに追い込んで串刺しラリアット。ジャガーにタッチ。

 ジャガーはきずなにDDTからパイルドライバーを狙うが、まだ決めるのは早すぎると踏んだか自ら解放。ジャガーがロープに振ってバックエルボーを発射も、かわして走ったきずながジャンピングネックブリーカードロップを決めてChi Chiにタッチ。


 Chi Chiがランニング・ビッグブートを発射も、かわしたジャガーが絡みついてコブラツイスト。これをきずながドロップキックでカットするとChi Chiがジャガーに卍固めも、アジャがぶん殴ってカット。
 Chi Chiはロープに飛んでランニング・ビッグブート。さらにブレーンバスターを狙うが、ジャガーがDDTでの切り返しを狙う。振り払ったChi Chiがトラースキックからノーザンライト・スープレックス・ホールド。さらにロープに飛んでランニング・ビッグブートを発射も、キャッチしたジャガーがドラゴンスクリュー。アジャにタッチ。

 アジャはChi Chiのビッグブートをキャッチし、「この足か?」とヒザにエルボースタンプ。さらに強烈なエルボーからバックドロップを放つも、Chi Chiが旋回してクロスボディで潰しきずなにタッチ。

 きずなはアジャにエルボーの猛連打でロープまで追い込むも、あっさりリバースしたアジャが張り手。さらにアジャがブレーンバスターを狙うも、きずなが脇固めでの切り返しを狙う。アジャはこれをこらえて「ジャガーさん、コーナー上がってください」と指示しつつ自軍コーナーへと連行。アジャがコーナー上から脳天に踵落としを放つも、これがアジャに誤爆。

 きずな&Chi Chiがダブルブレーンバスターからきずながアジャに腕十字。アジャがロープに逃れると再びダブルブレーンバスターを狙うが、アジャが2人まとめてブレーンバスターで投げ返す。さらにアジャがきずなにダイビング・エルボードロップを発射も、きずなが回避して自爆させ、即座にChi Chiがミサイルキックで追撃。さらにきずながミサイルキックから再び腕十字。さらに三角絞めへと移行するが、ジャガーがカット

 きずな&Chi Chiがジャガーをロープに振ってダブルのドロップキック。アジャをコーナーに振ってトレイン攻撃を見舞うが、アジャがChi Chi、きずなとラリアットでなぎ倒して迎撃。きずながエルボー連打も、アジャはビクともせず顔面にビンタ。ふらついたきずなをラリアットで叩き伏せて3カウントを奪った。
 

第3試合


 ゴングが鳴ると高瀬が盛んにコールを煽っていき、匠コールの量に勝ったことに得意げな表情を浮かべながら手4つを要求。組み合った彩羽がパワーで圧倒して高瀬を押し倒し、さらにショルダータックル。ロープに飛ぼうとする彩羽に足払いをかけた高瀬がスライディング・ラリアットを発射も、彩羽が回避。クリーンブレイクして両者にらみ合う。

 再び2人が向き合うも、高瀬が「あっ」と明後日の方向を指差す。思わずそちらを見てしまった彩羽に首固めをかけるもカウントは2。千載一遇のチャンスを逃した高瀬がレフェリーに猛抗議も、彩羽がソバットからサッカーボールキック。さらにコーナーでの顔面踏みつけから高速ブレーンバスター。続けて逆エビ固めからボディプレス、ミドルキック連打からソバット、サッカーボールキックと猛攻をかけると高瀬は全身でロープにしがみついて追撃を阻止。

 苦笑いの彩羽はさらにミドルキックで追撃してロープに飛ぶが、高瀬がパワースラムで迎撃。さらに変形横三角絞めから串刺しラリアット、彩羽のハイキックを両手でガードしてからのヘッドバッドを見舞い、RKO。さらにスピアーからダイビング・ギロチンドロップを発射も、かわされて自爆してしまう。

 両者真っ向からのエルボー合戦を展開していくが、彩羽が逆水平チョップに切り替えると高瀬が悲鳴を上げながら後ずさる。彩羽のハイキックをガードした高瀬が背中へのダブルチョップを叩き込むも、彩羽が強烈なエルボーをクリーンヒットさせて回し蹴り。さらにスワントーンボムを投下もカウントは2。


 彩羽はライガーボムを狙うが、高瀬がショルダースルーで切り返しスライディング・ラリアット。さらに串刺しラリアットからダイビング・ギロチンドロップを投下。さらに高瀬がローリング・ストーンを狙うが、彩羽が振り払ってハイキック。さらにジャンピング・ミドルキックからGO to SUGOIを叩き込んで3カウントを奪った。

第4試合


 ウナギが「奈七永!出てこい!」と挑発したため、奈七永とウナギの対面でゴング。
 ロックアップでの押し込み合いを制したウナギが「クリーンに分かれよう、クリーンブレイク!」と言いつつ離れ際にチョップ。怒りの奈七永がチョップを猛連打してロープに飛ぶが、ウナギは「ちょっと待って!」と両手を突き出して動きを止め、そのままくるみにタッチ。

 奈七永とくるみの対面となり、ロックアップからリストロックの応酬。奈七永がテイクダウンを奪うもくるみがヘッドシザースで切り返してクリーンブレイク。奈七永が伊藤にタッチ。

 伊藤とくるみがショルダータックルでバチバチぶつかり合い、伊藤がなぎ倒せばくるみも即座に起き上がってショルダータックルでお返しする互角の攻防が展開。ウナギにタッチ。

 ウナギが伊藤にエルボー連打からボディスラムを狙うが、伊藤があっさりボディスラムで返す。さらに伊藤が串刺しラリアットから逆エビ固め。奈七永にタッチしつつダブルのニークラッシャーを見舞う。

 奈七永はグラウンド・カンパーナからヘアホイップで放り捨てスリーパーホールド。さらに足をリバース・インディアン・デスロックで固め、ウナギがロープに向けて伸ばした手に伊藤がフットスタンプ。さらに奈七永は立ち上がりつつくるみに中指を立てて挑発。くるみはその先に待っている結果をある程度理解していそうな様子で奈七永にエルボーを見舞うと、奈七永が倒れてウナギの足に大ダメージ。場内から「もう1回!」とコールが起きると、今度は完全に理解しながらもエルボー。ウナギの足に大ダメージが入るも、奈七永が解放して伊藤にタッチ。

 伊藤がウナギに串刺しラリアットを発射も、ウナギが回避。すかさずくるみが飛び込んできて串刺しスプラッシュを見舞い、ウナギがだがそれがいい!(※旋回式Xファクター)。さらにくるみのサンセットフリップからウナギがギロチンドロップ。さらに大ふへん固めを狙うが、伊藤が振り払ってラリアット。奈七永にタッチ。

 奈七永が串刺しラリアットの猛連打からロープに飛んでラリアットを放つが、ウナギがコードブレイカーで迎撃。さらにトラースキックを発射も、奈七永がキャッチしてアンクルホールド。さらに足4の字固めに変形させ、仰向けになったウナギに伊藤が全体重を浴びせかけるエルボードロップ。

 なんとかロープに逃れたウナギが奈七永にエルボー連打も、奈七永が強烈な一撃で吹き飛ばす。ウナギは奈七永のショルダータックルで倒されつつも顔面にビッグブートをクリーンヒットさせ、ブレーンバスターで追撃してからくるみにタッチ。

 くるみは奈七永の顔面に低空ドロップキックからフットスタンプ3連打。さらにカナディアンバックブリーカーを狙うが、奈七永が着地してスリーパーホールド。さらにサッカーボールキック連打からロープに飛ぶが、キャッチしたくるみがカナディアンバックブリーカー式フェイスバスター。奈七永をロープに振ってブラックホールスラムで叩きつけてコーナーに上っていくが、奈七永が下からビンタを見舞い雪崩式ブレーンバスター。伊藤にタッチ。

 伊藤はくるみにフットスタンプからエルボードロップ。さらに裏投げを狙うが、くるみが振り払ってラリアットを発射。伊藤もラリアットで迎撃し、ラリアットの正面衝突が続く。伊藤はくるみのラリアットをキャッチして裏投げ。さらにくるみ&ウナギを場外に落とし、リング内からのドロップキック。

 リングに戻った伊藤がくるみに裏投げを狙うが、くるみが着地してバックを取る。奈七永がくるみの背後から延髄斬りを発射も、これが伊藤に誤爆。くるみは、伊藤、奈七永、そしてついでにウナギもコーナーに重ねてくるくるくるみ。さらにうなぎが伊藤にコードブレイカーを見舞い、くるみがラリアットでなぎ倒してからジャーマン・スープレックス・ホールド。

 これを返されたくるみがコーナーに上っていくが、伊藤が下から組み付いてパワーボム。そこへ奈七永が冷蔵庫爆弾で追撃し、間髪入れずに伊藤がダイビング・ダブルフットスタンプを突き刺して3カウントを奪った。

第5試合


 ゴングが鳴ると2人はしばらくじっと見つめ合い、距離を詰めた橋本が手4つを求める。Sareeeが顔面にビンタを見舞うと、橋本が低空タックルで足を刈り倒し逆エビ固めを狙う。Sareeeも必死の抵抗を見せ三角絞めにとらえていくが、橋本が軽々とぶっこ抜いて袈裟固め。じっくりとしたヘッドロックでいたぶりショルダータックル。さらに橋本がロープに飛ぶと、Sareeeが追走ドロップキックで場外へ叩き出す。Sareeeがコーナーに上がってプランチャを狙うが、素早くリングに戻った橋本がデッドリードライブ。さらにクロスアームスリーパーでじっくりと絞り上げる。

 なんとかロープに逃れたSareeeがエルボーを連打していくも、橋本が真っ向から打ち返してコブラツイスト。Sareeeはロープを掴むも、橋本が引き寄せて俵返。さらに串刺しラリアットからジャンピング・ブレーンバスター。続けてサンセットフリップを発射も、かわしたSareeeがサッカーボールキック。これをキャッチした橋本がダブルレッグロックに捕らえながらのサーフボードストレッチ。さらにスリーパーホールドで絞り上げつつカーブストンプで顔面をマットに叩きつける。

 橋本はオブライトを狙うが、Sareeeが回転エビ固めで切り返してフットスタンプ。さらにロープ際での貫通ドロップキックで場外に叩き出してコーナートップからプランチャ。リングに戻してミサイルキックから延髄斬り、フィッシャーマンズ・スープレックス・ホールド。さらにSareeeがコーナーに上っていくが、橋本が追っていってコーナー上でのエルボー合戦を展開。Sareeeがサンセットフリップ・パワーボムを狙うが、橋本が耐える。ならばとSareeeは足を刈ってコーナーに宙吊りにし、マリンスパイクのようなダイビング・フットスタンプ。さらにコーナートップからのダイビング・フットスタンプを突き刺す。

 Sareeeがロープに飛ぶと、橋本が下からすくい上げてファイヤーマンズキャリー。そのままデスバレーボムに行くかと思われたが、Sareeeが絡みついて卍固め。さらにグラウンド卍に移行して絞り上げるが、橋本はなんとかロープに足をかける。

 エプロン上の攻防となり、橋本が奈落式水車落としを狙う。しかし、Sareeeはこれを回転エビ固めからのサンセットフリップ・パワーボムで場外に叩きつける豪快な切り返し。さらにスタンド席のテーブルからのダイビング・フットスタンプで追撃。そのまま会場全体を使った場外戦へと発展し、Sareeeが花道での裏投げを狙う。これを振り払った橋本が自らも観客席に飛び込む捨て身のスパインバスター。さらに花道から突き落として先にリングに戻る。Sareeeは意識朦朧の様子も、なんとか場外カウント19でリングイン。

 橋本は容赦ない串刺しラリアットからスピアー。さらにパワーボムを狙うが、持ち上げられたSareeeがヘッドバッド連打で怯ませ、マウントを取りながらヘッドバッドの猛連打。橋本がダウンし、李日韓レフェリーがダウンカウントを数え始めるもSareeeが強引に引き起こす。

 互いに手をつなぎながらのエルボー合戦を展開し、Sareeeが一瞬の隙を突いて脇固め。ロープブレイクした橋本の顔面にサッカーボールキックを叩き込み、コーナーに上っていくが、橋本が雪崩式ブレーンバスター。Sareeeは雄たけびを上げながらすぐに立ち上がってジャーマン・スープレックス。さらにヘッドバッドの猛連打からロープに飛ぶが、素早くバックを取った橋本がジャーマン・スープレックス。両者大の字になってダブルダウン。


 ふらふらと起き上がったSareeeがビンタを見舞えば、橋本もハンマーパンチで反撃。さらにホイールバロー式ジャーマン・スープレックスを決めた橋本がラストライドの体勢も、Sareeeが回転エビ固めで切り返す。それでも橋本はクラッチを切らずにスリーパーホールドで捕らえ、そのまま担いでパワーボム。


 橋本はラリアットを狙うが、バックを取ったSareeeが逆打ちで叩きつけ顔面にローリング・ソバット。さらに裏投げ2連発から必殺のリストクラッチ式裏投げで叩きつけて23分29秒の死闘に終止符を打った。

Sareee「橋本、アンタ、あたしに5月、あたしの復帰戦のとき、試合後になんて言ったか覚えてるか?今日、勝ったから言えることかもしれないけど、闘えてよかったです。今日は本当にありがとうございました!お前に言われた言葉、あたしメチャクチャ悔しかったし、正直凹んだ。でも、気付かせてくれてありがとう。アメリカにいるときからもそうだけど、悔しいこととか、もう諦めちゃおっかなと思うときとか、たくさんあったけど、いつもそんなときにあたしの頭に思い浮かぶのはアンタだよ、間違いなく。だから、アンタがいたから私は強くなれたと思うし、諦めないでこれからも頑張っていこうと思う。いつまでもそんな私の高い高い高い、最強に強いライバルでいてください。今日は本当にありがとう!」

橋本「おい、あたしもお前がいるから頑張れてんだよ。ちょっと突き放そうと思ったけど、ここまでにしぶとく付いてくるとは。これからもよろしくな」

(※互いに座礼を交わし、橋本が先に退場)

Sareee「皆さん!本日はこんなにたくさんの方に集まっていただいて、本当に嬉しく思います。そして、そんな中、私は今日、この闘いを終えて、少しでも、少しでも皆さんに恩返しができたかなと思っています!ホントにもう、今日はボロボロで頭がホントに回らないんですけど、本当に素直に私はプロレスが大好きで!私は強いプロレスラーが大好きです!だから私はこれからも自分が信じた道を歩んでいきたいと思っています!誰になんと言われようが!これからも是非私の背中を一緒に追いかけてください!そして押してください!本当に今日はありがとうございました!」

<試合後コメント>

Sareee
「ありがとうございました!無事、リベンジ果たしました。日本復帰から約半年ちょっと。私の最大のライバル・橋本千紘からこうやって3カウント獲れて。これからが私の本当のスタートだと思ってます。本当に、メチャクチャ橋本千紘は強いし、最強だけど、私も絶対負けたくないので。今日こうやってリベンジ出来てよかったなと思います。そしてこれからももっともっと橋本千紘とも闘っていきたいし、新たな相手も探しに行きたいと思ってます」

――試合が終わってもおかしくないと思った瞬間は何度もあったが、それでも勝利出来た要因はなんだと思うか
「ホントに、この闘いは負けられないなと自分の中でも思ってました。その想い、気持ちが一番だったんじゃないかと思ってます。やっぱり、2度の負けは許されないし、私はシングルチャンピオンとしてベルトを巻いているのでここで負けるわけにはいかないですよね。あと、橋本千紘と空いてしまったブランクが私はずっと悔しいと思っていて。本当に毎日泣きたいくらい悔しかったので、この半年。それが今日の気持ちすべてが試合に出たのかなと思います」

――最大のライバルである橋本選手から勝利し、ベルトを争った中島安里紗選手も復帰時期が未定。今後のシングル戦線での次の標的は?
「橋本千紘と言ったら、里村明衣子選手。里村選手とは、アメリカでシングルマッチがWWEの方で決まっていたんですけど、それが流れてしまっているので。里村選手はまだWWEの選手だから分からないんですけど、橋本千紘といえば里村明衣子とやりたいなというのはあります。でもそれはまだ叶わないと思うので。やっぱり、ジュリア、岩谷麻優はずっと言ってますけどやらなきゃいけない相手だと思いますね。まあ、タイミング、タイミングって今までずっと言ってましたけどタイミングって待ってても来ないものなんですね。それを私は実感したので。今年は必ずやりたいですよね。早々に。私はいつでも準備ができてるし、誰が来てもやってやりますよ」

――実現に向けて自分から動いていく?
「そうですね。動かなきゃ始まらないんだったら動かなきゃいけないんじゃないかなと思ってます」

――今日の試合が日本復帰後のベストバウトという気持ちはあるか
「そうですね。私は橋本千紘みたいな本ッ当に強い選手とやるのがメチャクチャ自分が生きてるなというか、このリングで闘ってんなって。これが“闘う魂”なんじゃないかと思います。こういう闘いが見ているお客さんの心を動かせると思うし、私はそんな心に響くような闘いをこれからもやっていきたいし。それが私の信じる道なので」

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