「プロレスというのは、名誉と栄光のものだ」元WWEのドルフ・ジグラー(ニック・ネメス)がIWGP新王座に挑戦表明!
1月4日、東京ドームにて新日本プロレス『ベルク Presents WRESTLE KINGDOM 18 in 東京ドーム』が開催。第8試合ではIWGP GLOBALヘビー級選手権 初代王者決定3WAYマッチがウィル・オスプレイ、ジョン・モクスリー、デビッド・フィンレーにより行われた。
2017年に創設されたIWGP USヘビー級王座だが、18代王者のオスプレイが昨年8月の両国大会でUSベルトを投げ捨て、「俺の出身地は英国なんだ」と自作のUKベルトで防衛戦を行ってきた。IWGP US(UK)王座として運用されていたものの、同年11月の大阪大会でデビッド・フィンレーがハンマーを持ち出し物理的に2本のベルトを破壊。これを受けて同王座が廃止され、IWGP GLOBAL ヘビー級王座が新設されることとなった。
初代王座戦には、US王座最多防衛記録を持つモクスリー、UK王者であったオスプレイ、ベルトを破壊したフィンレーが争うことに。オスプレイはAEWとの契約を発表しており、フィンレー以外が勝利すると初代王座が新日本プロレスから流出することになる。
前日会見でフィンレーは「自分が勝つことでやりたいことがすべてできるようになる。獲得するのは自分でなければならない」と机に足を乗せて上から目線のアピール。
オスプレイの「2人で試合をするべきだ。5分で先にフィンレーを倒そう」という提案にモクスリーも呼応し、ビールを持ち出し2人で乾杯するとフィンレーに「世界中がお前の敵だ」と言い捨てて会見場を去っていた。
試合が始まるなりオスプレイとモクスリーがフィンレーをボコボコに。たまらず場外に逃げるが、場外戦はモクスリーの庭であるため鉄柵を使ってさらにボコボコにされる。場外の机に叩き込みぐったりとしたフィンレーを見て、モクスリーとオスプレイはリングで睨み合いシングルマッチを開始。
モクスリーがオスプレイのハンドスプリングをキャッチして投げ捨てジャーマン。オスカッターもキャッチしてスリーパースープレックスで投げ捨て、オスプレイのその場飛びスパニッシュフライもそのまま腕ひしぎで捕らえ完璧なカウンターを見せる。
激しい攻防になるが、フィンレーが復活しオスプレイのプランチャをシレイリで落とし、モクスリーの流血箇所にも攻撃。
正しく3WAYの様相を呈してくると、オスプレイのピッピー・チェリオをナックルで叩き落としたモクスリーがパラダイムシフトで叩きつけ、走り込んできたフィンレーをパラダイムシフトでオスプレイに突き刺す猛攻に。さらにイスをリングに大量に投げ入れハードコアマッチのような状況になるが、オスプレイとモクスリーが改めてフィンレーを交互にボコボコにしていくが、まさかのゲイブ・キッドとアレックス・コグリンが乱入。キレたモクスリーが場外の机に2人を寝かせ、そこへオスプレイがスワントーンボムを投下し迎撃する。
モクスリーはシレイリを持ったフィンレーにパラダイムシフト連発も、オスプレイがモクスリーにヒドゥンブレイド連発からストームブレイカー。ここでフィンレーが飛び込み漁夫の利を狙い、オーバーキルでオスプレイを叩きつけ3カウントを奪った。
勝利したフィンレーだったが、客席で見ていたニック・ネメス(ドルフ・ジグラー)と睨み合い乱闘に。
バックステージでもフィンレーにコメントを出す暇も与えずボコボコにしたニックは「プロレスというのは、名誉と栄光のものだ。そして何よりも自分自身を信じ、今の自分よりも大きなものを望むからこそ自分自身がより強くなっていけるんだ。今ここにあるこの新しいタイトル、そして新しいベルト、このベルトこそが、新たなチャンピオンそしてリーダーとなる者の手に渡るべきだと思う。そしてもしリーダーになりたいのならば、自分自身で立ち上がって、その力を世界に見せなければいけない。そうじゃなければ、元の場所に戻っていけばいいんだと。このベルトを獲得するため、俺は何だってするつもりだ。フィンレーはただの甘やかされた子供だ。自分は今自分が正しいと思うことをやっている。そしてこのタイトルには意味があると思っている。このIWGPグローバル・ヘビー級選手権のベルトをこれから輝かせるためにも、俺が獲得したいと思っている。リーダーになるには、そして、凡人からトップに立つには、やはりこういう大きなタイトルを獲得する必要がある。そして成功していくんだ」と、IWGPグローバル王座への挑戦を表明した。