「オリンピックは行けなかったが、プロレスでもっといいところに」世界選手権第5位のレスリングエリート、ボルチン・オレッグが新日本プロレスからデビュー!

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 2日、東京都・後楽園ホールにて、新日本プロレス『Road to SAKURA GENESIS 2023』が開催され、ボルチン・オレッグがデビューを果たした。

 オレッグは、カザフスタン出身の30歳、186cm 120kg。レスリングの名門・山梨学院大学出身、アジアチャンピオンで世界選手権第5位のレスリングエリート。今年1月4日の東京ドーム大会でエキシビジョンマッチを行った際には圧倒的なレスリング力を見せ、将来の新日本を背負う存在として期待を集めてきた選手だ。

 オレッグのデビュー戦は、海野翔太&田口隆祐&ボルチン・オレッグvsザック・セイバーJr.&ロビー・イーグルス&藤田晃生の6人タッグマッチで実施。

 先発で出ていったオレッグは、素早い低空タックルや飛行機投げなどで同じくアマレス出身の藤田を圧倒。続く田口がザック&ロビーに足攻めで捕まって窮地となるも、ロビーへ前方回転地獄ケツを見舞って脱出。代わる海野がTV王座戦を控えるザックとバチバチにやり合い、オレッグに勝負を託す。
 オレッグはその巨体を以て3人を同時に相手取って圧倒するヤングライオン離れしたパワーを見せ、田口&海野のアシストを受けてザックへ変形デスバレーボム。さらにザックのフロントネックロックをぶっこ抜いてのフロントスープレックスを見せ、逆エビ固め。まさかの大物食いの白星デビューかと思われたが、ザックが下から足を刈って腕を取り、腕十字に捕らえるとオレッグが無念のタップ。

 バックステージに戻ったオレッグは、全て日本語でコメント。
 「初めてプロレスラーの闘いに出て、すごいうれしいので、デビューもしてから、ほんとに自分の力だけじゃないから。デビューの準備(も)、みんなのおかげで、先輩のおかげで、会社のおかげでここまできて。頑張って自分、強い選手と闘うの好きだから、その選手と闘うと自分の強さもわかるし。(対戦相手に)ザックさんがいたから、(ほかの)相手も藤田さんとロビーさん。みんな強い選手だから、仲間(パートナー)も強い選手で、もうすごい気持ち入って。でも相手、どれぐらい強くても、絶対勝ちたいと思っていた。自分のいいところ出して勝ちたかったけど、レスリングの技(は)できた、出せたと思うんで、これからもっといっぱい練習して、関節技覚えて、打撃の技覚えて、次の試合向けて、(次は)勝ちたいと思うんで、練習します」とデビュー戦を振り返る。

 そして、「なんか(アマチュア)レスリング(の試合)とは違うんで。みんなが応援してくれるから、すごいお客さんが……(会場の雰囲気が)全然違う。全然違う世界。どれぐらい強くなっても、もっともっともっといけるとこあるから、それもレスリングの世界でわかったから、プロレスっていう(のに飛び込んだ)のはもっと、もっともっと強くなりたいから。あとレスリングは……前も言った通り、レスリングでいきたいところ(オリンピック)いけなかったから。それ……(出場できなかった理由は)理解したから(出場できなかったことには納得したから)、プロレスでもっといいとこに……頑張って、プロレスですごいいいとこにいけて、強くなって、またたくさんのお客さんの前で試合したいと思います。誰かのマネをしたいわけじゃないけど、自分の新しいプロレスを作りたい」とアマレスとプロレスを並べて語りつつ、将来の展望を語った。

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