4年越しの「デ・ハポン」大合唱が実現!内藤哲也がIWGP世界ヘビー級王座戴冠を果たし東京ドームで大願成就!
1月4日、東京ドームにて新日本プロレス『ベルク Presents WRESTLE KINGDOM 18 in 東京ドーム』が開催。メインイベントではSANADAの持つIWGP世界ヘビー級王座に内藤哲也が挑戦した。
4年前の東京ドーム大会でIWGP王者となった内藤は、「デ・ハ・ポン!」の合唱をKENTAに襲撃され行うことができなかった。その思いを抱えて内藤は「4年前の忘れものを取りに行きたい」と前日会見でもアピール。
SANADAは「2005年の入門テストで落ちたのがSANADAで受かったのが内藤哲也。常に内藤哲也には一歩先、それ以上に行かれていたと思っていて、昨年は自分がチャンピオンになったのに(プロレス大賞)MVPを獲られて、ずっと劣等感を持ってました。明日の東京ドームメインイベントで全ての意味を込めてちゃんと勝って、良い意味で自分の気持ちを塗り替えたいなと思っております」とまっすぐに語った。
試合は、SANADAはデッドフォール、内藤はデスティーノと互いの必殺技への布石として互いに首への一点集中攻撃を展開。
互いに譲れない覚悟を以て臨んだ一戦だったが、回数的に身体が耐えうる限界である“3度目の目の手術”というカードをこの試合のために切ってきた内藤の気迫は凄まじいものがあった。SANADAのSkull Endやラウンディング・ボディプレスなどの大技にも怯むこと無く吶喊し、自らも一緒に場外に転落しながらの奈落式ドロップキックなど捨て身の戦法でいつもクールなチャンピオンの苦悶の表情に変えていく。
しかし、SANADAも王者の意地を燃やす。内藤のデスティーノをTKOで切り返してラウンディング・ボディプレスを連発。諦めずにデスティーノを狙う内藤をデッドフォールで突き刺し、師匠から受け継いだシャイニング・ウィザード。さらに2度目のデッドフォールを狙うが、ここで内藤がまさかの掟破りのデッドフォール。これで王者の虚を突いた内藤がバレンティアから完璧なデスティーノを決めて3カウントを奪った。
27,422人の観衆が4年越しの「デ・ハ・ポン!」の大合唱を期待して見守る中、マイクを取った内藤をEVIL&ディック東郷が襲撃。
場内はもはや怒号とも言える大ブーイング&帰れコールに包まれるが、SANADAがEVILにシャイニング・ウィザードを叩き込み、東郷には内藤&SANADAの連携攻撃を見舞って撃退。
夢のコンビネーションでかつての悪夢再現を回避した2人はじっと見つめ合い、SANADAは人差し指を立てて再戦を要求しつつ去っていく。内藤がその背中に向けて「ユニットは変わったけど、今俺がマイクを握っている。これはお前のおかげだよ。グラシアス、SANADA!」と叫ぶと、SANADAの目からは涙がボロボロとこぼれ落ちた。
その後、内藤はすべてのファンへの感謝の言葉を述べつつ、「ところで!今日俺が一番楽しみにしていたのは、4年前の忘れ物、ここ東京ドームで大合唱。皆様も大合唱しに今日東京ドームに来たんですよね?じゃあ、史上最大規模の大合唱、皆様準備はよろしいでしょうか?新日本プロレス、WRESTLE KINGDOM 18、最後の締めはもちろん!BUSHI!ヒロム!鷹木!ティタン!陽太!イ・内藤!ノス・オトロス!ロス・インゴベルナブレス……デ・ハ・ポンッ!」と万感の思いを込めての大合唱で大会を締めた。
悲願成就を成した内藤だったが、「『今日、東京ドームで大合唱したら、内藤は終わってしまうんじゃないか』?そんなの、余計なお世話だぜ、カブロン!俺は広島のマツダスタジアムのお客様と一緒に大合唱もしたいし、俺の地元・東京都足立区にある東京武道館でも試合と大合唱したい。俺がデビューした草加市スポーツ健康都市記念体育館でも試合と大合唱がしたい。まだまだ俺にはやりたいことがありますよ。まだまだ続く内藤哲也のプロレス生活、皆様、トランキーロ、焦らずにそして、目を開いてゆっくり、ご覧ください。我々ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンが、皆様を熱狂空間にお連れしますよ。カブロン!」と“燃え尽き”の可能性を一蹴。これからも内藤はプロレスファンに夢を見せ続けてくれそうだ。