【試合詳細】12・15 みちのくプロレス後楽園ホール大会 ザ・グレート・サスケ&紫SHIKIBU1号&紫SHIKIBU2号&コバヤシ・ピグレット&イーサン・のはしvsバラモンシュウ&バラモンケイ&ヴァチカンの太田&ユー・がいなくまさん&世界の平和を守る魔法少年・頂き男子あゆちゃん フジタ“Jr”ハヤト&新崎人生&義経vsMUSASHI&ディック東郷&OSO11

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『みちのくプロレス2023年東京大会Vol.2 ~武陵桃源~』
日程:2023年12月15日(金)
開始:18:30
会場:東京都・後楽園ホール
観衆:1,255人(超満員)

▼シングルマッチ 15分1本勝負
○大瀬良泰貴
8分13秒 逆片エビ固め
●山谷林檎🍎

▼我闘雲舞提供女子タッグマッチ 20分1本勝負
○駿河メイ(我闘雲舞)/沙也加(我闘雲舞)
7分16秒 メイプラモデル
米山香織(YMZ)/●桐原季子(我闘雲舞)

▼6人タッグマッチ 30分1本勝負
●Ken45°/卍丸/デムース(フリー)
11分15秒 ダイビング・エルボードロップ→片エビ固め
○日向寺塁/ラッセ/バリアン・アッキ(我闘雲舞)

▼6人タッグマッチ 30分1本勝負
○フジタ“Jr”ハヤト/新崎人生/義経
15分56秒 K.I.D
MUSASHI/ディック東郷/●OSO11

▼宇宙大戦争18~オオタのうた~ 時間無制限1本勝負
○ザ・グレート・サスケ/紫SHIKIBU1号/紫SHIKIBU2号/コバヤシ・ピグレット/イーサン・のはし
50分49秒 哀れみの讃歌→体固め
バラモンシュウ(フリー)/バラモンケイ(フリー)/●ヴァチカンの太田/ユー・がいなくまさん/世界の平和を守る魔法少年・頂き男子あゆちゃん

ザ・グレート・サスケがヴァチカンの刺客に憐れみの讃歌!みちのくプロレスの性加害を告白しジャニーズ性被害問題を全力擁護!フジタ“Jr”ハヤトがガン再発で手術決定も「俺ならまた勝てんじゃないかな」

オープニング


 パンチ田原リングアナとムーチャス入江リングアナによる軽妙な掛け合いで前説が行なわれ、会場を温めていく。

 その後、今年12月2日に『新崎人生ちゃんねる』(https://www.youtube.com/channel/UC77s7gdqIEvn6M4dvI85iYg?reload=9)を創設してYoutuberデビューした人生がスタッフ陣とともにリングに上って挨拶。
 当チャンネルは、主に高齢者向けの運動として推進している“じんせい体操”を中心に発信しているものであり、人生は「“運動指導系Youtuber”として頑張っていきたいと思います」と抱負を語った。

第1試合


 ロックアップからリストの取り合いとなり、技量では大瀬良が勝るも林檎が食い下がってヘッドロックで絞り上げる。

 再び組み合って大瀬良がハンマーロックでじっくり絞り上げてコーナーに振るが、林檎はひらりと追撃をかわしてドロップキック。さらに林檎が足へのエルボードロップからレッグロックに入るも、大瀬良が下から腕十字で切り返す。

 林檎がブレイクすると、大瀬良が激しいエルボー連打。林檎もエルボーで反撃していくが、大瀬良が打ち勝って逆エビ固めが溜め。これを逃れた林檎は胸板へのチョップを連打していくが、大瀬良がソバットで怯ませてロープに飛ぶ。

 林檎はカウンターのドロップキックをヒットさせ、コーナーへ駆け上ってミサイルキック。ロープ際まで吹き飛んだ大瀬良へ619を見舞って追撃しエルボーを連打していくも、大瀬良がエルボーで応戦の上でゴツリと鈍い音が響くヘッドバッド。林檎が根性のキックアウトを見せるも、大瀬良は助走をつけてのヘッドバッドで追撃。

 大瀬良がブレーンバスターを狙うも、林檎が背面着地。ロープへ飛んで回転エビ固めからの十字架固めであわや3カウントというところまで追い込むも大瀬良がキックアウト。林檎がロープへ飛ぶも、大瀬良がカニバサミで倒してラ・マヒストラル。林檎もリバースして押さえ込み、ロープへ飛ぶも大瀬良が顔面をぶち抜くカウンターのドロップキック。間髪入れずに逆エビ固め、さらに逆片エビ固めで捕らえてギブアップを奪った。

第2試合


 4人それぞれ笑顔で握手をしてから駿河と桐原の対面でゴング。

 ロックアップからリストの取り合いとなり、駿河が側転などで軽やかな動きを見せれば桐原はショルダータックルなどでパワーを誇示。桐原がバズソーキックを放って早速試合を決めに行くが、駿河がかわして腕を取り、メイジャンプ式アームドラッグ。両者タッチ。

 沙也加と米山の対面。沙也加が身長差を活かして上から手4つを求めるが、米山はジャンプして手を掴むフリをして足を踏む。さらに米山が足を踏みに行くが、これを避けた沙也加が逆に足を踏んで怯ませドロップキック。沙也加がリストを取りに行くが、米山が鼻をつまんで動きを制し、桐原と2人で左右から押さえ込む。そこへ駿河が飛び乗って「Let‘s GO!我闘雲舞!」と3人が笑顔で拳を突き上げる。

 その後、沙也加が米山に弓矢固め。代わる駿河がヘアホイップからダイヤル固めを狙うが、米山が全力で抵抗。そこへ沙也加が低空ドロップキックを見舞い、駿河がダイヤル固めからのニコニコフォール。その横で沙也加もニコニコポーズで並んで競演。

 続けて2人で米山をロープに振っていくが、米山が2人の攻撃を誤爆させて重ね、まとめて千豚♪で圧殺。
 代わる桐原が沙也加をコーナーへの串刺しスパインボムで叩きつけ、さらにボディスラム。沙也加はエルボーで反撃していくが、桐原はミドルキックの連打で応戦。さらに桐原がコブラツイストを狙うと、沙也加はスクールボーイで切り返す。返した桐原が払い腰で叩きつけてカバーに入るが、駿河がフットスタンプでカット。

 駿河と米山の対面となり、駿河がクロスボディからフォール。米山がブリッジで抜けて走りクロスボディ。駿河もブリッジで抜けて再びクロスボディに行くと見せかけ回転エビ固め。米山もエビ固めで返し、すぐに駿河がエビ固めで返してコロコロと車輪のように転がっていく。

 一旦離れた米山が後方回転エビ固めを狙うが、駿河が振り払う。ならばと米山は桐原に向けて駿河をハンマースロー。桐原がミドルキックを腹に突き刺し、米山が千豚♪で追撃。さらに桐原が強引に引き起こしてコブラツイストで絞め上げ、そのままグラウンドコブラも沙也加がカット。

 米山&桐原が駿河をコーナーに振ってトレイン攻撃を狙うが、駿河がひらりとかわして米山にダイビング・クロスボディ。さらに沙也加が桐原に串刺しドロップキックを見舞い、駿河が桐原からメイプラモデルで3カウントを奪った。

第3試合


 Ken45°らが奇襲。リング内外で乱闘が起こる中でゴングが鳴る。
 リング上では日向寺と卍丸の対面となり、襲い来る卍丸をかわしてロープワークを見せた日向寺がショルダータックル。
 ラッセとデムースの対面となり、弾丸のようなロープワークを見せるラッセをドロップダウンでデムースがかわしていく。ラッセはブーメラン式のアームドラッグなど華麗な巻き投げを見せドロップキック。場外へ逃れたデムースへトペを狙うフリをしつつポーズを決めて挑発。

 そこへKen45°がラッセを急襲。Ken45°がラッセをロープにくくりつけてマシンガンチョップを見舞い、デムースが復讐の串刺しラリアットから後頭部への低空ドロップキック。さらにデムースがラッセをロープにくくりつけて左乳首をガブリ。ラッセが乙女のような悲鳴を上げると、デムースは右の乳首も甘噛み。

 続く卍丸がラッセをミドルキックで倒してチンロック。
 代わるKen45°がぶっこ抜きのサイドバスターで叩きつけ、コブラツイストからグラウンドコブラ。
 なんとか返したラッセの眼前には怖い顔をした卍丸の姿が。卍丸は無理矢理引き起こしてロープに振るが、ラッセはハンドスプリングエルボーで反撃。アッキにタッチ。


 アッキは卍丸にエルボーバッド、ニーリフト、エルボースマッシュ、ソバット、延髄斬りと目にも止まらぬ連撃からナマステ式コブラツイスト。さらに顔面をぶち抜くドロップキックで卍丸を場外に落としてプランチャを狙うが、Ken45°&デムースが阻止。2人でアッキをロープに振っていくが、アッキはデムースを馬跳びで飛び越えながらKen45°にフランケンシュタイナー。慌てて追撃に来たデムースもフランケンシュタイナーで場外に排除し、ナマステ式ノータッチ・トペ・コンヒーロ。

 アッキがデムースをリングに放り込むと、日向寺がミサイルキック。さらにコーナーに詰めていくが、デムースがかわして風車式バックブリーカーからセントーン。さらに担ぎ上げて変形キン肉バスター。

 これをラッセがカットし、排除に来たKen45°には延髄斬りからフィッシャーマン・バスター。さらにトラースキックからパワーボムを狙うが、Ken45°がウラカン・ラナで切り返し、ホップアップして下からエグい急所蹴りからラリアット。さらに卍丸と2人でラッセをロープ上でバウンドさせてデムースへ向けて放り投げ、キャッチしたデムースがパワースラム。間髪入れずKen45°のランニングニー+卍丸のケンカキックでサンドイッチ。

 Ken45°がラッセにタイガードライバーを狙うが、日向寺がカット。アッキが串刺しスプラッシュからブルーサンダー式ワンハンド・バックブリーカー。ラッセの延髄斬りから日向寺がスピアーを突き刺し、熨斗紙からダイビング・エルボードロップを見舞って3カウントを奪った。

第4試合


 ハヤトとOSOの対面でゴングが鳴るが、OSOは中々組み合わずにコーナーに上って観衆へ「ウガー!」とアピール。苛立ったハヤトが背後から左右のミドルキック、ローキックを連打していくが、OSOは受けきってショルダータックル。両者タッチ。

 義経とMUSASHIが互いの攻撃をかわしながらの華麗なロープワークを見せ、義経がコルバタで先制。MUSASHIは余力を残しつつ場外へと出ていく。

 リング上では人生と東郷の対面。
 ロックアップからヘッドロックの応酬、ショルダータックルでぶつかり合うも互角。ならばと東郷はプッシュアップを始めてパンプアップ。再びぶつかっていくも人生は倒れない。ならばと東郷はロープに足をかけながらの高負荷プッシュアップ。さらにパンプアップした東郷が突っ込んでいくが、人生はリープフロッグでかわして側転からのソバット。さらに腕を取って拝み渡りからのブレーンチョップを炸裂。東郷はふらふらと彷徨うも、人生が両手を合わせて拝むとバタリと倒れ込む。その横で人生はプッシュアップしてパンプアップしてからMUSASHIにタッチ。

 リング上はMUSASHIと義経の対面。突っ込んできた義経をいなしたMUSASHIが顔面をコーナーに叩きつけ、場外に放り出す。待ち受けていた東郷がナックルを連打してからリングに放り込む。MUSASHIは義経の両足をロープにくくりつけて串刺しドロップキック。東郷にタッチ。

 東郷は義経の顔面にフィストドロップ。OSOにタッチ。
 OSOはコーナー上からダブルアックスハンドルを見舞い、義経の左腕にガブリと噛みつく。義経がロープに向けて伸ばした右腕には東郷が噛みつき、両腕を喰われた義経は悲鳴を上げる。さらに東郷がロープにくくりつけ、そこへOSOが串刺しラリアット。さらにキャメルクラッチ式フェイスロックで絞り上げるが、ハヤトが強烈なミドルキックでカット。
 OSOはコーナーに振って串刺しラリアットを狙うが、コーナーに飛び乗った義経が飛びついてフランケンシュタイナー。さらに素早くコーナーに駆け上がった人生がブレーンチョップからのダイビング・ショルダーで追撃。

 人生は両手を合わせて拝み、念仏パワーボムの体勢。そこへMUSASHIが突っ込んでくると、人生はOSOを解放しMUSASHIの足をキャッチして曼荼羅捻り。さらに命乞いするOSOの足を掴んで曼荼羅捻りから極楽固めに捕らえるが、東郷がサミングでカット。
 義経が東郷にサマーソルトキックを放つが、倒れず耐えた東郷がラリアットで着地狩り。さらに東郷がブレーンバスターを狙うが、着地した義経がトラースキックでロープ際までふっ飛ばし741。さらにライオンサルトを発射。東郷が回避すると義経は華麗に着地して旋風脚。さらにコーナーに詰めていくが、東郷がかわしてオクラホマロールからのクロスフェイスに捕らえるも、ハヤトが強烈なサッカーボールキックでカット。

 リング上はハヤトとMUSASHIの対面。
 両者足を止めての激しいエルボー合戦を展開していき、MUSASHIがエクスプロイダー。ハヤトは腰を押さえてしばらく動けなくなってしまう。

 それでもハヤトは起き上がって強烈なエルボーを連打。再び真っ向からの打ち合いが展開され、ハヤトはミドルキック、MUSASHIは逆水平チョップに切り替えてさらに打ち合っていく。完全に互角と見るや、MUSASHIがゴツリと音が響くヘッドバッド。たたらを踏むハヤトだったが、ニヤリと笑ってヘッドバッドでお返しし、さらにミドルキックで倒してバズソーキックを発射。これをかわしたMUSASHIがバックを取ってジャーマン・スープレックスを狙うが、ハヤトが必死の抵抗。ならばとMUSASHIはハヤトが痛めた腰へのエルボーを叩き込み、顔面へのドロップキック。ハヤトも倒れず耐えて乾坤一擲のミドルキック。

 ハヤトは場外に転がり落ちたMUSASHIへエプロンからの空対地サッカーボールキック。さらにロープ際に座らせて貫通ヘルム。跳ね返ってふらふらとリング中央へ歩みを進めるMUSASHIをキャッチした義経がスパニッシュフライ。さらに人生が高速拝みからの念仏パワーボム。これは完璧に決まるも東郷がカット。義経は東郷を場外に排除してラ・ケブラーダで追撃。

 リング上はハヤトとOSOの対面に。
 ハヤトはミドルキック、OSOはエルボーバッドで打ち合っていき、打ち勝ったハヤトがコーナーに詰めて串刺しビッグブート。すかさず義経が千本桜で追い打ちし、ハヤトが串刺しヘルムから左右のバズソーキックを2連撃。間髪入れずにK.I.Dで組み付いて絞り上げるとレフェリーが試合を止めた。

 激戦をハヤトだったが、リング中央に座り込んで静かに感慨にふけっている様子。恩師・人生が肩を抱いて促すと、ハヤトがマイクを取る。


ハヤト「(※義経がリングに置いていった東北タッグのベルトを見て)義経!ベルト忘れてるぞ!……まあいいけど。ベルトが忘れられるっていうね。本日もたくさんのご来場、誠にありがとうございます!……少しだけ、時間をもらって。復帰して1年ちょっと。僕の中ではすべての試合には意味があると思ってリングに上って、皆さんの前で闘うこと。自分が望んでこのリングに上がってきて、そしてあの新日本プロレスの高橋ヒロム選手を矢巾に連れていき、それを見た人たちが『感動した』とか『ハヤトの試合がベストバウトだろうよ』って言ってる人たちがいることを、本当に本当に嬉しく思います。そんな中……(※長い沈黙)2023年、この年、みちのくプロレス、今日ラストです。そして2024年は1月13日にみちのくプロレスはスタートします。僕は……このタイミングで再発してしまって。来月半ばから終わり頃に手術が待っているので。(※場内から「待ってるぞ!」「絶対帰ってこい!」と声援が上がり大喝采に包まれる)ちょっと、ホントに、自分にこれから先待ってることが、自分が乗り越えられるのか、もう1回乗り越えられるのか、自分でもわかってない状態です。でも、やりたい選手もいますし、高橋ヒロムなんて、あんなガラガラした奴、俺が東京ドームに行ってリベンジしても面白いなと思うし。アイツもね、毎年12月のホールは宇宙大戦争なんで、俺とヒロム組で出たら面白いと思いますよね?そういう楽しいことを考えながら、またちょっと二冠王として来年からちょっと、いつになるか分かりませんが、また帰ってこられるよう。それと、今日が最後なのか分かりませんが、諦めないでまた皆様に感動をお届け出来るようなレスラーになってまた帰ってこれたらいいと思いますので、応援よろしくお願いします。(※割れんばかりの大歓声を噛みしめる)……はい!大丈夫です、もう!ここからは、皆さんお待ちかねの、そして1年間、俺も楽しみにしてた宇宙大戦争です!もうなんか……なにを言ったらいいか分かんなくなっちゃった。『もう時間も押してるよ』みたいな感じが後ろから聞こえたりするんで(笑)ここから10分間、休憩になります。皆さん、そこでお酒、ドリンク、食べ物を買って。お酒はみんな両手使えるんで2杯ずつお買い上げいただいたら、それも、皆さんが買ったお酒も宇宙大戦争では大切な大切な凶器になるんです!いいですか?皆さん、宇宙大戦争を思い切り、思い切り楽しんで。残念ながら、今年も隣(※東京ドーム)は……日にちをずらしてきやがるんで。若い奴らがね。思い切りこの水道橋とか後楽園付近で騒いで帰れると思うんで、最後まで宇宙大戦争、そしてみちのくプロレス、2023年の格闘技・プロレスの応援をよろしくお願いします!ありがとうございました!」

<試合後コメント>

フジタ“Jr”ハヤト
「リング上で言ったとおりです。『ここに来てか』って感じですし、悔しくて悔しくて仕方がないんですけど、これはね、僕が背負った格闘技人生なので受け入れたいと思いますし、それでもこうやって送り届けてくれるみちのくの仲間とか、ファンの皆さん、スタッフ・関係者、もちろん記者の人たちも。たくさんの人に囲まれているんで、『また俺なら勝てんじゃないかな』っていう気にも、あのリングに上ったら起きるね。でも、『もう戻れねえかも』なんて思ってるのが8割。でも試合してて、あんだけたくさんのお客さんが入ってくれてて、まさかの俺がこんな発表すると思ってなかったと思うけど、そんな中で来てくれて、応援してくれて、パワーもらったことは事実なんで。まだやんなきゃいけないこともあるし。拳王ともやってないし、もっと『ハヤト、それ言っても大丈夫?』みたいなこと言って、みんなをドキドキさせたいし、そういう思いを今日リングに立ててまた思えたので。諦めないで出来るかなっていう感じですね」

――現在の体調について
「状態で言うと、ホントに神経の、自分の中での移植手術をしたときと同じくらい腫瘍も大きくなっちゃって、またそれが神経に当たり始めてて。ちょっとしたことで動けなくなったり痺れたりしてしまうんで。これじゃあリングに上がるのも失礼だなと思うし。でも、手術の前日までに与えられた試合は思い切り勝ちに行くし、欠場するって分かってるからってベルトを返すために負けたりしないんで。チャンピオンのまま引退できたら最高だなって思ってるくらいなんで。残りあと、30日(のGLEAT TDCホール大会)?お正月はゆっくりできそうなのかな?お正月は俺もオファーを待ってるからね。なんとも言えないですけど。残り、今月1試合。このベルト(※LIDET UWF)、やっと防衛戦ですから。俺のこと忘れてたんじゃないかな?それか、労ってくれてたのかわかんないんですけど、『そんなの必要なかったのに』って思わせますよ。でも、今日の試合だけで言うと、僕は今日がみちのくラストだったんじゃないかなと思いながらリングに上がったんで。これはこれで、もし戻れなくても悔いはないし。これまでに出来なかった拳王戦、やりたかったよ。AMAKUSA選手、やりたかったよ。でも、出来ないことも、他の選手や後輩たちが叶えてくれればいいし、俺は最後まで自分の、ハヤトらしいレスラー人生を送れたらと思ってるんで。これで終わったとしても、悔いはない。これがもう1試合できるように、来年は皆さんと違う場所で闘うんで。帰ってこれるか分からないですけど、また元気な姿で帰りたいと思いますんで、よろしくお願いします」

第5試合


 まずはバラモン兄弟がいつも通りの入場。続けて、インポッシブルなミッションに挑んでいそうなイーサンのはしがクルーズなお面を付けて登場。続けて、ヴァチカンの神父に祓われそうな悪魔的な太田、タンクトップに短パン姿の紫SHIKIBU1号&2号が『パラダイス銀河』に乗ってローラースケートで入場。あくまでは無いがいなくまさん、あくま染みたピグレットなコバヤシは入場するなり殺し合いを始める。さらに、親族が最前席で見ているという頂き男子あゆちゃんが業務用カメラでの自撮り&股間に装着したGoProでの撮影と欲張りYoutuberセットで登場。
 満を持して現れたサスケは『名前のない街』に乗ってしっとりと入場。

太田「サ゛ァ~ス゛ゥ~ケ゛ェ~!お゛前を悪魔の館に閉じ込めてや゛るから覚悟してお゛けぇ!宇宙大戦争、開戦だぁっ!」

 全員が入り乱れる中でゴングが鳴るが、サスケと太田は真っ向からの打撃戦を展開。太田がローキックの連打でサスケを倒してアキレス腱固め。サスケもアキレス腱固めで返そうとすると、太田がクロスヒールホールドを狙う。サスケはナックルでこれを外しスリーパーホールド。太田が足を刈って倒しニーロック。サスケが起き上がろうとするも太田が低空タックルで倒してエルボー連打。サスケが強引に自軍コーナーに引き込んで2号にタッチするという、実にクラシカルな試合が展開される。

 1号&2号とバラモン兄弟の対面。紫SHIKIBUが颯爽とローラーダッシュを試みるもバランスを崩して転倒。バラモン兄弟がそれぞれをコーナーに振ってから同士討ちを誘うも、1号&2号がローラースケートで軽やかに回避して逆に串刺しトレイン。そのままプランチャの編隊飛行を狙うフェイントからリング中央でポーズを決めるが、その背後であゆちゃんが「あゆちゃんで~す♪」とYouTube撮影を始めたため1号&2号が気持ち悪がって退散。

 ここで、なぜかイーサンのはしがセガサターン用のSEGA製キーボードを持ってリングイン。今や希少品となったキーボードで殴りかかるのはしの攻撃をケイがかわしてロープに振るが、のはしは側転でかわしてカニバサミ。イーサンのお面とキーボードを携えてヘッドドロップ。

 2号とがいなくまさんの対面。2号がエルボー連打も、がいなくまさんはビクともせずショルダータックルで粉砕。


 ピグレットが出てきてケイ、シュウを地獄突きで蹴散らしてがいなくまさんと対峙。
 100エーカーの森となったリング上で激しいショルダータックル合戦を展開していき、ピグレットがショルダータックルでなぎ倒すとがいなくまさんが即座に起き上がってラリアット。
 殺し合いを経て分かりあったのか、がいなくまさんが握手を求める。ピグレットがその手を握り返そうとすると、シュウ&ケイが水噴射で妨害。全員が場外になだれ込んで乱闘を開始。


 あゆちゃんがサスケの痴態を撮影する中、シュウが1号目掛けて水噴射。1号は太田を盾にしてガード。2発目は剥ぎ取った太田のシャツでガード。1号は濡れた身体をシャツでゴシゴシと拭き、ついでにパンツの中身もゴシゴシ。これには場内から「千賀死ね!千賀死ね!」の大合唱。

 悪魔憑きの太田がサスケに向かっていくが、サスケが「臨・兵・闘・者・皆・陣・烈・在・前!」と九字印を切ると太田の中の悪魔が苦しみ始める。サスケは救出に飛び込んできたバラモン兄弟にも「臨・兵・闘・者・皆・陣・烈・在・前!」と九字護身を試みるが、善良な人間であるバラモンには全く効かず。そのまま2人がかりでサスケを袋叩きに。

 サスケのピンチを1号&2号が救出し、「アイドルと言ったらこの曲だ!ミュージックスタート」と号令。場内に爆音で流れる『キープ・オン・ジャーニー』に合わせて1号&2号が踊り始めると心の古傷をローラースケートでゴリッゴリに抉られたバラモン兄弟がバタリと倒れ込んで地獄の苦しみを味わう。

 バラモン兄弟の危機を太田が救出し、「お前たち、ステージを用意しろ!」と命令。リング上に和桶とテーブルがセットされ、太田がデスボイスで『制服のマネキン』を歌って会場をキンキンに冷やしてからスペースローリングエルボーのようなものを発射。

さらに、2号、1号、ピグレット、サスケ、のはしがムカデ人間のように連結され、あゆちゃんがスーツケースをセット。バラモン兄弟がボウリング攻撃を敢行。もちろんストライク。

 ピグレットが捕まり、シュウが「首を切り落としてやる!」とノコギリを振りかざしながらピグレットをリングの下へと連れ込む。ピグレットの断末魔の悲鳴が聞こえた後、シュウが切り落とされた豚の頭を掲げて再登場。ピグレットは死んでしまったものと思われたが、あっさりそのままの姿でのっそりとリングの下から復帰。
 シュウは「いい写真撮らしてやるよ!豚と豚だぁ!」と、ピグレットと豚の頭に強制的にキスをさせる。

 傷心のピグレットが「地獄だ……地獄だ……」と嘆きながら観客席に腰掛けると、隣りに座っていた心優しい幼児がピグレットにチップスターを差し入れ。互いを指さし合って絆を深める。


 リング上では、伝統と格式あるラダーの押し合いが勃発。形勢は互角も、がいなくまさんとピグレットが加勢に入って最終的に一騎打ちに。
 そんな中、イルカのなごり雪がリングに登場。熊と豚が押し合うラダーになごり雪が叩きつけられる。しかし、これによって長年闘い続けてきたなごり雪のしっぽが粉砕。場内からはこの日一番の悲鳴と大ブーイングが巻き起こる。

 バラモン兄弟が「しっぽ持ってたのお前らだろ!」と1号&2号をなじると、1号&2号が「なごり雪は怒ってるぜぇ?!」となごり雪を掲げて突っ込んでいく。バラモン兄弟もチラガーを持った太田を掲げて突撃。熾烈なドッグファイトを展開するも、後ろを取ったなごり雪がその鋭い口で太田のプリティにズブリ。シュウが「あっ!ジャニーズに掘られてる!」と実況中継。

 ここで、「デーンデーンデーンデーン♪デンデン♪」とインポッシブルな曲を口ずさんでいたのはしがリングイン。交通標識を手に取ったシュウが「おっしゃあ!これでイーサンぶん殴ってやるぜ!」と観衆にアピールするも、その隙に1号&2号がクルーズなお面を被ってのはしの横に並び立つ。
 場内から「わっから~ない♪わっから~ない♪」とコールが起きる中、3人はお面からチラチラと素顔をのぞかせながらチューチュートレインなぐるぐるダンス。構わずシュウがぶん殴りに行くと3人が押し付け合いを展開し、結局数の暴力に負けたのはしが脳天に交通標識を被弾。

 あゆちゃんが謎の皿を持ってリングイン。中身を開けるとうんこであったことが判明。場内から「うーんこ!うーんこ!」とコールが起きる中、あゆちゃんが1号を頭からうんこに突っ込ませようとするが、1号が全力で回避。あゆちゃんの尻をうんこの皿にアトミックドロップで叩き込む。うんこでベチョベチョになったあゆちゃんのお尻に1号の顔面が突っ込まれる。
 顔面がうんこまみれになった1号がバタリと倒れ込むと、あゆちゃんは自らの股間に手を突っ込んで金玉を2つとも摘出し、1号の口に詰め込んだ上でエルボードロップ。1号の口から金玉が天に向けて発射される中、あゆちゃんは「あゆちゃんで~す♪」とかわいく自撮り。

 何度目かも分からない全員が入り乱れる場外乱闘へと発展し、恒例の綱引きが行なわれることに。最初は南側リングサイドで行おうとするも、両軍ともに中心線を自軍有利にずらそうとするためまとまらず東側へ移行。同じ流れで北側、西側へと移行していき、最終的に南側客席中断で綱引き合戦が実施。がいなくまさんの圧倒的パワーによりバラモン兄弟らが勝利を収める。

 この争乱の中、1号はレヴェナント(しろくま)の前足と後足にローラースケートを装着させており、「レヴェナントがバラモン轢き殺すぞ~!」とテーブルを滑り台代わりにレヴェナントを発射。しかし、上手く行かずレヴェナントが滑落。癇癪を起こした1号がレヴェナントを虐待し始めたために場内からは大ブーイング。

 そんな中、サスケは淡々と赤コーナー下にラダー&イスの山を建立しており、カットに来たがいなくまさんをその上にブレーンバスターで投げようとする。しかし、バラモン兄弟が2人でカットし、3人での合体パワーボムでサスケをラダー&イスの山に叩きつける。

 リング内外で大乱闘が起きる中、なぜか全員でリングの解体を開始。ピグレットも「俺たまにしか来ないから分からないんだけど、いつもこうなの?」と戸惑いながらもエプロン剥がしに協力。リングマットを使って1号と太田が簀巻きにされ、竹刀で袋叩きにされる。

 リングの南側半分が板むき出しの状態となり、バラモン兄弟が1号&2号をボコボコにして「頭潰してやる!ぶっ殺してやるよぉ~!」その頭上からボウリングの玉&豚の頭を落とそうとする。

 1号&2号に命の危機が迫ると、姿を消していたのはしが「ちょっと待ったぁ~!」という声とともにイーサンではなくトーマスになって再登場。しかし、額には“999”の文字、そして『銀河鉄道999』を歌いながら現れたために汽車違いかもしれない。

 のはしはトーマスを背負ってコーナーに上がり、あゆちゃんに向けてダイビング・ヘッドバッドを投下するも、避けられて自爆。

 得意気なあゆちゃんが「あゆちゃんで~す♪」と自撮りを始めるが、その背後からサスケがチンロック。さらにリング中央にセットしたテーブルの上に寝かせ、その横にラダーを立てる。サスケはコーナーに上がり、ラダーに向けてミサイルキック。板の上で受け身を取ることになったサスケの方に大ダメージが入る。

 満身創痍のサスケに対し、バラモン兄弟が板の上でのダブルブレーンバスター。さらにいつの間にか手を組んでいたがいなくまさん&ピグレットがおんぶプレスで圧殺。ダメ押しにバラモン兄弟&太田がメシア降臨を決めようとするが、2号が決死のカット。

 太田がカットに来た1号をドラゴンスクリューで蹴散らし、2号にはドラゴンスクリューからのスピアー。さらに腕十字に入るものはしがカット。

 シュウが「久々にやるぜぇ~!」と墨汁を口に含んでのはしに噴射しようとするが、のはしが口をふさいでガード。振り払ったシュウが噴射するも、のはしが避けた先にいた太田の顔面に墨汁が降り注ぐはめに。

 視界を失った太田に対し、ピグレットが地獄突きから「この!バカチンがぁ~っ!」とアカチンガーエルボー。

 さらに、2脚のラダーの上にテーブルを渡した高台が建立され、和桶の中には太田とレヴェナントら動物たちがしこたま詰め込まれる。最後はサスケが憐れみの讃歌(※高台に上がったサスケが頭からラダーを被って放つセントーン・アトミコ)を見舞って大戦争に終止符を打った。

サスケ「勝ったぞォ~~~ッ!!」

あゆちゃん「負けちゃったぁ~……チャンネル登録、よろしくねぇ~♪」
シュウ「……俺たちよ、今回よ、完全にパートナーの選出ミスしたな!」
ケイ「あゆちゃん、そんなんでいいのか?!家族が特リンで見てるらしいじゃねーか!サスケェ!俺たちとお前の戦争はまだ終わってねぇ~からな!いいか、今日はこれぐらいで勘弁しといてやる!お~っ……」
あゆちゃん「(※マイクを奪って)あゆちゃんです♪」

サスケ「聞~きたくないや♪雑音ば~っか♪と~どめ~を刺~してる~♪」
(※歌い出しだけ歌って満足したサスケがそのまま帰ろうとする)
2号「最後!最後は歌いましょうよ?!」
ピグレット「みんな聞きたがってますから!みんな盛り上げて!ちゃんと盛り上げて!」

サスケ「2023年、みちのくプロレス30周年!皆さん応援ありがとうございました!芸能界だけじゃなくて、プロレス界というよりも、みちのくプロレスそのものに性加害はありました!(※場内が騒然とする)この30年の歴史の中で、最初の10年間、私が社長だったわけですけど、そのさらに前半部分の5年間に於いて、性加害問題がありました!しかも、加害者も被害者もおんなじみちのくプロレスの中にいたんです。それを、社長である私は全ッッッく知りませんでした!本当に小さな組織のみちのくプロレスでさえ知らなかったんです。何万倍もデカい会社だったら、もっと知るはずがないんですよ!藤島ジュリー社長ね、多分本当に知らないんですよ、あの人は!だからそこの部分は皆さん許してやってください!……(※1号&2号へ)2人は大丈夫?(※観衆からの「デルフィンも呼んでよ!」の野次を受けて)……ソウダネェ(※棒読みで)。あっ、あの人は違うからね?もしなにかあったら、正直に言ってね?」
1号&2号「はい」
サスケ「ということで!宇宙大戦争はこれにて終戦です。そして、皆さんが1人でもいる限り、2024年もみちのくプロレスは永遠に不滅だァ~~~ッッ!!」

<試合後コメント>

ザ・グレート・サスケ&紫SHIKIBU1号&紫SHIKIBU2号&コバヤシ・ピグレット&イーサン・のはし
サスケ「勝てたねえ。人類の勝利だ。いかに奇跡かということは、週プロさんだったりサムライさんなら、昨日新木場にいらしたんでご存知でしょう。急遽私は、“謎の対戦相手X”として世羅りさ選手とハードコアマッチ、シングルマッチ、プロミネンスさんの新木場大会でやりました。世羅りさ選手は本当に強くて、ボコボコにやられて、今朝ハッキリ言えば、歩けなかったです、私は。絶対もう、棄権しようかなと思ってました、今日の試合。でもウチらのチームの顔を見て、『よし、今年が最後なら、命の限り燃え尽きるまで闘おう』と思いましたね。みんな仲間だね。紫SHIKIBU、イーサンのはし、ピグレット・コバヤシ。本当にありがとうございました。そして、みちのくプロレス、つまり東北ですよ。東北を愛する、みちのくプロレスを愛する皆さんだったら、東北が舞台の映画『キリエのうた』、是非御覧ください。以上です。あとはみんなよろしく!」

(※サスケだけ先に退席)

のはし「えぇ~っ?!」
ピグレット「今年が最後なの?」
1号「いつも最後です」
2号「まあ、今年で終わりでしょう」
1号「終わりだと思います」
のはし「完全燃焼したからね」
1号「これにて、閉幕です。ありがとうございました。デーンデーンデーンデーン♪デンデン♪」
全員「デーンデーンデーンデーン♪デンデン♪チャララ~♪チャララ~♪」

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