【会見全文】皇治のMMAデビュー戦の相手は三浦孝太に決定!山本美憂の引退試合が半年越しに実現!榊原CEOがPFLとBELLATORについてぶっちゃけ過ぎな赤裸々トーク

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 24日、都内某所にてRIZINが記者会見を実施。12月31日にさいたまスーパーアリーナで開催される『RIZIN.45』の対戦カードが追加発表された。

 今年が9回目となる大晦日RIZIN。既報カードでは【RIZINフライ級王座戦】堀口恭司vs神龍誠、【RIZINバンタム級王座戦】フアン・アーチュレッタvs朝倉海といった注目のタイトルマッチが発表されており、2023年の総決算大会としてさらなるビッグカードに注目が集まっていた。

 まずは榊原信行CEOが挨拶及び大会概要の説明等を行った。


榊原信行CEO
「こんちは!もう残すところ気づけば1ヶ月強。1年経つのは本当に早いんですけども、格闘技界も色々風雲急を告げて、常に話題が絶えない状況ですが、おこがましかもしれないけど今年1年の日本の格闘技界最高のお祭りになる、1年のトリをRIZINがいただいて、また来年につながるような熱をこの大晦日に作り上げたいと、そう思って今最終の準備にかかっておる状況です。今日も追加カードを発表させていただきますが、もう1回くらいカードを最終発表して大晦日に繋げていきたい。そういう思いでいます。まずお伝えすることから順に説明させていただきます。
 (※チケット販売状況の説明、PPV販売促進の後に)そしてもう1つ、年末に向けてバンダイさんとコラボをしてウエハースを発売します。12月の4日から、180円。全国のコンビニさん、スーパーさんの各所でご購入いただけます。このウエハースの中に全32種の選手のファイターズチケットが入っていますので、是非大晦日に向けて32枚、泣きながら買って集めていただけたらと。中々レアカードとか何枚かあるんで、集めるのは大変かもしれないですけど、これも皆さん楽しんでいただいて集めていただけたらと、そう思います。
 そして、カード発表に移る前に1つご案内をさせていただきますが、ずっと皆さんもきっと気になっていたことだと思いますですけど、木村ミノル選手のドーピングの検査の結果が出ました。検査結果は、なんと陽性!(笑)……ちょっと笑うしか無いと言いますかね。『お前カード発表しといてまた陽性かよ?!』っていう(笑)ホントにお粗末な結果になりまして。木村ミノルと安保瑠輝也の試合は大晦日には実現しませんので。残念ながら木村ミノル選手は……まあ本人のコメントも出てますけど、本人および本人サイドは『絶対大丈夫だと思って今回来ました』と。ただ、また陽性ということであればさらにヘルシーな体を作ってドーピングの検査に通る身体を作って是非来年やらせて欲しいと。よく日本のことわざで“三度目の正直”ってありますけど、三度目くらいは決めて欲しいと思いますけど。安保選手が受けるかどうかも含めてカードが変更になることを皆さんにお伝えするとともに、一概になんとも言えないですけど前回の6月の試合前に検査をさせていただいた結果よりも、明らかにドーピングの項目の中で引っかかっている項目数が減っているのは事実。減っているのは事実だけど、引っかかっているのも事実で。まだ完全な状態ではないと。色々我々の半年間のサスペンデッドとかってことも色々賛否両論皆さんから頂いていることも重々承知の中で、我々としては選手の復活をちゃんと促すための正しい肉体を手に入れるためにチャレンジ、そのためには6ヶ月あればなんとかなるんじゃないかと。6ヶ月以上かかることもあると思いますんで、それで決めさせていただいてるんですけど、いずれにしても試合前のドーピング検査は、わざわざ検体を採ってアメリカの検査機関に送っての検査結果を待って、それの陽性か陰性かの証明がない限りはRIZINの舞台に上がれないので。我々がドーピングとかを認めているわけでは決して無いので。そこは誤解なきようにお願いしたいと思います。他の団体も含めてこの検査をして選手をリングに上げたりケージに入ってもらったりすることってのは他の団体はやってないはずですから。ドーピングに対してどこよりもストイックにやってるという自負の中でこの検査結果をクリアして木村選手が2024年にRIZINの舞台に帰ってこれたら良いかなと、個人的にはそう思っています。いずれにしても彼のさらなる精進を期待したいと、そう思います。ひとまず、私からは以上です」

 続いて、木村“フィリップ”ミノルから届いたメッセージが読み上げられた。

木村“フィリップ”ミノル(代読)
「検査結果は厳粛に受け止めます。まだ体内に残存されていた、残っていたと思いますので、引き続き完全にクリーンになるまで治療・練習に専念します。安保選手にはご迷惑をおかけしてしまったこと、RIZINやファンの皆さんにも深くお詫びします。必ず戻ってくるので来年このカードが実現できるよう頑張ります」

 続いて、伊澤星花、山本美憂、皇治、弥益ドミネーター聡志、三浦孝太、イゴール・タナベ、新居すぐる、安西信昌が登場。
 榊原CEOにより追加カードの発表が行われた後に各選手たちが意気込みを語った。


▼RIZIN MMAルール 5分3R 77.0kg
イゴール・タナベ(セラヴィー)
vs
安西信昌(TEAM CLIMB)

安西信昌
「安西です。2019年の年末にマイケル・“ヴェノム”・ペイジ戦でファイトさせていただいて以来の参戦となります。RIZINのリングで戦わせていただくのは今回が初めてとなるので皆さんよろしくお願いします。今回、私、榊原社長の方に直々にお願いしてRIZIN参戦をお願いさせていただきました。その中で大晦日という素晴らしい舞台、特別な舞台でイゴール選手と経たわ買わせていただけることを本当に感謝しています。これまで長い間海外でやってきましたが、日本で見ていた、日本の熱いファンの声援、その中でまた自分の闘いを見せていきたい。そういう思いを持って大晦日に臨まさせていただきますので応援よろしくお願いします。また、イゴール選手、ウェルター級での試合よろしくお願いします!」

イゴール・タナベ
「セラヴィー所属のイゴール・タナベです。まず、RIZIN関係者様、榊原CEO様、本当に大晦日という特別な舞台でまた僕を試合させていただき本当にありがとうございます。さらに、安西選手という素晴らしい選手と大晦日のリングで闘えることがさらに嬉しいですね。んで、そうですね、当日は安西選手、すごい強いんですけど、僕も前回の4試合に続いて必ず1Rで一本取りに行きますので皆さん応援よろしくお願いします」


▼RIZIN MMAルール 5分3R 66.0kg
弥益“ドミネーター”聡志(team SOS)
vs
新居すぐる(Potential)

新居すぐる
「こんちはー、 新居すぐるです。PANCRASEのベルトを手土産に大晦日のRIZIN参戦させてもらえて嬉しいです。ありがとうございます。ドミネーター選手、前から知ってんすけでおめっちゃいい人で、すごいなんかアレなんですけど、ドミネーター選手、週6でサラリーマンやってるみたいなんですけど、僕は週6で朝まで飲み歩いてるんですけど、だからそもそも僕、この直近5試合全部KOか1本勝ちしてて。その内4つが1Rなんですよ。2R目以降は、そもそも僕は毎日飲んでるから体力なくて延長戦みたいに考えてるんで、必ず1R目に仕留めに行くんでよろしくお願いします」

弥益“ドミネーター”聡志
「皆さん、恥ずかしながら帰ってまいりました。弥益と申します。えっと……そうですね、まだ正直こんな素晴らしい舞台に出させていただく会見におるんですけども、まだ自分は悩んでおります。ずーっと。『自分の人生に格闘技が本当に必要なのか?』『年末で会社が忙しい時期に試合なんてしてる場合なのか?』『今回は66kgまで体重を落として良いのか?』……色んなことを悩んでおります。ただ、悩みすぎるのが、考えすぎるのが自分の欠点なのかなと思っておりますので、今回は何も考えずに踏み出し続けたいと思います。自分勝手に楽しませていただきますので、どうぞよろしくお願いします。以上になります」


▼RIZIN MMAルール
三浦孝太(BRAVE)
vs
皇治(TEAM ONE)
※契約体重、ルール、ラウンド数などは調整中

三浦孝太
「こんにちは、三浦孝太です。2回、3回かな?連続でキックボクシングのすごいトップ選手とまたやらせてもらえるってことで、自分自身もすごく嬉しい気持ちなのと、あとは、また大晦日に呼んでいただき榊原さんを始めRIZINの方に本当に感謝しかありません。皇治選手自体は自分もリスペクトしている選手ですし、自分がちっちゃいときから見てきた選手なので、そういう選手と実際にリングで対峙できるっていうのはすごい嬉しいことなんですけど、試合となったら関係ないので、自分が必ず勝ちたいと思います」

皇治
「キム兄やりましたねぇ!木村クン!アカンでしょ!もう僕ら出てくる意味ないですよ。もうキム兄でもちきりでしょうね、ステロイドの話で。もぉ~、社長ぉ!ちゃんと薬局紹介してあげないと。キム兄、アイツ恐ろしいな!大晦日、いっぱい注射打って頑張ろうと思ってるんで応援よろしくお願いします」


▼RIZIN MMAルール 5分3R 49.0kg
伊澤星花(Roys GYM)
vs
山本美憂(KRAZY BEE)

伊澤星花
「こんにちは、伊澤星花です。今年も大晦日という素晴らしい舞台に出させていただきありがとうございます。今回は美憂選手の引退試合ということで、山本美憂選手の格闘技人生の中で一番素敵な試合をしたいと思います。応援よろしくお願いします」

山本美憂
「山本美憂です。前回5月に決まってたんですけど、ヒザの靭帯を切ってしまってここまで延期になってしまって。伊澤選手、本当にご迷惑をおかけしました。でも本当に、最後が私の大好きな大晦日なので、いっぱい暴れて楽しみたいと思っています。応援よろしくお願いします」

――美憂選手、怪我の状態を含めた現在のコンディションについて
美憂「もう怪我は大丈夫です。コンディションも試合に向けてしっかり作って行っているので大丈夫です」

――伊澤選手はあれから約半年で実績を積んで実力も上がっていると思うが、想定している攻略法は
美憂「まあ、コーチ陣やチームのみんなと一緒にアナライズしていくので大丈夫です」

――最後の舞台が大晦日になったが、ファンに何を見せたいか
美憂「私の場合、決して良い戦績ではないので、本当に自分がどれだけ皆さんにいい試合を見せられるかってとこだと思うので。でも最後はちゃんと勝って引退したいと思います」

――皇治選手、先程は対戦相手に関してのコメントが無かったが、改めて三浦選手への印象を
皇治「いやぁ、なにもないですよ。男前やなと思って。新旧モテ男対決ちゃいますか?……あっ、新旧言うたら俺が終わったみたいになるなあ?!まあ、男前やなあと思いますし、こんな平和な記者会見あります?俺、結婚式かな思て。俺今までで一番……やっぱね、乱闘とかダメなんですよ。僕らプロは。キッチリ結婚式のように平和にせんと。僕らアスリートですからね。心を入れ替えて、三浦くんみたいにスマートに行こうと思います」

――本当に思うところもなく、ただ自分が勝ちに行くと
皇治「いやもう当然ですよね。僕は心を入れ替えましたからね。すんごい真面目に生きてますし、MMAすごい楽しいんですよ。真面目に、スマートに行こうと思います。……なんなんですか、『そのコメントいけてない』みたいな顔してぇ~」

――心を入れ替えるキッカケはあったのか
皇治「いや、そら心を入れ替えなアカンでしょ!ずーっと女の子と寝技ばっかしてきて、チョーシ乗って4月にあんなカッコ悪い負け方して。心いれかえて、女の子と寝技は置いといて、男の子とずっと寝技しとるのでね。真面目に、謙虚に行きます」

――伊澤選手、美憂選手をファイターとしてみたときにどこに憧れているか
伊澤「やっぱり、ずっとレスリングでトップでやってきた選手でMMAでも長くやられているので。自分のちっちゃいときからレスリングやってたそのときから山本美憂選手がすごい好きで、格闘技をやって、ずっとトップで闘っている姿っていうのがすごくカッコいいなと思って憧れています」

――伊澤選手は柔道界なども含めアスリートとしてのキャリアも長いが、薬物使用についてどう思うか
伊澤「薬物を使おうと思ったことが無いので。気持ちが弱いのかなと思います」

――三浦選手、立て続けにMMAデビュー戦の相手を務めることについて
三浦「今回、皇治選手が決まる前、試合の話をしていたときはMMAのキャリアのある方で、寝技とかMMAのキャリアのある選手ということで色々話し合いを進めていたんですけど、それが中々決まらずに。それで盛り上がるカードとして皇治選手っていう話を聞いたときに、キックボクサーとしてとかじゃなくて、格闘技のキャリアとしては全然、前回やったYA-MAN選手だったりとか皇治選手っていうのは格闘技っていうもののキャリアではトップ選手だと思うし活躍されている選手なので、そういう選手にMMAデビュー戦とはいえ挑むことに変わりはないので。デビュー戦を務めるっていうのはシンプルに、皇治選手のMMAデビュー戦をやれることは嬉しいことなんですけど……あまりそこは意識してないっていうか。1人の実績ある選手って感じです」

――2年ぶりの大晦日出場。あれからどこが成長したと思うか
三浦「全体的にMMAをどんどん学んでる途中ですし、自分自身で『ここが成長しました』ちと言うよりは、見てる方に自分の成長しているストーリーを見てもらうっていうのも今自分がRIZINに出させてもらってる1つのテーマだと思うので。そこは大晦日にしっかり見てもらって。最初にYUSHI選手からサッカーボールキックで勝ったときからどういう風に成長してるのかっていうのを見てもらえる一戦になるのかなと思います」

――イゴール選手、ウェルター級転向は来年からというプランを語っていたが、今回の試合からウェルター級になった。減量などの問題はあるか
イゴール「前回はちょっと今年はウェルター級は無いかなと思ってたんですけど、大晦日の話が出たときにウェルター級って話が来て。ホントにミドルとかも話はあったんですけど、『やっぱりウェルターじゃないと今回は難しい』って言われたときに、『じゃあウェルターで出るしか無い』って言われたんですよね。まあコンディションは正直、当日しかわからないと思うんですけど、前回も言ったですけど、常に体重は前よりは通常体重が下がっていたので、栄養士とも相談しながら、当日は多分ぜんぜん大丈夫だと思います」

――今回ウェルター級で、来年以降もウェルター級で出ていく?
イゴール「今回ウェルターでやるんで、来年からずっとウェルターでやるつもりでいます」

――安西選手、今年5月に約3年ぶりの試合をされていたが、RIZINファンにとっては2019年末のBELLATOR日本大会以来。この3年はどう過ごしていたか
安西「2019年の年末の試合で、マイケル・“ヴェノム”・ペイジ選手とやらせていただいて、あのときの試合で僕の契約がBELLATORになりました。そのあとにコロナになりまして、その間ずーっと海外に行くこと、BELLATORで試合をすることが中々難しい状況であったので。僕の方はずーっと試合の準備を3年間変わらず続けていました。今年の年始くらいにBELLATORでは中々試合が決まらないので、自分も歳を重ねて時が過ぎるだけだったので、自分の方からBELLATORには契約を終了してくれということで終了していただいて。北米で試合をしたいという気持ちがあったので、そちらの方で出来る試合を、オファーをいただいて試合をしました。なので、この3年間でなにをしていたかというと、BELLATORで闘うことに向けてずっと準備しました」

――現在の練習環境は
安西「現在はGENスポーツアカデミーってところでいろんな所属の選手と、ウェルター級以上の選手を中心に、重い階級の選手と一緒に練習しています」

――外から見ていてRIZINの盛り上がりはどう感じていたか
安西「本当に僕はRIZINの盛り上がりは心から羨ましいなと思うくらい輝いていました。日本のファンの熱はこの3年間そこに集中していたんじゃないかと断言できるくらいの熱があったと思います」

――新居選手、PANCRASE王者としての参戦となるが、看板を背負って闘うという気持ちは強いか
新居「PANCRASEのファイターとして、とかではなくて、PANCRASEの代表として他団体で闘ってる選手を倒したかったので、ベルトを持ってから挑戦するっていうのはまた色んな意味で嬉しいことだと思ってます」

――ドミネーター選手についての印象は
新居「オールラウンダーでなんでも出来て、とりあえずすごいいい人だなぁってイメージしか無いですね。僕はKOか一本勝ち……判定まで行く体力がないので。判定まで行くとしたら僕が力尽きてやられるだけなので、その前に120%の気持ちをぶつけて倒しに行きたいです」

――ドミネーター選手、RIZINファンにとっても久しぶりの試合。前回の平本戦からの近況について
ドミネーター「やっぱり、格闘技をやるっていうことは、人生のかなりのウエイトを持っていかれると思うんです。自分みたいな片手間の選手とはいえ、格闘技って素晴らしいものですし、それでも持っていかれるウエイトも大きいですよね。やっぱり、それが平本選手と試合をした後、1度ダメージを抜く意味でもごっそり抜け落ちて、格闘技以外の自分の人生だったり周りの人だったりを見て、見つめ直すキッカケにはなったかなと思います。選手として何をしてきたかと言うと、特に何も変わらず、趣味として時間が許す限り格闘技を引き続き楽しんできたって感じですね」

――大晦日の舞台というのは奮い立つものがあったか
ドミネーター「まあ、それはやっぱり、特別な場所だと思いますし、自分が一番憧れていた場所だと思っているんで。そんな場所にこんな1回、転がり落ちた人間が出てしまってい良いのかなと言う、客観的な心配はありますけど、私個人としてはこんなにありがたい話は無いなと。それで対戦相手が現役のPANCRASEチャンピオンなんで、まあホントに恵まれた人生を我ながら歩んでいるなと思っております」

――美憂選手、今回が引退試合だが、半年延期になった事も含めてモチベーションや心境について
美憂「特に。怪我をちゃんと治して大晦日に合わせようと思ったので。その辺は怪我とうまく付き合いながら練習をしてきました」

――現在の練習環境について
美憂「現在はグアムでやってます。昨日日本に来て、また明日帰るんですけど。試合ギリギリまでは。飛行機の時間も3時間半とか近いし、時差も無いので。しかも熱いからギリギリまでいたほうが減量も楽かなって。うまく調整は出来ています。トレーニングも」

――伊澤選手、5月から延期になっていたが心境の変化は
伊澤「特に無いです。ずっとやるんだろうなとは思ってたので、そのまんま山本美憂選手と出来ることをずっと楽しみに待ってました」

――ジャパントップチームでもCORO選手とともに練習をされているようだが、最近の練習環境について
伊澤「K-Clannとロイズジムとジャパントップチームに行かせてもらってます。COROさんと一緒に行ってて、仕事が多くてあまり行けないんですけど、すごい楽しく意識高くやってて、大学のような、結構レベルの高い練習をしていると思います」

――榊原CEO、朝倉未来選手はYA-MAN戦後に引退宣言からの復帰宣言など色々あったが、どう思っているか
榊原CEO「結果は結果として。ファンの関係者も色々ショッキングな結果だったんで。厳粛に受け止めていると思うし。本人とまだ話が出来ていないんで来週ゆっくり話をしようということにもなってますから。未来の今の気持ちを聞きながら、次なる一手をどう彼自身が格闘家として踏み出すのか。そういうことを相談して。それに向けて僕らRIZINとしても全面的に応援したいし協力したいし。まあ、ここで終わる人ではないと、そう思ってますから。ただ、現役の格闘家のみんなが一緒にいる中だけど、アゴを撃ち抜かれて記憶を飛ばすっていうのは、本当に格闘家のキャリアの中では……。メイウェザーなんかと話してると、いかにダメージを貰わずに闘い続けるか、いかにそういう究極の倒され方をせずに、ひょっとするとそれがコンカッション(脳震とう)というか、効きやすくなるとか、色々あるじゃないですか。僕もアスリートっていうか格闘家じゃないから分からないけど、とってもフィジカルな部分もキャリアに於いても、試合をしっかり分析をして受け止めて、次の一手をどう取るのか。それはファンの希望とか、求められるからって、もちろん常に表に立ってる選手は、僕はファンはそれでいいと思ってるんですけど、ファンは常に残酷だし、『もっと行けよ!』ってファンは言うんだけども、その言葉にだけ踊らされるじゃないけど、その言葉にあまり影響をされずに1回どう今回受けた肉体的・精神的ダメージ、そして今後の年齢的なことを含めた人生をどう設計していくかも含めてしっかり話し合いができたらなと思ってます。その中で、ここで終わる、アスリートとして格闘家としてもここが最後ではないっていうのは僕もそう思うし、立ち上がる姿を見せるべきだし、多くのファンもそれを見たいと思ってるし。ただ、残酷かもしれないけど、ここにいるみんなもそうだけど、同じ同僚とかファンに、トップアスリートは同情されたら僕は終わりだと思ってる。格闘家として。常にそういう人たちから『コイツ強すぎて小憎たらしいよ!』って言われたり『ま~た勝ったよ!』って言われるようなのが本当の真の格闘技のトップを獲るアスリートだと、これまで見てきてそう思う。同情は同情として、同じ階級の選手から同情の言葉とかいっぱい出てたりするけど、どんな心境かっていうのは未来に聞いてみたいと思いますけどね。その中で、他のこれまでの歴史上類を見ない格闘家としてのさらなる進化を遂げる、そういうポテンシャルを持ってる可能性があるのが朝倉未来だと思うんで。社会人というか、RIZINの代表としてそこに上がる選手として、そして男としてしっかり向き合って、彼とこの先どう向き合って何を作り出せるかはまた発表できたらと、そう思います」

――三浦選手、皇治選手へのリスペクトがあると語っていたが、どのあたりにその気持ちを抱いているか
三浦「フツーに、自分が格闘家になる前とか、中学校、高校くらいのときにK-1ですごい活躍されてて、根性とか、魅せ方とか、MMAだったりボクシングだったり、いろんなものに挑戦していく姿っていうのを自分は見ていたし。やっぱ、色んな意味で“プロ”ってあると思うんですけど、本当に色んな人を巻き込んで注目させることの出来る“プロ”っていうのはあまりいない方だと思うので、そういう意味でもリスペクトしています」

――皇治選手、今の言葉を聞いてどう思ったか
皇治「言わせてないですよ?(笑)ええ子やなあ~思て。そんな印象ですね。でも自分は真剣にMMAやる言うて、やってるんで。ホンマにちゃんとしたMMAルールで三浦くんと出来たら面白いなと思いますし、大晦日やからこそのね、カードなんで。まあまあ2人で盛り上げれたらなと思ってます」

――怪我の状況については
皇治「怪我してました?あれ人の足ですよ。人の足にして同情してもらおうと思って。『俺こんなに頑張ってねんで?』って。応援してほしいじゃないですか。おっさんらに首絞められて毎日ネチョネチョしとるんですから。人の足を上げたってだけなんで問題ないですよ」

――一方で、芦澤竜誠選手のMMAデビュー戦は太田忍選手との試合が決まった
皇治「アホでしょ。やっぱ、まあまあまあ、彼は若いから良いんじゃないですか?僕も若いときは色んな挑戦させてもらったし、人の生き方はそれぞれやから、それでええと思うんですけど。俺はホンマにずーっとキックボクシングを15歳からやってて、おっさんになってからMMAになりましたけど、ホンマは最初ナメてましたけど、やったらMMAのおっさんはスゴいなあって。すごいリスペクトしましたし、だからこそ1からやるのが俺の中ではカッコええと思ったんで、こうして1からやりますし。なので、芦澤はアホやなと。来年4月、大阪大会まででですよ。チョーシ乗ってるのは。思い切り絞め落としたるんで。楽しみにしててください」

――三浦選手、前回の試合から課題の克服は出来たか
三浦「そのあと、スタンドの試合がタイであったりとか、その期間はそれこそ5月にやったYA-MAN選手との練習に参加させてもらってキックの練習を集中的にやったりとか。まあ、まだ自分も始まったばっかりで、格闘技の人生が。自分から見ても自分の周りのチームから見てもまだまだ欠けているところとかはいっぱいあると思うんですけど、自分の長所とか、良いところも見つかってきているので、そういうところをどんどん伸ばしていって、そういう若いエネルギーみたいなもので今回のキャリアみたいなものを潰せたらなと思ってます」

――新居選手、ドミネーター選手はともにアームロック使いだが、意識するところはあるか
新居「あ~……どうなんすかね。アームロック得意なの今知ったっすね。自分以外のアームロックあんま見てないんで。アームロック得意なんすね。僕、アームロックが得意じゃなくて、アームロックと洗濯バサミしか知らないんですよ。だから決めるとしたらそのどっちかですね」
ドミネーター「……なんか俺が恥ずかしい思いをしてるんですけども(笑)自分もアームロック好きなんですけど、新居選手のアームロックは別物ですよ。アームロックをするための機械だと自分は思ってるんで。そういうカラクリ人形だと思ってます、自分は。そこはもう敵わないです。ちょっと筋トレ頑張るしか無いかなと思います。フィジカルで外します」

――皇治選手、三浦選手、それぞれ理想の勝ち方はどういうものと思うか
三浦「勝ち方はやっぱり盛り上がるKOだったり一本だったり、そういう盛り上がるフィニッシュっていうのはもちろん考えてはいるし、今後も試合まで考えていこうと思ってるんですけど、前回YA-MAN選手とやって、いくらMMAが初めてとはいえ、闘いのキャリアみたいなのはYA-MAN選手はすごいあったので、そういうところでそんな簡単じゃないってことも知ったし、皇治選手もキャリアで言ったらYA-MAN選手よりずっと長いと思うし。そういう、闘うことに関しての強さみたいなものはいくらMMAが初めてとはいえあると思うので、決着ってよりもしっかりラウンド数とか、今後決まる細かいルールなんかもちゃんと頭に入れつつしっかり勝ちに行く試合ができたらなと思ってます」
皇治「日々教えてもらってる竹浦スペシャルと、青木スペシャル。この2つで決めようかなと思っていて。今回の対戦も、そこにいるイゴールがね?イゴールが『行け』と。『余裕や』と言うんで、今回も『ほんならやろうか』と思ったんで。なあイゴール?」
イゴール「……はい(苦笑)」
皇治「『はい』だけだと俺が言わせとるみたいやん!(笑)昨日もイゴールと練習したんですけど、竹浦スペシャルどうやった?」
イゴール「いや、もう、さいこうでした。5回くらい絞められました」
皇治「どんな感じやった?」
イゴール「バッティングされてからの竹浦スペシャル決められました」
皇治「っていうのを裏で言おうかなって2人で話してました。すみません(笑)」

<榊原信行CEO囲み取材>


――今後のカード発表について。YA-MAN選手、平本選手が言い合っているが、そのあたりも考慮しているか
「うーん、まあ2人がやることもあり得るんじゃないですかね。19日のYA-MAN選手と朝倉未来選手との試合の結果を受けて、反響が大きいので、その流れで大晦日になにをファンが見たいのかっていうのは。例えば平本のカードにしても方向性が変わるというか、そういうところもあると思うし、YA-MANと平本の試合を間髪入れずにここで組むこともゼロではないと思いますね」

――YA-MAN選手は「路上でもいい」と言っていた。そこまで怒っていた
「へぇ~。組めればねえ?ちょっと両選手と早急に話をして」

――平本選手側からのリクエストはあるのか
「平本選手とはぜんぜん違う方向性でずっとここまで話をしてきているので。その中で19日の試合の結果を受けて、さあどうしようかってところではあるので。今週末から来週にかけて早々に話をして決めたいなと思ってますけど」

――安保選手のカードが宙に浮いてしまったが、そこにYA-MAN選手が入ってくる可能性はあるか
「それも僕らも考えてましたね。それも無いことは無いと思いますけどね」

――オープンフィンガーのFIGHT CLUBルールということも
「今オープンフィンガーのキックの試合とかね、そういう可能性もここに来て浮上してくるっていうね。それも無いことは無いと思いますし。いずれにしても結構、結果が結果なだけに、皆さんの衝撃的な結果に、その余韻が色んな意味であると思うんでですね、そこにしっかり僕らも無視してこちらで決まってた話を、決めてたカードを組むんでなくて、タイミングとして旬なものを提供できるようにカード編成を変えてでも。逆にFIGHT CLUBで起きた熱がなんらかの形で点が線につながるようなことにするべきなんだろうなあと言うふうには思ってますけどね」

――今回の木村選手の検査結果クロ判定を聞いた安保選手の反応はどのようなものだったか
「直接本人がどんな反応してたかってことは、僕は聞いてないんで。どうなんですか?」
(※笹原広報部長が「『そうですか』って感じで」と報告)
「本人的には『(薬物を)ヤっててもRIZINで(試合を)やってくれればいいじゃん』って感じで。試合を組めばいいのにって。陽性とか陰性とか、そもそも安保があんまり気にしてないので。この木村ミノル戦に関してはね?『なんだよぉ』って感じではあると思うけども。いずれにしても安保の試合はしっかり組んでいけたら良いなと思ってます」

――今回の大会ポスターには鈴木千裕選手の姿があるが、金原正徳選手とのフェザー級王座戦は行なわない?
「金原とやらせる気はないですね、大晦日では。千裕とアゼルバイジャン以降ずっと会えずに、『ご飯行きましょ~』ってお互い言いながら会えて無いんで。その間も山口さんと通じながら話はしてるんで。まあでも、今年のRIZINの中でというか、日本の格闘技界の中で一番スポットライトを、話題をかっさらっていった選手ではあるので年末には出てきてもらったほうが良いんじゃないかなと思いつつも、金原選手とタイトルをかけてやるってタイミングではないだろうなと思っているので。いずれにしてもカード編成が難しいなと言うところではありますね。他のカードの揃い方にもよるだろうし。怪我の状況もしっかり把握して、大晦日に行かせる・行かせないも含めたところも相談したいなと、そういう封に思ってはいます」

――タイトルマッチとも限らないと
「そうですね」

――タイトルマッチをやらせないのは万全の状態で闘ってもらうためか
「そうですね。やっぱり金原選手とやる上で、金原選手も年齢的なものなのかもアレですけど、しっかり準備をして、ファンが何ヶ月も楽しみにして。そこに向けたコンディション作りも含めて万全の状態で臨んでもらえるように、年明けで良いんじゃないかなと思いますね」

――また会見はすぐに開かれる?
「出来れば来週中、出来れば12月の第1週には全部カード編成を終えて。多分そうすると、15試合以内にはなると思いますけども。まあたくさん組めばいいってもんでもないと思うんだけど、それでも今年の総括として、シーズンピークとしてここで組んでおきたいカードっていうのを、どう最終的にまとめていくかってところ協議して、来週中にはズバっと残りのカードを発表できると良いなあと思ってます」

――BELLATORがPFLに買収されたことについて
「PFLとPFLのドン・デイビスとも話をしてるし、彼らとすると現状まだホントにどういう形でBELLATORの新体制、PFLが買収したけども来年年間8大会やります、その内2大会は北米でやります、それ以外は海外で大会をやろうと考えていて、全体をビッグイベントにするよと考えていて。という中で、日本で一緒にBELLATORvsRIZINの対抗戦なのか、PFLとの三つ巴になるのか。まあPFLとBELLATORの互換性というか、それをどう共有する部分は共有したり、どう別々にブランディングしていくかはもうちょっと時間かかると思います。そういう中で我々とも友好的に向き合うことがこれからも出来る状況にはあると思うんで。まあまあ、どういう方向になるかはアレだけど、逆に楽しみが増えるっていう。PFLの契約下にある選手にも、ひょっとするとPFLとRIZINの対抗戦じゃないけどね。向こうはリーグ戦でやって、まさに今日6大タイトルマッチをアメリカでPFLはシーズン最終章としてPPVイベントでやるんで。まあでも人気が無いんだわ(笑)ホントホント。前回のPPVが8,000件くらいしか売れてないとか。ホントのところは知らないけど。この6大タイトルマッチ……ねえ?(笑)6大タイトルマッチでどれだけPPVが今年の総括で売れるのか。それによって彼らもソフトの方向性が決まると思うんだよね。これで10,000件だったとか言ったらズッコケちゃうもんね(笑)だってこの前のフューリーとガヌーだって全然売れてない。サウジの金出した奴は『二度と来るな!』って。大損ですよ。大チョンボ犯しちゃったんですよ。それも、今回のPFLのバックはサウジの金だから。サウジがホントにホットなんですよ。そういう人たちがちゃんと納得するような結果が出るかどうかと、それに基づいて24日のアメリカの6大タイトルマッチも、6つもタイトルマッチ見せられる方の気持ちになれよって感じもするんだが。それをやった結果で僕らとの向き合い方も変わると思う。……言い過ぎ?(笑)」

――……これは翻訳されても大丈夫な発言か
「いいですよ別に。なんのしがらみも無い」

――マイク・コーガンとも連絡は取っているか
「取ってる。スコットともアメリカに行ってる間に会いましたし。ホントに、オペレーション誰がやるんかなって感じで。ドンさんっていうのはホントに投資をする、経済的なというか会社経営のマネジメントのスペシャリストだと思うんだけど、格闘技のコンテンツをこれまでもこれからも含めて、実績とキャリアが有る人が、スコットが抜けてコーガンがやるのか、スコットもコーガンも抜けるのか。まあ、そこも僕らとするとどうなんのかなぁ~ってとこですね。PFLのチームが兼用してやるっていうとUFCとPRIDEのときみたいになっちゃいますよ。『PFLだけやっときゃいいじゃん!』って。そうすると、BELLATORの選手との契約もPFLにガッチャンコして、『もう買っちゃったんだからなんか使おうよ』って、ひょっとしたらなるのかもしれない。もうちょっと様子を少し見ておく必要があるなという感じはします。ただ、友好関係では有るので、これからもいい形で日本のファンが喜んでもらえるようなことにつなげていけたらなと思ってます」

『RIZIN.45』
日程:2023年12月31日(日)
開始:14:00(予定)
会場:埼玉県・さいたまスーパーアリーナ

▼RIZIN MMAルール 5分3R 77.0kg
イゴール・タナベ(セラヴィー)
vs
安西信昌(TEAM CLIMB)

▼RIZIN MMAルール 5分3R 66.0kg
弥益“ドミネーター”聡志(team SOS)
vs
新居すぐる(Potential)

▼RIZIN MMAルール
三浦孝太(BRAVE)
vs
皇治(TEAM ONE)
※契約体重、ルール、ラウンド数などは調整中

▼RIZIN MMAルール 5分3R 49.0kg
伊澤星花(Roys GYM)
vs
山本美憂(KRAZY BEE)

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