木村“フィリップ”ミノルがドーピング検査で再び陽性!大晦日RIZIN出場ならず!「お前カード発表しといてまた陽性かよ?!」
24日、都内某所にてRIZINが記者会見を実施。12月31日にさいたまスーパーアリーナで開催される『RIZIN.45』に出場予定であった木村“フィリップ”ミノルがドーピング検査で陽性が出たため欠場することが発表された。
木村は、昨年11月にK-1との契約を満了し、同年12月末には『INOKI BOM-BA-YE×巌流島』で矢地祐介を相手にミックスルールで対戦し圧勝(※1R目のキックルールでKO)したことが話題に。しかし、今年3月のKNOCK OUTでは最終計量で1.75kgオーバーとなりながら出場したこと、そして肉体が短期間にみるみる大きくなっていったことなどでまた別の話題を呼んでしまっていた。
木村は、様々な疑念の目が向けられる中で6月24日の北海道大会に出場し、ロクク・ダリを相手に1R KO勝利。大会終了後には榊原信行CEOが木村のドーピング検査を行ったことを発表。
その結果「筋肉増強剤に該当する成分が複数確認」という結果が出たため、RIZINでは出場契約に基づく罰金、半年間のRIZIN出場停止という罰則を課した上でダリ戦を無効試合に。巌流島でも矢地戦を無効試合とすることが発表。このドーピング問題は格闘技界に大きな波紋を呼んだ。
そんな中、K-1時代から木村に並々ならぬ思い入れを持つ安保瑠輝也は常に木村を話題に出し続けつつ対戦を要求。その愛が実って大晦日の今大会での対戦が正式発表された。
しかし、この日の会見冒頭に榊原信行CEOは「ずっと皆さんもきっと気になっていたことだと思いますですけど、木村ミノル選手のドーピングの検査の結果が出ました。検査結果は、なんと陽性!(笑)……ちょっと笑うしか無いと言いますかね。『お前カード発表しといてまた陽性かよ?!』っていう(笑)ホントにお粗末な結果になりまして。木村ミノルと安保瑠輝也の試合は大晦日には実現しません」と木村のドーピングが抜けきっていなかったことを報告。
場内から失笑が漏れる中、榊原CEOは「前回の6月の試合前に検査をさせていただいた結果よりも、明らかにドーピングの項目の中で引っかかっている項目数が減っているのは事実。減っているのは事実だけど、引っかかっているのも事実で。まだ完全な状態ではない。検査をクリアして木村選手が2024年にRIZINの舞台に帰ってこれたら良いかなと、個人的にはそう思っています」と見放さずに待つ姿勢を見せた。
そして「試合前のドーピング検査は、わざわざ検体を採ってアメリカの検査機関に送っての検査結果を待って、それの陽性か陰性かの証明がない限りはRIZINの舞台に上がれないので。我々がドーピングとかを認めているわけでは決して無いので。そこは誤解なきようにお願いしたいと思います。他の団体も含めてこの検査をして選手をリングに上げたりケージに入ってもらったりすることってのは他の団体はやってないはずですから。ドーピングに対してどこよりもストイックにやってる」とRIZINのドーピング対策の万全さをアピールした。
なお、笹原圭一広報事業局長によれば、この結果を聞いた安保は「そうですか」と淡々と受け止めていた様子。
これを受けた榊原CEOは「本人的には『(薬物を)ヤっててもRIZINで(試合を)やってくれればいいじゃん』って感じで。試合を組めばいいのにって。陽性とか陰性とか、そもそもこの木村ミノル戦に関しては安保があんまり気にしてないので。いずれにしても安保の試合はしっかり組んでいけたら良いなと思ってます」と安保の今後について語った。