12・24『PANCRASE 340』横浜武道館大会でバンタム級暫定王座、フライ級暫定王座、ウェルター級KOP戦が決定!大舞台に臨む選手たちが意気込みを語る

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 11月15日夕、都内新宿区のパンクラスにて、『PANCRASE 340』(12月24日、横浜武道館)の対戦カード第2弾が発表された。この日発表されたカードは以下。

[ワンマッチ]


▼ウェルター級 5分3R
川中孝浩(BRAVE GYM/GRANDウェルター級前王者)
VS
佐藤生虎(UNITED GYM TOKYO)

▼ウェルター級 5分3R
近藤有己(パンクラスイズム横浜/第5代&第8代無差別級KOP)
VS
美木 航(NATURAL 9)

▼フライ級 5分3R
ムハンマド・サロハイディノフ(Katran Gym/5位)
VS
松井斗輝(パラエストラ柏/8位)

▼バンタム級 5分3R
田嶋 椋(OOTA DOJO/4位)
VS
笹 晋久(パラエストラ柏/5位)

[チャンピオンシップ]


▼バンタム級 暫定王者決定戦 5分5R
河村泰博(和術慧舟會AKZA/第2代Fighting Nexusバンタム級王者/1位)
VS
透暉鷹(ISHITSUNA MMA/第2代フェザー級王者/2位)

▼フライ級 暫定王者決定戦 5分5R
伊藤 盛一郎(リバーサルジム横浜グランドスラム/ZST/1位)
VS
有川直毅(K-PLACE/3位)

▼ウェルター級KOP チャンオピオンシップ 5分5R
林 源平(和術慧舟會Iggy Hands Gym/第15代王者)
VS
住村 竜市朗(TEAM PNE/2位)

 会見はワンマッチとチャンピオンシップに分けて行われ、総勢13名の選手たちが今年最後の大会にかける意気込みを語った。その様子は以下。

《ワンマッチ》
――まず、全選手に一言ずつお願いします。
松井「自分が出られると思ってなかったので、すごく嬉しいです。試合は結構自信あるんで、ぶっ倒してタイトルマッチできるように頑張ります。お願いします」

――ありがとうございます。続いて、佐藤生虎選手お願いいたします。
佐藤「ユナイテッドジム所属の佐藤生虎です。3戦目もしっかりフィニッシュして勝って大会盛り上げます。応援よろしくお願いします」

――ありがとうございます。続きまして、川中貴博選手お願いいたします。
川中「前回ちょっと残念な結果で終わってしまったので、今回は泥くさい試合をしてでも勝ちに行きたいと思います。よろしくお願いします」

――ありがとうございます。美木航選手お願いします。
美木「こんばんは。えー、ほとんどの人が僕を見て、誰やねんと思ったと思うんですけど、7年ぶりに試合する美木航です。 7年分の思いを乗せて頑張って試合します。よろしくお願いします」

――ありがとうございます。続いて、近藤有己選手お願いします。
近藤「自分が第1回目の入門テストを受けて、落ちて、それからもうあっという間に30年も経ったんだと、感慨にふけっています。本当に、ここまで闘い続けられたこと、皆さんに感謝の気持ちを試合に込めて頑張りたいと思います。よろしくお願いします」

――ありがとうございます。続いて、笹晋久選手お願いします。
笹「こんにちは。バラエストラの笹です。試合は頑張ります。お願いします」

――ありがとうございます。最後に田嶋椋選手お願いします。
田嶋「30周年記念大会という素晴らしい大会に呼んでいただきありがとうございます。前回の試合ぶりなんで、しっかり 暴れていきたいと思います。以上です」

――では、質疑応答に移ります。質問をどうぞ。

――皆様にお聞きしたいんですけれども、この試合が決まった時の気持ちと、どんなところを見せたいかをお聞かせください。松井選手から順にお願いします。
松井「勝てばタイトルマッチできるかなと思うんで、決まった時は嬉しかったです。7月に試合してから5か月ぐら経って進化してるんで、そこを見てほしいです」

佐藤「打撃で……打撃もグラップリングもどっちも見せてフィニッシュできればと思っています。頑張ります」

川中「先ほどもちょっと言ったんですけど、前回、残念な結果になってしまったので、自分的には早く試合がしたかったです。なので、お話をいただいて、すごく嬉しかったです。チャンスをいただいたので、しっかり勝ちに行きたいと思います」

美木「2年ぐらい前から試合をしたいと思って、試合用の練習をしてたんですけど、怪我やいろんなことがあってもできなくて。また試合に出る時は修斗でと思ってたんですけど、今回パンクラスさんからオファーをいただいて、 オファーをいただけるってことは本当に幸せなことだなと思って、せっかくだからやらせてもらおうと思いました。修斗らしく、打投極使って闘おうと思います」

近藤「大会で試合を組んでもらって、本当にすごく嬉しかったです。試合ができることがすごく嬉しいです。頑張ります」

笹「頑張ろうと思っています」

田嶋「前回は負けてしまって、ちょっと残念な結果だったんですけど、今回またオファーをいただいて、 前回の分もしっかりここで取り戻していきたいと思います」

――皆様におうかがいします。対戦相手の印象はいかがでしょうか。おそらく、試合が決まってまだ間もないので、印象は分からないというお答えでも結構です。順にお願いします。

松井「印象は、グラップラーで、強い選手だと思います」

佐藤「印象はよく分からないんですけど、勝てると思います」

川中「強い打撃を、攻撃力を持ったアグレッシブなファイターだと思います」

美木「みんなが知ってる通り、近藤さんなんで、ストライカーですね。自分は全部使って闘おうかと思ってます」

近藤「全てに長けているというか、オールラウンドの選手だと思っています。自分も 全て出し切って闘いたいと思います」

笹「身長が高くて、強い選手だと思います」

田嶋「寝技、打撃、全部できる選手だと思っています」

――近藤選手、そして、美木選手にお聞きします。 今回、パンクラス30周年記念で、横浜で近藤選手の試合が組まれたっていうところは、すごく大きな意味があるという風に思います。近藤選手はどのように感じていらっしゃるでしょうか。また、美木選手、どういった理由で復帰を目指されたのかというところと、久しぶりの試合が記念大会で、近藤選手と闘うということをどのように考えていらっしゃいますか。
美木「自分は次の試合が43戦目になります。基本的に、ずっと試合をしてたんですけど、 2010年ごろから、怪我でなかなか試合ができなくなって、2016年を最後にしばらく試合をしていませんでした。
 それでもやっぱり、自分にとっては闘うのが当たり前のことだったので、また試合したいなと思いつつ時が経って。それで、2年ぐらい前から本当に動こうとしてたんですけど、なかなかタイミング合わずで、 自分からも試合がしたいってなかなか言える立場ではなかったので、練習だけを続けてきたら、今回ご縁があって、あのー、試合のオファーをいただきました。
 最初、やっぱり出たことのない団体で試合をするよりも、もともと自分が出ていた修斗に戻るのが筋なんじゃないかなと思ったんですけど、修斗の代表の坂本さんと相談して『近藤さんとやらせてもらえるんだったら、もちろん行ってこい』と温かい言葉をもらって。坂本さんは勝てとは言わなかったですね。でも、ちゃんと戻ってこいよとは言われました。
 30周年で近藤さんとやれるっていうのは、なかなかないことだと思います。今の近藤さん、最近の5試合を見ても勝ち越していますし、先ほどの近藤さんの話を聞いて、懐がでかいな、思い切ってぶつかっていけるなと思いました。まあもちろん自分も勝ちに行くんですけど、対戦を受けさせていただいて本当によかったなと思っています」

近藤「本当に、試合できることが心から嬉しいです。対戦相手も美木選手、もうこれ以上ない相手だと思います。全てを出し切って勝ちに行きたいと思います。横浜という場所については、自分は世界で一番好き街が横浜なんで、嬉しいです」

――美木選手にうかがいます。パンクラスの会場にはセコンドなどでいらしたこともあると思うんですが、パンクラスという団体についてはどのような印象をお持ちでしょうか。
美木「多分、中学生ぐらいの時にパンクラスの旗揚げ戦があって、見てたんですよ。で、自分が若い頃に修斗とかケージフォースに出てる頃は、 梅木レフェリーからいつも『パンクラス出てよ』って言っていただいてたんですけど、その頃は、出てる団体(修斗)があるので、なかなか出る機会もなくて。でも、一度は出たいなと思う団体でした。本当に歴史のある団体なので、今回出られることはすごく光栄です」

――今回の大会が、パンクラス2023年の最終興行であり、一番のビッグマッチになります。皆さんが、どのような試合で、どのような勝ち方をしてくれるのか、理想のフィニッシュを教えてください。順にお願いします。

松井「自分は打撃で、一発でぶっ飛ばします」

佐藤「打撃で、あとグラップリングもちゃんとやって倒しに行きます」

川中「KOでも一本でも、自信を持って両方で勝ちに、両方どっちでも勝ちに行きたいと思います」

美木「勝たないと本当に意味がないと思っているので、必死にやります。判定でもなんでもいいので勝ちます」

近藤「打撃で倒すか、寝技で極めるかで勝ちます」

笹「判定でもなんでもいいんで、とりあえず勝ちます」

田嶋「打撃でも寝技でも、フィニッシュして盛り上げて勝ちます」

――では、改めまして、選手の皆さまより、応援してくれる皆さまへメッセージをお願いします。先ほどと同じ順番でお願いします。

松井「クリスマスの夜をしっかり盛り上げて勝つんで、応援よろしくお願いします」

佐藤「3戦目もしっかり面白い試合するんで、応援お願いします」

川中「試合で会場を盛り上げられるようなアグレッシブな試合して頑張りますので、応援よろしくお願いします」

美木「格闘技はやっぱり生で、ライブで見るのが一番楽しいと思うので、少しでも興味のある人は、12月24日、横浜武道館に来て盛り上げてください。選手もみんなで盛り上げるんで、よろしくお願いします」

近藤「本当に、皆さんの応援のおかげで闘うことができます。当日も頑張ります。よろしくお願いします」

笹「練習してきたことをしっかり出しますので、頑張ります。応援よろしくお願いします」

田嶋「応援してくれる皆さんや、サポートしてくれる皆さんのためにもしっかり盛り上げて勝つんで。応援よろしくお願いします」

――第一部はこれで終わらせていただきます。

《チャンピオンシップ》


――では、第二部を始めさせていただきます。まずは、選手の皆さまより一言ずつお願いします。まずは有川直毅選手からお願いします。
有川「こんにちは。K-PLACEの有川です。聖なる夜に最高な相手と最高に刺激的な試合をして、どこのクリスマスイルミネーションにも負けないくらい輝かせるんで、応援よろしくお願いします」

――ありがとうございます。続きまして、伊藤盛一郎選手、お願いいたします。
伊藤「リバーサルジム横浜グランドスラム/ZST所属の伊藤盛一郎です。去年のクリスマスにパンクラスに初参戦させてもらって、今回3戦目になるんですけど、最初出た時からこのパンクラスのベルトを取るために闘ってきました。今年、クリスマスイブはしっかりベルトを獲って、これからいろんな強い選手を倒していきたいなと思います」

――ありがとうございます。続きまして、透暉鷹選手、お願いします。
透暉鷹「石綱ジムの透暉鷹です。バンタム初戦なんですけど、タイトルマッチを組んでいただき、いただきありがとうございます。 バンタム級の自分を期待していてください。よろしくお願いします」

――ありがとうございます。河村泰博選手、お願いします。
河村「Fighting Nexusバンタム級チャンピオンの河村です。前回、ランキング1位の選手を倒したんですけど、その後すぐ子供が生まれたんで、ちょっと試合は来年にしようかなと思ってたんですけど、タイトルマッチやってよっていうオファーが来て。他にもちょっと出たいなと思うような大会があったんで、そことも交渉しようかなとか思ってたんですけど、でも単純に、オファーをもらって逃げるのダセえなと思って、 このタイトルマッチをやることにしました。よろしくお願いします」

――ありがとうございます。続いて、住村竜市朗選手、お願いします。
住村「TEAM ONEの住村竜市朗です。DEEPから来ました。今年の7月ですかね、j初参戦させていただいて、もう半年でタイトルマッチさせていただけることにすごく感謝してます。特に何もないですけど、はい、とりあえず、普通に試合して、普通に勝ちます。よろしくお願いします」

――ありがとうございます。最後に林源平選手、お願いします。
林「この歴史あるパンクラスの30周年の記念の大会に呼んでいただきありがとうございます。外敵を しっかり叩き潰して防衛したいと思います。よろしくお願いします」

――では質疑応答に移ります。何かご質問ありますでしょうか。
――皆さんにおうかがいしたいんですけれども、今回の相手の印象と、自分が相手より優っていると思う点を教えてください。先ほどの順番でお願いします。
有川「やはり、すごく極めが強いなと思うんで、極められないようにして。で、自分が勝ってるのは打撃だと思うので、しっかりとそこで、自分のフィールドでどっちが勝負できるかなっていう試合だと思うので、今からしっかり磨いていきたいと思います」

伊藤「相手の印象は、アグレッシブでイケイケで、どんどん、どんどん自分のベースでやってきて、すごい強い選手だなと思ってます。自分が相手に勝っているところは、やっぱりグラップリング、極めの部分では 自分の方が1つ抜けてると思うんで、しっかり仕留めていけるように、あと1ヶ月ちょっと、練習を頑張っていきたいと思います」

透暉鷹「極めの印象があるんですけど、組みも打撃も自分のが優っていると思ってるんで、総合的にしっかり仕留めたいと思います」

河村「印象は、なんか名前の漢字が難しいんで、SNSとかで何か告知するとき、ちょっと大変だなみたいな感じがしました。で、相手の印象は、映像はあんまり見たことがないんで、フェザー級の元チャンピオンというところで、いきなりバンタム級でタイトルマッチできるって、 なんか結構いい身分だなと思ってます。僕は寝技の極めで勝てると思ってます」

住村「そうですね。さっきちょっとチャンピオン見て、すげえ。あ、チャンピオンなってオーラが出てきたなと思いました。あと、めちゃくちゃスタイルがいいなと思って。そこはちょっと負けてるなと思います。勝ってる部分は、MMAでしたら全て載ってると思ってますし、自分を信じているので、どこで勝負しても負けないと思います」

林「相手の印象は、まあ、僕と本当に性格もファイトスタイルもきっと真逆なんだろうなって感じですね。優ってるところは、圧倒的に打撃力が違うので、そこを見せてしっかり仕留めたいと思います」

――順番に色々うかがっていきます。まず、有川選手は外で1回試合をして、外敵相手に結果を出してっていう流れでタイトルマッチですけども、そこで得た自信というのはどういったものがあったでしょうか。
有川「この間の外国人、ONEにも出てるってことで、僕の一番やりづらい相手でした。グラップラーとか組んでくる相手が結構苦手だったんですけど、そこも気持ちで、結果でもしっかり覆せたんで、今回の試合に向けてもいい自信になったかなと思います」

――続いて対戦相手となる伊藤選手にうかがいたいと思います。 パンクラスではここまで隙なく闘えてるのかなという印象がありますが、今回は勢いのある相手です。お互いにぶつかり合う中で、相手の良さを消すためにどういったところがポイントになると思うか教えてください。
伊藤「今までパンクラスで2戦させてもらってるんですけど、正直2回ともコンディション的には最悪で、 去年の12月も、この間の6月も、1ヶ月前ぐらいから総合のスパーリングができなくて、ぶっつけ本番みたいな状態で試合に臨んだんですけど、今回はしっかり自分のコンディションを整えて闘えれば間違いない、いいものを見せられるかなっていう風に思ってます。なので、まず自分のコンディションを整えられるようには気をつけていきたいと思います」

――そうすると、ま、現状のコンディションは、過去2戦よりはいい状態で来てるということですか。
伊藤「過去2戦が今まで戦った中の最悪の2試合だったんで、大丈夫です」

――では、透暉鷹選手にうかがいます。バンタム級初戦というところが1つ大きなトピックになると思うんですが、ご自分の中では、バンタム級のフィット感や手応えはここまでいかがでしょうか。
透暉鷹「前回、試合終わって、2月、 3月くらいでヒジの手術をしたんですけど、そこから世界を見据えて、体をちょっと変えていって。それからすごく調子よく、練習の質も上がってきてるんで、実力もしっかり、この1年でつけていってます。全然問題ないです」

――ありがとうございます。相手の河村選手は、非常にSNSの使い方だったり、先ほどの言葉だったり、結構、刺激をしてくるタイプですけれども、それに対して、何か思うことありますか。
透暉鷹「いや、そういうのめっちゃ苦手なんで、逆にそんな気にならないんですけど。あの、尊敬してます。ありがたおです、逆に」

――ありがとうございます。では、河村選手、前回、有言実行のような形で、外敵で見事にやり遂げましたけれども、周りの反響というのはいかがだったでしょうか。
河村「めちゃくちゃ1位いきなり倒して反響あって、なんか反響が大きかったんで、ちょっと違う舞台とかも見え隠れしてたんですけど、僕、結局元々デビューはパンクラスなんで、ふと思ったんですよね。オファーをもらった時に、断ろうかなと思ったんですけど、パンクラスで闘ってきた今までの悔しい思い出とか思い出したら、いや、ここで俺チャンピオンになんないと、今までの悔しい思いを取り返せねえなと思って。それで今回の試合受けました」

――透暉鷹選手のことも今刺激をしていましたけれども、それはナチュラルにやってる感じですか。
河村「結局闘うんだったら、相手の一番強い部分を引き出したいんで。一番強い状態の怒らせた相手に勝つのが、僕のやり方なんで、 今まで通りって感じです」

――住村選手に伺いたいと思います。 すいません、誰も突っ込んでないんでどうしても突っ込みたいんですけど、そのヘルメットなんなんでしょうか。
住村「何かダメなとこありますか」

――いえ、全く問題ないんですが、何か今年の野球にかけてるのかなと。
住村「これはですね。僕、関西なんですよ、淡路島出身なんですけど、阪神タイガーズが優勝したんですよ、38年ぶりに。それで、MVPを獲得した近本選手おるじゃないですか。彼も出身が淡路島なんですよ、それで、一緒にその淡路市の親善大使を一緒にやらせてもらってるんですよ。もう阪神が優勝したんで、ヘルメット被っていこうと思って。バッターはちょっと危ないなと思って。林選手にバットを奪われて、逆にどつかれたら怖いな、林選手は結構イケイケなんで、怖いなと思ったんで、ヘルメットだけはかぶってきました。あ、ちなみに、村上投手も淡路島です。だから今回、淡路島出身が野球で活躍したので、これ、自分もちょっと負けてられない。それで、かぶってきました」

――ありがとうございます。林選手は本当に強いキングだと思うんですが、住村選手もオーラがあるとおっしゃっていましたよね。住村選手からは、林選手のキングとしての姿はどう映っていますか。
住村「そうですね。でも自分は、林選手がどうこうじゃなくて、チャンピオンベルトが欲しいので。 ただそこだけですよね。はい。とりあえず、ベルトは欲しいです」

――わかりました。では、林選手にうかがいます。キングとして30周年を迎えるというところで、どんな思いで試合に臨まれますか。
林「僕はアマチュアの時からパンクラスで育って、 この選手生活10周年のこの年に、このベルトを獲らせてもらったっていうのが、僕の中では思いがあって。で、30周年の大会で他団体のチャンピオンとやらせてもらえるっていうのはすごく光栄なことなんですけど、先ほど住村選手がこのベルトがすごく欲しいとは言ってたんですけど、発言とか行動を見てると、本当にそうなのかとすごく思ってて。なんとなく、ちょっと、ベルトが欲しいのかなっていう感じがします。なので、他の選手もみんなそうだと思うんですけど、このベルトが欲しくて人生かけて多分やってると思うんですけど、なんか、そういうのを、ちょっと馬鹿にされてるのかなって、ちょっと思っちゃいますよね。なので、パンクラスの歴史も、このベルトの価値も、まあ、 いまいちよくわかってないような選手にこのベルトは絶対渡せないので、しっかりとKOして勝とうと思います」

――有川選手と伊藤選手にお聞きします。有川選手がキレのある打撃、伊藤選手が高速タッカーというストロングポイントがある中で、どんな展開でどんなふうにフィニッシュしたいか教えてください。
有川「単純なのかなって。寝るか寝ないか、それだけだと思います」

伊藤「自分とやる人はみんな組みを切って殴るっていう選手ばかりなんで、 そういう奴らを今の自分は仕留めてきてるんで、しっかり決めたいと思います」

――透暉鷹選手と河村選手にお聞きします。まず透暉鷹選手、フェザー級のベルトを返上して、怪我明けの復帰戦がチャンピオンシップです。先ほど河村選手から「いい身分だな」という言葉がありましたが、それを踏まえて、河村選手の印象と、どういう風に勝利してバンタム級のベルトを巻きたいか教えてください。
透暉鷹「そうですね、チャンスがあれば、オファーに感謝して闘っていきたいなっていうのは1つあります。さっき、怒った方が強くなるって言われたんですけど、多分、そんなことなくて、自分の力は(怒らなくても)しっかり出せるので、冷静にやりながら、今までやってきたことを出すっていうだけなんで、ちょっと違うのかなとは思いました」

――ありがとうございます。河村選手、現役のFighting Nexusチャンピオンとしてパンクラスのチャンピオンシップに辿り着きました。勝てば2団体制覇です。どんな勝ち方で、どんなアピールをしたいですか。
河村「そうですね、僕はNexusで今チャンピオンですが、Nexusって多分、パンクラスとか修斗に比べると、ちょっと下の団体だと思われてると思うんです。僕もパンクラスで勝ったり負けたりでした。でも、Nexusには今、若くて勢いのある選手とか多くて、若手の勢いあるやつと凌ぎを削ってきてチャンピオンになりました。で、こうしてパンクラスに戻ってきて大きいチャンスももらえてるので、僕が勝つことによって、格闘技界の、 ちょっと下の団体の人たちにも勇気を与えられ、与えられるんじゃないかなと思っていて、勝手になんかそういった人たちの気持ちをぶつけたいなと思ってます」

――ありがとうございます。では、林選手と住村選手にうかがいます。まず住村選手、盟友の皇治選手から何かお言葉はありましたか。
住村「特にはないですね。この辺がちょっとかぶっていけど、とりあえず。面白いぞと言われたんですけど。 綺麗に滑りました、はい」

――今回勝ったら2団体制覇となります。その辺の意気込みはいかがでしょうか。
住村「そうですね、特に意気込みもないんですけど、他の団体でチャンピオンになって、目標を失って。自分でも気持ち的に上がらない時があったんですよね。RIZINの舞台にも上がらせてもらいましたけど、それでもなんか、ちょっとね、なんかこう、そんなに伸びなかったというか。
 東京に出てきて、ノラリクラリやってる感じやったんですけど、やっぱりチャレンジャーになることが、強くなるし、もう1回自分の気持ちを奮い立たせてくれるのかなと思って。それでパンクラさんに上がらせていただいただいたんで。自分はやっぱりチャレンジャーの方が合ってるなと思ったんで、今回、しっかりね、挑戦者のつもりで戦います」

――では、チャンピオン林選手におうかがいします。前回、住村選手は藤田選手に勝って対戦アピールして退場する際に、 客席で見ていた林選手が、住村選手の退場の最後の最後までずっと睨みつけてたというシーンもありました。今回の相手の挑戦、改めてどんな風に受けて、どういう風に防衛したい、どんな思いがありますか。
住村「すみません、ちょっと先いいですか。先に喋らせていただいて大丈夫ですか。あれ、めちゃくちゃ怖かったんですよ。そうですよ、今思い出しました。あれね、試合に勝ったたんですよ。で、勝ったばっかりで、退場するじゃないですか。あの時にめちゃくちゃ怖い顔で睨まれて、 一気に喜びが冷めたというか。あの時間はちょっと返してほしいなと思いました。はい、すみません。どうぞ」

林「あの時は別にそんな風じゃなくて、ただ対戦表明されたので、どういう風に仕留めようかなと思って、ずっとこう、観察してたって感じですね、どっちかっていうと。呼吸とか、目のやり方とか、歩き方とか見ながら、どういう風な仕草をするのかなと思いながら観察して」

――なるほど。林選手、前回ベルトを獲得した時に、もうこのベルトは離さないぞっていうようなコメントをバックステージでも出したと思いますが、ベルトを守り抜くために、今回、どんな試合をしてくれますか。
林「そうですね。ベルトを守るっていうのは、言葉のアヤっていうんですかね。守るっていうよりは、やっぱり、攻めて。僕のファイトスタイルはやっぱり攻めなので。攻めて防衛するっていうのが僕の中ではあります。なので、守りに入るような試合はしません」

――ありがとうございます。では、全選手にお伺いします。今回のチャンピオンシップ、林選手は防衛戦になりますが、他の選手は獲得するためにという部分で、何がキーになるとか、こういうところを見てほしい。なんでもいいんですが、自分の中でここがキーになるというポイントを教えてください。順にお願いします。
有川「やっぱり気持ちとスピードを見てほしいですかね。パンクラスに初めて上がった時からずっと追い求めていた、日本の団体で一番かっこいいベルトだと思うんで、それをクリスマスイブに巻けるようにしっかり仕上げていきます」

伊藤「初代チャンピオンが自分の先輩の砂辺さんなので、その先輩が巻いていたベルトをと自分も巻きたいんで。5分5Rでしんどい試合になると思うんですけど、しっかり折れない心で最後まで闘い抜きたいなと思っています」

透暉鷹「相手がどうこうとかじゃなくて、自分が今までやってきたことをしっかり出すっていうだけだと思っていて、その先に自分が見据えてるところはあって。(この試合は)その途中なだけなんで、試合をしっかりやって見せたいと思います」

河村「ベルトへの思いも強いんですけど、タイトルマッチって5分5Rなんで、もうなんか想像しただけで吐きそうになってます、対策としては、スタミナをつけないとなと思ってます。ただ、25分あれば、どっかしらで一本取れるなとは思ってます。あと、現役でベルトを2本持ってるやつってあんまりいないんで、ま純にベルト2本欲しいなと思ってます」

住村「クリスマスイブ。男の人とどうしてイチャイチャしないとダメなのかとずっと思ってきましたけども。しっかり勝って、いいクリスマスにしたいなと思っております」

林「しっかりとKOで締めたいと思います」

――では、中央のカメラに向かって、応援してくれるファンの皆様に改めて強い意気込みを一言ずついただきたいと思います。 まず有川選手からお願いします。
有川「やっぱりクリスマスイブ、判定はダメだと思うんで、しっかり完全決着で。応援してくれてるみなさんのところに最高のクリスマスプレゼントを持って行きます。応援よろしくお願いします」

伊藤「クリスマスイブと、年末も近くて、皆さん予定がいっぱいで忙しいと思うんですけど、いいもの見せるんで、ペイパービューや会場で パンクラス、ぜひ応援よろしくお願いします」

透暉鷹「この前の試合終わって1年、いろんな人に支えられてこの舞台に立てるんで、皆さんに感謝して試合をしようと思ってます。 で、勝ってマイクでも言いたいことがあるんで、応援よろしくお願いします」

河村「なんか、Nexusでベルト持ってて、パンクラスでも1位なんですけど、まだ全然、ファンの人たちになぜか認められてないんで、ベルトを獲って、みんなに強いんだっていうところを単純に証明したいなと思います」

住村「パンクラスのベルトは本当に通過点だと思ってるんで、来年しっかりRIZINでも、大きい舞台で海外の選手ともしっかり闘えるようにしますんで、応援よろしくお願いします」

林「今年も派手なKOをプレゼントしますので、皆様お楽しみにお待ちください」

――ありがとうございました。

(写真・文/佐佐木 澪)

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