【試合詳細】9・29 パンクラス立川ステージガーデン大会 【ライト級KOP】雑賀ヤン坊達也vs久米鷹介 【ストロー級QOP】ソルトvs藤野恵実 【ウェルター級KOP】押忍マン洸太vs佐藤生虎

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『PANCRASE 347』
2024年9月29日(日)
開始:13:00
会場:東京都・立川ステージガーデン

▼第1試合 バンタム級戦 5分3R
●友寄龍太(パラエストラ西東京)
3R 2分21秒、TKO(グラウンドのパンチ→レフェリーストップ)
○渡邉泰斗(サツキジム横浜)

▼第2試合 フライ級戦 5分3R
○時田隆成(トライフォース東中野)
判定3-0
●齋藤楼貴(暁道場)

▼第3試合 第30回ネオブラッド・トーナメント フライ級決勝戦 5分3R
●岸田宙大(パンクラス大阪稲垣組)
判定0-3
○山崎蒼空(マッハ道場)
※山崎がNBT同級優勝。

▼第4試合 バンタム級戦 5分3R
○安藤武尊(和術慧舟會AKZA)
判定2-1
●ギレルメ・ナカガワ(ボンサイ柔術)

▼第5試合 ストロー級戦 5分3R
●野田遼介(ALLIANCE)
判定0-3
○船田侃志(和術慧舟會HEARTS)

▼第6試合 フェザー級戦 5分3R
●糸川義人(TURNING POINT MMA)
判定0-3
○栁川唯人(K-PLACE)

▼第7試合 女子ストロー級戦 5分3R
○KAREN(THE BLACKBELT JAPAN)
判定3-0
●エジナ・トラキナス(ROCHA TOP TEAM)

▼第8試合 女子フライ級戦 5分3R
●端 貴代(和術慧舟會AKZA)
判定0-3
○渡邉史佳(FIGHTER’S FLOW)

▼第9試合 ライト級戦 5分3R
○粕谷優介(総合格闘技道場CROWN)
1R 1分36秒、TKO(グラウンドのパンチ→レフェリーストップ)
●ホン・ソンチャン(KOREAN TOP TEAM)

▼平田直樹&キム・サンウォンあいさつ

▼第10試合 バンタム級 5分3R
●井村 塁(ALMA FOGHT GYM PUGNUS)
1R 1分15秒、TKO(グラウンドのパンチ→レフェリーストップ)
○カリベク・アルジクル ウルル(Olymp Gym Bishkek)

▼第11試合 女子アトム級戦 5分3R
○SARAMI(整体北西)
判定3-0
●ホン・イェリン(DK gym)

▼第12試合 ライト級チャンピオンシップ次期挑戦者決定戦 5分3R
●葛西和希(マッハ道場)
1R 4分58秒、TKO(グラウンドのパンチ→レフェリーストップ)
○天弥(和術慧舟會HEARTS)
※天弥がライト級チャンピオンシップ次期挑戦者に決定。

▼第13試合 ウェルター級KOP決定戦 5分5R
●押忍マン洸太(DESTINY JIU-JITSU)
3R 0分30秒、TKO (グラウンドのパンチ→レフェリーストップ)
○佐藤生虎(UNITED GYM TOKYO)
※佐藤が第17代同級KOPに。

▼第14試合 コーメイン 女子ストロー級QOPチャンピオンシップ 5分5R
○ソルト(マルスジム)
判定3-0
●藤野恵実(JAPAN TOP TEAM)
※ソルトが初防衛に成功。

▼第15 試合 メインイベント ライト級KOPチャンピオンシップ 5分5R
○雑賀ヤン坊達也(DOBUITA)
2R 0分37秒、TKO(グラウンドのパンチ→レフェリーストップ)
●久米鷹介(ALIVE)
※雑賀が初防衛に成功。

雑賀が久米に3年越しのリベンジを果たしライト級KOP初防衛!藤野はソルトに敗れ二冠王ならず!佐藤がウェルター級KOP戴冠!

第1試合


 1R。身体を左右に振る渡邉。友寄もプレッシャーをかける。渡辺が前蹴り、ロー。友寄がスリップダウンするが、すぐに立ち上がった。友寄が左右のパンチで出ると、右がヒット! 渡辺がスリップ気味にダウン。しかしすぐに立って組む。友寄は投げで引き離し、殴る。
 渡邉がパンチで飛び込むが、友寄はカットしてパンチを返す。さらにミドル。渡邉のローで友寄がまたスリップダウン。しかし、すぐに立ち、距離を詰めていく。リズムがなかなかつかめない渡邉は、距離を取りヒザ、前蹴り。
 友寄はジャブ、蹴りと攻める、残り30秒でタックル。渡邉はこれを切ってボディにヒザ。離れたところで終了。
 ジャッジは3名10-9友寄。

 2R。お互いロー。渡辺が圧をかける。入ってパンチ。さらに圧をかけて左右ジャブを打ち込む。友寄もロー、パンチを返す。
 渡辺が組みにいくが、ふりほどく友寄。ケージ際で打ち合いとなるが両者離れた。友寄が左ミドル、ロー。渡辺も右ミドル、右ハイと攻める。終了間際、渡邉が組んでケージへ押し込んだところで終了。
 ジャッジは2名が10-9友寄、1名が10-9渡邉。

 3R。渡邉が圧をかける。ミドル。友寄はバックスピンキック。渡辺がミドルから距離を詰めてワンツー! さらに渡邉の右パンチがヒットし、友寄がグラつく。渡邉の右パンチがヒット、友寄ダウン! レフェリーがすぐに止めた。
 最初はやや動きが硬く、ペースをつかみ切れていないように見えた渡邉だが、見事なKOで逆転勝利。

第2試合


 1R。時田がプレッシャーをかける。回る齋藤。時田が溜めて短距離タックルからテイクダウン。齋藤はガード。ボディなどコツコツ殴る。カカトを打ちながら頭を引きつける。
 時田は上体を離し殴る。回って片足をパスした時田はチョークを狙うが、これは極まらない。時田は外してヒジを連打し終了。
 ジャッジは3名とも10-9時田。

 2R。時田がパンチ。遠い距離からタックルを仕掛けテイクダウン。齋藤はボディを殴る。時田が激しくヒジ連打。齋藤がオープンガードに。下から殴り、カカトを連打。時田はヒジ、ボディ。
 時田が体を起こしてボディ、ヒジ。齋藤は体を密着させようとするが、時田は離れてパンチを落とす。ヒジ、鉄槌。ここで時田が立つが、頭部へ蹴り、さらにパンチ! レフェリーが止めタイムストップ。グラウンド状態の相手の頭部への蹴りは反則だ。ルールに従い、5分間のインターバルとなる。
 時田は良い攻めをしていただけにもったいないことをした。時田にはイエローカードが与えられ、1点原点が言い渡された。
 再開のホーンが鳴らされたが、すぐに終了。
 ジャッジは3名とも9-九のイーブン。

 3R。取り返したい齋藤、動きは問題ないように見える。プレッシャーをかけていく。時田が左ストレートをヒットさせる。齋藤はバックハンドブローを見せるが、時田はかわしてタックルから上に。殴る、斎藤は首をとらえるが、時田マウントへ移行。頭を抜いてヒジを落とす。
 ケージを蹴り回ろうとする斎藤。しかし、時田がバックマウント! チョークを狙う。これは決まらず、時田はヒジ、鉄槌を打つ。時田が再びチョークを狙う。
 残り1分。斎藤は背負って立ち上がり、後方へ落とした、しかし時田はバックをキープしたまま。パンチ、ヒジを入れて終了。
 ジャッジは3名ともに29-27、3-0で時田が勝利。

第3試合


 第30回ネオブラッド・トーナメント フライ級決勝戦。
 前田吉朗の優勝(2003年)以来、長らくNBT優勝者を出すことができなかったパンクラス大阪稲垣組だが、今年は敢流がフェザー級優勝、21年ぶりの快挙。この勢いに乗り、ダブル優勝を飾れるか。

 1R。岸田がロー。山崎もロー、ミドル。岸田ジャブ。山崎がワンツーで飛び込むと、岸田が組んでテイクダウン! フロントチョークに取るが、これは外れる。山崎が上になり殴る。ボディ。
 残り2分、山崎が殴る。岸田がガードで密着する。
 残り30秒。両者動きがなくブレイクがかかった。
 スタンドに戻り、山崎がパンチ、バックスピンキックを放つが、岸田はこれを潜ってタックル、ケージへ押し込んで終了。
 ジャッジは3名10-9山崎。

 2R。山崎がロー。さらにロー。岸田少し効いたか? 山崎のパンチを潜って岸田がタックル。これを受け止めた山崎がケージへ押し込んだ。岸田は首をギロチンに取理、そのまま上に。回って外そうとする山崎。そこへ岸田が三角絞め! しかしこれは山崎が防ぎ、こらえる。
 岸田は腕十字へ移行。さらに三角へ。しかし山崎はなんとかしのいで極まらない。残り30秒、岸田は一度外して三角に入り直すが、山崎が耐えて終了。
 ジャッジは3名10-9岸田。

 3R。山崎がロー。岸田はバランスを崩すが、そのままタックルへ。ケージ際で引き込み下になる。殴るやまざき。肩パンチ連打! さらにボディ。
 岸田は下からホールドしている。山崎はコツコツ殴る。岸田も下から殴りながら足を狙うが、山崎はパウンド、鉄槌を落とし続ける。
 残りわずかで岸田が足関を狙う! しかし外れる。すぐに体を起こし、パウンドを落とすが終了。
 ジャッジは3名29-28、3-0で山崎が勝利。NBTを制した。

第4試合


 1R。安藤がプレッシャーをかけロー、ジャブを放っていく。ナカガワの組みを警戒し距離を取る安藤。ナカガワはじりじりと距離を詰めてくるが、安藤は入ってジャブ、離れてローと距離を保つ。安藤がこのペースでジャブ、蹴りを打っていく。
 しかしナカガワが右ハイキックから左右パンチ。さらに左ハイキック。ナカガワはローを打っていく。さらに左右パンチ、アッパー。安藤の右パンチがヒットするが、ナカガワはそのまま組み付いて引き込む。安藤はグラウンドに付き合わず立とうとするが、ナカガワはそのままバックについた。
 安藤は向き直り上になると、ナカガワが三角! しかし外れた。安藤はボディを殴る。ナカガワは首を狙うが、これは安藤が外して終了。
 ジャッジは3名10-9ナカガワ。

 2R。安藤がスイッチしながらプレッシャーをかける。右のオーバーハンド。さらに右オーバーハンドがヒット。ナカガワもパンチを返し、タックル、サイドにつく。ナカガワは下からチョークを狙うが、これは決まらず。
 安藤はパウンドを入れているが、ナカガワの下からの仕掛けを警戒してか身体を起こせない。しかし、ナカガワが腕十字を狙うと、安藤は腕を抜いて立ち上がった。安藤が蹴るが、ブレイクがかかった。
 スタンドから再開。ナカガワがパンチ。安藤がタックルを仕掛けると、ナカガワはギロチンに取り引き込む。安藤が首を外し、ボディをコツコツ殴って終了。
 ジャッジは2名が10-9安藤、1名が10-9ナカガワ。

 3R。安藤がタックル。ナカガワは受け止めてヒザを入れる。安藤が上になるが、立って離れた。
 ナカガワがパンチ。しかし、疲れが見える。安藤が片足タックル、引き込んで上に。ナカガワはガードポジション。安藤パウンド。ナカガワは立ち上がるが、安藤がまたタックルに入りテイクダウン!
 残り1分。安藤はハーフマウントでヒジを落としていく。さらに肩パンチ。立とうとするナカガワだがカメに。安藤が抱えようとしたところで終了。
 ジャッジは2名が29-28安藤、1名が29-28ナカガワ。2-1で安藤が勝利。

第5試合


 野田は2018年NBT優勝。その後2年ほど試合がなかなか組まれなかったが、2021年以降は2勝2敗。前戦は昨年7月の植松洋貴戦以来1年2カ月ぶり。
 船田は今年のNBT優勝者。早くもご褒美マッチが組まれた。野田は高校生の頃から憧れていた選手だという。超えることができるか。

 1R。先に飛び出したのは船田。打ち合いとなる。蹴りも入れている船田、野田はパンチをもらっているが、タックルへ。しかし深田が切る。船田の蹴り足をキャッチした野田はそのまま組むが、抜けた船田がパンチ。野田も打ち返す。船田の左フックがヒット、野田ダウン! 船田が上になりパウンド。野田はヒジ。
 船田が立つと再び打ち合いに。くみついた野田がバックを取る、船田は回るが、野田はバックをキープ。殴る。返した船田が殴る。パウンドを落とす。野田も下から殴って終了。
 ジャッジは2名が10-9船田、1名が10-9野田。

 2Rも開始直後から船田が前に出て激しい打ち合いに。船田が組み付くと、野田はこらえながらヒジ。腕を狙う野田だが、船田は回って外す。バックを取った野田。側頭部にヒジを打ち込む。殴る船田。サイドへ移行してヒジ連打。野田を立たせない。さらに鉄槌、パウンド。野田は下からヒジ。終了。
 ジャッジは2名が10-9船田、1名が10-9野田。

 3R。このラウンドも打ち合う。船田がタックルから尻もちをつかせる。野田はヒジを入れて立った。バックを取っている船田は、そのままグラウンドに引き込む。ホールドして殴る船田。野田は回るが、船田は逃さず殴る。なんとか立ちたい野田だが、船田はバックをキープし続けている。
 野田が足関! 意地を見せる。さらに腕十字を狙うが、船田は回転して防ぐ。起き上がった野田はバックを狙うが、船田が上に。起き上がりたい野田だが、船田はさせない。最後まで起き上がらせず終了。
 ジャッジは3名とも29-28、3-0 で船田が勝利。

 船田の闘志溢れるファイトが好印象。野田は意地を見せたが、ブランクのせいか打撃を結構もらってしまっているのが気になった。次戦に期待したい。

第6試合


 糸川が2022年、栁川が2023年とNBT覇者同士の一戦。
 1R。梁川が強いロー。プレッシャーをかけていく。糸川がハイキック、ミドルと足を使う。栁川がジャブ。入ってパンチ。糸川もミドルを返すが、柳川がプレッシャーをかけ強いミドル、ケージ際で組んでボディ連打。肩パンチ、ボディと細かく殴っていく。糸川が入れ替えるが、栁川が戻す。ヒザ、肩パンチを入れたいとかわが入れ替えるが、栁川すぐに戻す。
 残りわずかで両者離れ、糸川が蹴り、バックブローを打ったところで終了。
 ジャッジは3名10-9栁川。

 2R。プレッシャーをかける栁川。パンチを打っていく。糸川もパンチを返すが、柳川が組んでケージへ押し込む。ヒザ、カカト。振り切ろうとする糸川だが、柳川は許さずケージへ押し込む。肩パンチ。離れようとする糸川。柳川は離れ際にパンチ。
 お互いパンチ、蹴り。柳川が組んでケージへ押し込む。ボディを殴る栁川。糸川もヒジ。
 残り1分。ボディを殴る糸川。梁川は相手に尻もちをつかせた。立ちたい糸川だが終了。
 ジャッジは 3名10-9栁川。

 3R。栁川がロー、パンチ。糸川もパンチを振る。栁川がタックル、テイクダウン! 浅めのマウントへ。糸川はボディを殴る。栁川パウンド。殴り続け、首を狙うがこれは決まらない。さらに殴る栁川。糸川が立ち上がり、ケージへ押したところで終了。
 ジャッジは3名とも30-27、3-0で栁川が勝利。
 計量では「昨年12月(のRyo戦で)自分は一度死んだ」と話していた栁川。気持ちを前面に出したファイトで復活ののろしを上げた。

第7試合


 KARENは第4代同級QOP。藤野恵実を破りベルトを手にしたが、防衛ならずベルトを失った。防衛戦前から所属をパラエストラ柏に移し、さらなる強化を図ったが、防衛戦には間に合わず。しかし、試合ごとにMMAファイターとしての成長を見せている。
 対するエジナは1年半ぶりの参戦。前戦では藤野恵実に勝っており、実質的にこの試合の勝者が次期挑戦者となる見込みの一戦だ。

 1R。盛んにプレッシャーをかけるエジナ。ロー、左右ジャブ、ローと攻める。KARENもプレッシャーをかけながら様子見。エジナの打撃をくぐりKARENがタックルに入るが、エジナがギロチンに取る。エジナは絞めるが、KARENが耐えて終了。
 ジャッジは3名10-9エジナ。

 2R。KARENが蹴り、パンチ。エジナの左が強い。KARENがパンチ、前蹴り。エジナの強いパンチ。KARENが飛び込んでタックル、テイクダウン! しかし、エジナはまたギロチンに取っている。腿にヒジを打ち込むKAREN。エジナは一度首を離すが、再度ギロチン。KARENがヒジ、ヒザを入れて終了。
 ジャッジは3名10-9 KAREN。

 3R・お互いフェイントをかける。エジナがロー。KARENがパンチからケージへ押し込んだ。ヒザを入れ、投げて上に。ボディを殴る。上体を引きつけるエジナ、三角を狙う。腕十字へ移行。KARENはこするようにヒジを入れて耐え。腕を抜いた。さらにパウンド連打! エジナはまた腕を狙うが、終了。
 ジャッジは3名29-28、3-0でKARENが勝利。
 判定を聞き「え?」という表情を見せたエジナ。納得がいかない様子でしばらくケージにとどまったが、セコンドに促されケージを後にした。

第8試合


 1位と3位の対戦。端は言わずと知れた女子格闘技界の大ベテランで、第2代フライ級QOP。
 対する渡邉は3戦目にして元QOPとの対戦。前戦は今年3月のNØRI戦で判定勝ちを収めている。

 1R。両者、様子見なしで最初から前に出る。重さのある端のパンチ、スピードで上回る渡邉。渡邉がパンチ連打すると、端が組んでケージへ。お互い入れ替え合うと、渡邉が離れて左右ジャブ。パンチ、ローを振っていく。さらにパンチをたたみかける渡邉。橋が組んでケージへ。渡邉がヒザ。
 残り1分。渡邉がヒザ、ボディ。端がタックルからケージへ押し込むが、渡邉が引き剥がしたところで終了。
 ジャッジは3名とも10-9渡邉。

 2R。開始とほとんど同時に渡邉が飛び込んでスーパーマンパンチ。端、意表をつかれたか。渡邉が右パンチを打ち込むと端がダウン! 渡邉がかぶさりパウンドにいこうとするが、端は下から細かく殴る。
 渡邉が立ち、端も立つと、渡邉がまたスーパーマンパンチ。しかし端が片足をつかみ、ケージへ押し込む。渡辺はヒザ、ヒジからヒザ連打。引き剥がした渡邉のフックがヒット、端が2回目のダウン。しかし立った。
 スタンドで勝負をかけたい渡邉だが、端が片足タックル。渡邉足を抜いた。端がまたケージへ押し込む。残り30秒。渡邉がヒザを入れ、離れたところで終了。
 ジャッジは3名10-9渡邉。やや疲れが見える端。

 3R。渡邉がスーパーマンパンチで飛び込む。端はかわしてタックルに入るが、渡辺は付き合わない。端がまたタックル。渡邉が切る。渡邉も消耗しているが、パンチを出していく。
 逆転したい端、組みにいくが渡邉は付き合わない。渡邉はパンチを振っていく。端がタックル。切る渡邉。
 残り1分。渡邉がパンチ。端が片足タックル、ついにテイクダウン! しかし、渡邉はすぐに立つ。タイムアップ。
 ジャッジは3名30-27、3-0で渡邉が勝利。渡邉は満面の笑みで喜びを弾けさせた。

第9試合


 元UFCファイター・粕谷は2017年より参戦、現在3位。今年4月の前戦では久米鷹介に判定負けを喫したが、まだまだ虎視眈々とベルトを狙う。
 一方のホンはパンクラス2戦目。前回はやはり今年4月、松岡嵩志を判定で下している。

 1R。開始すぐ、ホンが間合いを詰めてパンチ。さらに右ジャブ、ボディ。粕谷はミドル、前蹴り。粕谷のローがやや効いたか。
 しかしホンは左右パンチ。粕谷はミドル、ジャブからの左ハイがクリーンヒット! 効いた。粕谷は下がるホンを追い、左右パンチ。ホンがダウン! 追撃に入ると、レフェリーが止めた。

《粕谷 ケージ上コメント》
「自分でもびっくり……。グラップラーが……。「皆さん、生きてたら色々あると思うんですけど、頑張りましょう」
 コメントの途中で感極まり、思わず目頭を押さえたが、会場からは温かな拍手が送られた。

平田直樹&キム・サンウォン あいさつ


 12月15日に行われる『PANCRASE 350/351』への出場が決まった平田直樹(トライフォース柔術アカデミー)とキム・サンウォン(KOREAN TOP TEAM)がケージイン。チャンピオンシップに向けての意気込みを語った。
平田「ようやくタイトルマッチが決まったので、しっかり全局面で闘えるよう準備します」

サンウォン「パンクラスで試合に出ることができて光栄ですし、タイトル戦という機会を作っていただき、感謝しています」

 なお、試合順と350/351いずれの大会での試合となるかは未定。

第10試合


 現在1位の井村。2021年には参戦2年目、7戦目でタイトルマッチにも挑戦している若き実力者だ。前戦は暫定王者となり、統一戦も経験している田嶋椋を破っている。現王者・透暉鷹を狙い、背水の陣で臨む一戦。
 対するウルルは初参戦。どのような闘いを見せるのか。

 1R。井村が距離を取り前蹴り。ウルルは右ハイキックから右フック! 井村、効いたようだが、しかし組みにいく。ケージを背負ってしまった井村に、ウルルが左右パンチから跳びヒザ! こんな位置からの跳びヒザは見たことがない。
 井村は組みつこうとするが、ウルルは倒されずパウンド。井村の動きが止まる。さらにパウンドを打ち続けるウルル。井村動きがなく、レフェリーが止めた。

《ウルル ケージ上コメント》
「(日本語で)アリガトウゴザイマス。日本の皆さん、今日は迎えていただきありがとうございました。皆さんの優しさに感謝しています。そして、パンクラスの試合のレベルが高いことを素晴らしいと思っています。またパンクラスに戻ってきて試合をしたいです」

 1位を倒したウルル。2戦目でタイトル挑戦も見えてきた。
 出端をくじかれ、ほとんど何もできずに敗れた井村。しかし、このままでは終われない・鷹狩りは少し遠のいたが、次戦以降に期待したい。

第11試合


 今年3月、初代アトム級QOPに輝いたSARAMI。クイーンとしての第一戰は防衛戦ではなくワンマッチとなったが、希望していた国際戦。
 一方のホンは、以前からSARAMIの試合を見ていたという。SARAMIが貫禄を見せるか、ホンが憧れを超えるか。

 1R。細かく動くホン。SARAMIはジャブから組んでケージへ。ヒジ、ヒザ。ホンが入れ替えるが、SARAMIがすぐ戻す。お互い入れ替えながらヒザ、ヒジ、ヒザを入れる。
 SARAMIが投げてマウント! ホンはかカメになるが、回って仰向けに。SARAMIハーフマウントから足を抜いてガブる。
 立ち上がったホン。しかしSARAMIはバックを取り首を狙う。ホンは向き直って防ぐも、SARAMIは腕十字へ移行! ホンが外し、立ち上がったSARAMIをケージへ押し込んだところで終了。
 ジャッジは3名ともに10-9 SARAMI。

 2R。ホンは蹴り。SARAMIはジャブ。ホンはさらにジャブを打ち込んでいく。SARAMIも返すが、もらってしまう。両者のパンチが交錯。
 ホンが出てくるところへSARAMIがタックル、テイクダウン! ハーフマウントに。SARAMIはボディを殴り、抑え込みながらヒジ、パウンドを打って終了。
 ジャッジは3名10-9 SARAMI。

 3R。SARAMIが右パンチ。ホンはロー。SARAMIがタックルに入るが、ホンは付き合わない。ホンはパンチを出すが、SARAMIは組んでケージへ。ヒザ! 振り切って離れるホン。しかし、SARAMIはパンチ&組んでケージへ押し込む。
 SARAMIがテイクダウン! ホンはヒジ連打。サイドからハーフマウントへ移行する。
 残り1分。ホンはヒジを打つが返せない。残り30秒。返せないホン。SARAMIが首をかかえ、ホンが立ちそうになったところで終了。
 ジャッジは3名とも30-27、3-0でSARAMIが勝利。

第12試合


 ライト級次期挑戦者決定マッチ。3位の葛西が、5位の天弥を指名して実現した。
 コツコツやってきた葛西と、イケイケの天弥。チャンピオンシップへの切符をもぎ取るのはどちらか。

 1R。天弥が先に出てパンチ、右ハイキック。葛西ジャブ、ロー。天弥、ロー、前蹴り、ロー、さらにパンチ。出てきた葛西。天弥が受け止めて組む。しかし、ケージへ押し込んだのは葛西・ヒザを打ち込む。天弥が入れ替え。葛西がヒザを入れてケージへ押す。天弥が右ジャブ、右ミドル。
 プレッシャーをかける天弥。左ボディからの右フックがヒット、葛西がダウン! タックルでしのごうとする葛西だが、天弥が押し倒して上に。バックマウントからパウンド! 残り時間わずかだが、動けず打たれるままの葛西。天弥栄は手を緩めず打ち込み続け、終了2秒前にストップがかかった。天弥勝利。

《天弥 ケージ上コメント》
「今日のメイン(ヤン坊VS久米)、(勝者の)次の相手は俺なんですけど、どっちが勝とうと年内やってくれなきゃライト級が盛り上がらないでしょ。メインを楽しみにしています」

第13試合


 第17代ウェルター級KOPを決める一戦。押忍マンは2020年より参戦中。豪快な打撃を武器とし、KOニこだわってきたが、実はグラウンドもできるという、今回は押忍マンのグラウンドテクニックが見られるか。
 対する佐藤は2023 年より参戦。昨年は3戦1ラウンドKOで勝利。前回、今年4月大会でベテラン・長岡弘樹に苦戦、初めての判定決着となっている。新しい武器・タックルを見せることができるか。
 同い年、ファイトスタイルも似ている2人、ベルトを手にするのはどちらなのか。

 1R。押忍マンは様子見でローから。佐藤も距離を取り、ガードを下げて様子を見る、押忍マンはインロー。佐藤が蹴り足をキャッチし、パンチを入れる。一瞬聞いた押忍マンにパンチで攻める佐藤。
 押忍マン左右のフック。左がヒット、佐藤が仰向けにダウン! 押忍マンはすかさずパウンドを打ち込む。ハーフで押さえ込む押忍マン。両者休んでいる。
 押忍マン、肩固めに入るか? しかし外した。佐藤はハーフガードからアームロックを狙うが外れた。押忍マンがヒジ、パウンドを打ち込む。終わってしまうのか!? しかし、佐藤が蹴って終了。
 ジャッジは3名とも10-9で押忍マン。

 2R。押忍マンがハイキック、ミドル。押忍マンの蹴り足をつかんだ佐藤が上になりそうだったが、上になったのは押忍マン。ヒジ、パウンドを落とす。さらにボディ。身体を起こしたい佐藤。押忍マンは起きさせない。
 押忍マンがハーフマウントから肩固めへ。しかしこれは決まらず、佐藤は尻もち状態に戻す。ケージへ押し込んでいく押忍マン。佐藤は腕を狙うが、外れた。
 押忍マンが寝かせて上に。パウンドを落とす。しかし、佐藤がアッパーを放ち離れた。パンチで出る佐藤だが、頭が押忍マンの顔にぶつかり、バッティングで試合が中断される。
 インターバルのあと、再開。両者見合い、押忍マンが蹴りを出したところで終了。
 ジャッジは3名10-9で押忍マン。

 3R。佐藤がパンチで出る。押忍マンはケージ際で距離を取ろうとするが、佐藤の左がヒット! 倒れ込んだ押忍マン。組み付いてしのごうとするが、佐藤がパウンド連打! 後頭部にパンチが入っており、レフェリーが注意。
 押忍マン、カメで動きが止まった。佐藤がパウンドを連打するとレフェリー止めた。
 納得いかないといった表情で佐藤を見る押忍マン。しかし、ケージを降りた。

《佐藤 ケージ上コメント》
「第17代キング・オブ・パンクラしシストになりました佐藤生虎です。……これからも勝ち続けるので、よろしくお願いします」

 表情を変えず、淡々とコメントした佐藤。まだまだ未知数の選手だ。防衛戦ではどのような闘いを見せるのか楽しみだ。

第14試合


 女子ストロー級チャンピオンシップ。修斗から来たソルトと、パンクラスから修斗へ行った藤野が、パンクラスで対決。藤野は修斗でベルトを獲り帰ってきた。「これは私のベルト」と公言する、パンクラスのベルトを取り返し、2冠となることができるか。

 1R。先に出たソルト。ロー。藤野は前に出てジャブ。何度もパンチで飛び込む藤野。しかし、ソルトは距離を取りローで牽制する。
 さらに何度もパンチで飛び込む藤野だが、ソルトのパンチをもらってしまう。ソルトは角度を変えながら蹴りを当てていく。残りわずかで藤野が間合いを詰めてパンチ。ソルトが打ち返して終了。
 ジャッジは3名10-9でソルト。

 2R。藤野が左目尻をカット、腫れており、開始直後にドクターがチェック。再開される。
 ソルトは前蹴り、ローでプレッシャーをかけてくる。蹴り足をキャッチした藤野がケージへ押し込んで殴る。ソルトはヒザ。藤野ボディ。ソルトがヒザ、足を踏む。離れる。
 ソルトは距離を取って蹴り、藤野は入ってジャブを繰り返す。藤野が組んでケージへ。お互い入れ替え合って離れた。ソルトが蹴り、バックハンドブローを放ったところで終了。
 ジャッジは2名が10-9ソルト、1名が10-9藤野。

 3R。ソルトの右目の下が黒く腫れ上がっている。
 藤野がジャブから組むが、ソルトがケージへ押し込んだ。藤野はギロチンに取って引き込みたいが、ソルトは防ぐ。藤野、外して離れた。
 ソルトは蹴りを打ち込む。入った藤野がケージに押し込み、パンチ。お互い入れ替え合う。藤野が押し込みながらヒザ、パンチを打ち込む。ソルトもヒザ。お互い離れたところで終了。
 ジャッジは2名が10-9藤野、1名が10-9ソルト。

 4R。ソルトが先に出て蹴り。前蹴り、ヒザと攻める。藤野は蹴り足をつかみケージへ押し込む。ソルトはヒザを入れてお互い離れた。
 両者ジャブを打ち合う。藤野は組んでケージへ押し込もうとするが、ソルトが突き放す。蹴り、ジャブ。藤野が組んでケージへ押す。
 残り1分、入れ替えたソルトがヒザ連打。藤野もヒザ。離れてソルト蹴り、藤野ジャブを出すて終了。
 ジャッジは3名10-9ソルト。

 5R。ソルトが左ハイキック、前蹴り。藤野がジャブで入ってケージへ押し込む。藤野は首を狙う。ソルトは回って抜けた。離れる。
 藤野がソルトの蹴り足をキャッチするが、ソルトがケージに押し込むと離れた。距離を取りながらジャブを打つソルト。藤野は最後まで追うが、終了。
 ジャッジは49-46、48-47、50-45の3-0でソルトが初防衛に成功した。
 藤野は試合前「前へ前へ出ます。絶対に退きません」とい¥話していた言葉通り、前に出続けたが、ソルトの長いリーチと距離に翻弄された。2冠は成らず。

《ソルト ケージ上コメント》
「このベルトを手にしてからプレッシャーがすごくて、必死に練習してきました。まだまだ手放したくないので、これからも練習します」

第15試合


 こちらもリマッチ。前回は2021年12月、暫定王者・ヤン坊と正規王者・久米が統一戦で闘った。それまで全て1ラウンド決着だったヤン坊が、初めて2ラウンドまで闘い、しかも腕十字で初黒星をつけられた。
 年月は過ぎ、今度はヤン坊が正規王者、久米が挑戦者という逆の立場で闘う。

 1R。動いてプレッシャーをかける久米。飛び込んでジャブ。さらに、片足タックルからケージへ押し込んだ。左でヤン坊の足を抱え、右腕で殴る、久米が投げるが、ヤン坊すぐに立った。入れ替える。久米が戻してテイクダウン! 殴る。
 しかし、立ってケージへ押し込んだヤン坊。久米が引き込んで上に。ヤン坊は尻もち状態に。さらにケージへおす久米。お互い殴る。ヤン坊ヒジ。久米が立ってヒザを入れたところで終了。ジャッジは3名10-9久米。

 2R。キレのある久米の動き。ステップを繰り返し、左ハイキック。ヤン坊はブロックして左右ショートフックを連打! 左フックがヒットし久米が仰向けにダウン! ヤン坊が追撃に入ると、レフェリーが止めた。
 ヤン坊が久米へのリベンジを果たし、初防衛。

《ヤン坊 ケージ上コメント》
「今日は泣かないように気をつけます……(涙声)。久米さんにリスペクトを込めて、全力で挑ませていただきました。久米さんありがとうございます。これで1勝1敗です。ヤン坊VS久米3、待ってます!」

3戦目を望むコメントは、いつ引退してもおかしくない年齢の久米に対するリスペクトとエールだったのかもしれない。再びこのあカードが見られる日は来るのだろうか。

(写真・文/佐佐木 澪)

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