MEN'S CLUB新メンバーの若きイケメンレスラーがインディー統一を目指すもターザン後藤の遺伝子の前に散る!

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 4日、東京都・新木場1stRINGにてTTTプロレスリング『CREATION 9』が開催。神崎ユウキがガッツ石島の持つTTT認定インディー統一無差別級王座に挑戦した。

 TTT(TOTAL TRIUMPH TEAM)とは、故・ターザン後藤さんに薫陶を受け、ミスター雁之助を師に持つ黎明期インディープロレスの後継者的存在であるガッツ石島が2020年1月に“インディープロレス統一”を掲げて旗揚げした団体。
 90年代インディーの空気を色濃く残したディープなメンバーが参戦している他、都内の商店会と協力してプロレスでの町おこしに協力。老若男女にプロレスの楽しさを伝える草の根運動を展開している。

 神崎は地元・北海道にて山本喧一さんのジム『POWER OF DREAM』に入門して鍛錬を積み、FTO等の九州のインディー団体参戦を経て全日本プロレスに練習生として入団。
 しかし、全日本でのデビュー戦の日取りまで決まった後に急性硬膜下血腫で倒れてしまいレスラーとしての道を一度は断念。その後は役者としてMAKAIに所属していたが、プロレスラーになる夢を諦めきれずドクターチェックをパスして10月1日付でTTTへ入団した。

 爽やかなイメージのイケメンレスラーとして人気を集める神崎だが、復帰の場にインディーのるつぼたるTTTを選ぶだけあって中身は曲者。バナナ千賀に「ハゲはMEN'S CLUBにいらない。追放して僕がメンバーになる」と唐突に因縁をつけて抗争をスタートさせ、その活きの良さからMEN'Sテイオーから直々にMEN'S CLUB加入を認められるなど入団早々に強い存在感を発揮している。

 この勢いは無視できず、TTTの至宝たるインディー統一無差別級王座を持つガッツ石島は次期挑戦者に神崎を指名。
 これを受けた神崎も「ガッツさん!僕は貴方にすごく感謝をしています。でも、もう貴方はお年寄りです!だから僕がベルトを獲ってTTTを引っ張っていきます!ハゲとお年寄りはプロレス界にいらないんですよ」と真っ向から世代交代を宣言していた。

 これまでは上半身にシャツを着て試合をしていた神崎だったが、この日からロングタイツ+レガースのみの新コスチュームで登場。プロレスラーを本業にしたことで鍛えた肉体を観衆に見せるという意識が強まったことを伺わせた。


 試合は序盤から120kgの巨体を持つガッツがパワーで押していくが、神崎は巨漢殺しの定石であるヒザへの一点集中攻撃を展開。
 低空ドロップキックからの足4の字固め、足へのボディプレスなどで猛攻をかけ、雪崩式ブレーンバスターで120kgの巨体をリング中央に叩きつけるパワーも見せた上で必殺のフロッグスプラッシュまで決めていく。
 これを返された神崎は丸め込みを連発して最後まで粘りを見せるが、ガッツがカウンターのパワースラムで流れを断つ。最後はガッツがゴーストバスター、ラリアット、フェイスバスターと鬼神殺法フルコースで神崎を沈めた。

 ガッツは、圧倒的体格差をものともせずに最後まで立ち向かってきた神崎を高く評価。
 マイクを託された神崎は「4~5年前、怪我して一度離れたプロレス界。こんな光景が待っているとは思いませんでした!これからも夢を叶えるために頑張っていきます!応援お願いします!」と将来の飛躍を誓った。

 急性硬膜下血腫で倒れたことのある神崎のプロレスラー復帰は多くの賛否両論を呼んだ。
 しかし、神崎は「夢を諦めたくない」という一心でリハビリやトレーニングに励み、ドクターチェックをパスする身体を作り上げて再び夢の舞台へと戻ってきた。
 プロレスは感情が大きな力となる格闘技。プロレスへの思いを約5年間も溜め込み続けてきた神崎の大爆発は必至。今後の活躍にも注目していきたい。

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