“ターザン後藤の後継者”ガッツ石島が松崎和彦を撃破しインディー統一へ驀進!ホー・デス・ミン(ポイズン澤田JULIE)らの軍団殲滅へ!
13日、東京都・新木場1stRINGにてTTTプロレスリング『CONVICTION 3』が開催。ガッツ石島が松崎和彦を制してインディー統一無差別級王座の5度目の防衛に成功した。
TTT(TOTAL TRIUMPH TEAM)とは、故・ターザン後藤さんに薫陶を受け、ミスター雁之助を師に持つ黎明期インディープロレスの後継者的存在であるガッツ石島が2020年1月に“インディープロレス統一”を掲げて旗揚げした団体。
90年代インディーの空気を色濃く残したディープなメンバーが参戦している他、都内の商店会と協力してプロレスでの町おこしに協力。老若男女にプロレスの楽しさを伝える草の根運動を展開。これが実を結んで安定した集客を実現し、旗揚げ4周年を迎えた今年の12月28日には団体初の後楽園ホール大会開催を決定するなど驀進している。
ガッツはFMWへのリスペクトからターザン後藤さんが働く『太楼ラーメン』に通い詰めて本人に認知され、ガッツワールド時代にはミスター雁之助に師事。さらに団体名の『TTT』はターザン後藤さんや冬木弘道さんらが“インディー統一”を目指して動くも旗揚げ前に崩壊した伝説の団体『FFF』から取っているなどその愛は筋金入り。TTTの大会ではPWCやFMWなどに縁ある選手たちが必ず参戦しており、オールドファンからも根強い支持を得ている。
TTTの至宝たるシングル王座・インディー統一無差別級王座は現在ガッツが保持。
今回ガッツに挑戦した松崎和彦は、パイオニア戦志に入団してプロレスのキャリアをスタートし、ユニオンプロレス(第1次)や新東京プロレスなどを経て初期の大日本プロレスやWJプロレスでも活躍してきたというまさにインディープロレスの生き字引的存在。現在はホー・デス・ミン(ポイズン澤田JULIE)率いる悪の【クレイジーユニオン】の一員として闘っている。
“インディー統一”を掲げるガッツにとって、松崎は乗り越えていかねばならないレジェンドの1人だ。
この日の松崎は、盟友・戸井克成をセコンドに連れて登場。
試合はクラシカルなじっくりとしたレスリングに始まり、松崎が熟練のテクニックで試合を支配。しかし、ガッツも得意のWARスペシャルで松崎のスタミナを削り、フライング・ニールキックやラリアットなど持ち味のパワーファイトで大逆転。
ガッツがトドメのラリアットを放つも、松崎がキャッチして脇固め。さらに伝家の宝刀たるランニングネックブリーカー・ドロップが炸裂。しかし、2度目を狙ったところでガッツがカウンターのラリアットを叩き込み、後頭部へのラリアット、ロープに飛んで全体重を浴びせる強烈なラリアットを叩き込んで3カウントを奪った。
試合後、ガッツはクレイジーユニオン殲滅を宣言し、“TTTvsクレイジーユニオン”の全面対抗戦を宣言。6月16日に新宿の地下闘技場で行われる『クレイジーユニオン大作戦』にて決着戦が行われることに。
さらに、定アキラ率いる団体【AlmaLibre】もTTTとの全面対抗戦を吹っかけ、5月11日のTTT新木場大会にて4vs4のイリミネーションマッチが行われることも緊急決定された。
混沌が混沌を呼ぶインディープロレス界に於いて、“どインディー”の世界はさらにドロドロのデロデロに混迷を極めている。
数多くいるプロレスファンの9割が一生触れぬままに生涯を終える世界だが、残りの1割を90年代から30年以上熱狂させ続けている魅力は確かにそこにある。
「この記事に出てくる選手の名前を誰1人として知らない」と感じた人こそ、一度は会場で観戦してみることをオススメしたい。