プロレスラーがひき逃げ!?泥酔客のガチ乱入も発生し新宿の街は大混乱!
21日、東京都・新宿三丁目プロレス広場にて『末広通り商店会プロレス』が開催された。
商店会プロレスとは、末広通り商店会会長の石川国由氏が音頭を取って行っている商店街活性イベントの一環であり、公道にリングを立てて行われるオールスタンディング形式のプロレス大会。
商店会プロレスは令和の世に1990年代のインディープロレスの魂を語り継いでいる現TTTプロレスリング代表のガッツ石島がプロデュースしており、昔プロレスを見ていた人にも馴染み深い黒田哲広らベテラン勢の出場、お笑い芸人によるライブなどを交え、初めてプロレスを見る人を含む老若男女が幅広く楽しめる大会を展開している。
コロナ禍に見舞われて一時は開催が途絶えていたものの昨年より復活。
末広通り商店会、たかの台地区商店会(小平市)、東久留米駅前商店会(東久留米市)の都内3箇所の商店会を周遊して各街を活性化させる『闘強商店会プロレス』を昨年から2年連続で開催するなどさらに勢力を拡大している。
もはや“地元のお祭り”と呼べるほどに定着しているこのイベントには朝から多くの観衆が集まり、街のど真ん中に立ったリングを見て通行人も足を止めて眺めたり、子どもたちが初めてリングを触って大はしゃぎしたり、ようやく戻ってきた外国人観光客が物珍しそうに写真を撮ったりと、イベント開始前から平和な光景が広がっていた。
しかし、土曜日の朝とはいえこの街は魔都・新宿。
前説が始まると、酔っ払ったご老人が「話なげーよ!」「早くやれ!」「はようはようせい!」などと怒鳴り始め不穏な空気が流れる。
嫌な予感は的中することとなり、第1試合が始まるとその酔っ払いがリングに乱入。プロレス界では乱入などよくある話だが、本当にダメなタイプの乱入であったため選手・スタッフ陣が総出でリングから引きずり降ろして排除。この酔っ払いはメインイベント時にも再び乱入を試みたが、これは事前にスタッフ陣が排除に成功した。
また、この日の第2試合では藤原秀旺vs酒井博生のシングルマッチが実施。
TTTのチケット販売権を牛耳ってダフ屋行為に勤しむ秀旺と、闇社会に生きる酒井組の組長たる酒井はTTTのリングでバチバチの抗争を展開中であり、あまりにも危険なマッチアップが実現した。
試合が始まると、互いに場外へとなだれ込んでの殴り合いや急所攻撃など荒れに荒れまくる展開に。
そんな中で秀旺は自転車に乗って酒井に突っ込み轢殺。秀旺がマウントナックルで追撃する中で両者リングアウトを告げるゴングが鳴ると秀旺はそのまま自転車に乗って退散。新宿のド真ん中で発生したひき逃げ事件に観衆は呆気にとられた様子を見せた。
一寸先はハプニングな大会となったが、その後は平和な空気を取り戻して大会が進行。
ベビーフェイスの瀧澤晃頼&尾崎妹加がたまプロタッグ王座の新王者となったり、地元・新宿三丁目の大エースたるガッツ石島がメインイベントで勝利して軽快なマイクで大会を締めたりと、終わりよければ全てよしの大会となった。