【試合詳細】9・20 TTT新木場大会 【インディー統一無差別級】定アキラvs藤原秀旺 【インディー統一6人タッグ】新納刃&神崎ユウキ&松澤さんvsツトム・オースギ&進祐哉&渡瀬瑞基 瀧澤晃頼vs吉田綾斗

『PROGRESS 8』
日程:2025年9月20日(土)
開始:19:00
会場:東京都・新木場1stRING
観衆:178人
▼「新木場闘会始」 20分1本勝負
大家健(ガン☆プロ)/バナナ千賀(フリー)/○阿部史典(格闘探偵団)
10分49秒 エビ固め
橋之介/●KURO-OBI/中村宗達(ガン☆プロ)
▼「SURVIVAL TAG WAR」 30分1本勝負
○ガッツ石島/マスクドミステリー
9分4秒 フェイスバスター→片エビ固め
[ゴキブリ商会]藤田ミノル(フリー)/●後藤恵介(フリー)
▼「瀧澤晃頼デビュー10周年記念試合」 60分1本勝負
●瀧澤晃頼
11分44秒 バックドロップ→片エビ固め
○吉田綾斗(2AW)
▼「TTT認定インディー統一6人タッグ選手権試合」 60分1本勝負
【王者組】新納刃(MAKAI)/神崎ユウキ/○松澤さん(フリー)
12分14秒 ブロンコクラッチ
【挑戦者組】●ツトム・オースギ(フリー)/進祐哉(フリー)/渡瀬瑞基(ガン☆プロ)
※第13代王者組が初防衛に成功。
▼「TTT認定インディー統一無差別級選手権試合ノーDQマッチ」 60分1本勝負
【王者/ゴキブリ商会】○定アキラ(AlmaLibre)
25分24秒 右フック with チェーン→体固め
【挑戦者/元祖ゴキブリ商会】●藤原秀旺(アライヴアンドメジャーズ)
※第11代王者が4度目の防衛に成功。
定が秀旺との血みどろ殴り合いを制して王座防衛!王座防衛の松澤さんに真琴が「下品過ぎる」と挑戦表明!すべての決戦は10・19新宿FACEへ!
元祖ゴキブリ商会 定例記者会見
開場後の会場前ではこの日10周年記念試合を行う瀧澤が徘徊しており、受付横でお客さんのサイフを覗き込んだりスタンプを押したりとやりたい放題。ぬるりと始まった記者会見では「今年が10周年ということは来年が11周年であり、再来年は12周年。そして去年は9周年である」という一般人には出来ない高度な計算を披露。
秀旺が馳浩やLEONAとのシングルマッチを熱望していくという野望を語る中、そろそろ大家が来る頃だということで記者会見のテーブルを空っぽに。正義の怒りに狂った大家が飛び込んでくると、着席させられ大家の記者会見が勝手に開始。無茶振りに対応できなかった大家は秀旺&瀧澤をリングに連れ込んで試合を開始。
2人がロープに振るも、大家は2人まとめて炎のスピアー。2人がさっさと去ってしまったため、大家は1人でわめきながら退場していった。
第1試合
この試合はノータッチルールで実施。
相変わらずヤバいクスリでもキメてるのかと見まごうテンションでバッコミ入場してきた大家らに対し、「バッコミニケーションッ!!」のタイミングで橋之介らが奇襲。そのままグッダグタの場外戦となる中、リング上では大家と橋之介が対峙。
ロープワークの応酬を制した橋之介が側転低空ドロップキック。
続けて阿部と宗達の対面となり、リープフロッグや側転でかわし合うロープワークの応酬から宗達がドロップキック。
千賀とKURO-OBIの対面となり、互いにゴロゴロと転がりながら足を取り合う攻防からそのままゴロゴロと場外へ。再び楽しそうな場外戦へと発展する。
千賀がKURO-OBIをリングに戻すと千賀がカミカゼを狙い、場内からは「カッミカゼッ!カッミカゼッ!」とコール。しかし千賀はかけ方が分からず大家に「教えて!やり方!」と指導を依頼。千賀がまごついている間にKURO-OBIが丸め込み、また場外へ。
場外では阿部が宗達にカミカゼを狙うが「やり方がわかんない、やり方が」と指導を依頼。大家は「こうやって、こう!」とボディランゲージで伝えていくが、純情な感情が空回りして3分の1も伝わらない。
楽しい遠足が終わって全員リングに戻ると、橋之介が阿部&宗達へハンドスプリングエルボー、千賀にドロップキック。さらに千賀へブレーンバスターからみちのくドライバーIIを狙うが、千賀が切り返してファイヤーマンズキャリー。「皆さんおまたせしました!」とカミカゼを狙うが、やっぱりやり方がわからない。橋之介がローリングエルボーからランニングニー、ボディスラムからライオンサルトと猛攻をかけ、再びのランニングニーからスワントーン・ボムを発射。これをかわした千賀が大家にタッチ。橋之介も大家にドロップキックを見舞って宗達にタッチ。
大家と宗達がエルボー合戦を展開し、大家がヘッドバッドで怯ませるも宗達が高速ロープワークからのランニングエルボー。さらにトラースキックから顔面をぶち抜くドロップキックも、大家が即座に起きてカミカゼ。これには千賀&阿部も大興奮。
阿部とKURO-OBIの対面。阿部は「俺もやるからな!」とカミカゼを狙うが、案の定かけ方がわからない。KURO-OBIが背面着地してチキンウィング・アームロックも、阿部がブレイクして延髄斬り。またカミカゼを狙うが、まだまだカミカゼのやり方はわからない。
たまらず大家&千賀が出てくると、千賀が宗達を、大家が橋之介を担ぎながらカミカゼ講座が開始。大家が何度フィーリングを説明しても伝わらなかったため、大家がエアカミカゼで頭からぶっ刺さって実演講義。
大きすぎる隙を晒してしまったため、宗達が千賀を、KURO-OBIが阿部を、橋之介が大家を担いでトリプルカミカゼ。場外へ橋之介&宗達がプランチャで飛んでいく。
KURO-OBIは阿部にKURO-OBIロール式足首固めを狙うが、倒れず耐えた阿部が上からエビ固めで捕らえて3カウントを奪った。
試合後も興奮が収まらない大家は阿部にカミカゼを決めてわめきながら退場していった。
第2試合
ミステリーと後藤の対面でゴング。ロックアップでの力比べが互角に終わるとショルダータックルでぶつかり合っていくが、これもまた互角。後藤がカウンターの一撃でなぎ倒すも、ミステリーが即座に起き上がってショルダータックルで倒してお返し。両者タッチ。
藤田が珍妙な手4つで翻弄してヘッドロックも、ガッツが即座にショルダータックルで倒して「立てコラ!」と鬼神咆哮。後藤がカットに入って救出すると、藤田がフライングショルダーを見舞って後藤にタッチ。先輩の後藤は「よくやった、よくやった」と褒めながら出ていく。
後藤はガッツの背中にエルボードロップ連打からガッツの巨体を見事にボディスラム。藤田にタッチ。
後藤は藤田に「投げろーッ!」と指示。ボディスラムチャレンジを強いられた藤田だたが、すっとぼけながらフライング・メイヤーから後頭部への低空ドロップキック。しかし後藤は「スラムかブレーンだよ!投げろ!な・げ・ろ!」と妥協を許さない。某元議員のように耳に手をかざしてとぼけていた藤田だったが、観念してボディスラムを狙う。これはガッツが耐えて軽々とブレーンバスター。ミステリーにタッチ。
ミステリーは串刺しバックエルボーからサイド・スープレックス。さらにニードロップで追撃してコーナーに上がり、ダイビング・ラリアットを発射。これをかわした藤田がトラースキックからクロスボディを見舞い、後藤にタッチ。
後藤は「俺も行くぞ!」とクロスボディからセントーン。さらにバックフリップを狙うが、振り払ったミステリーがドロップキック。ガッツにタッチ。
ガッツは後藤に串刺しラリアットからブルドッギング・ヘッドロック。これを藤田がカットし、ガッツのラリアットをかわして延髄斬り。後藤がセカンドからのダイビング・セントーン、藤田がセカンドからのダイビング・ボディプレスを見舞うがカウントは2。ならばと2人でロープに振るが、ガッツはダブルラリアットでなぎ倒す。
ガッツはミステリーと2人で後藤をロープに振ってサンドイッチ式ラリアット。さらにガッツがラリアット、ミステリーがチョークスラム、ガッツがフェイスバスターと畳み掛けて3カウント。
ガッツは腰に手を当ててベルト挑戦をアピール。その後のお肉のプレゼントコーナーでは「新宿FACE大会でメインの勝者に挑戦します!」とインディー統一無差別級王座への挑戦を表明した。
第3試合
最近2AWでファン・選手たちから歪んだ熱い愛を受けている吉田は、入場時に真っ当な歓声が飛んだことにご満悦の様子。しかし、ミスター・ノーのように頭を伸ばしてゆらゆらさせる瀧澤を突き飛ばすなど邪険に扱うと、無事にブーイングが飛び始める。
ゴングが鳴ると、ロックアップからバックの取り合い、リストの取り合いを展開。実況席からの些細なイジりにも「やかましいわ!」と突っ込むキレ芸を見せていく吉田に対し、瀧澤が髪の毛を掴む。瀧澤にはブーイングは飛ばなかったが、吉田が髪の毛を掴み返した途端に待ってましたとばかりに観衆が大ブーイング。吉田はよく訓練されたTTTファンの洗礼を受ける。
吉田は瀧澤の顔面にビッグブーツ。観衆が吉田に大ブーイングを浴びせると、吉田は観衆に悪態をつく。さらに吉田が瀧澤の顔面を踏みつけていくと、瀧澤は「今日どうしたの?なんで怒ってんの?そんな怒んないでよ。お客さんだよ?来てくれてんだよ?バカじゃないの?!僕にはいいけど、お客さんにはやめよう?」と突然常識人のように諭し始める。
これにブチ切れた吉田は瀧澤の顔面をめちゃくちゃに踏みつけて大ブーイングを浴びる。瀧澤は突然吉田の股間の綾斗を鷲掴みにして自分で自分に「ブーーーーッ!」とブーイング。観衆が静かに見守っていると、瀧澤は「無いんか?俺んときは?」と悲しそうに問いかける。
ブチギレっぱなしの吉田は「お前のせいで変な空気になってんねん!」と瀧澤を場外に放り出し、露骨な急所攻撃を狙う。大ブーイングを受けると「俺んときだけブーイングしてくんねんコイツら!言えよレフェリー!注意しろコイツら!」とキレる。
リングに戻った瀧澤は堂々とサミング。観衆に「静かだねえ」と語りかけると吉田がサミング。観衆は吉田に大ブーイング。瀧澤が「カルシウムが足りないよ」とアドバイスをすると吉田はさらに逆上。ロープへの串刺し攻撃を狙うが、瀧澤がかわしてロープへのチンクラッシャーからグーニーズ(※サードロープをゴムパッチンの要領でスネにぶつける)。
瀧澤が吉田のスネに噛みつくと、吉田は「反則やろ!もっと言えやハゲ!」と暴言。ニード手島レフェリーまで敵に回す。瀧澤は首4の字固めからスカルファック。さらにブロンコバスターからブロンコ式串刺しドロップキックを見舞い、チルト3を狙う。これを振り払った吉田がジャンピングニーからランニング・ネックブリーカー・ドロップ。
さらに吉田は「もう一発じゃ。お前みたいなんはランニング・ネックブリーカーで終わらしたるわ」とロープに飛ぶが、瀧澤は両手を広げて「来いよ!悩んでるなら!」と吉田にハグを要求。吉田は顔面へビッグブーツ。
瀧澤は「俺が受け止めてやるから!俺が受け止めてやるからさ!」と再びハグ待ち。吉田は顔面へビッグブーツ。瀧澤は「お前がじゃないんだよ。お客さんが求めてるから!」と諦めずにハグ待ち。吉田は顔面へビッグブーツ。
瀧澤は「お前には愛が足りてないんだ!愛が!」とまだまだハグ待ち。吉田は顔面へビッグブーツ。
吉田は「こんな奴応援すんな!意味わからん!気持ち悪い!」とロープへ飛ぶが、瀧澤はやっぱりハグ待ち。吉田はランニング・ネックブリーカー・ドロップでなぎ倒すとバックドロップを狙うが、着地した瀧澤がレフェリーへハグ。
場内から黄色い歓声が飛ぶ中、吉田の表情は困惑一色。ゆっくりとレフェリーから瀧澤を引き剥がし、バックドロップで叩きつけて3カウント。場内からは大・大・大ブーイングが飛んだ。
瀧澤「おい、吉田綾斗」
吉田「なんや、指さすな!」
瀧澤「あの……嘘なんですけど」
吉田「なんやねん!?」
瀧澤「あんまり仲が良くなくて、連絡先も知らないからTwitterのDMでオファーをしたんですよ」
吉田「嘘なんやろ、それが」
瀧澤「そう。嘘なんだけど」
吉田「なんやねん?!」
瀧澤「“てい”で話してるから聞いといてくれ。あんま仲良くないからTwitterのDMで『10周年僕とシングルをしてください』って言って。最初は『スケジュールが』とか言われたんですけど、最終的になんとかしてくれて、僕との10周年シングル受けてくれてありがとうございます」
吉田「だからぁ、全部嘘やから?!」
瀧澤「あともう1個、嘘があるんですけど……」
吉田「(※瀧澤からマイクを奪おうとするも失敗)マイク全然離さんぞコイツ?!」
瀧澤「嘘なんだけど、さっきのヒザで奥歯が欠けてるから」
吉田「ヒザはしてない」
瀧澤「なんかやったじゃん。奥歯欠けたの。だから請求書送るからよろしくお願いします」
吉田「いやいやいや、プロレスの試合ってそういうのあるから」
瀧澤「でも、嘘だから許せよ?あんまガチになんなよ、俺のマイクに。はずいぞ、はずいぞそれは。『プロレスだから』とか。それは絶ッ対はずいホントに。なんか、アレだね。成長してないね(笑)成長してない。まだマイクで勝てないんだぁ(笑)」
吉田「お前とマイクなんてしたことないやん」
瀧澤「じゃあなんかさ、嘘つける?」
吉田「嘘はつかんぞ?嘘はつかん。そんなことはどうでもええねん。なんでコイツに合わせなアカンねん。そんなことはどうでもいい。初めてこのTTTに来たんや。どうやお客さん、ブーブー言いつつも楽しんだんちゃうか?そうやろ?そやろ?(※ブーイングが飛ぶ)ブーブー言うな今!オイ、また出たほうがええよな?(※歓声が飛ぶ)そうやんな?そうやんな?オン、オン。ってなったらや、ってなったら、お前ベルト持ってるよな?この団体のタッグベルト。(※瀧澤がキョトン顔)なんでピンと来てないのお前?!ベルト持ってるやろ?」
瀧澤のベルトが控室へと運ばれてしまっていたため手元になく、セコンドの数も足りないため誰もすぐに持ってこなかったことに吉田が「なんで誰も持ってこんねん?!」「なんで誰も動かんねん?!」などと延々とキレ散らかす。
吉田「無いなら無いでええわ。お前のタッグベルトに俺が挑戦する。ええよな?」
瀧澤「お前1人だな?『俺が』って言ったよな?」
吉田「そんなわけないやんな。タッグベルトに1人で挑戦するわけないねん。頭が回ってなさすぎる。TTTやろ?おるよな?俺のパートナー?おるやろ?みんな分かるやろ?(※観衆が困惑)なんでみんなピンと来てないのお前ら?!SNSももっと見ろお前ら!オイ!藤田ミノル!」
入場口からひょっこりと藤田が現れてリングイン。吉田のタイツの剥がれかけたNONKIのスポンサータグをピロピロと指でいじる。
吉田「吉田藤田で……」
藤田「おい、ここは千葉じゃねーんだよ。勝手なことすんじゃねーよ。人見知りのくせに」
吉田「それやめろ。人見知りのこと言うな」
藤田「気まずいだろ。わかんねーかな?」
吉田「こんなん(※ゴキブリマスク)脱げ!こんなん付けるな!もうええ。吉田綾斗DK、このユニット。いいねん。千葉じゃなくてもやんねん。俺が決めたから。2人で挑戦。ええな?」
藤田「ベルト取られたばっかりなんですけど、私」
吉田「それはパートナーが悪かってん。だからこんなもん(※ゴキブリマスク)やめてまえ。俺とやったら獲れる。タッグベルト、OKやな?」
瀧澤「それは、嘘ですか?」
吉田「最初にややこしくならんように言ったやろ?嘘はつかんって言ったやろ?お前10年でメッチャアホなったな。そんなんじゃなかったやろ?だいじょぶか?だいじょぶか?返事は?お前チャンピオンとして言うことはないんか?」
瀧澤「テヘペロですぅ」
吉田「コイツもうどうしようも出来へんわ!会長!ええな?ええな?」
石川会長「……えっ、なんて?」
吉田「なんで聞いてへんねん会長コラァ!(※吉田が本部席の石川会長に詰め寄っていく)俺が藤田ミノルと組んでタッグベルト挑戦するって言ってんねん!」
石川会長「今言ったのが……?」
吉田「その顔やめろ!アホなんか!なんやこの会長!この団体どうなってんねん!なんやコイツ!」
石川会長「ちょちょちょ……えっ、なんだって?」
吉田「なんなんコイツ!クソボケやんけ!死ぬんか?!もうすぐ死ぬんかお前!腹立つ!」
石川会長「もういっかいいって?」
吉田「吉田!藤田で!タッグベルト!挑戦!いいな?」
石川会長「どこでぇ?」
吉田「次のTTTの大会や!」
石川会長「あぁ~~……あのねぇ、あのひと、藤原選手と持ってるでしょ?タッグベルト。だからぁ、藤原選手が今日のメインイベントで勝ったら、藤原選手に新宿FACEでシングルのタイトルマッチやってほしいから、今は一旦預からしてください」
吉田「腹立つねんけど。ホンマに無理な感じやん……ホンマに断られてんけど……。ええねん!そいつに2試合やらせろボケ!決定!決定な!」
石川会長「いったんあずからせてください」
吉田「どーせお前忘れるやろ!」
石川会長「いったんあずからせてください。もうかえって?」
最終的に藤田が吉田の口をふさぎながら引っ張っていって退場。約8分に渡るとにかく長い長いなが~~い吉田のマイクが終わり、休憩時間へと入った。
第4試合
この試合はノータッチルールで実施。
松澤さんはイケメン5人に囲まれてご満悦。試合前から「イケメンだらけだぁ♡これ私のための大会でしょ♡私のための試合でしょ♡」と滾る。
先発で松澤さんが出てくるが誰もが相手を嫌がったため刃と進の対面でゴング。
ロックアップからリストの取り合い。インディー界屈指のテクニシャン同士のテクニカルな攻防からクリーンブレイク。両者タッチ。
神崎とオースギの対面。目まぐるしいロープワークの応酬となり神崎がアームドラッグ。飛び込んできた渡瀬にもドロップキックを決める。松澤さんが入ってきて神崎と愛の共同作業。2人でロープに振るが、渡瀬が神崎にビッグブーツ。
松澤さんが「オトナの魅力を教えてアゲル♡」と顎クイをしながらキス待ち。渡瀬も松澤さんの色気にやられて思わずキスしようとしてしまうが、すんでのところで正気に戻ってビンタ。容赦ないスリーパーホールドで絞め落とそうとするが、味方のオースギ&進が「そういう試合じゃないから!」と慌ててカット。
その隙に刃&神崎が松澤さんを救出。イケメンだらけで誰か1人を選べなかった松澤さんは3人をコーナーに重ねて顔面騎乗式ブロンコバスター。場外戦となると松澤さんがモンゴリアン・チョップ連打で無双していく。
リング上には神崎と進が戻り、進が河津落とし。渡瀬にタッチ。
渡瀬はセントーン・アトミコからダイビング・フットスタンプ。さらにブレーンバスターを狙うが、神崎がブレーンバスターで投げ返して刃にタッチ。
刃は3人を次々とビッグブーツ&ミドルキックでなぎ倒し、渡瀬に一角蹴り。渡瀬がエルボー合戦を制すると、リング上は神崎と進の対面に。
神崎はエルボースマッシュのコンビネーションからヒザへの低空ドロップキック、DDTからダイビング・クロスボディ。さらにハーフハッチ・スープレックスを狙うが、進が足払いからかかと落とし、サッカーボールキックと連撃。さらにストマック・ブロックを見舞って神崎をコーナーに上げる。
オースギらは3人での合体変形摩周を狙う中、松澤さんがコーナーの真下に潜り込んで避難訓練のようにしゃがむ。松澤さんの力(?)もあって全員に大ダメージが入る。
松澤さんはオースギにピープルズ・エルボーのようなものを狙うが、ロープに飛んだところで腰を強打してうずくまる。進がカットに来るが、松澤さんは頬にキッスをしてからスタナー。さらに神崎&刃が介護しながらのカンパーナを決める。
続けて松澤さんが長ネギを取り出して敵3人を次々と殴打。しかし、神崎&刃にも誤爆してしまい、その隙にオースギが松澤さんの脳天に長ネギを振り下ろす。
オースギは松澤さんに長ネギを咥えさせてコーナーに上げ、串刺し攻撃を狙う。これを神崎が身を挺してかばうが、松澤さんもダメージが入って仰向けに倒れ込む。
神崎はオースギにブサイク・ニーを決めるが、オースギもすぐに起きてランニングニー。さらに」オースギがツキノイシを狙うが、神崎が首固めで切り返してエビ固めのシーソーゲームに。キックアウトしたオースギが突っ込んでいくと、神崎がカニバサミ。倒れたオースギは松澤さんの股間に顔を埋める形に。
思わぬManchurian Incidentを食らってしまった松澤さんがそのまま顔面騎乗式体固めで3カウントを奪った。
松澤さんが「やったー!私の実力だよ!」と大喜びする中、不満を露わにした様子の橋之介がミステリーを伴ってリングイン。
橋之介「おい、うるせえババア。(※神崎へ)お前よ、なにふざけたことやってんだよ?俺のパートナーだろ?お前こんなおばさんとなにやってんだよ!」
神崎「チャンピオンだよ」
橋之介「なんだチャンピオンって。お前、だったらそのベルト挑戦させろよ。ミステリーさんと!」
松澤さん「イケメンじゃないもん」
橋之介「イケメンだろうがよ、どう考えたってよ!」
松澤さん「鏡よく見ろよ!」
ミステリー「イケマスクだろ!」
橋之介「でよ、もう1人文句言いたい人がいるんだよ。真琴さん!」
セコンドに付いていた真琴が不満げな表情でリングイン。
真琴「いつもマネージャーがお世話になっております。松澤さん、自分の力でベルト獲ったのは本当にすごいと思う。でも勝ち方がさ、下品過ぎる。私のイメージまで下品になっちゃうじゃん。だからもうここで終わらせます。引導を渡します」
ブチ切れた松澤さんが真琴に襲いかかり、リング上は全員入り乱れた大乱闘に。
橋之介「興奮すんなババア!次、10月19日、新宿FACE。俺の挑戦を受けろ。どうですか、会長!」
松澤さん「誰だっていいよ。自信あるからな、こっちは」
橋之介「なので次、新宿FACE、ベルト挑戦するからな。特に、お前(神崎)だよ」
神崎「橋之介、タッグパートナーかもしんないけど、今回は敵だな。ぶっ潰してやるから覚悟しとけ!俺ら3人で防衛してやるよ!新宿FACEで待っとけコラ!」
第5試合
秀旺はなにかがギッチリ詰まったスーツケース、そしてモアイ像やサーベルといったおなじみの凶器群を持参。定は金属バットを手に入場してくる。
試合が始まると定が金属バットを持って対峙も、秀旺は金属バットを取り上げてレスリングでの勝負を求める。
高度な技術を持つ両者が巧みなグラウンドレスリングを展開していき、秀旺がアキレス腱固め。定もアキレス腱固めで取り返そうとするが、秀旺がロールしながらヒールホールド。定は小さくうめき声を発しながらロープブレイク。
今度は秀旺がスタンドでの打撃戦を挑んでいくが、定がヘッドロックからショルダータックル。さらに場外へと蹴落とすと、定が金属バットで殴りかかる。秀旺もサーベルで応戦するが、定がサーベルを弾き飛ばしてバットで殴打。さらにリングの調整用金具で額を切り裂き、秀旺は顔面から流血。
定は場外マットを剥がして硬い床への投技を狙うが、秀旺が着地して急所蹴り。さらにサーベルで額をえぐると、定も大流血。
秀旺はリングに上がると、鳩サブレの金属製フタ&拳銃で頭をぶん殴り、ハンカチで定の傷口をぬぐうという、両者が行った2023年8月のラシアンルーレットハンカチーフデスマッチのセルフオマージュ。
さらにモアイの突起部分で定の傷口をえぐり、余裕のスクワットから額へのナックル連打。スリーパーホールドからドラゴン・スリーパーで定を失神寸前まで追い込み、その間にスーツケースを開陳。中には大量のVHSテープが詰まっており、秀旺はリング中央に丁寧に並べ始める。
秀旺は100%メロ~ンジュース on the VHSを狙うが、定がショルダースルー。さらにロックボトムon the VHSで意趣返し。
定は串刺しランニングニーからトラースキック、さらにブレーンバスターを狙うが秀旺がメロンティー(※ジャンピングDDT)で切り返す。
秀旺は再び鳩サブレの缶フタで殴りかかるが、定が缶フタごとヘッドバッドでブチ抜き、自身の頭をガンガンと缶フタで殴打して気合を入れてからブレーンバスター。定は必殺のスパインバスターを狙うが、秀旺は振り払ってフライング・ラリアットからチャンス of LOVE(※フライング・ニールキック)。
秀旺は再びVHSの山を作るが、定が拳にチェーンを巻き付けて顔面をぶん殴る。そのままコーナーに上げて連打していくが、秀旺がパワーボムon the VHS。
秀旺はバックドロップon the VHS。さらにロープに飛ぶが、定がカウンターのパワースラムon the VHS。さらに定はデスバレーボムon the VHS。続けて再び拳にチェーンを巻きつつ、秀旺にもチェーンを投げ渡す。
互いにガッチリ手を握りながらナックルで顔面を殴り合っていき、定が渾身のチェーン右フックを叩き込んで3カウントを奪った。
再びベルトを手にした定は、秀旺の前に歩み寄って正座。握手を求めると、秀旺も応じてその手を握り返した。
そんな中でガッツがリングに登場。
ガッツ「おいアキラ!防衛おめでとう。俺が見たところ、お前はこのTTT、インディー統一無差別級史上最強のチャンピオンだと思う。そのお前に、次回10月19日、新宿FACEで俺は正々堂々挑戦する。どうだ?」
定「ずっとずーっと、TTTに上がりたかったっす。『上がりたいっすガッツさん』って言って、もう2年以上あなたのご厚意でTTTに参戦することになって、そしてずっと狙ってたベルト、俺が2年経ってみて勝ち取ることが出来ました。だから、やっとこの言葉が言えるな。……ガッツ!お前の挑戦、受けてやるよ!もちろん新宿FACEだな。デカい舞台、俺とガッツ、デブ2人のインディーレスラーにしか出来ない最高の試合してやろうぜ!」
ガッツ「おい、みんな聞いてくれ!現代のプロレスに逆行した俺たちアンコ型の試合見せるから、お前ら見に来てくれよな!」
ガッツが退場していき、藤田&後藤が寄り添う中で定がVHSのタイトルをしげしげと確認し始める。
定「……『極道の妻たち』『実録・名古屋やくざ戦争 統一への道3』『はやく起きてヨ!』特別主演:テリー伊藤。やかましいわッ!なんだこの中二病みたいなVHS?ベータ?俺平成5年だからよくわかんないんだよね(笑)(※観衆の「えーっ!」の声に)えーじゃねーよバカヤロー。誰だえーっつったの。練馬にさらっちまうぞ。やっぱ前回言った通り、男、そしてプロレスラー。殴って殴って殴って殴り合わないと分かり合えないことがあるって言ったよね?今日あのキチガイと殴って殴って殴り合った結果……やっぱり分かりません!やっぱり分かんないけど、なんか俺の心のなかでつっかえてたもの、腐ったプライドなのかなんなのか分からないけど、ちょっと振り切れました。仲直りじゃないです。ただ、もうアイツに絡むのやめます。狙う首は1つ。ガッツ。これに集中しないとね。新宿FACEっていうデカい、デカい舞台。メインイベント。1つの目標だったガッツに勝って、10月のFACEまで、第一目標としてまずFACEまで持つこと、今日勝つことによって夢が叶いました。そして第二の目標。後楽園ホールまで俺が持ち続けます。後楽園のメインでインディーレスラー・定アキラが、超ヤベー『インディー捨てたもんじゃねーな』っていうメジャーしか見ねぇクソみてえなハードヨカタたちが唸る試合をすることを誓いますんで、まずは皆さん前回も言ったけど、FACEに来てくれよな。……拍手が小さいんだって。あんま怒らせんなよ。血ィ出てんだよ。子ども2人の前で。これ以上怒らせんな。もう1回言う。一発で決めてくれ。みんな、FACE来てくれますか!(※大喝采)ごうか~く♪じゃ、そういうことで皆さんご起立ください!OK!第一目標がかなった。そして第二の目標まで俺が夢を叶えて実現するまで、FACE、大将・ガッツ石島!鬼退治するんで皆さんよろしくお願いします!それでは皆さん!行くぞ新宿FACE!ゴ・キ・ブ・リーッ!センキューメーン♪」