「プロレスこそが俺の人生のすべてだ」四世レスラーvs二世レスラーの頂上決戦を制しNEVER戴冠のタマ・トンガが鷹木信悟を次期挑戦者に指名
9日、東京都・両国国技館にて新日本プロレス『カンタン酢 Presents DESTRUCTION in RYOGOKU』が開催。タマ・トンガがデビッド・フィンレーからNEVER無差別級王座奪取を果たした。
今大会では、フィンレーvsタマ戦のNEVER戦の他にもチェーズ・オーエンズvsタンガ・ロアのシングルマッチやアレックス・コグリン&ゲイブ・キッドの持つSTRONG無差別級タッグ王座にヒクレオ&エル・ファンタズモが挑戦するなど、“G.O.DvsBULLET CLUB”の外国人ユニット同士の全面抗争が行われた。
タマはキング・ハクを父に持つ二世レスラー、フィンレーはデイブ・フィンレーを父に持つ4世レスラーとプロレス界が誇るサラブレッド。日本を主戦場にしていることや在籍期間こそ被っていないがBULLET CLUBに縁を持つ者同士と並べて語られる2人だけにその因縁は深い。
2人は5月にNEVER無差別級王座を争い、フィンレーがタマから王座を奪取。その際にはフィンレーが執拗なまでにパワーボムで痛めつける姿が“オーバーキル”とも評された。そんな中で今年のG1 CLIMAXではタマがフィンレーから勝利して雪辱を果たしており、この日は再びNEVER無差別級王座をかけた決戦が行われた。
先に入場したタマがフィンレーを待ち受けるも、フィンレーは中々入場してこない。タマが訝しんでいると、いつの間にかぬるりとリングに入ってきたフィンレーが背後からベルトで殴打しマウントナックルでタコ殴りに。
試合は中盤まで場外での鉄柱や鉄柵を使った荒々しいファイトが中心となり、フィンレーがテーブルへのパワーボムからリング内でのパワーボムと惨劇の再現を狙っていく。
しかし、タマはパワーボムを高角度後方回転エビ固めで切り返してガン・スタン。さらBULLET CLUBの2代目リーダーのAJスタイルズの技であるスタイルズクラッシュを見舞う意趣返しを見せ、最後はDSDで突き刺して3カウントを奪った。
試合後、タマは「俺はこれをずっとやってきた。絶対にあきらめない。NEVER GIVE UPの精神で続けてきた。何度も倒されてやられてきたけど、それでも必ず起き上がってきた。そしてそれ以上にやり返してきた。決してギブアップしなかった。ずっとずっと。そして今、ここにいる。もう引退してしまったお前ら、俺はこれを人生をかけてやってきたんだ。死んでもやり抜くという気持ちでやっている。それがお前たちと俺の違いだ。プロレスこそが俺の人生のすべてだ。いま俺はNEVERのチャンピオンになった。ひとこと言わせてもらう。フィンレー、お前にはこれからまだまだチャンスはあるだろう。まだまだ成長もするだろう。これからも勝ったり負けたりするだろう。ただ、もうちょっと謙虚になった方がいいな」と万感の思いを込めてコメント。
そして、「俺とお前の闘いはまだ終わってない」と、鷹木信悟を次期挑戦者に指名した。