デビュー25周年の闘龍門戦士たちが逆上陸の“あの日”と同カードで激突!新井健一郎が「50過ぎてから1年間に60分時間切れ引き分け3回やる男なんて俺しかいない」

  • はてなブックマークに追加
  • LINEでシェア

 6日、東京都・後楽園ホールにてDRAGON GATE『THE GATE OF VICTORY 2023』が開催された。

この日は、闘龍門で1998年にデビューした4選手のデビュー25周年メモリアルマッチとして堀口元気vs神田ヤスシ、望月ススムvs新井健一郎のシングルマッチが実施。この2試合は1999年1月31日の闘龍門日本逆上陸時に行われたのと同じカードだ。


 神田が現在のM3Kの“神田ヤスシ”として登場する中、堀口が懐かしのサーファースタイルで登場し会場が一気に沸く。
 足をリバース・インディアン・デスロックに固めながらの波乗りポーズを見せ、神田が掟破りのゴムパッチン攻撃を狙うと早々に口からゴムを離してM3Kに大打撃を与えるなど大暴れ。
 神田も「お前がその気なら俺だって行くぞ!」と下剋上エルボー(※ダイビング・エルボードロップ)を見舞いジョン・ウーを狙うも、これをかわした堀口が神が宿る逆さ押さえ込み(※バックスライド・フロム・ヘブン)で勝利。4分30秒と短めの試合ながら場内は絶えず大歓声に包まれていた。

 ススムは、この日のためだけに実家の奥底から発掘してきたという闘龍門日本逆上陸時のコスチュームを着て登場。
 アラケンは握手を求めるフェイントから引き込んでヘッドロックやネックロックを軸にしたクラシカルなレスリングを展開。ススムがビクトル式ヒザ十字と普段は開けない引き出しの中身を見せていくと、アラケンの攻撃にも変化が見え始める。
 アラケンはヘッドシザースホイップからのクルックヘッドシザースや落石注意(※雪崩式チンクラッシャー)など最近は見せなくなっていた立体的な動きで攻め立て、追突注意(※ダイビング・ヘッドバッド)や阪神タイガー・スープレックスと懐かしの大技を炸裂。
 アラケンは、ジャンボの勝ち!での逆転を狙うススムをサブミッション地獄に引きずり込むという過去と現在がクロスした攻撃で勝利を目指すも、これを耐えきったススムがジャンボの勝ち!。アラケンはこれを返す意地を見せるものの、最後はススムが変形横須賀カッターからジャンボの勝ち!で叩き伏せて3カウントを奪った。

 この試合後には堀口&神田もリングに上がり、無事に25周年メモリアルを終えられたことを4人で喜び合った。

 試合後、ススムは「最近のアラケンはあんなんやらんでしょ?最初こそ今現在の新井健一郎だったけど、途中から昔の新井健一郎を引き出せたよ。間違いなく最後、俺の眼の前にいたのはあの青春時代を共に過ごした新井健一郎でした。あと何年やれるか分からないけど、もし30周年とかでお互いまだやってるようだったらもう1回後楽園で会いましょう。そのときも俺は負けませんよ!」とメッセージ。


 一方、アラケンは「基本俺、何周年って全く気にしたことがなくて。10周年もやってなければ15周年もやってない。20周年もやってなくて。ちょっと前に会社からメールもらって、『久しぶりに後楽園来てよ。25周年のカード組んだから』ってね。でもカード聞かなかった。何でもよかったから。まあ半年後輩だけどメキシコ時代。あのススムちゃんと逆上陸。DRAGON GATE、なかなか粋なカード組んでくれましたよ。改めて思うのは、僕本当にこのキャリアの半分近くがもうインディー団体でやって、実質フリーで。今日久しぶりにドラゲー来て、やっぱ彼らもこのクレイジーなスタイル巡業スタイルでやってるっていうのはね、やつら全員バケモンですよ。特に望月マサアキとか、ドン・フジイとか。まあ俺らの同期の20年以上の選手もそうですよ。みんなさらりとこなしてるけど、これもっと評価されていいと思いますよ。こんなの単発だから久しぶりにドラゲースタイルでやれたけど、俺『明日もこのスタイルでやって』って言われたら、もう廃業するしかないですよ(笑)」と最前線で闘い続ける仲間たちを讃えるアラケンらしいコメント。

 しかし、「私2023年になってからね、50歳51歳になって、実は60分時間切れ引き分け3回やっとるんですわ。ちょっとちっちゃいプロモーションでね、誰も取り上げてくれないけど、まあニッチやったっていい。あと1個は11月にやるからあれだけど、でもそれ60分アイアンマンマッチだからね。60分やること確定してるから。50過ぎてから!1年間に60分時間切れ引き分け3回やる男なんて、俺しかいないんじゃないのか?」と自身はまた別の最前線で闘い続けていることの誇りを語り、26年目以降の活躍も予感させた。

  • はてなブックマークに追加
  • LINEでシェア

関連記事

サイト内検索

日別

2024年4月
« 3月    
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  

月別

ページ上部へ戻る