「このレベルでデビューしちゃうんだ」井上貴子デビュー35周年にスターダム勢が参戦決定!ジュリアが6年前のデビュー戦後に貴子からかけられた言葉を振り返る
26日、都内・東京ドームシティホールにてLLPW-Xが『井上貴子デビュー35周年記念イベント~ひとしずくの勇気~』についての記者会見を実施。同大会にスターダムからジュリア、飯田沙耶が参戦することが発表された。
1992年に風間ルミさんや神取忍らが旗揚げした『LLPW』を前身に、2011年に『LLPW-X』に改名し活動を行ってきた同団体。所属選手は神取忍、井上貴子の2名だけであったが、今月にはかつてアイスリボンでプロレスラーとしても活躍した総合格闘家・NØRIの所属が発表。
井上貴子は1988年に全日本女子プロレスでデビュー。元祖アイドルレスラーとして人気となり、その後2005年にLLPWに入団。今に至るまで現役を続け、現在のアイドル出身レスラーたちに多大な影響を与え続けている。
スターダムとは接点が無かった貴子だが、今年8月には神取とともにスターダム大田区大会に出場して中野たむらCOSMIC ANGELSとの新旧アイドルレスラー対決を行うなど新たな局面を見せていた。
今会見では、ジュリアvs飯田沙耶のシングルマッチがスターダム提供試合として行われることが発表。
ジュリアは2017年10月のアイスリボン後楽園ホール大会で井上貴子とのタッグでデビュー戦を行った選手。
試合後には貴子が「この子はすごい大事に育ててもらいたいなという気持ちがあります。見た目・スタイル・顔がいいので、これはもって生まれたものだからそれを活かしてあげたい」と次期エースとして推していた選手であり、その後のジュリアの大活躍を見れば貴子の目は正しかったと言える。
会見に登場したジュリアは「貴子さんとの思い出といったら自分のデビュー戦くらいになっちゃうんですけど、ホントに覚えてることが、試合後に言われた一言が印象的で……。『あっ、このレベルでデビューしちゃうんだ』って。なんていうか、ドキッ!として『あっ、私ってデビューできるレベルじゃないんだ』って。その言葉があったおかげで実感して。そこから、それ以前よりも練習に励むことが出来たので、多分あの言葉があったから今の自分がある」と6年前のデビュー戦を振り返る。
これを受けた貴子は「鬼だな(笑)」と苦笑いしつつ、「いい選手になりました。私のお陰で!(笑)」とジョークで返す。
その後、ジュリアは対戦相手の飯田に向き直り、「飯田はものすごく損する性格だよね、ハッキリ言って。先輩にも団体にも、同期も、後輩にも!気を遣ってばっかりで、大事なところで道を譲っちゃう。飯田のことは、同じ大事な時期に欠場してたし他人と思えない部分がある。でも、今の飯田にすごく物足りなさは正直感じてるかな。ここはスターダムのリングじゃないから、別にいつもの奴らいねーし、気を使う相手いねーし。だから、ここで遠慮をするようだったらプロレス向いて無いと思うから。そのまま引退しちゃえば?っていう感じかな。辞めちゃえばいい」と挑発。
ブチ切れた飯田が「ジュリア!オイ!テメーに言われる筋合いねーんだよ!こっちだってなあ、プライドがあんだよ!」と掴みかかり乱闘に。神取&貴子が引き剥がすというレアな光景が広がった。
会見終了間際に口を開いたジュリアは「レスラーたるもの、私はリング上で直接対角に立って、闘うことで恩返しをしたいと常に思っていて。女子プロレスを創り上げてきてくださった大先輩、大レジェンドの方々と試合が出来る機会が欲しい。こないだスターダムでもやってましたけど、私日本にいなかったんで指くわえてPPVを見てましたよ。私はあのアイドルの子たちと全然違うんで。アレだけを見てスターダムって思って欲しくもないので。なので、いつかどこかで、私は闘いたいです!と思ってます。なにされてもいいんで。ンなにされてもいいんで!その代わり私もやりますけどね?そういう気持ちです」と対戦要求を行った。
井上貴子デビュー35周年イベント『ひとしずくの勇気』
日程:2023年11月21日(火)
開始:19:00
会場:東京都・東京ドームシティホール
<新規発表カード>
▼スターダム提供試合 シングルマッチ
[Donna Del Mondo]ジュリア
vs
[STARS]飯田沙耶
<既報カード>
▼タッグマッチ
ダンプ松本(極悪同盟)/ミス・モンゴル(世界プロレス協会)
vs
渡辺智子(Marvelous)/高橋奈七永(フリー)
▼6人タッグマッチ
井上貴子/井上京子(ディアナ)/桃野美桜(Marvelous)
vs
神取忍/アジャコング(超花火)/ウナギ・サヤカ(フリー)