「なんか臭うな。インディペンデントの香り」“天龍プロジェクトvs全日本プロレス”のジュニア頂上決戦は両リン裁定の不透明決着も矢野啓太が意味深発言

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 16日、東京都・GENスポーツパレスにて天龍プロジェクト『NEXT REVOLUTION Vol.2』が開催。進祐哉&矢野啓太が青柳亮生&ライジングHAYATOを下してインターナショナルジュニアヘビー級タッグ王座の防衛に成功した。

 天龍プロジェクトは、天龍源一郎の個人事務所及びプロレス団体。2015年の天龍引退後にプロレス団体としての活動を休止していたが、2020年11月の天龍の引退5周年記念大会開催を機に復活。2021年4月以降は定期的な興行開催を続けており、勢いあるジュニアヘビー級の選手たちが集まるリングとなっている。

 この日は、インターナショナルジュニアヘビー級タッグ王座をかけた進祐哉&矢野啓太vs青柳亮生&ライジングHAYATOの試合が実施。
 現王者組である進&矢野は新生・天プロを牽引する中心選手であり、挑戦者の亮生&HAYATO組は全日本プロレスのジュニアを担うトップ選手。このカードは“天龍プロジェクトvs全日本プロレス”のジュニア頂上決戦と言える。

 同王座戦は、全日本ジュニアの新時代を担う亮生が「全日本にジュニアのタッグベルト、無いだろ?それを全日本に持ってきちゃって全日本プロレスジュニアのタッグベルトに変えちゃおうよ」と宣戦布告したことで実現。天プロの看板を背負う進&矢野にとって団体の威信をかけた大一番となった。


 試合は天龍プロジェクトらしいじっくりとしたチェーンレスリング戦が展開されていき、リストロックやヘッドロックなどの基礎技を中心に15分弱の息を呑む攻防が繰り広げられる。
 HAYATOが捕まる展開となり、王者組が軽快にタッチを回しながら腕への一点集中攻撃。HAYATOが腕をかばい始めると瞬時にヒザへの一点集中攻撃に切り替えるなどベテランらしい巧みなテクニックを見せていき、ハイフライヤーの亮生&HAYATOが場外飛びで逆転を狙えば足払いでカットして場外戦に引き込むなど老練の闘いぶりを見せる。
 終盤には亮生が1vs2の大立ち回りを演じてチャンスを作り、HAYATOがライオンサルトからシド・ヴィシャス(※トップロープからのライオンサルト)を発射するも進が回避して丸め込み地獄に引き込んでからの変形クロスフェイス。
 これで決着かと思われたが、亮生がカットして場外に放り出しケブラーダ。HAYATOもスワンダイブ式プランチャで続いて挑戦者組の反撃開始かと思われたが、王者組が必死に場外に繋ぎ止める。そのまま場外カウント10が数えられ、両者リングアウト決着。PWFルールに則って王者組の防衛となった。

 この灰色決着には亮生も納得行かず、試合後には「負けてねーぞ!負けてねーぞ!負けてねーんだ!チャンピオンチームが防衛成功?それでいいならそれでいいよ。青柳亮生は負けてないぞ!」と吐き捨てて去っていくなどフラストレーションが蓄積している様子。


 対して、矢野は「王道?全日本プロレス?今日はチャンピオンだけど迎え撃つ気持ちで挑ませてもらいました。でもなんか……なんか臭うな。インディペンデントの香り。以上、ノーコメント!」と意味深長な言葉を残して去っていった。

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