「ちゃんと路上プロレスやろうぜ」秋山準の全日本マット里帰りは大荒れ!怒りの佐藤光留が秋山へ“DDTイズム”を説く

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 8日、東京都・国立代々木競技場第二体育館にて全日本プロレス『#ajpwジャイアントシリーズ2023』が開催。全日本マットに秋山準が帰還し諏訪魔らと大乱闘を展開した。

 かつて全日本プロレスの社長まで務めた秋山が2020年にDDTにレンタル移籍し、その後フリーランスを経て2021年2月にDDTへ入団するという衝撃の事件が起きた。
 その後の秋山は、シングルリーグ戦“D王 GRAND PRIX”制覇の他、DDTの至宝たるKO-D無差別級王座を戴冠するなどすぐにDDTの中核に食い込み、小橋建太さんの公認のもとでバーニングをDDT内で再結成するなど強い存在感を発揮してきた。
 秋山は数回は全日本に里帰りこそしていたものの、古巣を腐す発言を複数回行うなど決して100%円満な移籍とは言えなかった様子。秋山と全日本の間にはアンタッチャブルな空気が漂っていた。

 一方、DDTには大仁田厚が侵略を進めており、秋山が全日本の社長を務めていた時代に王道マットでの電流爆破戦を頑なに拒否されたことを恨んでいた大仁田が秋山へDDTマットでの電流爆破戦を要求。秋山も最初こそ断固拒否していたものの、紆余曲折の末に電流爆破戦を受諾した。

 これに激怒したのは、“焼け野原”となった全日本を護り続けてきた諏訪魔。
 諏訪魔はDDTのリングに乗り込み、秋山へ「ブレブレじゃないか。残念で仕方ないよ。だったら6年前、やりゃいいだろ」と激怒。さらに「アンタがやってきた罪を償う場を用意する。Evolution vs DDTやろうよ。高木(三四郎)社長も連れてこい!」と全日本代々木大会での対戦を要求した。
 殺気立つ諏訪魔は「プロレスなんてしねぇよ」と吐き捨て、かつて秋山が発した「プロレスやろうぜ」という言葉へのアンチテーゼと思われるテーマを掲げていた。

 この試合は、諏訪魔&佐藤光留&田村男児vs秋山準&高木三四郎&岡田佑介の6人タッグマッチで実施。岡田もひっそりと全日本マットに里帰りした。


 入場時から両軍はバチバチの視殺戦を展開。しびれを切らしたEvolutionが奇襲して試合が始まり、秋山と諏訪魔がリング中央で殴り合い。光留&高木は二階客席までなだれこんで乱闘を展開。そのまま試合終了まで場外で闘い続ける。
 色々あったであろう男児と岡田も観客席になだれ込みながら殺気立ったエルボー合戦を見せる中、諏訪魔と秋山も場外戦を経て再びリング中央での殴り合い。
 戦前からある意味一番舌鋒鋭く秋山を批判していた男児に代わると、秋山をぶっこ抜いてバックフリップで叩きつけエルボー連打からのラリアットで秋山をなぎ倒す。これを岡田がカットすると全日本ファンからブーイング。男児が岡田を横殴りのラリアットで排除すると大歓声が起きる。
 男児がデスバレーボムからロープに飛ぶも、秋山がジャンピングニーで迎撃しラリアット。さらに秋山がランニングニーを連打していくと、男児は両手を広げて「来いよ!」と雄たけび。ならばと秋山はエクスプロイダーからフロントネックロックで男児を絞り上げて試合を終わらせた。

 試合後も収まりがつかない両軍は乱闘を続けるも、秋山に帯同していた納谷幸男が飛び込んできて諏訪魔に殴りかかって大暴れ。DDTセコンド陣が必死に引き剥がし、逆に冷静になった秋山が納谷をなだめる光景が広がる。

 秋山らが退場していく中、会場スクリーンでは9月14日の新木場大会で“ちゃんとプロレスやろうぜ”と題された諏訪魔と鈴木秀樹が絡む6人タッグマッチの実施が発表。副題までしっかり読み上げられてのカード発表であり、全日本側のなんらかの意図が感じられた。

 試合後、秋山は「別にいつもやってんのと変わらず。まあDDTよりもちょっとイラッとしてやってますかね。『諏訪魔に終わったあと謝罪させてやろう』って言ってたけど、もう何かわからないうちに納谷くんが行って謝罪させられなかったよ。想像の範囲内じゃないかな。想像の範囲内。30年くらいやってんだから、その想像の範囲を超えればいいけど、まあ想像の範囲内だったよ。まあ楽しかったよ。やっぱDDTの勝ちだから。何がどうあったって。厳格なレフェリーが止めたんだから。DDTの勝ちだ」とシニカルに語る。

 怒り狂ったコメントを出すと思われていた諏訪魔だったが、「プロレスになんねえなあ、やっぱなあ。何だお前。なにが『プロレスやろうぜ』だお前。決めセリフ決め込んでお前。テメーはやらねーんだろお前?オイ。俺もやる気ないけどな。秋山準とはプロレス絶対できない。これは何年経ってもそうだよお前」とどこか達観した様子。

 対して、KO-D無差別級王座戴冠歴もあり、DDT48総選挙でダントツ1位を獲得したこともあるなどかつてはDDTを象徴する存在の1人だった光留は秋山に思うところがある様子。
 光留は「おい!おかしいだろ!DDTの秋山準じゃなかったのかよ?!なに馬鹿面下げてリングの中で試合してんだよ。お前らDDTだろ?!リングの中で試合してなかったのは高木三四郎だけじゃねーか!次DDT、俺達と試合をするときはリングなんか用意してるなよ。オイ!ちゃんと路上プロレスやろうぜこの野郎!ドラマチック・ドリーム・チームだぞ!秋山準のプロレスに夢あんのか?!あの頃のDDTの夢あるのか?!だったら前のほうが夢あるんじゃない?」と吼え、現状の秋山を嘆いた。

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