【試合詳細】9・8 全日本プロレス国立代々木競技場大会 宮原健斗vs安齊勇馬 【G-INFINITY】斉藤ジュン&斉藤レイvs石川修司&綾部蓮 KAIRI&安納サオリvsウナギ・サヤカ&Sareee 諏訪魔&佐藤光留&田村男児vs秋山準&高木三四郎&岡田佑介
『#ajpwジャイアントシリーズ2023』
日程:2023年9月8日(金)
開始:18:30
会場:東京都・国立代々木競技場 第二体育館
観衆:1,675人
▼シングルマッチ 10分1本勝負
○ヨシ・タツ
4分28秒 ヨシタツ幻想
●ブラックめんそーれ
▼6人タッグマッチ 20分1本勝負
土井成樹(フリー)/谷嵜なおき(ダブ)/○大森北斗
4分10秒 ワースト・オブ・ザ・ワースト→片エビ固め
[BLACK GENERATION INTERNATIONAL]鈴木鼓太郎(フリー)/●佐藤恵一(フリー)/MAZADA(フリー)
▼渕正信復帰戦 6人タッグマッチ 20分1本勝負
○渕正信/カズ・ハヤシ(GLEAT)/土方隆司(フリー)
9分47秒 首固め
西村修(フリー)/長井満也(ドラディション)/●井上雅央(フリー)
▼8人タッグマッチ 20分1本勝負
岩本煌史(フリー)/野村卓矢(大日本)/阿部史典(格闘探偵団)/●井上凌
9分33秒 ナイトライド→エビ固め
[#STRONGHEARTS]○T-Hawk(GLEAT)/エル・リンダマン(GLEAT)/入江茂弘(フリー)/ジュンジェ
▼Evolution vs DDT 6人タッグマッチ 30分1本勝負
諏訪魔/佐藤光留(パンクラスMISSION)/●田村男児
6分57秒 フロントネックロック
○秋山準(DDT)/高木三四郎(DDT)/岡田佑介(DDT)
▼スペシャルタッグマッチ 30分1本勝負
[REstart]○KAIRI(フリー)/安納サオリ(フリー)
17分3秒 インセインエルボー→エビ固め
●ウナギ・サヤカ(フリー)/Sareee(フリー)
▼三冠ヘビー級選手権試合前哨戦 6人タッグマッチ~本田竜輝GOA卒業試合~
○青柳優馬/青柳亮生/ライジングHAYATO
9分6秒 ロックスターバスター→片エビ固め
[GUNGNIR OF ANARCHY]本田竜輝/児玉裕輔(フリー)/●花畑正男(フリー)
▼G-INFINITY選手権試合 30分1本勝負
【王者組/VOODOO-MURDERS/SAITO BROTHERS】○斉藤ジュン/斉藤レイ
13分19秒 サイコブレイク→片エビ固め
【挑戦者組】石川修司/●綾部蓮(JTO)
※第3代王者組が6度目の防衛に成功。
▼宮原健斗デビュー15周年記念試合 30分1本勝負
○宮原健斗
18分33秒 シャットダウン・スープレックス・ホールド
●安齊勇馬
15周年を迎えた宮原が「全日本プロレスとともに歩くことが俺のプライド」斉藤兄弟がタッグ王座V6!秋山準と全日本の禁断の再会は荒れに荒れ「秋山準のプロレスに夢あんのか?!あの頃のDDTの夢あるのか?!」
第1試合
ロックアップからめんそーれがバックを取るも、ヨシ・タツがリストロックに取り返す。めんそーれがグラウンドに持ち込み、クリーンブレイク。
再び組み合ってヨシ・タツが体格を活かして組み伏せヘッドロック、ショルダータックルと連撃。めんそーれはカニバサミで倒そうとするがヨシ・タツは倒れずローキック。
めんそーれは逆水平チョップを連打も、ヨシ・タツは涼しい顔で受けきりボディスラム。さらに変形ラ・マヒストラルからの胴絞スリーパーホールド。めんそーれが足を伸ばしてロープブレイク。
ヨシ・タツはミドルキックを連打も、めんそーれがキャッチしてハブクローでの目潰し&逆水平チョップを連打。さらにダブルチョップを放っていくも、ヨシ・タツがコンプリートショットからヨシタツ幻想を狙う。めんそーれはこれをエビ固めで切り返し、丸め込みを連発して粘りに粘る。しかし、首固めを耐えたヨシ・タツが垂直落下式前落とし。さらに変形の逆落としからヨシタツ幻想に捕らえてタップを奪った。
第2試合
土井と佐藤の対面でゴング。土井は佐藤を無視してコールを煽っていくが佐藤が池利のエルボーからゼロ戦キック。これが顔面に入り、土井は谷嵜にタッチ。佐藤もMAZADAにつなぐ。
谷嵜とMAZADAがスピーディなアームドラッグや低空ドロップキックの応酬を展開しクリーンブレイク。MAZADAが握手を求めるフェイントからサミング。さらに場外から石田が足払いをかけ、BGIが場外戦へと持ち込む。谷嵜は孤軍奮闘。BGIの巧みなタッグワークと急所攻撃でピンチとなるも、土井がエプロンから佐藤を捕縛。そこへすかさず谷嵜が地獄の断頭台。北斗にタッチ。
北斗は佐藤にジャーマンからRKO。MAZADAが目を引っ掻いてカットすると、谷嵜が右ストレートで撃退。さらに鼓太郎が谷嵜にファンネルを放つも谷嵜がキャッチ。そこへ土井がDOI555。谷嵜がカサノヴァを叩き込み、北斗がワースト・オブ・ザ・ワースト(※串刺しジャンピングエルボー)を叩き込んで3カウントを奪った。
勝利した北斗らが勝ち名乗りを受ける中、北斗が土井をスクールボーイもカウント2。さらに谷嵜が土井にスクールボーイをかけるとカウント3。18:52、谷嵜がアイアンマン王座を奪取。
北斗が忍び寄って谷嵜にスクールボーイもカウント2。土井が谷嵜にスクールボーイでカウント3。同じく18:52に王座移動。土井が1分以内に王座奪還。
これ以上はたまらんと土井は脱兎のごとく駆け出して退場。北斗と谷嵜が全速力で追いかけていった。
<試合後コメント>
土井成樹&谷嵜なおき&大森北斗
土井「おいおいおいおいちょっと待て、お前ら2人ともな、俺とアイアンマンであんま遊ぶなよお前!これな、ごっこちゃうで」
谷嵜「行住坐臥!常在戦場!」
土井「もう明日俺大事なダブルタイトル戦があるから、やめてくれよ」
谷嵜「何時なん明日」
土井「何時、時間教えへん。時間どうでもええねん。そういう問題ちゃうねん。頼むよホンマ。アカンで。もうあれ、解散するで解散」
谷嵜「ちょいちょいちょいちょい」
土井「解散!別にチームの名前何もないけど」
谷嵜「そやけども!」
土井「ホンマに。頼むわ!でも、一回。あれで」
谷嵜「そうや!」
土井「記録に残ったんちゃうんかい?」
谷嵜「何代すか僕」
土井「1574代」
谷嵜「うわーははっ!」
土井「俺また1575代や。やめさせてもらうわもう俺!」(※土井、コメントブースを去る)
谷嵜「次、次またな」
大森「本当に獲りたかった」
谷嵜「俺そういえばアイアンマン、ツータイムチャンピオン、そういえば」
土井「どっちでもええ!!!」
第3試合
渕と西村でゴング。ロックアップでの押し込み合いから渕がヘッドロックで捕らえショルダータックル。さらに腰投げでテイクダウンを奪うも西村がヘッドシザースで脱出。再び組み合って渕がグラウンドに倒してヘッドシザース。西村が伝統芸能の倒立で脱出すると場内は大喝采。みたび組み合って渕がリストロック。西村は腕を取り返しつつコブラツイストに捕らえるが、渕が腰投げで切り返しドロップキック。渕は腰を痛めてタッチに行けず、その間に西村が長井にタッチ。
長井が渕にサミングを見舞うと場内は大ブーイング。井上も加わって2人でストンピングを連打。長井は渕をヘッドロックで捕らえながらグーパンチ。ブーイングが起きる中で井上にタッチ。渕もなんとか転がっていってカズにタッチ。
長井とカズの対面となると、長井が目潰しでコーナーまで押し込んでいくが、カズがコーナーへのゼロ戦キックからエルボー連打。長井は涼しい顔で受けきってニーリフト。井上にタッチ。
井上はカズにサミング。カズが怒りの逆水平チョップを見舞うと井上がつらそうな表情でうずくまる。サミングと逆水平チョップの意地の張り合いが続き、競り勝った井上が西村にタッチ。
西村はカズにエルボースマッシュ連打。ロープに振ってスリーパーホールドも、カズが自軍コーナーに押し込んで土方にタッチ。
土方が西村にミドルキック連打も、西村は退くこと無くエルボースマッシュ連打。さらに蹴り足を取って倒し、スピニング・トゥーホールド。これはカズがカット。西村が井上にタッチ。
井上は土方を引き起こそうとするが、土方が延髄斬りを見舞って渕につなぐ。
渕はヘッドロックからグーパンチ。さらに長井にもヘッドロックからグーパンチ。コーナーに上がろうとしてやめる。その隙に井上がコーナーに振って串刺しラリアット連打。井上がアルゼンチン・バックブリーカーを狙うが、土方が強烈なローキックを膝裏に見舞ってカット。
渕は井上にバックドロップを見舞い、自らも大ダメージを受けてダブルダウン。カズがずるずると自軍コーナーまで引っ張ってきてタッチしようとするが、長井が妨害して渕にサミング。なんとか起き上がった井上が渕にボディスラムを狙うが、渕がクロスボディで切り返す。さらに渕が首固めもカウント2。もう1回首固めで捕らえるとこれで3カウントが入った。
<試合後コメント>
渕正信&カズ・ハヤシ&土方隆司
カズ「あれ居ない?あれ?」
(※他2人、遅れて到着)
土方「どうも!ありがとうございました!」
渕「いや、2人に迷惑かけた。8ヶ月ぶりの復帰戦だから。いやー、ちょっとねきついね。ありがとう。本当ありがとう」(※カズ・土方と握手)
カズ「ありがとうございます!」
渕「ちょっと今からさ、2人の苦労話聞いてあげて」
カズ「え?なんつったの?」
土方「え、苦労話だろ」
カズ「苦労話!?苦労話ないよ!(笑)まあ、えー、苦労話をするならば、人生いつまで経っても勉強だってことですね。渕さんのあの姿勢見習って僕もプロレス人生突き走っていきたいと思っています!以上!」
土方「渕さん復帰おめでとうございます。露払いをお務めできたこと光栄に思います。以上です!」
第4試合
岩本とリンダマンの新旧世界ジュニア王者同士の対面でゴング。リンダマンがバックを取って背中にドロップキック。「孤高の芸術行くぞオラッ!」と孤高の芸術を狙う挑発を行うも、岩本が耐えて一本背負い。リンダマンはたまらず下がっていき両者タッチ。
野村とジュンジェの対面となり、野村がロープに押し込んで離れ際にビンタ。さらにドロップキックで追撃してからエルボーを放つも、ジュンジェが華麗な中国拳法で野村をふっ飛ばす。両者タッチ。
井上と入江の対面となると入江が軽々とショルダータックルで吹っ飛ばすも、井上はすぐにドロップキックで反撃。続けてブレーンバスターを狙うが、入江が振り払ってエルボー連打。さらに、リンダマン&ジュンジェのダブル低空ドロップキックでアシストを受けながら倒した井上の上に野村をパイルドライバーで突き刺す荒業を見せる。
井上とリンダマンの対面となり、リンダマンが逆エビ固め。入江が井上の上半身部分にどっかりと座り込んで苦痛を与えていくが、井上はなんとか自力でロープへ。リンダマンがジュンジェにタッチ。
ジュンジェは井上に好きなようにエルボーを打たせた上でエルボースマッシュ一発でふっ飛ばす。さらに串刺し攻撃を狙うが、井上がミサイルキックで迎撃し阿部にタッチ。
阿部はジュンジェに見様見真似の中国拳法乱れ打ちから荒ぶる鷹のポーズ。さらにドロップキックで追撃し、回転浄土宗からサッカーボールキック。さらに伊良部パンチを発射も、ジュンジェがエルボーでカウンターしブルーサンダーボム。入江にタッチ。
入江がロープに振ると阿部が低空ドロップキックを発射。入江が避けるも阿部がもう一撃放って岩本にタッチ。
引き続き岩本と入江の名古屋対面。岩本がラリアットを連打も入江は倒れずロープへのキャノンボール、さらにロープに飛ぶが、岩本が十字ロープワークで翻弄してラリアットでなぎ倒す。両者タッチ。
井上とT-Hawkの対面に。T-Hawkの強烈な逆水平チョップが走っていくが、井上もT-Hawkのスパインバスターをくぐってブーメランキックからバズソーキック。リング上では全員が入り乱れる大混戦となり、井上が入江にバックドロップで排除しT-Hawkにランニングソバットを発射。T-Hawkがこれを避けるとリンダマンがジャーマン・スープレックス。 入江が横方向のトペ・スイシーダ、リンダマンがノータッチ・トペ・コンヒーロで飛んでいって万難を排し、T-Hawkが井上にウラジゴクからナイトライドで叩きつけて3カウントを奪った。
<試合後コメント>
岩本煌史
「1年9ヶ月ぶりの全日本プロレスのリングでした。うーん、まあなんつったらいいかな。まあね、『新時代を体感しに来ます』と言いましたけど、蓋開けてみたらね、GLEATな戦いをしたって感じで、ね、新時代かどうかはまだ何もわかんないっすよね。うん。わかんないし、別に何かね。みんなと仲良しこよしでやるわけじゃないですから。俺フリーっすからね。好きなところ、好きなように自由に出てますから。ね、まあ、全日本のファンの皆さんね、温かく迎え入れてくれたことは、感謝しますけど俺はね、今全日本所属じゃないんでね。フリーっていう自由ですから。全日本の岩本煌史じゃないすから。フリーの岩本煌史ですよ。何かありますか。そんなにね、対戦相手がGLEATだったんで。話すこともそんなないんで、もし何かあれば、答えますよ。なければ、また次新木場?あるんで、そん時にちょっとずつそのときのカードで、これ言う意味あるんじゃねえかなって。言うことがあれば、その都度言ってきますよ。いきなりね、全部、全部放出するわけにはね、いかないです。そのときそのときちょっとずつ言いたいこと必要なこと、言っていきます。なければ、なければ大丈夫すか。とりあえず、まあ戻ってきましたよ、という感じです。あとは、この続きはね、また出てきますんで。楽しみにしておいてください。以上です」
第5試合
入場時から両軍はバチバチの視殺戦を展開。しびれを切らしたEvolutionが奇襲して試合が始まり、秋山と諏訪魔がリング中央で殴り合い。光留&高木を二階客席までなだれこんで乱闘を展開。色々あったであろう男児と岡田も観客席になだれ込みながら殺気立ったエルボー合戦を見せる。
場外戦を経て諏訪魔と秋山は再びリング中央での殴り合いを見せ、諏訪魔がロープを絡めたスリーパーホールドで秋山を絞め落とさんとする。反則カウントを取られて手を離すも、秋山はぐったりとした様子。
戦前からある意味一番舌鋒鋭く秋山を批判していた男児に代わると、秋山をぶっこ抜いてバックフリップ。秋山がヘッドバッドを連打していくと、男児もエルボー連打からのラリアットで秋山をなぎ倒す。これを岡田がカットすると全日本ファンからブーイング。男児が岡田を横殴りのラリアットで排除すると大歓声が起きる。男児がデスバレーボムからロープに飛ぶも、秋山がジャンピングニーで迎撃しラリアット。これは諏訪魔がカットし、救援に来た岡田をスロイダーでロープに叩きつける。
その間に秋山は男児にランニングニーを連打。男児は両手を広げて「来いよ!」と雄たけび。ならばと秋山はエクスプロイダーからフロントネックロックで男児を絞り上げて試合を終わらせた。
試合後も収まりがつかない両軍は乱闘を続けるも、秋山に帯同していた納谷幸男が飛び込んできて諏訪魔に殴りかかって大暴れ。DDTセコンド陣必死に引き剥がし、逆に冷静になった秋山が納谷をなだめる光景が広がる。
秋山らが退場していく中、会場スクリーンでは9月14日の新木場大会で“ちゃんとプロレスやろうぜ”と題された諏訪魔と鈴木秀樹が絡む6人タッグマッチの実施が発表。題名までしっかり読み上げられてのカード発表であり、全日本側のなんらかの意図が感じられた。
<試合後コメント>
秋山準&高木三四郎&岡田佑介
――全日本での試合の感想は
秋山「まあ別にいつもやってんのと変わらず。まあDDTよりもちょっとイラッとしてやってますかね。まあまあ久しぶりに、ああやって、『諏訪魔に終わったあと謝罪させてやろう』って言ってたけど、もう何かわからないうちに納谷くんが行って謝罪させられなかったよ。まあまあでもね、まあもう俺もここに何回上がれるかどうか分からないけど、久しぶりに気持ちよかったなと、暴れられて。」
――諏訪魔選手はヒートアップしていたが
秋山「まああの想像の範囲内じゃないかな。想像の範囲内。30年くらいやってんだから、その想像の範囲を超えればいいけど、まあ想像の範囲内だったよ。まあ楽しかったよ。やっぱDDTの勝ちだから。何がどうあったって。厳格なレフェリーが止めたんだから。DDTの勝ちだ。」
――岡田選手も久々の全日本マットだった
岡田「まあ全日本に上がって、いろんな思いがあるけど、今日改めて思ったのは俺はDDTプロレスでさらに目立って、DDTプロレスを盛り上げていく、硬い意志に繋がりました。そういう意味では全日本プロレス久々の刺激ありがとうございました。俺はDDTプロレスで自分の居場所を作る。その覚悟できました。ありがとうございました」
高木「俺は今日はな」
秋山「リングに全然居なかったぞ社長!」
高木「俺は今日は!秋山さんを守るために全日本上がったんだよ!20年ぶりに!俺はそれなりの覚悟を持ってなあ、秋山氏を守るために俺は!来たんだよ!」
秋山「高木さん全然リングに居なかった近く全然見えなかった俺」
高木「佐藤光留が悪いんですよ、あいつが!俺を完全に排除したから。京平さんだって俺のこと見えてなかったって!」
秋山「ええ!タッチくれればいいじゃない」
高木「俺は秋山さん守るために来たんですよ!」
秋山「ドラゴンリングイン見たかった、ドラゴンリングイン!」
岡田「守ってくれてました。守ってくれてました!守ってましたよ。
高木「全日本プロレス、クソォ!!!20年ぶりだぞ20年ぶり!俺一回もリング上がってねえよ」
秋山「なんだよおい!」
高木「佐藤光留が許せないです。秋山さん、僕佐藤光留許せないです。俺は今日秋山さんを守るために、岡田くん守るために覚悟もって上がったのに!」
秋山「じゃああいつ制裁すね」
高木「よし。佐藤光留、いつかはアレだけどな、必ずやってやる。いいか?リングの無いところでやってやるからな」
岡田「いやいやまたリング上がってないですよ、またリング上がってないです」
高木「リングのないところでやってやる」
秋山「もう行きましょう!」
諏訪魔&佐藤光留&田村男児
光留「おい!おかしいだろ!DDTの秋山準じゃなかったのかよ?!なに馬鹿面下げてリングの中で試合してんだよ。お前らDDTだろ?!リングの中で試合してなかったのは高木三四郎だけじゃねーか!次DDT、俺達と試合をするときはリングなんか用意してるなよ。オイ!ちゃんと路上プロレスやろうぜこの野郎!」
諏訪魔「プロレスになんねえなあ、やっぱなあ。何だお前。なにが『プロレスやろうぜ』だお前。決めセリフ決め込んでお前。テメーはやらねーんだろお前?オイ。俺もやる気ないけどな。秋山準とはプロレス絶対できない!これは何年経ってもそうだよお前。ただお前、最後お前、デケーのがお前、突っかかってきたなお前。なんだアイツは!おぉん?!意味がわかんないアイツは。生意気なんだよありゃなあ!アイツだけはお前、泣かしてやるしかねーかもしんねーなあ。ああいうDDTの若い芽はつんどくんだ。それが今やるべきことだな。今日唯一なんかオモチャが見つかったかなみたいしかねーな」
光留「そーだよ。ドラマチック・ドリーム・チームだぞ!秋山準のプロレスに夢あんのか?!あの頃のDDTの夢あるのか?!だったら前のほうが夢あるんじゃない?」
男児「秋山準!いいっすね。それでこそ秋山準です。ただ、まだ切れないナイフがプツリと刺さったくらいで、突き刺しては無いからな。サビつきがちょっと取れただけだ」
光留「田村男児がプロレスしてやったんだよ!」
男児「あんときの……まだ、全日本時代の秋山準じゃなかったね。まだまだ。岡田佑介は……うん。なんだアイツは」
光留「いねーよそんな奴」
男児「いないか。アイツは燃えカスになったのか。それだけだ」
光留「死んだ奴の話はやめようぜ」
諏訪魔「いいよいいよ。俺らの勝ちだよ」
光留「勝手に試合終わっとけお前らは」
第6試合
試合前には全日本プロレスTVゲスト解説者の愛川ゆず季さんと4選手が記念撮影。
KAIRIとSareeeの対面でゴング。両者ジリジリと距離を詰めてロックアップで力比べ。Sareeeが強烈なエルボーを放つと、KAIRIは胸板への鋭いチョップで返礼。髪をつかみ合っての睨み合いからエルボーの相打ち。2人は楽しそうにほほえみつつタッチ。
安納のビッグブートをかわしたウナギがエルボー猛連打。そこへSareeeが飛び込んできてドロップキックを見舞い、2人でサンドイッチ式フロントキック。さらにSareee&ウナギが安納に串刺し攻撃を狙うが、安納が誤爆を誘いミサイルキックで2人まとめてふっ飛ばす。安納はウナギをカニバサミで倒してヘッドハンターから鎌固め。そこへKAIRIが顔面への低空ドロップキックを見舞う。
タッチを受けたKAIRIは「全日本、行くよっ♪」と声を上げ、ウナギに串刺しドロップキック。さらにロープにくくりつけて安納と2人で顔面攻撃をしながらシャッターチャンスを煽り、ドロップキックで追撃。KAIRI&安納が2人でうウナギをロープに振るが、ウナギがSareeeにタッチ。Sareeeがダイビング・クロスボディで2人まとめてなぎ倒し、さらにKAIRIにミサイルキック。
KAIRIとSareeeが真っ向からエルボー合戦を展開。KAIRIが連打で打ち勝つも、Sareeeがドロップキックを突き刺し、ロープ際での貫通ドロップキック。さらにフィッシャーマンズ・スープレックス・ホールドから「おっしゃ行くぞ!」と叫んでブレーンバスターを狙うも、KAIRIが急角度DDTでの切り返しを見せる。安納にタッチ。
安納はSareeeにスライディングキックを見舞い、Sareeeの追撃をかわしながら延髄斬り。続けてジャーマン・スープレックスを狙うが、Sareeeが暴れると安納が強烈なチョップ。Sareeeもエルボーで反撃していくが、KAIRIが場外から足を掴んで妨害。安納が顔面へのフロントキックを見舞う。ここにウナギが救援にきて コードブレイカーを見舞い、Sareeeがフットスタンプで追撃。ウナギにタッチ。
ウナギが安納に串刺しバックエルボーからだがそれがいい!(※旋回式フェイスクラッシャー)。さらにギロチンドロップから大ふへん固めを狙う。安納が抵抗すると、ウナギはブレーンバスター。コーナーに上っていくが、KAIRIが必死に妨害。安納がコーナーに追いすがって雪崩式フランスでウナギを放り捨てる。さらにKAIRIが変形ヘッドハンター、安納がフィッシャーマンズ・スープレックス・ホールド。ふらりと起き上がったウナギがビンタを見舞うと、安納も強烈なビンタから延髄斬りを発射。かわしたウナギが踵落としも、安納はさらに延髄斬り。ウナギは倒れず耐えてビッグブート。2人同時に放ったビンタで相打ちとなりダブルダウン。両者タッチを求めるが、先にタッチを受けたのはKAIRI。
KAIRIはSareeeを場外に叩き落とし、ウナギにボディブローから踵落とし。さらにインターセプターからリング内を行進してから放つ串刺しスライディングD。
安納のジャーマン・スープレックス+KAIRIのフライング・カブキエルボーの合体攻撃が炸裂も、Sareeeがカット。KAIRIがイカリで絞り上げるもSareeeがカット。安納がSareeeをブリッジ式首4の字固めで動きを止める。
KAIRIはウナギを開放して場外に叩き出すと、エプロンからのフライング・カブキエルボー。場外で待ち受けていたSareeeがKAIRIにドロップキックを見舞ってアシスト。ウナギがKAIRIにエプロンからの城門突破を決める。
ウナギがコーナーに上って場外飛びを狙うが、安納がコーナーから宙吊りにする形でカット。そこへKAIRIがマリンスパイクを叩き込んでカバーも、その上からSareeeがダイビング・フットスタンプ。ウナギがコーナーに上ってこれより我は修羅に入る!を投下もカウントは2.9。
ウナギのスライディングTANAKA+Sareeeのドロップキックのサンドイッチ攻撃が炸裂し、ウナギが変形の大ふへん者-雲の彼方に-を決める。これは安納が踵落としでカットし、Sareeeにはジャーマン・スープレックス。Sareeeも即座に起きて安納にジャーマン・スープレックス。
ウナギがKAIRIに大儀であったを狙うも、KAIRIが着地してカットラス一閃。ウナギはなんとか肩を上げるも、KAIRIが2発目のカットラスをクリーンヒット。さらにインセインエルボーを投下するとこれでカウント3。
<試合後コメント>
KAIRI&安納サオリ&ウナギ・サヤカ
安納「昨日、ふと昔KAIRIさんと戦ったこと思い出して、なんかあの時からKAIRIさんから大切な言葉だったりなんかこう、落ち込む時とかに温かい前向きな言葉をくださるなって本当に思ってて、それで会わなかった時もありました。会えなかったときもあった。またこうして私が前に進もうって思ったのはKAIRIさんの一言があったからだし、出会ってからもう変わらないKAIRIさんの暖かさがこう、大きいです。こんなにね、背も低いんですよ。KAIRIさんって。ちっちゃいです、体も。でもすっごい大きいですよ。だから今日、しばらく組めないかもしれない。けど、今日最後に、最後じゃない!!!間違えた。また組めると信じて。リングに私は立ち続けます」
(※ウナギ、コメントブースに倒れ込むように入ってくる)
KAIRI「まだ生きてた」
安納「生きてた」
KAIRI「でもさ、前にシングルでやったときよりさ、めっちゃ強くなってた。一発一発の重みが全然違った。技に気持ちが前は乗りきれてなかったけど、今ちゃんと技と心が調和して、プロレスができてるから、本当に負けそうになった。さおりんがいてくれなかったら負けそうになってた。すごいね」
ウナギ「お前プロレス辞めねえよなあ!?勝ち逃げなんか絶対させねえからな!」
KAIRI「大丈夫。世界は、リングは、絶対繋がってるから。お互いが切磋琢磨して上を目指してれば、今回もそう。そうやって交わったように必ずみんなが諦めずに夢を叶えようと努力してれば絶対どこかでまた交わる。だから今日も交われたんじゃん」
ウナギ「『組む』って言ってたけどな・・・」
KAIRI「まあでもね、戦った方が。ちょっと確かめたかったのもあったから。まあでも安心した。これで安心して旅に出れるかな。本当にこの2人、日本の女子プロレスのトップレスラーだと私は思ってます。いろんな意味で。2人にしか持ってない華だとか技だとか気持ち。やっぱり一番は気持ちが2人とも、(安納は)ぱっと見クールだけどめちゃめちゃ熱い。(ウナギは)ぱっと見ワチャワチャだけど、めちゃめちゃ熱い。本当ギャップをね、皆さんこれからも見ながら。勝手にね、私はこの2人が勝手に輝いてくれるのを確信してるので、私ももっともっと上を目指してがんばるんで。お互いえいえいおーだ。(※強引に安納・ウナギの手を中央に集めて)えいっ、えいっ、おー!!!よーし。いいぞ!」(※KAIRI、コメントブースを去る)
安納「えー、泣いてんの?え?泣き虫なん?ウナちゃんって泣き虫やっけ」
ウナギ「うっせーよ泣いてねえよ!」
安納「泣いてるやん、めっちゃ涙ボロボロ流してるやん!え〜!ちょっと今日初めてリングでウナちゃん感じてみたけど、そんな心は弱いん?なんか意外〜。つまんね。もっと今日感じるものあってさ、次につながるかなーとかなんかあるかなーと思ったけど、なんか、私泣き虫あんま好きじゃないねん」
ウナギ「ウナも、お前みたいにただただクールにやってるのは、好きじゃねえよ」
安納「あらあらー。じゃ、お互いやっぱり、嫌い同士ってことが気づけたなここで」
ウナギ「お前とは・・・ずっと対角」
安納「『いつか対角でするんかな』って思ったから、そん時はちょっとでも泣き虫直しといて」
ウナギ「うっせーよ」
Sareee
「正直、本当にすごい悔しいですね、あのKAIRI選手とKAIRI選手の休業前にこうやって、まあタッグでしたけども、初めてリングの上で出会えたこと嬉しく思いますし、全日本プロレスさん本当に歴史のある団体さんに私たちが女子プロレスの代表として参戦させて頂いたこと、本当に光栄ですし、感謝でしかありません。本当にありがとうございます。その中で私は絶対に結果をやっぱ出したかったんですけど、これからの女子プロレス背負ってる身として、本当にこのチャンス活かせなかったこと、本当に後悔しかないです。そしてウナギ選手ですね。まあ話題作んのは上手ですし、本当に人気もあると思うし、素晴らしいと思います。ただ一つ、足りないもんがあるんじゃないのって。今の状況でウナギは満足行ってるのかって。私は1プロレスラーとしてウナギに聞きたい。もっともっと、あんなにねスター性もあって、キラキラしてて、人気もあって、その面は誰からも認められてると思うから、本当にもったいないなと思います。本当の戦い、熱い闘魂、私が教えてあげてもいいよって気持ちですね。本当に勿体無い。そこに満足してるウナギが私は許せないです。口だけじゃなくて、まず勝たないと。ウナギの勝ってるとこ、私は見たこと無いし、本当にそういう結果、本当大事だと思うので。私はウナギに期待してますよ。ありがとうございました」
第7試合
青柳は、三冠戦でぶつかることが決まっている本田のGOA卒業を祝う気があるのかおちょくっているのか、青柳は『旅立ちの日に』からいつもの曲につなげる入場を見せる。その後、青柳から本田へ卒業証書の授与が行われ、本田もうやうやしく受け取って頭を下げる。しかし、その瞬間に本田が青柳にラリアット。さらにジャーマン・スープレックスからラリアットをクリーンヒット。あわやの瞬殺と思われたが、亮生&HAYATOが必死のカット。
本田は青柳兄弟&HAYATOをロープに押し付けて首を絞めながら「1!2!3!4!」とレフェリーと一緒に反則カウントを数えるGOA時代の象徴的ムーブを見せてから児玉にタッチ。
児玉は青柳にセントーン・アトミコ。さらに首へのエルボースタンプ連打からロープに振る。青柳はドロップキックを1発目はすかされるも2発目でヒットさせ、亮生にタッチ。
亮生が児玉に串刺しエルボーから側転&バク転からのブーメラン式アームドラッグを見舞いドロップキックで締め。花畑正が突っ込んでくるも、HAYATOがドロップキックで迎撃。さらに亮生&HAYATOがダブルのドロップキックを見舞って撃退。
亮生は児玉の風車式バックブリーカーを着地して旋風脚。さらに亮生がハウザーインパクトを狙うが、児玉がショルダーアームブリーカーで切り返して本田にタッチ。本田は青柳との対面を要求。
青柳と本田が足を止めてエルボーで打ち合い、本田のラリアットをかわした青柳がフライングフォアアーム。青柳が串刺しジャンピングエルボー、本田が串刺しラリアットを見舞っていく意地の張り合い。青柳がジャーマン・スープレックス、ロックボトムと連撃して行くが、本田もエクスプロイダーで迎撃し花畑正にタッチ。
花畑正と児玉がトレイン攻撃を見舞っていくが、花畑正の攻撃だけ青柳のブートに止められてしまう。メゲずに幾度も突っ込んでいく花畑正だったがダメージは深い。そんな中で児玉が延髄斬りでアシストし、花畑正がドロップキック。GOAの3人で青柳にトレイン攻撃を見舞い、花畑正がインプラントからえびす落としを狙うが、HAYATOがスワンダイブ式ミサイルキックでカット。本田がHAYATOにラリアットを狙うが、亮生が飛び込んでホップアップしHAYATOがトラースキック、亮生が旋風脚。さらに2人で合体フィッシャーマンズ・スクリューを見舞い、プランチャの編隊飛行。
青柳は花畑正にロックスターバスター。さらにザ・フールで叩きつけて3カウントを奪った。
<試合後コメント>
青柳優馬&青柳亮生&ライジングHAYATO
青柳「おい、本田竜輝どうなってんだおい!わざわざァ!卒業証書まで用意してやったんだぞ。この、筒まで用意してやったんだぞ。おい、この卒業証書を入れる筒まで、こんなにしっかりと準備して、しかも!作るときに、誤字脱字ありまくりで、5回も作ったんだぞ5回も。おいどうしてくれるんだ、俺の労力と込めた丹精を返せコノヤローおい。本田龍騎→竜輝、おい、お前のせいでな、お前のせいでな、お前のせいでな、俺は7年連続王道トーナメント初戦敗退したんだぞ。ふざけんじゃねーよ!この借りと、俺の丹精込めて作った卒業証書を受け取らなかったこと、後悔させてやるからな!コノヤロー覚悟しとけ。9月23日、後楽園ホールで、てめえの持ってるもの、何もねえな!パンツ引っ剥がしてやるコノヤロー!」
亮生「卒業おめでとうございました」
HAYATO「卒業おめでとう」
亮生「おめでとうございました」
本田竜輝&花畑正男&児玉裕輔
本田「あーくっそ。今日こういう結果で終わったけど、まあ前にも言ったとおり、俺はGUNGNIR OF ANARCHYを卒業する。芦野、そして立花、児玉。支えてくれてありがとうございました」
花畑「ちょっと見ねえ間に、とんでもなく強くなったから、今のお前なら必ず、9月23日後楽園、絶対3冠のベルト獲れるから、頑張れよコノヤロー」
本田「よし、そして23日は3冠戦だ。青柳優馬をぶっ潰して、俺が全日本プロレス新しい時代を作ってやる」
第8試合
レイと綾部の対面でゴング。ゆっくりとリングを回っていくが、綾部が背中を向けたところでジュンが一撃。綾部が怯んだところでレイが逆水平チョップを連打。綾部も立て直してエルボーからビッグブートで反撃しロープに飛ぶが、VMセコンドの歳三が場外からベルトで一撃。
代わるジュンはレイと2人で綾部の顔面を踏みつけていき、ジュンがミドルキックで倒してエルボードロップで追撃。レイにタッチ。
レイはボディスラムでロープ際にセットし踏みつけ攻撃。ジュンも乗っかって2人分の体重をかけていく。レイがコーナーに追い込んでチョップ連打からサイドバスター。綾部もエルボー連打で粘ってスイングネックブリーカー。ようやく石川にタッチ成功。
石川はレイに串刺しラリアットからダイビング・フットスタンプ。さらに「投げてやるよぉ」とパワーボムを狙うが、レイが軽々とショルダースルー。レイと石川が串刺しラリアットを打ち合い、レイはチョップ、石川はエルボーで真っ向から撃ち合う。さらにラリアットの正面衝突、ヘッドバッドの撃ち合いと壮絶な肉弾戦が繰り広げられる。レイがひざをつくと、石川が即座にランニングニーを叩き込んで追撃。さらに石川がラリアットを狙うも、レイがカウンターのラリアットでなぎ倒して両者タッチ。
ジュンと綾部がショルダータックルで幾度もぶつかり合い、互角と見るや足を止めてのエルボー合戦へ。ジュンがロープに飛ぶと綾部がキチンシンク。ジュンは倒れず耐えてショルダータックルでなぎ倒し、レイをリングに呼び込む。レイの串刺しスプラッシュからジュンのビッグブートが決まり、さらにジュンがロープに振るも綾部がランニングネックブリーカードロップ。石川にタッチ。
石川&綾部はジュンにトレイン攻撃。石川のランニングニーから綾部のミサイルキックが決まる。カウント3かと思われたが、TARUがレフェリーの足を引いてカウントを妨害。レフェリーが場外へと引きずり出されて無法地帯となったリング上で綾部はビッグブートを武器に奮闘し、パウダー攻撃を狙うTARUをビッグブートで場外へ蹴落とすことに成功。
綾部とジュンがエルボーで打ち合っていき、ジュンが相撲仕込みの張り手に切り替えると優勢に。ジュンがラリアットを狙うと、綾部はドロップキックで迎撃しファルコンアロー。これはレイがカット。
石川がレイを排除してから加勢に入るが、TARUが石川に足払いをかけつつパウダー攻撃。綾部の背後からレイがプッシュアップバーで一撃。斉藤いぎなりスマッシュ(※ダブルのチョークスラム)からジュンがラリアット。さらにジュンがブレーンバスターで叩きつけてコーナー下にセットし、レイがダイビング・ボディプレス。最後はジュンがサイコブレイクで叩きつけて3カウントを奪った。
<試合後コメント>
斉藤ジュン&斉藤レイ&TARU
斉藤レイ「FOOOO!Yeah, おじき, Thank you. Yeah, これが2回目の防衛だ。まあ、諏訪魔たちとのゴタゴタもあったが、それを含めたら6回目の防衛だ。ああ、なかなか、ハイペースだな」
斉藤ジュン「今までで一番のヘビー級を返り討ちにした。だがそれよりも諏訪魔だ。こないだのあの勝負、決着がついてない」
斉藤レイ「まあ、今度天龍プロジェクトが発表してる21日、また諏訪魔たちとやるからな」
斉藤ジュン「ああ、世界タッグの前にきっちりカタを付けてやるぜ」
斉藤レイ「きっちりカタを付けてやるぜ!楽しみにしてろ!FOOOO!」
斉藤ジュン「諏訪魔、DOOMしてやる」
TARU「もう俺がとやかく教えることもない。見たままや」
石川修司&綾部蓮
石川「あーくそお」
綾部「初めて他団体のベルトに挑戦して、全日本、上がり始めてからずっと組ませてもらってる石川さんとタッグでベルト獲りたかったです。GLEATのベルトだけど、全日本のリングで初めて、タイトルマッチという舞台で、そして代々木。めちゃめちゃ悔しい。GLEAT、GLEATのこのベルト獲って、GLEATに戦いたい相手いるから、これ獲ったらいろんな可能性が広がると思ってただけに、めちゃめちゃ悔しい。また今度経験積んで、また強くなって、ベルト、他団体のベルトも巻けるようなレスラーになります。ありがとうございました」
石川「あいつらおい、自分がやってるミヤギテレビではいい顔してるクセによお、こんな試合の時だけ悪い顔しやがってコノヤローおい。ああ、でも綾部くんとのタッグ、ベルトは獲れなかったけど伸びしろはまだまだあるんで、チャンスどんどん作って、必ず、獲りに行こう。また」(※石川、綾部と握手)
綾部「ありがとうございました」
第9試合
ゴングが鳴ると、観衆からの声援は「健斗!」「安齊!」の二分。ロックアップでの力比べから押し込んだ安齊がクリーンに離れる。再び組み合い、リストの取り合いから宮原がロープに押し込んで離れ際にチョップ。宮原が追撃を狙ってロープに飛んだところを安齊がドロップキックでカウンター。
宮原が場外に転がり出ると、安齊が追っていって鉄柵に叩きつける。宮原も負けじと鉄柵に叩きつけ串刺しフロントハイキック。2発目を狙う宮原だったが、安齊は場外鉄柵を踏み台にしたダイビング・フォアアームで迎撃し、続けてエプロンからのダイビング・フォアアームを発射。これを避けて自爆させた宮原は自慢の石頭でのヘッドバッドを連打。安齊も折れること無くエルボーで反撃していくが、宮原はエプロンから鉄柵へのフェイスクラッシャーまで繰り出すなど容赦なし。
先にリングに戻ってマッスルポーズを決めて待ち受けていた宮原は、安齊がよろよろとリングに戻ってくると顔面にフロントハイキック。さらに首4の字固めで捕らえていくが安齊はその長い足を伸ばしてロープにかける。
安齊はふらつきながらも宮原に詰め寄っていきエルボー連打。得意のドロップキックコンビネーションを狙う宮原をキャッチしてフロントスープレックスで叩きつけ、串刺しジャンピングエルボーからダブルアーム・スープレックス。さらにコーナーに上った宮原を地対空ドロップキックで場外へと叩き落し、エプロンからのダイビング・フォアアームを発射。しかし、宮原はこれを地対空フロントハイキックで撃墜し、エプロン上でのパイルドライバー。安齊は場外で倒れて動けなくなり、場外カウントが数えられていく。
なんとか自力で戻ってきた安齊に対し、宮原は串刺しブラックアウトからシャットダウン・スープレックスを狙う。安齊は振り払うも宮原は投げっぱなしジャーマン・スープレックス。雄叫びを上げて起き上がった安齊もジャーマン・スープレックスでお返し。ダブルダウン状態に。
ふらふらと起き上がって2人は対峙。安齊は、観衆が驚きの声を上げるほどの強烈なエルボーを叩き込んでいき宮原と真っ向から撃ち合う。宮原がフロントハイキックを顔面に連打していくが、安齊は宮原へ詰め寄っていく気概を見せドラゴン・スープレックスで叩きつける。
安齊はジャンピングニーを狙うが、飛び上がる前に宮原がカウンターのラリアット。さらにブラックアウトを発射も、キャッチして振り払った安齊がエルボーを叩き込んでロープに飛ぶ。宮原はブラックアウトを叩き込むも、安齊は2発目に合わせてカウンターのジャンピングニー。さらにロープに飛んでジャンピングニーを決めるもカウントは2。ならばと必殺のジャーマン・スープレックス・ホールドを見舞うもカウントは2。安齊はロープに飛で3発目のジャンピングニーを発射も、宮原がブラックアウトで迎撃してヒザとヒザが激突。安齊は後頭部へのジャンピングニーから正調ジャンピングニーを叩き込むもカウント2.9。さらに安齊がジャンピングニーを発射も、安齊が飛び上がった瞬間に宮原が空対空ブラックアウトで迎撃。さらにラリアットで追撃してから正調ブラックアウト。最後はシャットダウン・スープレックス・ホールドで叩きつけて3カウントを奪った。
試合後、宮原は安齊が自力で起き上がるのを待ち、人差し指を立てていつかの再戦を誓ってから握手を求める。安齊が両手で握り返すと、宮原は安齊の手を掲げ上げて健闘を称えた。
宮原「帰ってきたぜ!代々木~ッ!今日は最後まで応援をありがとうございました!この俺、宮原健斗もどうやらプロレスラー生活15周年を迎えたようだ。プロレスファンは、俺にもっと感謝しろよ!オイ!同じ時代にプロレスファンとしてこの俺を見れて良かったな!ただよ!来年の目標は、謙虚さだ!何度も試みたが、俺には合わないようだ。2008年、2月にプロレスラーとしてデビューし、紆余曲折あり……紆余曲折は省かせてもらう!今!ここに!全日本プロレスの真ん中に立っている男、それがスーパースター、宮原健斗だ!まだまだプロレス界にはたくさんの夢のカードが溢れてるよなあ?誰と闘うところが見たいんだ?(※観衆が思い思いの選手名を叫ぶ)誰と闘うところが見たいんだよ?!(※観衆が思い思いの選手名を叫ぶ)……好き勝手言ってんじゃないよ!色々あるんだよ事情が!ワーワーワーワー言いたいこと言いやがって!オイ、ワーワー言ってるプロレスファンよ!16年目の俺にも期待してるよな?俺はこの全日本プロレスとともに、さらに、更に上に突き進んでいくからな!これからもこの全日本プロレスのスーパースター、宮原健斗、目を離すなよ。最後に!プロレスファンの皆さんに聞きたい!全日本プロレス並びに宮原健斗、最高ですか~!?全日本プロレス、そして、プロレスファン!最高ッ♪」
<試合後コメント>
安齊勇馬&本田竜輝
安齊「負けた。完敗だ。でも、気持ちは最高だ。勝手にデビュー1周年記念試合って謳って、宮原健斗に挑んだけど、手も足も出なかった。でもあんなに強くて、カッコよくて、最高の男が身近にいるんだ。俺は、もっともっと強くなれる。そして、いつか必ず宮原健斗に追いついてみせる。必ず追いついてみせる」
(※本田竜輝がコメントブースに登場)
本田「おい安齊、試合見てたよ。やっぱりお前はデビューして約1年でここまでやれるなんて、俺に持ってないものたくさんお前は持ってんだ。ただ、宮原健斗、青柳優馬、一緒に戦ってちゃいつまでも時代変わんねえだろ。おい安齊勇馬。俺と一緒に組んで全日本プロレス、時代変えてやろうぜ」
(※本田、握手を求め、安齊応じる。本田は満足そうにコメントブースを去る)
安齊「デビュー、約1周年。節目でもなんでもない、ただの通過点。俺は必ずトップに登ってみせる。ありがとうございました」
宮原健斗
「よーし勝った!この通りだ、俺の15年は、応援してくれるファンがたくさんいて、リングの中心に俺がいる。これが俺の15年の全てだ。俺は18歳でこの世界に入り、佐々木健介・北斗晶の下で生まれ、下で育ち、そして、全日本プロレスで羽ばたき、今がある。俺は、自分の過ぎてきた過去全て背負って、今この全日本プロレスの中心にいるから、過去から目を背けるつもりなんてない。今、このプロレス界の最先端を行く男だ。プロレスファンは今日も最高だったよ。また、明日からプロレスラー宮原健斗は、さらにさらにさらに、全日本プロレスとともに!ここが大事だ。全日本プロレスとともに歩く、それが俺の、プライドだ」