全日本10.23後楽園大会 Jr.TAG BATTLE OF GLORY/青木&光留vs.ヤンキー二丁拳銃、鼓太郎&中島vs.舎人一家、諏訪魔vs.宮原vs.ゼウス

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2015 ジャイアントシリーズ【最終戦】
日時:2015年10月23日(金)
開始:19:00
会場:東京・後楽園ホール
観衆:861人

▼第1試合 佐藤恵一デビュー戦 シングルマッチ 20分1本勝負
○金丸義信
8分49秒 ハリウッドスタープレス→片エビ固め
●佐藤恵一

▼第2試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負
野村直矢/青柳優馬/●ジェイク・リー
10分49秒 ランニングニーリフト→エビ固め
○石川修司/福田洋/星誕期

▼第3試合 ぼてぢゅう presents Jr.TAG BATTLE OF GLORY公式戦 30分1本勝負
○鈴木鼓太郎/中島洋平【1勝2敗1分=3点】
11分36秒 レクイエム→エビ固め
卍丸/●南野タケシ【1勝3敗=2点】

▼第4試合 3wayマッチ 30分1本勝負
諏訪魔
7分08秒 ゼウスの反則→無効試合
宮原健斗
ゼウス

▼第5試合 三冠前哨戦 8人タッグマッチ 60分1本勝負
曙/吉江豊/○西村修/KENSO
13分46秒 逆さ押さえ込み
秋山準/大森隆男/●渕正信/ウルティモ・ドラゴン

▼第6試合 ぼてぢゅう presents Jr.TAG BATTLE OF GLORY公式戦 30分1本勝負
○青木篤志/佐藤光留【3勝1敗=6点】
21分52秒 オブジェクト
木高イサミ/●宮本裕向【2勝1敗1分=5点】
※青木&光留がJr.TAG BATTLE OF GLORY、2度目の優勝

ヤンキー二丁拳銃との激闘を制し、青木&光留がJr.TAG BATTLE OF GLORY連覇
宮原はEvolution入りは拒否も諏訪魔と組んで最強タッグへ!曙が秋山を場外KO!

第1試合

11.1弘前大会で復帰することが決まったSUSHIが登場し、売店で1日店長をやることがアナウンスされる。
全日本プロレス_佐藤恵一全日本プロレスの新たな一員となった佐藤恵一のデビュー戦が第1試合。全日本プロレス時代の小橋建太さんを彷彿させる蛍光オレンジのタイツにシューズという佐藤。やや緊張した面持ちの佐藤だが、金丸に腕を取られてもトリッキーな動きから切り返していく。

だが、ヘッドロックに捉えてグラウンドにねじ伏せた金丸は、ロープに飛ばした佐藤に対してショルダータックル。しかし佐藤もカウンターのドロップキックを返すと、ハンマーロックに捉えた金丸の足をすくって倒し、グラウンドでのヘッドロック。
金丸がロープに飛ばそうとしても離さない佐藤だが、金丸はバックドロップで投げて脱出。ボディスラムで叩き付けた金丸はショルダースルー。さらにキャメルクラッチに捉えた状態でフェースロック。

これで動きが止まった佐藤にストンピングを落とした金丸は、立ち上がってきた佐藤のエルボーを受け止めた上で、エルボー一発でダウンさせる。さらに背中を蹴り飛ばし、厳しいストンピングを落としていった金丸。佐藤も必死にフォアアームを返すと、ショルダースルーを狙った金丸を下から蹴り上げる。
さらに金丸の串刺し攻撃を蹴りで迎撃した佐藤は、コーナー二段目からのミサイルキックを発射。コーナーにホイップされてもコーナーに飛び乗ってクロスボディーを返すとブレーンバスターの体勢に。

2015-10-23全日本プロレス後楽園_第1試合逆に投げようとした金丸だが、どうにか投げきった佐藤はコーナー最上段からミサイルキックを発射。だが、すぐにブレーンバスターを返した金丸は逆エビ固めに捉える。どっしりと腰を落とした金丸だが、佐藤はどうにかロープに逃れる。フォアアームを叩き込んでいった佐藤はロープに飛ぶが、金丸はキチンシンクで迎撃。
さらにボディスラムで叩き付けてからハリウッドスタープレスを投下した金丸が3カウントを奪って勝利。金丸は佐藤を介抱しようとしたSUSHIに蹴りを入れてどかせると、佐藤を抱き起こして握手。観客から惜しみない拍手が贈られると、佐藤は感慨深い表情で四方に一礼した。

<試合後コメント>
佐藤恵一
ーーデビューおめでとうございます。実際に試合をしてみていかがでしたか?
「自分はひとりじゃないなって思いました。ひとりじゃここまで来られなかったし、誰にこの感謝の気持ちを伝えればいいのかわからないですけど、本当に今日は忘れられない1日になりました」

ーー試合前にはたくさんのテープが飛びました。
「今言ったようにひとりじゃないんで。22年間生きてきて、本当にあれだけの人に支えられてきたんだと、感謝しきれないです」

ーー試合では思い切った技がいくつも成功していましたが、自分がイメージした動きの何%くらいできましたか。
「僕ひとりじゃないんで。相手をしてくれた金丸さんのおかげだと思っています。自分がどうこうは分からないです」

ーー逆エビ固めが決まった時はここで終わりかとも思いましたが?
「みんな先輩ですけど、3人、道場で一緒に生活している3人がいるので。すぐにはその差は埋まらないかもしれないですけど、1日でも早く追いつかないと。追いつくだけじゃなく追い越さないといけないと思っているんで。あそこは絶対にタップできなかったです」

ーーちなみにコスチュームの色をオレンジにしたのは?
「全日本でオレンジと言ったらやっぱり小橋(建太)さんの顔しか出てこない。その色、みなさんに認めていただいて、秋山さんに認めていただいて、小橋さんに認めていただいて、今日リングに立つ事ができました」

ーーこれから目標とする選手がいましたら教えてください。
「プロレス界全体には言えないですけど、全日本のジュニアは一番だと思ってるんで。そのジュニアで活躍している選手たち、みなさんを目標に。そして並ぶのではなく、必ず越えるということを目標にします。ありがとうございました!」

第2試合

2015-10-23全日本プロレス後楽園_第2試合全日本あすなろ戦士vs.DDT系トリオの6インタッグマッチ。ジェイクはレガースを着用して登場。先発を誰にするか話し合っていたあすなろ戦士だが、いきなり3人で一斉に走り出してドロップキックの一斉発射で奇襲攻撃。
ジェイクと石川、野村と誕期、青柳と福田がそれぞれ場外乱闘。福田をリングに戻した青柳はジャンピング・エルボードロップからスリーパー。ロープに逃れた福田だが、青柳は「帰ってこい!」と星条旗を振りながら檄を飛ばす石川と誕期に殴りかかっていく。

タイムを要求する福田だが、殴りかかろうとする青柳に向かって、突然いい声で歌い出す。思わず動きが止まった青柳にマンハッタンドロップを決めた福田は石川にタッチ。スタンガンで青柳をトップロープに投げつけた石川に続き、誕期が腹部を踏みつけてからニードロップを落とす。
サミングから逆水平チョップを叩き込んだ福田は、星条旗を持ち出して青柳にチョーク攻撃。続いて石川がエルボーで吹っ飛ばすと、誕期が首を両手で捻り上げる。さらに突っ張り電車道からのコーナースプラッシュを見舞った誕期はブレーンバスターを狙う。

背後に着地した青柳はジャンピング・エルボードロップを叩き込むと野村にタッチ。コーナー最上段からミサイルキックを狙った野村だが、足を滑らせて短絡。それでもすぐにタックルを見舞っていくと、ジャンピングエルボーを連打。しかし誕期はカウンターのフラップジャックを返すと福田にタッチ。
コーナーに登って手拍子を煽る福田に襲いかかった野村だが、福田はサミングを見舞うとダブルスレッジハンマー。続くパーフェクトプレックスをブレーンバスターで切り返した野村はジェイクにタッチ。

串刺しランニングエルボーからアトミックドロップを決めたジェイクは、ビッグブーツで蹴り倒すと首をかっ斬るポーズ。しかし福田はロープへ。キチンシンクで迎撃したジェイクはDDTからボディスラムを狙ったが、背後に逃れた福田は背中を引っ掻くと石川にタッチ。串刺しラリアットからエルボーを叩き込んだ石川に、ジェイクもエルボーで応戦。
さらい石川の巨体を完璧なボディスラムで叩き付けると、野村と青柳が飛び込んできてトレイン攻撃。そこからジェイクがサイドスープレックスで投げてからレッグラリアット。カウント2で誕期がカットに入るが、青柳が場外に連れ出す。石川とジェイクはエルボー合戦から、お互いにキチンシンクを叩き込むが、石川がカウンターのラリアット。

今度は野村と青柳がカットに飛び込むが、誕期と福田が場外に連れ出すと、石川はジェイクにブレーンバスター。カウント2でどうにか返したジェイクだが、立ち上がろうとしたところに石川がランニング・ニーリフトを叩き込んで3カウント。
試合後、なおも青柳が石川に詰め寄っていくが、石川は「なんだテメー」と吐き捨てると、そのまま引き上げていった。

<試合後コメント>
石川修司&福田洋&星誕期
石川「まだ若いからね、技の精度とか気にしなくていいんだよ。もっともっと、別にガンガン来てもいいよ。福田は別だけど、福田は別だけど! 俺にはガンガン来てくれていいよ」
福田「おいおいおい!」
星誕期「やっぱり、石川さんのパワーが、若手は動けない!邪魔な福田さんいたけど、石川さんが全部やってくれました」
福田「いやいやいや」
石川「今日実質2対3だったけど」
福田「おいおいおい」
星誕期「ハンディキャップマッチ」
福田「十分だよ!」
石川「十分だったね結果的にはね」
福田「俺と星誕期の」
石川「もう福田と組むこともないでしょうけど、全日本の若手もっとガンガン来てもらっていいよ。もっともっと、もっとね、若さ出してもらっていいから。もっとがむしゃらにやってもらえれば俺もそれ以上の力見せるから。ありがとうございました!」
星誕期「ありがとうございました」
(石川と星誕期は控え室へ)
福田「俺たち、チームアメリカ、完璧な勝利でしたよ。これから、全日本プロレス、全アメリカプロレスになるまで私の闘いは終わらない。USA! USA! USA!!」

野村直矢&青柳優馬&ジェイク・リー
ーー今日は初めて3人で組むということで注目された試合でしたが、対抗戦で戦っていかがでしたか?
青柳「僕らが3人で組んで闘うのは初めてで、その中でGAORA王座を狙う野村さんもいるし、一致団結しなくてはいけないのにしていないところもあったんですけど。やっぱり全日本の若手3人と言われる僕らで盛り上げていきたいし、本当の意味での新生全日本プロレスというものを作り上げていかないといけないと思っています。3人で明るい未来を見せたいです」

ーーこの3人で将来的にはメインを張っていくという目でファンの人たちも見ていると思うのですが?
青柳「3人でのいろいろな組み合わせでタイトル戦線を争うという事を、将来的には絶対にやらなくてはいけないと思っています。でも今は全員実力不足ですし、お客さんに明るい未来を見せるというのをテーマに闘いますし、それが僕の使命だと思っています」
野村「今日の試合は対抗戦という事で、気合いも空回りした感じですけど、今日はきょうで次はGAORAのベルトに挑戦して。青柳もGAORA、GAORAって言ってるけど、実績は俺の方が上回っているんで。俺が先に挑戦するって思っています」

ーー今回初めて3人でトリオを結成しましたが?
ジェイク「負けは負けです。でも現時点での俺たちの負けだ。いや俺の負けだ。インディーの大巨人? 全日本のど新人にもこんなデケえヤツがいるんで。石川修司、ヒザを使うのはお前だけじゃないし、デカいのもお前だけじゃない。どんどん噛みついていくからな。インディーだろうがメジャーだろうが関係ない。負けた。悔しい。だからもっと強くなって勝つ」

ーー対抗戦ということもあって気持ちがストレートに出たことからお客さんも湧いていました。
ジェイク「でも結果は結果で受け止めないと。次に進まないんで」

ーーこの3人が何年後かに新しい世代の超世代軍となる事も期待しているのではないでしょうか?
ジェイク「昔の超世代軍とか、そういうのはうといから分からないけれど、僕は僕です。僕は僕。その中で吸収できるものは吸収して勝っていくだけですよ。昔の超世代軍だとか、関係ない。それだけですかね、今は」

第3試合

2015-10-23全日本プロレス後楽園_第3試合Jr.TAG BATTLE OF GLORYでは2敗1分といまだ勝ち星がない鼓太郎&中島、一方前年度優勝チームの青木&光留に勝利したものの、その後2連敗の南野&卍丸の舎人一家。ヤンキー二丁拳銃とのアジアタッグ王座決定戦が決まっているXceedとしては是が非でも勝っておきたい一戦。
舎人一家が奇襲攻撃を仕掛けていき、南野が中島を場外で殴り飛ばしてからリングに戻し、ヘッドロックパンチ。中島もアームドラッグで投げてからドロップキックで城外に追いやると、トペを発射。続けて鼓太郎も飛ぼうとするが、卍丸が場外から足をすくって倒す。

そのまま鼓太郎を場外に引きずり出した卍丸は鉄柵に叩き付けてから、鉄柵の外まで連れ出して鉄製の仕切り板に叩き付けていく。南野が中島をリングに戻すと、戻ってきた卍丸が蹴り飛ばす。舎人一家はダブルのカウンターエルボーからダブルのエルボードロップ。
そこから南野が逆片エビ固めに捉えるが、中島はロープに脱出。しかしすぐに卍丸がチンロックに捉えてから顔面にエルボーを落とす。すると南野はトップロープに中島の顔面を擦りつけていき、悶絶する中島の顔面を踏みつける。

逆水平チョップの打ち合いから南野は串刺しラリアット。2発目を蹴りで迎撃した中島はハリケーン・ラナで投げ飛ばしてからドロップキック。タッチを受けた鼓太郎はビット(=ハンドスプリング・エルボー)から串刺しジャンピングニーを叩き込むと、地獄の断頭台からコーナーに飛び乗ってのジャンピングエルボー。
しかしバックを取った南野は急所攻撃をお見舞い。タッチを受けた卍丸は串刺しジャンピングエルボーからフロントキック。鼓太郎も走り込んできた卍丸をケブラドーラ・コンヒーロで叩き付けて中島にタッチ。

ミドルキックから串刺しドロップキックを叩き込んだ中島はダイビング・フットスタンプ。そこに鼓太郎が入ってきてカニ挟み→C.R.B.(=足を極めない鎌固め)→顔面への低空ドロップキック→サンドイッチ低空ドロップキックと連係攻撃を繰り出す。南野が飛び込んできて鼓太郎を場外に連れ出すと、卍丸は中島にカウンターのフロントキック。
さらに垂直落下式ブレーンバスターでカウント2まで追い込むと、南野が戻ってくる。中島は一人で二人に逆水平チョップを打っていくが、卍丸のチンクラッシャーから南野がスタンディングのシャイニング・ウィザード。鼓太郎がカットに入り、中島も卍丸に延髄斬りを返してタッチ。

コルバタで南野を投げた鼓太郎だが、卍丸がサミングを見舞ってから鼓太郎のビットを二人がかりでキャッチして合体ののど輪落とし。さらに卍丸がジャーマンで投げ捨てると、南野がライガーボムで叩き付ける。舎人一家はバックドロップとのど輪落としの合体攻撃を決めるがカウントは2。
鼓太郎は掌底アッパーからワンツーエルボーを返すとローリングエルボーを狙ったが、カウンターパンチで迎撃した南野はどどんで叩き付ける。さらにファイアーマンキャリーで担ぎ上げた南野だが、鼓太郎は逆に南野を肩車。そこに卍丸が入って来るが、中島が飛び付いてクリスト(=デジャ・ヴの途中で回転を止めて首と腕を極める関節技)に捉えている間に、鼓太郎は南野をレクイエム(=高角度前方回転落とし固め)で叩き付けて3カウント。

<試合後コメント>
鈴木鼓太郎&中島洋平
鼓太郎「鈴木鼓太郎をナメるなよ!」
中島「勝ったぞ! Xceed、去年は0点。今年は3点取った! (Jr.TAG)BATTLE OF GLORY、1勝1分け2敗。胸張れる結果じゃないのは分かってる。でもアジア(タッグ王座)が今空位になっている。そして外敵がそのベルトを奪おうとしている。それを黙って見過ごせるほど、俺の全日愛は薄くないぞ。胸張れる結果じゃないのは分かっているからこそ、Xceedとして挑戦する。その中でリスク背負って、もし万が一の事があったらケジメをつけるくらいの覚悟で俺だって言ってるんだ。分かってるよ、1勝1分け2敗。でもBATTLE OF GLORY、必ず来年は優勝する」

第4試合

2015-10-23全日本プロレス後楽園_第4試合①潮崎豪の脱退を受けて全日本の未来を担う宮原をEvolutionに勧誘し続ける諏訪魔専務。この一戦を返答の“期限”としている諏訪魔だが、当初から諏訪魔の派閥闘争に異を唱えてゼウスを加えたこの3WAYマッチは何かが起こりそうだ。
リングインするなり宮原を指差した諏訪魔だが、横からゼウスが突き飛ばす。諏訪魔と口論になると、ゼウスはエルボーで襲いかかるが、宮原もゼウスに襲いかかる。ゼウスは宮原に串刺しラリアットを叩き込むと、諏訪魔とショルダータックルでぶつかり合う。

そこから諏訪魔がロープに飛ぶと、宮原が飛び込んできてフロントキックで迎撃。さらにゼウスもフロントキックで場外に叩き落とした宮原だが、ゼウスはリング下からイスを持ち出して諏訪魔と宮原を殴打していく。怒った諏訪魔はゼウスを鉄柵の外に連れ出す。さらに宮原がゼウスを西側の最後列まで連れていって壁に叩き付けると、諏訪魔が宮原を壁に叩き付ける。
なおもゼウスは宮原をイスで殴打していくと、リングサイドまで戻ってきて諏訪魔に殴りかかる。諏訪魔がリングに戻ると、ゼウスも戻ってきて諏訪魔に串刺しラリアットを叩き込んでから宮原にコーナースプラッシュ。

さらに宮原をリフトアップすると諏訪魔に投げつける。ゼウスは諏訪魔にチョークスラムを狙うが、振り解いた諏訪魔はラストライドの体勢。宮原がカットすると、諏訪魔は一人で二人にダブルチョップからのショートレンジラリアットを叩き込んでいく。宮原にブレーンバスターを狙うが、腰を落とした宮原。
そこにゼウスが襲いかかり、宮原に協力してダブルのブレーンバスターで諏訪魔を投げる。だが、宮原はゼウスのヒザに低空ドロップキックを叩き込むと、側頭部に低空ドロップキック。エプロンに出たゼウスに諏訪魔がラリアットを叩き込んで場外に追いやる。

2015-10-23全日本プロレス後楽園_第4試合②諏訪魔は宮原にラストライドを狙うが、宮原がウラカンで切り返すと、ゼウスが場外に引きずり出して諏訪魔を鉄柵に叩き付ける。またもイスを持ち出したゼウスだが、諏訪魔はイスを奪い取ると、逆にイスで殴打してリングに戻る。そこに宮原が串刺しニーで襲いかかっていき、バックを取る。
だが、イスを持ったゼウスが入ってきて宮原と諏訪魔をイスで殴打。止めに入るボンバーレフェリーを場外に放り投げたゼウス。ここでゼウスの反則負けを告げるゴングが鳴らされるが、なおも諏訪魔をイスで殴打していったゼウスはロープへ。

だが、宮原がフロントキックで迎撃してジャーマンで投げ捨てる。またも諏訪魔を救出する格好となった宮原に向かって、諏訪魔は「こっち来い!」と言って握手を求める。だが、無視してマイクを持った宮原は「オイ諏訪魔! 俺はお前の下につくつもりはない! すなわち、Evolutionに入るつもりはない! ただしだ、お前だけには興味がある! お前だけを利用させてもらう。最強タッグあるよな、次? あんたと組んでやるよ」と言うと諏訪魔と握手。
2015-10-23全日本プロレス後楽園_諏訪魔とのタッグで最強タッグ出陣を宣言した宮原Evolution入りは拒否したものの、諏訪魔とのタッグで最強タッグ出陣を宣言した宮原は、沸き上がる観客に向かって「次、後楽園から開幕する最強タッグ、どんどん面白くなりそうだなぁ。ていうか、俺が面白くするぜコラ!」と叫んだ。

<試合後コメント>
ゼウス
ーー肉体を一番の武器とするこれまでのゼウス選手からすると、イスを使う事は異常事態かと思うのですが?
「まぁ別にプロレスというのはイスを使っても壁を使ってもいいもの。それがプロレスとちゃうんですか?勝てばいい。勝てば官軍という言葉もあるように、僕のスタイルはクリーンファイトするスタイルじゃないから。クリーンファイトでどこまでできるかを試してみるのもオモロイけど、今はそれ以上にクリーンファイトじゃなくても諏訪魔をぶっ飛ばしたいと思ってるから。それが一番の考え方」

ーー今の状況にフラストレーションを感じているのかとも思いましたが?
「それはリング上で気持ちを爆発させるっていうのがプロレスや思うから、それでええんちゃいますかね」

ーー今の混沌した全日本マットではこれからゼウス選手の存在が重要になっていくと思いますが?
「自分の立ち位置とかは気にしていないけど。やっぱり三冠。あと本音を言うなら全日本が盛り上がるんやったら、目立った悪役もおらんし、盛り上げるためだったらなんでもしますよ」

諏訪魔、宮原健斗
宮原「おい諏訪魔! お前の下につくわけじゃねーからな」
諏訪魔「やってみろよお前。どんどん来いよ。かき回せ。利用してトップ行ってみろよ」
宮原「絶対行くからな」
諏訪魔「行ってみろよ。お前とは合わねーな。Evolutionには入れるつもりもねーし、まあ好き勝手やれよお前」
宮原「好き勝手やらしてもらうよ」
諏訪魔「やってみろよお前(宮原はどこかへ)いいよお前、互いに、パートナーいねーんだからよ、Evolutionなんかお前、あいつなしでやれるし。あいつお前、俺らのチームは任せらんねーしな。好き勝手やれよ。今、何かアクション起こさなきゃ取り残される。そういう時代だと思うし。いいんじゃない? ただあいつは、Evolutionに入れないよ。諏訪魔派には入ってもらう。それは、俺の考えだ(諏訪魔は控室へ)」
宮原「(しばらくして戻ってくると)誤解されたくないのは、あいつの下についたとか、Evolutionに入るとか俺は一切考えていない。全日本プロレスを盛り上げたいんだよ俺は。あいつと組むこと、俺でさえ想像できないよ。その想像できないことで! 俺が、より一つステップアップしてやろうと思うから、諏訪魔、利用させてもらう。すなわち! 最強タッグ優勝。以上」

第5試合

2015-10-23全日本プロレス後楽園_第5試合11.1弘前大会で曙の持つ三冠ヘビー級王座に挑戦する第3回王道トーナメント覇者の秋山。これが最後の前哨戦となる8人タッグマッチ。リングインした曙は秋山の目の前に立ちはだかり、三冠のベルトを掲げながら見下ろした。
秋山が早々にコーナーに下がると、曙もコーナーに下がって吉江と渕の先発で試合開始。ガットショットからナックルパートを見舞った渕はショルダータックルでぶつかっていくが、吉江はビクともしない。

逆にショルダータックルで場外まで渕を吹っ飛ばした吉江。曙がすかさず渕をリングに戻すと、吉江はボディスラムから超低空サマーソルトドロップ。コーナースプラッシュを命からがらかわした渕は大森にタッチ。吉江からタッチを受けたKENSOはロックアップ。大森はロープに押し込んでからクリーンブレイクしたが、そこに張り手を叩き込んだKENSOは、ショルダータックルでなぎ倒す。
大森もアームホイップを返すと、チョップの打ち合いに。そして最強タッグでタッグを組む西村にタッチしたKENSOは大森を羽交い締めに。西村はそこにエルボーを放っていくが、大森がかわしたためKENSOに誤爆!

すかさずウルティモが西村に襲いかかるが、西村はエルボースマッシュの連打からニークラッシャーを決めるとダイビング・ニードロップ。これをかわしたウルティモはドラゴンスクリューを決めて秋山にタッチ。西村の左ヒザにストンピングを落とした秋山はパイルドライバー。
動きが止まった西村を渕がボディスラムで叩き付けると、場内から「もう1回」コール。すると渕はそこから滞空時間の長いボディスラム2連発でで叩き付ける。大森とウルティモがさらに西村を痛めつけると秋山がショルダースルーを狙ったが、下から蹴り上げた西村はエルボースマッシュを叩き込んで曙にタッチ。

串刺しラリアットからエルボードロップを落とした曙は、ランニング・ボディプレスを投下。ヨコヅナインパクト(=ジャンピングパイルドライバー)をリバースで切り返した秋山は顔面へのニーの連打からランニングニー。さらにヘッドバットを叩き込んで走り込むが、のど輪で捕まえた曙は強烈な張り手でダウンさせる。
10分が経過し、曙はエルボードロップ。しかし2連続でかわした秋山は場外にエスケープ。代わりにウルティモが入ってきて吉江をロープに飛ばそうとするが動かない。ならばと回転エビ固めを狙うが、吉江はヒップトス。

これをかわし、さらにコーナースプラッシュもかわしたウルティモは大森にタッチ。ニールキック。その間に場外では曙が秋山に襲いかかり、何とヨコヅナインパクトで叩き付ける。リング上では西村が大森とエルボースマッシュ合戦。大森はアックスボンバーを狙うが、かわした西村は大森を羽交い締めに。
そこにKENSOが入ってきてビッグブーツ。今度は決めると、西村はすかさずスピニング・トーホールド。どうにか脱出した大森が渕にタッチすると、渕はドロップキックからバックドロップの体勢。しかしKENSOが入ってきてカットしてから張り手。そこを西村が逆さ押さえ込みで押さえ込んで3カウント。

場外戦とはいえ秋山を事実上KOしてみせた曙は余裕の笑みを浮かべ、意気揚々と引き上げていく。一方の秋山は三冠挑戦を前にSUSHIの肩に担がれて退場するという屈辱を味わった。

<試合後コメント>

「ほんとに大事なのは11月1日。今日は調子のバロメーター。あとはやるだけです。以上」

※秋山はノーコメントで控室へ

第6試合

2015-10-23全日本プロレス後楽園_第6試合①今年のJr.TAG BATTLE OF GLORYは初出場ながらここまで2勝1分の木高イサミ&宮本裕向のヤンキー二丁拳銃vs.前年度優勝者として2勝1敗でここで来た青木篤志&佐藤光留のEvolution。勝ったほうが優勝となる最後の公式戦。
宮本が握手を求めていくと青木のみ応じてから、光留vs.イサミで試合開始。ロープまで押し込んだイサミはクリーンブレイク。すると光留が片足タックルでテイクダウンを奪いマウントを取る。そこから腕十字を狙うが、イサミも防御して一旦離れる。

ガブっていったイサミは宮本にタッチ。すると光留は青木にタッチ。腕の取り合いから宮本がカニ挟みで倒すが、青木はすぐに距離を取る。ガブっていった青木だが、宮本は自軍のコーナーに押し込んでいってイサミにタッチ。エルボー合戦を仕掛けていったイサミに対し、青木も真っ向から応じていく。
だが、ランニングエルボーでなぎ倒したイサミ。青木もイサミの左腕を取るとオーバーヘッドキックで蹴り上げてから光留にタッチ。その左腕を捻りあげた光留はさらにミドルキックを叩き込んでからショルダーアームブリーカー。

光留がイサミの左腕を押さえ付けると、そこに青木はダイビング・フットスタンプを落としてからスタンディングのアームロック。そこに光留が入ってきてダブルのクローズラインから光留がランニングキック。青木もランニングフロントキック。だが、3発目をイサミがかわすと宮本がエプロンからスタナー。
リングインした宮本は青木にドロップキックからスリーパーを決めると、首4の字固めへ。転がってロープに逃れた青木だが、イサミにタッチすると二丁拳銃はダブルのショルダータックル。さらにイサミはハーフダウンの青木の顔面に低空ドロップキック。

二丁拳銃は二人がかりで青木を踏みつけるが、青木も宮本にヘッドバットを返す。だが、宮本がカニ挟みで倒してロープに激突させたところにイサミが場外からドロップキック。さらに二丁拳銃がダブルのフラップジャックを決める。だが、青木も宮本のブレーンバスターを逆に投げて光留にタッチ。
2015-10-23全日本プロレス後楽園_第6試合②串刺しミドルキックから水車落としで叩き付けた光留は腕十字へ。ロープに逃れた宮本は走り込んできた光留をフロントスープレックスで投げるとイサミにタッチ。串刺しフロントキックからブレーンバスターを狙ったイサミだが、踏ん張った光留はソバット。だが、イサミもカウンターの人間魚雷をお見舞いすると、エルボー合戦へ。

2発目の人間魚雷をキャッチした光留は、そのままフロントネックロック。後方に投げて脱出したイサミは宮本とのトレイン攻撃を決めると、二丁拳銃を発射。さらにイサミはダイビング・ダブルニードロップを投下するが、かわした光留は自爆したイサミの腕を取って腕十字を狙う。
だが、クラッチしたイサミは逆に腕十字を極めていく。完全に左腕が伸びた光留だが、反転するとアンクルホールドに切り返す。さらにバックドロップで投げた光留、そこから今度こそ腕十字。だが、青木を振り切った宮本が飛び込んできてカット。

15分が経過し、光留はランニングローを狙うが、かわして立ち上がったイサミは勇脚(=トラースキック)。さらにスライディング・ラリアットからジャーマンで投げたイサミだがカウントは2。続く勇脚・斬(=ランニング式勇脚)をブロックした光留はジャンピングハイを叩き込んで青木にタッチ。
宮本をロープに振ってアゴにドロップキックを叩き込んだ青木はミサイルキックを発射。さらに串刺しジャンピングエルボーからハーフハッチで投げた青木は、ハーフダウンの宮本にスライディングキック。バックドロップを身体を捻って押し潰した宮本はダッシュするが、青木はショルダースルーで投げ飛ばす。

青木はフロッグスプラッシュを投下するが、その上からイサミがダイビング・ダブルニードロップを落としてカット。そこに光留が飛び込んできて左腕にミドルキックを叩き込むが、イサミも蹴り脚をキャッチしてヒジを落とすとグーパンチ。これは光留も相打ちに持ち込むが、イサミは光留をエプロンに追いやるとジャンピングキックで場外に落としてトペを発射。
その間に宮本が青木にハンドスプリングオーバーヘッドキックからファイアーサンダーを狙う。これを青木はエビ固めで切り返すが、宮本はキックアウトとするとダッシュした青木にカウンターのラリアットを叩き込んでから卍コブラ。そこに抑え付けるイサミを抱えたまま光留が激突してカット。

2015-10-23全日本プロレス後楽園_第6試合③20分が経過し、宮本がムーンサルトプレスを投下するが、青木もカウント3寸前で返す。ラリアットの相打ちから宮本がラリアットでなぎ倒すが、エプロンに立った光留が宮本にジャンピングハイ。すかさず青木がバックドロップからスパイラルポセイドン(=腕決め式ノーザンライトボム)で叩き付けるが、イサミがカット。
青木は対角線ダッシュのラリアットを叩き込むが、宮本もカウント2で返す。光留はイサミをヒザ十字に捉える。その間に青木はオブジェクト(=リストクラッチ式アサルトポイント)で投げて宮本から3カウント。

2015-10-23全日本プロレス後楽園_Jrタッグリーグ二連覇の青木&光留見事二連覇を達成した青木と光留は抱き合って喜ぶ。優勝トロフィーと賞金50万円を受け取った青木&光留。顔をくしゃくしゃにして青木にトロフィーを渡した光留は歓喜のガッツポーズ。そしてマイクを持った青木は「正直、いろんなことがある最近ですけども、そんなものに! 俺らは負けてられないし、必ずどんなことがあっても前に進んでいきます。俺はウソつきじゃなくてそれを実行したいです。なので、今日優勝できたのは本当に嬉しいし、最後に闘った二丁拳銃、ほかに出ていたチーム、本当に素晴らしくて、本当にキツいリーグだったと俺は本当に思ってます。(※場内拍手)だけど! 優勝してここで止めるわけにはいかないので、もっともっと全日本プロレスを面白くしたいと思います。誰がとか言わないで、みんなで! 全日本プロレスを盛り上げたいんで、今後ともこの全日本プロレスのリングを皆さん、どうぞ応援よろしくお願いします!」と叫ぶと、光留と改めて握手を交わした。

<試合後コメント>
ヤンキー二丁拳銃
宮本「リーグ戦は厳しいね」
イサミ「完敗だよ、完敗!」
宮本「何分やった? 20分以上やったでしょう」
イサミ「時間どうこう言っても完敗なんで。何も言い訳できないですね」
宮本「全日本の壁ね。壁だと思いますよ」
イサミ「ジュニアを支えてきた2人でしょう。何が『個の強さ』だよ。ふざけんな、チームとして十分強いよ(苦笑)」
宮本「個々の強さって言ってるけどね、十分すぎるくらい強いよ。やられたよ。チームワークでも負けたかな」
イサミ「全日本のジュニアタッグというものを甘く考えていたかもしれないですね。俺たちより絆があるチームなんかいないって。俺たちよりこのリーグ戦を楽しめるチームなんていないって言ってましたけど、いましたね(苦笑)。強かったです。でも良かったです。一回でテッペンまで行かないで。これでまた出れるってもんじゃないですか。出たいってものじゃないですか」
宮本「俺たちはアジアタッグ狙ってるんで、その後ろ盾にこのジュニアタッグ優勝をしたかったんですけど。それができなかったというのが悔しいですね。もう何もない、何もない身でアジアタッグ、行くしかない」
イサミ「我々2人は10年間そうやってやってきたし」
宮本「そうだ。俺たちは底辺から上がってきたんだ。底辺を見てるんだ。あいつら底辺見てないだろう」
イサミ「日本の底辺からアジアまで行けるんだ。夢のある世界だぜ!」
宮本「底辺から這い上がっていくというのを見せたいですね」
イサミ「アジアタッグも遠くないと思いますね。でもジュニアタッグは一発で獲れなかったんで、アジアタッグは一発で獲りたいですね」
宮本「また挑戦しようよ。悔しくてこのままじゃ引き下がれない」
イサミ「青木篤志も佐藤光留もやっぱり強かった。だからこそもう一回やりたい。もう一回這い上がりましょう」
宮本「這い上がりましょう、必ず。そしてアジアタッグ、ベルト巻いて。奪い取ろう」
イサミ「絶対獲りましょう、なぜなら」
2人で「俺たちは、強い!」

青木篤志&佐藤光留
※諏訪魔が缶ビールを手に青木&光留を出迎えると、思わず光留が「優しい……」と呟く。無視して諏訪魔がビールを渡し、「乾杯!」とやるが、全員車のため飲めず。
ーーあらためて優勝おめでとうございます。優勝候補とは言われていましたが、やはり厳しい戦いだったかと思いますが?
光留「全員優勝候補でしたよ。30〜50チームがあるんだったら、外れもいるかもしれないけど。まぁ外れは外れでもちょっと頑張った風だったじゃないですか。それも含めたら全員優勝候補でしょう。だから価値があるんだと思いますよ」

ーー今回は即席チームのないリーグ戦でした。
光留「ずっと組んでるのにチーム名が決まっていないのはウチだけですよ」
青木「……それは引き続き応募中ということで」
光留「うそ!(驚)」

ーー今回はお2人が優勝されたのですが、結果的には優勝できなかった2チームでアジアタッグの決定戦を行うという事が、リーグ戦中に発表されましたが?
青木「別に。それみんな言うけどさ。じゃあアジアのベルトって何なんだよ? ジュニアのベルトか?違うだろう? いろんな人に言われるよ。なんでそれが争点になるんだ? これはアジアタッグの予選会か? ジュニアのタッグの一番を決めるリーグなんだよ。だったら関係ないじゃないか。これはこのリーグの優勝を懸けてるんだ。それは別問題だ。俺はそれを一緒くたにされるのが一番嫌い。これはアジアの予選会か? 違うだろう。そこが一番の問題なんだよ。
なんでもそうだよ。チャンピオン・カーニバルを獲ったら三冠(挑戦)。王道トーナメントを獲ったら三冠。ジュニアのシングルのリーグ戦を獲ったら世界ジュニア。それが流れじゃん。俺はそんなのやだよ。だったら予選会とするなら予選会と銘打つべきだよ。だから俺はこのリーグで優勝するのが一番の目標だってずっと言っていた。その後に誰が勝ったとかで挑戦するのは関係ない。その中で何言ってるんだと思う人もいるかもしれない。だけどそういう事を言うのは俺が何言ってるんだって思ってるからだよ。これは俺の考え」
光留「仮にもこの全日本プロレスで、本物のスーパーヘビーがいる中で、やっと今日ジュニアが後楽園のメインなんですよ。そんな時になんでアジアがジュニアのベルトとか……。チャンスないんだよ、そんなに。年に1回しかないんだよ。世界ジュニア、アジアタッグ、別に軽いわけじゃないけどたくさん防衛戦やるじゃないですか。でも俺たちには本当に1年間でヘビー級に比べたらまばたきするくらいの時間しかない。その時のこのトロフィーを俺は青木さんと獲りたかった! 言いたいことは山ほどあったけど、もし負けたら言わなかったけど、獲れたからいいじゃないですか。ねぇ青木さん」
青木「本当だよ。今回はこれを2人で獲れたのが一番の目標だったから」
光留「何ですか、何ですか?」
青木「2人で獲るのが一番の目標だったから」
光留「誰と……2人で?」
青木「……それはみんなで想像して。まぁとにかく優勝したのが一番。アジアタッグは向こう(二丁拳銃)が獲るのもいいし、鼓太郎と中島が獲ったらそれに挑戦するだけ。俺らが『じゃあ次』って言ったら受けてくれ」
光留「黙っていた分、俺らはめんどうくさいよ! このリーグ戦、黙っていた分めんどうくさいよ。獲るっていうことはそういう事だから。覚悟しておけよ、どいつもこいつも。未来はどうなるとかさ、もっと今を生きようぜ」
青木「まぁなんでも面白くするよ!」
光留「誰と?」
青木「……諏訪魔さんと。Evolutionはいいチームだから、これからも頑張っていきます」

ーー佐藤選手が言っていた少ないチャンスの中で、決勝となった最終戦が記憶に残るようないい試合になったというのは意味があったと思いますが?
光留「でも勝たなきゃ意味ないでしょう。プロレスがどんな時代になっても勝ち負け(の重要性)がなくなったら終わりですよ。いい試合だったと言ってくれるのも嫌いじゃないけど、でも勝ちに行ってる。勝つために鍛えてる。勝つために鉄パイプ蹴ってる。本当にそこまでやらなくていい事を何十時間もやるわけでしょう? それがなくなったらプロレスは終わりですよ、全日本ジュニアのプロレスには闘いがまだあるってことですよ。だから二丁拳銃にも違和感はなかったでしょう。来たっていう違和感はあっても、彼らのスタイルにイサミだろうが宮本和志だろうが……裕向だ。和志じゃなかった……もっと分かりやすい名前にしてほしいね。プロレスがあったから彼らがここにいても普通だったんです。イサミとは昔いろいろあったけど、蹴りとかはやっぱり痛かった」
青木「いいチームと試合ができて、まぁ最終的に勝ったから言えるけど、良かったかなと思います」
光留「青木さんと優勝できてよかった。このタッグチームで、名前は1年前と変わらないけど。……他のチームは変態自衛隊って言ってるんですけど、青木さんはどうですか。中島も言ってるし、SUSHIも……。じゃあもっと力のある人に、僕たちのことを。青木篤志と佐藤光留のチームは変態自衛隊だと(認めてもらう)」
青木「そうしたら考えるよ。……これからもやっていきますんで応援してください。嫌な事があっても関係ない。全部リング上でふっ飛ばしていくんで応援よろしくお願いします」

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