ドーピング自白の木村”フィリップ”ミノルvs矢地祐介戦は無効試合へ!罰金等のペナルティはナシ

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 6日、INOKI BOM-BA-YE 巌流島事務局が昨年行われた木村”フィリップ”ミノルvs矢地祐介の試合をノーコンテストにすることを発表した。

 昨年12⽉28⽇に両国国技館で開催された『INOKI BOM-BA-YE×巌流島』の第8試合にて、1R1分58秒で木村がKO勝利。だが9⽉2⽇に行われたRIZINの記者会見で木村のドーピング検査陽性が発表され、会見中に木村の口から巌流島での矢地祐介戦、KNOCK OUTでのクンタップ・チャロンチャイ戦時にドーピングしていたことが語られていた。

 これを受けてINOKI BOM-BA-YE 巌流島事務局は実行委員会で協議を行い、木村vs矢地戦を『ノーコンテスト=無効試合』とすることを決定した。
 12月の巌流島では選⼿を試合後に無作為に選定し、国内の医療機関によるドーピング検査を行ってはいたが木村は陰性に。
 巌流島やFEG時代のK-1やPRIDEが行っていた国内で実施しているドーピング検査はマリファナやコカインなどの違法薬物、風邪薬や胃腸薬などの市販薬に含まれている成分などは確実に検出されるものの、筋肉増強剤や興奮剤の類は出るものと出ないものがあるという。
 12月28日大会においては陽性反応が認められなかったため規定違反を犯しているわけではなく、罰金等のペナルティは課すことができないが、木村自身が会見で自白していることを重く受け止めた結果、両選手の合意の元に試合をノーコンテストにすることとなった。

 現状では日本にドーピング検査する第三者機関がなく、禁止薬物の基準も団体によって異なる。また検査費用も最低1000ドル以上と高額になってしまうため、検査をおこなえる資金力をもった団体も少ない。
 新たな薬物の誕生により検査側もイタチごっこになっており、今後どのように日本の格闘技業界がドーピングに取り組んでいくかは難しい問題だ。
 巌流島事務局は「今回の問題を受け、これは木村ミノル選手⼀個人の問題だけではなく、ドーピング問題への対応を明確にしてこなかった格闘技団体側の責任も重いということを真摯に受け止めています。⼀格闘技イベント主催者として深く反省し、次回以降、⼀歩ずつ改善していきたいと思います」と思いを語った。

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