【試合詳細】8・28 Evolution新木場大会 ZONESvsアジャコング サニーvs花園桃花 Chi Chivs田中きずな

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『Evolution新木場大会#5』
日程:2023年8月28日(日)
開始:19:00
会場:東京都・新木場1stRING
観衆:250人

▼シングルマッチ 10分1本勝負
△Chi Chi
10分0秒 時間切れ引き分け
△田中きずな(WAVE)

▼シングルマッチ 30分1本勝負
●サニー
14分9秒 直伝デルフィンクラッチ
○花園桃花(フリー)

▼シングルマッチ 30分1本勝負
●ZONES
8分55秒 バックドロップ→片エビ固め
○アジャコング(超花火)

世界最強&最美を目指すZONESがアジャコングと真っ向勝負!サニーが花園の不思議ワールドに入国も敗北!Chi Chiときずなの同期対決はドロー!

オープニング


 まずは、諏訪魔プロデューサーがリングに上って挨拶およびアナウンスを行った。

諏訪魔「皆さんこんばんは!Evolutionプロデューサー諏訪魔です。今日はEvolution#5、お越しいただきありがとうございます!今日はまたEvolutionの女子みんな頑張ってくれると思うんですが、俺の中から1点お伝えしたいことがあります。第1試合で行われるChi Chivs田中きずな選手、この試合、聞くところによるとデビューした日が相当近いらしく、同期と言ってもいいんじゃないかなという試合なんですね。多分ね、キャリア的に1年経ってないとかそんなんなんだけど、だらだらやってもしょうがないなと思うんで、この試合は、10分1本勝負で行きたいなと思います。なので、ガンガンガンガンやり合ってもらって、出し切る試合をしてもらいたいと思うので、その辺皆さんご理解よろしくお願いします!」

 バーレスク東京がオープニングアクトとして登場。
 セクシーなステージ衣装に身を包んだ美女たちが観客席を練り歩きつつ次々とクラッカーを放っていくパリピ空間を作り出し、観衆とともに『愛をとりもどせ!!』を熱唱。

 さらにリング上では中西代表が全員から全身をいじくり回されるVIP接待を受けて満面の笑み。

 観衆のテンションがぶち上がっていく中、レフェリーのブラックめんそーれが現れて「そろそろ試合を始めたいんで撤収お願いします」と至極まっとうかつ空気の読めない仕切りを行い大ブーイングが起きる。美女たちが総出でめんそーれを袋叩きにし、3カウントが叩かれる中で記念撮影が行われた。

 この日はエヴォ女始まって以来の観客動員数であるアナウンスもなされ、順風満帆の中「レッツ!エヴォリューション!」の掛け声で大会スタート。

第1試合


 ほぼ同期同士の対決ということで諏訪魔プロデューサーの鶴の一声により10分1本勝負となったこの試合。お互いが初勝利を目指してシングルで激突する。

 しっかり握手を交わしてからゴングが鳴ると、ゆっくりとリングを回ってからロックアップ。きずなが押し込んでクリーンに離れ、再びロックアップ。今度はChi Chiが押し込んで離れ際にエルボー。
 互いに突き飛ばし合い、額を突き合わせながらの睨み合いに発展。続けてリストの取り合いからきずながヘッドロックからテイクダウン。グラウンド式のヘッドロックで絞り上げていくが、Chi Chiもヘッドシザースで切り返しクリーンブレイク。
 互いにゆっくりと歩み寄り、胸板へのエルボーの打ち合い。打ち勝ったChi Chiがヘアホイップで投げ捨てると、きずなもヘアホイップでやり返す。Chi Chiがヘッドロックに捕らえてショルダータックルでなぎ倒すも、きずながドロップキックで反撃。
 さらにきずながロープに飛んでクロスボディで倒し、体固めからキックアウトの際にChi Chiが上げた腕を取って腕十字。さらに三角絞めに捕らえていき、Chi Chiがブレイクするときずながコーナーに振って串刺しドロップキック。きずなが2発目を狙うも、Chi Chiがブートで止めてミサイルキック。

 Chi Chiが串刺しビッグブートから「まだまだ!」とロープに飛んでランニング・ビッグブート、ドロップキックと連撃。さらにChi Chiがノーザンライト・スープレックスを狙うが、きずなが振り払ってエルボー合戦へと持ち込む。
 再び真っ向から胸板へのエルボーを打ち合っていき、きずなが「来いよ!」と挑発。Chi Chiも「ンだよ!」とビッグブートで吹き飛ばすも、きずなが即座に起き上がってドロップキック。さらにきずながコーナーに上ってミサイルキックを叩き込み、突っ込んできたChi Chiをかわし、コーナーに上がりつつ腕を取ってぶら下がり腕十字。さらに雪崩式腕十字に捕らえるもChi Chiが必死のロープブレイク。

 Chi Chiがふらふらとエルボーを放つも、きずながキャッチして脇固め。絶対に逃がすまいと雄叫びを上げながら絞るも、Chi Chiがなんとかロープへ。
 きずながロープに飛んでいくが、Chi Chiがトラースキックで迎撃しドロップキック。さらに卍固めで絞り上げるもきずながロープへ。
 残り時間10秒となる中でChi Chiがノーザンライト・スープレックス・ホールドを決めるもカウント2でキックアウト。その瞬間に10分フルタイムドローを告げるゴングが鳴らされた。

 Chi Chiはよろよろと起き上がりつつ、きずなの手を両手で握って深々と頭を下げる。きずなもしっかり握り返し、2人は抱擁を交わした。

<試合後コメント>

Chi Chi
「田中きずなに腕上げたくなかったけど、腕取られました。結果は引き分け。2人ともプロデビューしてから勝利を挙げたことなくて、今日絶対勝たなきゃって思ってたんですけど、私の大きい、一番大きい、ノーザンライト・スープレックスを返されて、引き分けなっちゃって。もう引き分けの、引き分けになったからには、その事実をしっかり受け止めて、また勝てるように練習するしかないかなと思います。ま、デビュー戦もデビューの日もちょっとしか違わないですし、引き分けになったのも運命とは言いたくないですけど、まあそういうことだったのかなと思います。田中きずなと私との物語は、これで、ここで始まったばっかりなので、これからずっと続くと思います。この先今日は引き分けだったけど、この先ずっと勝ち続けるのは私です。ありがとうございました」


田中きずな
「Chi Chi選手と同期対決ということで、一度WAVEの方で組ませていただいたことがあったんですけれども、シングル初対戦で、同期で、私は今年デビューした選手はたくさんいると思うんですけど、その中でも一番を目指しています。なので、今日絶対に勝たなきゃいけなかったし、引き分けてる場合じゃなかったし、なのに勝てなかったことが本当に悔しいです。引き分けたままでは終われないので、また戦いたいと思いますし、そのときはもう絶対に私が勝ちます」

第2試合


 身長148cm同士の一騎打ちとなるこの試合。入場時からサニーは少しかかとを浮かせて身長で勝ちに行く。
 試合前にサニーが高い位置から手を出して握手を求めると、花園も上から手を出して握手に応じる。

 ゴングが鳴ると大・サニーコールが起き、メンタルにダメージを負った花園がガクリと膝をつく。
 ロックアップかでの力比べは互角。ならばと2人は少し背伸びをしながら胸をぶつけ合い、「ちっちゃくて肩当たんないな」「ちっちゃくて見えないな」と見栄の張り合い。花園が「お前先輩にケンカ売ってんのか?」と因縁をつけに行くとサニーも怒り。めんそーれレフェリーが引き剥がしにかかると、2人でぐるぐるパンチの空打ち。
 サニーがロープに飛ぶも、花園がキャッチしようとする。手が滑ってしまった花園が「ちっちゃくてつかめない!」と嘆く中、サニーがロープに飛んでクロスボディを連打。サニーがロープに飛んでドロップキックを発射も、かわした花園がフットスタンプ。
 花園は「ぷしゅ~っ」と堂々とアピールしながら目突きを放ってからボディスラム。さらに「こんな凶器使ってプロレス舐めやがって」と、サニーが入場時に付けていた羽型のバルーンをセットしてその上にボディスラム。さらに背中への低空ドロップキックからフラワースティックで首を絞めながら顔面にシャボン玉をぶつけていく。

 サニーは「なぁ~にすんだよ!」と怒りのエルボーを放っていくが、圧倒的にパワーで勝る花園が強烈なエルボー一発でふっ飛ばしていく。花園は「歯ァ食いしばれ!」と強烈な一撃を見舞うフリから「あっ!」と虚空を指さしてからのサミングを見舞い丸め込み。サニーも慌ててキックアウトし、同じフェイントからのエルボーやり返してからの首固め。さらにブレーンバスターを狙うも、これを振り払った花園がラリアットで叩き伏せ、2発目を狙ってロープに飛ぶ。これをサニーがドロップキックで迎撃し、ブレーンバスター。

 サニーは花園にサンセットフリップ3連発からフィッシャーマンズ・スープレックスを狙うが、花園が振り払ってレフェリーを盾に。レフェリーの周囲で追いかけっこが始まり、花園がレフェリーの股抜けを見せるとサニーも追従。しかし花園がレフェリーに足払いをかけたことからサニーはめんそーれレフェリーのヒップドロップを食らう形に。

 花園は急角度逆片エビ固めで絞り上げてから背中へのダイビング・フットスタンプを見舞う苛烈な攻撃を見せ、再びシャボンステッキを持ち込んで殴りかかる。サニーは「それは無し!それは無し!」と必死に防御すると、花園がレフェリーを活用してサニーを翻弄しながらシャボンステッキ攻撃。これがめんそーれに誤爆し、ステッキが粉々に砕け散る中、サニーがスクールボーイ。しかし、めんそーれが気絶していたためカウントは叩かれず。

 花園は「めんそーれはもう死んだ!」と宣言し高笑いも、サニーは必死にエルボーを連打し延髄斬り。さらにフィッシャーマンズ・スープレックス・ホールド。めんそーれがふらふらと起き上がってカウントを叩き始めるが、起きるのが遅かったため2で返されてしまう。
 サニーがコーナーに上ってダイビング・クロスボディを見舞うもカウントは2.9。さらにロープに飛ぶも、花園がカウンターのビンタをクリーンヒット。さらに「終わりぃ!」と叫んでジャーマン・スープレックスを狙うが、サニーがサムソンクラッチ。さらにスクールボーイからバックスライド、ジャックナイフと丸め込みで畳みかけるもすべてカウント2。大・サニーコールが沸き起こる中、サニーがロープに飛ぶも花園が腕を絡め取って巻き投げから直伝デルフィンクラッチで3カウントを奪った。

 試合後にも目突きを巡るひと悶着があったものの、2人は満面の笑みで握手を交わしつつ人差し指を突き立て合って再戦を誓う。花園は満面の笑顔のままその指で目突きを見舞って軽い足取りで退場していった。

 試合後、次回大会が9月27日に開催されることが発表され、メインイベントへ。

<試合後コメント>

サニー
「悔しい・・・あー、目が!最初から羽も潰されて、ああ!なんだったんですかあれは!本当に。あれが大阪の・・・つおさ。私も、つおさを求めてるのに、悔しい。『もうちょっとで行けるぞ』って思ったところがあったのに、ちょっとまだ及ばなかったですけど。絶対にまずはこの新木場で新木場一つおい女を目指すので。ああっ、眩しい。今日はちょっと目を休めて、ちょっと、また頑張ります。ありがとうございました。ああ・・・目が・・・」


花園桃花
「途中でなんだあいつ、こいつこいつ(※名前が思い出せない様子で、ブラックめんそーれのシャー!のポーズをしながら)・・・めんそーれの邪魔が入ったけど、まあまあまあ、いい感じに楽しくキラキラしてハッピーに私が勝ったので、次はサニーちゃんと組んでみたいかもしれない!考えといてっ!」

第3試合


 山下りな、松本浩代、水波綾、橋本千紘といった女子プロレス界を代表するパワーファイターたちとの対戦を重ねてきたZONES。今回ZONESの前に立ちはだかったのはアジャコング。

 ゴング前にZONESが握手を求めるも、アジャは無視。
 試合が始まると、ZONESがロックアップからヘッドロックに捕らえるもアジャは腰への強烈なエルボーで振り払う。ZONESがショルダータックルで幾度ぶつかっていくも、アジャはビクともせず、不敵に笑いながら舌を出す。ZONESはエルボーを連打してからロープに飛ぶも、アジャがカウンターのショルダータックル一発で吹き飛ばす。

 アジャはZONESをロープに押し付けながら逆水平チョップを連打。ZONESがドロップキックを見舞ってもエルボーを連打してもアジャを一歩も動かすことが出来ず、アジャは逆水平チョップ一発でZONESを吹き飛ばし、「どーする?」と両手を広げる。

 さらにZONESが殴りかかっていくが、アジャは軽くあしらって場外に放り出し観客席へと放り込んでいき、パイプ椅子で一撃。「これがプロレスなんだよ!」と叫ぶと大歓声が沸き起こる。
 PWFルールが採用されているEvo女では場外カウントは10まで。まだまだ足りないと不満顔のアジャに対し、ZONESは半死半生でリングに戻る。

 アジャは起き上がれず倒れ込んだままのZONESの腹を容赦なく蹴り上げていき、「終わりにすんぞ」とバックドロップの体勢へ。ZONESが大暴れして脱出するとアジャがコーナーに振って突撃。かわしたZONESが串刺しラリアットの3連打から「上げるぞ!」とファイヤーマンズキャリーを狙うが、アジャは余裕顔で耐える。ZONESがロープに飛ぶと、アジャが追走して串刺しラリアット。さらにアジャがロープに上がってダイビング・エルボードロップを狙うが、ZONESがリング内に叩き落し、「ぶっ倒してやる!」と雄叫びを上げながらラリアットでなぎ倒す。

 ZONESはさらにエルボーを連打。アジャは「いってーな!」とエルボーで返していくが、ZONESは倒れず耐えてさらに連打。アジャが「いてっ!ガキ!コラ!」と初めて苛立った様子を見せラリアットで叩き伏せる。
 アジャは「よう頑張ったね。おわり」とブレーンバスターを狙うが、ZONESが着地してラリアット。アジャはビクともせずビンタ一閃。さらにラリアットを見舞うとZONESが起き上がれなくなり、ダウンカウントが叩かれ始める。

 ZONESはカウントを止めさせ、なんとか自力で起き上がってアジャをにらみつける。アジャは笑顔で「よう頑張った!」と讃えつつバックドロップで叩きつけて3カウントを奪った。

 アジャは倒れ伏すZONESに上から何かを語りかけ、額をぽんぽんと撫でて健闘を称えてから退場。Chi Chiとサニーが駆け寄ってくる中でZONESがマイクを取る。

ZONES「……勝ちたかった。勝ったところ、新木場のお客さんたちに見せたかった。分かってる。アジャコング、あのアジャコングがどんだけ強いかなんて知ってんだよ。どんだけ強い相手だからって、負けていいなんて微塵も思わない!なんで闘えば闘うほど強い人がどんどん出てくるんだ!ウヴァアアアア!面白いッ!!いつも負けてばっかりですみません。ホントに今日は平日の遅い時間にお集まりいただきありがとうございます。ボロ負けして、締めるのもなんなんですが、聞いてください。最初からあたし、EvolutionのZONESが言ってます。『この地球で一番強くて美しいプロレスラーになる』と。笑いたきゃ笑えよ!でも絶対になってやるからな!アンタたちも、なんか叶えたいことがあんのか!夢とかあるのか!もしあるなら、まだまだだけど、エヴォ女と一緒に走ろう!もしまだ、叶えたいことが見つかってないなら、ウチらに託せ!任せろ!絶対に地球で一番強くなって、Evolutionを地球で一番の団体にしてやる!だから、1年後にはお客さんがパンパンで新木場でやれないかもしれないな!会場がどこだって、着いてきてくれますか?!ありがとうございます!Evolution女子が勝つところをアンタたちは見たいはず!私たちはいつも、ライバルとして仲間として3人で一生懸命練習してるから、もうちょっと待っててください!また、9月27日、見に来てください!また見に来てくれますよね?!ウチらが勝つとこ見たいよな?!ありがとうございます。強くなって戻ってくるから、また来月会いましょう。今日はありがとうございました!」

<試合後コメント>

ZONES
「ありがとうございました。勝ちたかった。ただそれだけです。私達のたった3人のために、新木場で新木場に集まってくれたお客さんのために1日でも早く勝つところを見せたかったです。今日はもう、過去最速の速さで負けたんだと思います。気づいたらもう天井しか見えなかった。ただ、私はまだ勝ったことなんてないけど、この地球で一番強くて美しいプロレスラーになるまで。いやなってからもずっと君臨し続けるために、プロレスやってるから、見とけよ。いつか必ずこんな小さい会場で収まらない、収まりきらないぐらいのお客さん連れて、全国回ってやるよ。ありがとうございました」

――アジャ選手のバックドロップはどんな味がしたか 
「味・・・」

――味というか、食らった印象は
「もう投げられる寸前までしか覚えてないっていうか記憶がないですね。気づいたら天井が見えてて試合が終わってました。何の味もしないっす」

――いつも練習してきた受け身が生きたと思うが
「初めて受けましたけど、師匠に言われた通り、しっかり受けられたかちょっと覚えてはないです。頭は意識は今はあるんで打ってないかなと思います」

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