RIZINのベルトが海外流出!王者が朝倉海に「彼の欠場には失望した。逃げたとしか思っていない」
30日、さいたまスーパーアリーナにて『超RIZIN.2 powered by U-NEXT』が開催。セミファイナルではフアン・アーチュレッタと扇久保博正によるバンタム級タイトルマッチが行われた。
昨年初開催された『超RIZIN』では朝倉未来がフロイド・メイウェザー・Jrと対戦し、皇治がメイウェザーのボディガードであるジジから勝利するなど様々話題となる試合が行われた。
今年の『超RIZIN.2』はBellator MMAとの合同興行となり、堀口恭司vs神龍誠、伊澤星花vsクレア・ロペス、【RIZINバンタム級王座戦】朝倉海vsフアン・アーチュレッタ、朝倉未来vsヴガール・ケラモフなど12試合が発表されていたが、朝倉海が左膝の負傷により急遽欠場に。
今年3月に堀口恭司が返上したバンタム級王座に、2週間前オファーとなった扇久保が「僕が5年前にRIZINで闘う理由っていうのは、『堀口恭司選手を倒す』ってそれだけでした。ただ、この5年間ずっとRIZINで闘ってきて、榊原さんを始めたくさんのスタッフの方に家族のように支えていただきました。家族がピンチのときに黙ってる男はいないと思います。そして、家で待っている妻と息子のためにこの試合のオファーを受けました。断る理由はないです。アーチュレッタ倒して、RIZINのベルトを必ず俺が守ります。RIZINのベルトを海外に流出させるわけには行かないので、打投極、最後に根性を見せて絶対にこのベルトを守り切ってみせます。応援よろしくお願いします」と侠気溢れる決意表明を行い、元Bellatorバンタム級王者のアーチュレッタと戦う事となった。
試合が始まると1Rからアーチュレッタがタックルでテイクダウンを奪いあわやの場面となったが、扇久保はスタンドに戻し打撃で応戦。2Rは扇久保が的確にパンチとローをあわせて塩漬けにしていくが、3Rにアーチュレッタがタックルで扇久保からバックを奪うとそのまま逃さずに試合終了。
判定3-0でアーチュレッタの勝利となり、RIZINバンタム級王座がベラトールに流出した。
試合を終えて扇久保は「レスリングとフィジカルで圧倒されたかなと、そういう感じがしてます。今後はフライ級で戦っていきたい。自分の適性はフライ級だなと思っていたので。キャリアも最後の方だと思うので自分の適性階級で闘っていきたい」と階級を落とすことを示唆。
アーチュレッタは「最高だ。世界一になったのが嬉しくて。RIZINのチャンピオンになったぞ!MMAを始めたときから日本でPRIDEとかを見てきた。ランペイジ・ジャクソン、ヴァンダレイ・シウバ、ダン・ヘンダーソンらが試合をした地でチャンピオンになれたことは光栄に思う。私としてはずっと日本のファンが応援してくれて受け入れてくれていると感じているので、日本をホームとして考えていきたい」と笑顔を見せる。
欠場した朝倉海との再戦について問われると「彼の欠場には失望したし、彼がどういった怪我だったのかはよく知らないが、自分からしたら逃げたとしか思っていない。私としては相手を選ぶことはない。マッチメイクは榊原CEOと私のマネージャーの話し合いになる。怪我をしようがどんな体調だろうが試合に出続ける。彼はそうではなかったが。私は誰が相手でも闘う。私は過去にキム・スーチョル選手、井上直樹選手、そして今回扇久保選手という名だたる選手と闘ってきた。今後もそういった名だたる選手と闘っていきたい。そこは誰が来ても構わない」とコメントした。
この日のメインイベントでは朝倉未来がヴガール・ケラモフに敗北しベルト奪取はならなかった。怪我から復帰し朝倉海がベルトを奪還してくれることを期待したい。