準備期間4日で現役世界王者にKO勝利!24歳の日本男児が見せた『負ける勇気を持って勝ちに行く』
30日、さいたまスーパーアリーナにて『超RIZIN.2 powered by U-NEXT』が開催。第5試合では大会4日前に決定したパトリシオ・ピットブルvs.鈴木千裕が行われた。
現Bellatorフェザー級王者のパトリシオと、今年6月にクレベル・コイケに挑んだ鈴木が戦うことに。クレベル戦では1R腕ひしぎでギブアップした鈴木だが、パトリシオ相手にどこまで通用するのか注目が集まっている。
試合が始まると鈴木が一撃を狙い、ストレートやフックを力いっぱい打ち込んでいく。パトリシオは冷静に見きってカウンターの左ジャブやカーフキックを打ち込むが、鈴木はストレートを伸ばしていきパトリシオは一瞬ひるむ。
鈴木のストレートにパトリシオがミドルを合わせるが、打ち終わりに鈴木がストレートを打ち込んでいき、下がったパトリシオがカウンターのワンツーを打ち込むも、受けきった鈴木が右ストレート。これがクリーンヒットするとパトリシオが前のめりに倒れる。追撃しようとした鈴木の間にレフェリーが入り試合を止めた。
ジャイアントキリングに会場は大歓声に包まれ、この声を聞いた鈴木は「試合決まったときからテーマは『負ける勇気を持って勝ちに行く』。それを心に入れて試合して、負ける勇気を持って勝ちに行って、勝ちました。みんなに試合前に『無理だ』ってメチャクチャ言われて。SNSでも、アメリカとかの反応で『マックの店員?』『女の子?』みたいにすごい言われたんですけど、もう今日外出た瞬間から『不可能はない!』っていうのを僕自身証明できたんで、明日からは自分を信じれば絶対うまくいくっていうのを思いながら生活しようと思います」と爽やかにコメントした。
世界中が見る大一番で勝利した鈴木は、現役王者を倒したことで今後ベラトールに呼ばれることは確実だろう。世界に羽ばたく新たなファイターがRIZINに生まれた瞬間となった。