一度も防衛されていない波乱のRIZINバンタム級王者に井上直樹が君臨!大晦日での防衛戦を要求!

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 29日、さいたまスーパーアリーナにて『Yogibo presents RIZIN.48』が開催。セミファイナルでは井上直樹とキム・スーチョルによるバンタム級王者決定戦が行われた。

 2018年に創設されたRIZINバンタム級王座は波乱のベルトとなっており、初代王者の堀口恭司が怪我で返上、2代目のマネル・ケイプがUFC移籍で返上、第4代王者の堀口が階級変更により返上、第5代王者のフアン・アーチュレッタが体重超過により返上、第6代王者の朝倉海がUFC移籍により返上と、まともに戦いで移動したのは第3代から第4代への朝倉海vs堀口恭司の1戦のみ。
 今回はコツコツと実力を見せてきた井上とキムによる王者決定戦が行われることに。

 試合はお互い距離を見合うとキムが前蹴りで牽制し前に出るが、井上がリングを周りジャブで牽制。キムがミドルを打ち込めば井上がジャブを打ち込み、打ち終わりにキムが前に出ると井上は下がる。キムが変則的なパンチでラッシュを仕掛けると井上がたたらを踏んで一度距離を取り、キムはローから右フック。井上のパンチを受けながらも前に前に出ていったキムが左フックで一瞬フラつかせるが、深追いせずにキムはワンツーをガード。井上は飛び込んで膝をボディに突き刺していき、左ストレートが顔面をとらえるとキムが少しふらつく。ロープを背負ったキムに井上がワンツーを叩き込み、崩れ落ちて亀になろうとしたキムに井上は後ろからパンチ連打。キムはロープを掴みながら態勢を変えて場外に上半身を出して逃れようとし、これを見てレフェリーが試合を止めた。


 キムは「皆さんの前では笑顔でいるが、家に帰ったら100%泣くだろう。つらいことは1人で乗り越えて打ち勝っていく」と意気消沈。
 勝利した井上は「いつもの試合より嬉しいなあって気持ちはあります。目が腫れてるくらいなんで全然試合もできると思いますし、大晦日って舞台、去年出れなかったので今年は出たいと思います。もし相手がいれば。誰が出来るかわからないんで。元谷選手と再戦でも良いと思いますし、強い選手いっぱいいると思いますんで。こっからスタートだなと思います」と前向きに意気込んだ。

 井上が最短距離での防衛戦をぶち上げたことで、一度も防衛されたことがないベルトの初防衛戦が年末大晦日で見ることができるかもしれない。

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