RIZIN.17に向け9kgの減量で臨んだKINGレイナが1年ぶりのRIZINで完敗!「体が動かなくて負けるのはどの負け方よりも悔しい」
28日、埼玉県・さいたまスーパーアリーナにて『RIZIN.17』が開催。
第2試合ではKINGレイナvsステファニー・エッガーの試合が行われ、1年ぶりのRIZIN参戦となるレイナが敗北を喫した。
RIZIN3勝2敗のレイナはこの試合のため不退転の覚悟を決め9kg減量。スイス柔道界の至宝・ステファニーを迎え撃つという試合。
ゴングが鳴るとレイナは自身より10cm背の高いステファニーへ突っ込んでいきパンチを放っていくがステファニーがバックを取ってテイクダウン。そのままバックコントロールをしながら潰していき、レイナが亀になるが立ち上がってコーナーでの攻防に持ち込んでいく。ステファニーはコーナーで膝を入れていくがレイナが突き放して一旦距離を取る。それでもレイナは即座に距離を詰めながら果敢にパンチを放っていき、ステファニーが得意とする寝技を許さず。
2Rが始まるとレイナのパンチにカウンターを合わせたステファニーが低空タックルでテイクダウンを奪う。レイナの動きに合わせてバックを取りパウンドを落としながらスリーパーを狙うが、レイナがステファニーの足を取って立ち上がって上を取るとステファニーが突き放して再びスタンド戦へ。疲れが見えてきたステファニーをレイナがコーナーに追い詰めパンチの乱打戦。ステファニーがバックを取りスリーパーを狙っていくがここでゴング。
3Rが始まると突っ込んでいくレイナにステファニーがカウンターの右ストレートを叩き込み、組み付いてテイクダウン。バックを取って足を胴に絡めながら左腕をハーフネルソンで固め、残る右腕でパウンドを落としていくがレイナは落ち着いて足を外して脱出。ここで残り1分となるとレイナはがむしゃらに突っ込んで行き、ノーガードでの殴り合い。しかしクリーンヒットは出ずそのまま試合終了。
試合終了のゴングとともに涙しながらヒザから崩れ落ちたレイナは判定を待つが、ジャッジは3-0でステファニー。レイナはRIZIN3敗目を喫した。
ステファニーは「レイナは本当にタフで、サブミッションかKOで勝ちたかったが判定まで行ってしまった。次にレイナのようなタフな選手と当たっても仕留められるような工夫をしていきたい」とコメント。
9kgの減量をしたレイナのパンチ力についての質問をされると「いつも男性選手とトレーニングしているからか、パンチ力については特に感じなかった」と答えた。
対するレイナは「今回初めてちゃんと減量して、体重は落ちたけどいざ試合やってみたら いつものスタイルより身体に力が入ってないなっていうのをすごく感じました。そこまでキツい減量をしてなかったら普通にパンチに力もこもってたし、今日は力がこもったパンチを打てていなかったなと。自分が思っているより体が動かなくて負けるのは一番悔しいと思っています。どの負け方よりも悔しかったなと思っています」
追い込み時期の2kgの減量のダメージが大きかったと振り返り、最後の200~300gは汗が出なくなったために唾で落としたと語るレイナだったが「階級落とすのが嫌とか思ってないですし、最終的には私が見据えているのはUFCなので、そこに合わせた61.2まで落としてやるにはやるんですけど、そこに合わせて何キロ落とすっていうのを前もって決めておかないと今回みたいにかなりきつい減量になってしまうのかなと思っています。最終的にはUFCのチャンピオンベルトがある61.2kgだと思っています」と今後の目標を語った。
▼RIZIN女子MMAルール(肘あり):5分3R【63.0kg】
●KINGレイナ
3R 判定0―3
○ステファニー・エッガー