『ヤバいって思って、もう手遅れで』『俺とんでもない判断した』『あれ続けなきゃプロじゃないなって』ノーコンテストに終わった王座戦に神龍誠が語った答えとは
30日、さいたまスーパーアリーナにて『超RIZIN.2 powered by U-NEXT』が開催。BELLATORパートセミファイナルでは、堀口恭司と神龍誠によるBellatorフライ級タイトルマッチが行われたがノーコンテストとなった。
Bellatorフライ級は今回新設されることになったベルトであり、このベルトに元RIZIN&ベラトールバンタム級王者である堀口と、DEEPフライ級王者の神龍誠が挑むことに。どちらが勝ってもベラトールに初のフライ級日本人王者が誕生することになる。
試合が始まると堀口が右ハイで牽制しワンツー。これで神龍が目に指が入ったと主張しタイムストップ。
そのまま神龍の右目が回復せず、1R25秒でノーコンテストとなった。
バックステージに現れた神龍誠は以下のようにコメントした。
<神龍誠>
――偶発的なアクシデントで試合が終わってしまった。今の心境は
「うーん……ちょっと、うーん……。やってしまったなと。あれ、続けなきゃプロじゃないなって思いました」
――それは自身は続けたかったが、ドクターストップがかかったところに悔いがある?
「『見えなかったらやるべきじゃない』って言われて。ずっとボヤボヤしてて、視界が。(指が)入った瞬間から右目が見えないところがある感じで」
――今の右目の状態は
「多分、角膜が傷ついちゃってる。今から病院行くんですけど、試合の時はホント見えなくて。今はちょっとずつ良くなってきている感じです」
――リングドクターからはどういう話を聞いてるか
「わかんないです。とにかく今から病院行くんで。とりあえず角膜が傷ついちゃってるって感じです」
――スコット・コーカー氏がしばらく時間を置いてのリマッチを口にした。BELLATORでやりたいか、RIZINでやりたいか
「いや、どっちでもって感じですね。とりあえずみんなをガッカリさせてしまって。今すぐ目を治してやりたいなって感じで。どっちでもいいです」
――試合後に堀口選手と言葉をかわしたか
「まあ、『すいません』みたいな感じの話をしました」
――謝罪があったが、これはしょうがないものと割り切って受け入れている?
「うーん……難しいですね。そのときはホント目が見えなくて。それで続行しても……と思って、『目が見えないです』と正直に言って。試合止まる瞬間に観客たちのブーイングとかそういうの聞いて、『あっ、俺とんでもない判断したな』『やらなくちゃいけなかったよな』って思って。ちょっと、ハイ……プロとしてここは穴開けちゃいけなかったなと思います」
――目が見えない状態で闘って勝てる相手ではないと思った
「そうですね。片目が見えなくて、こっち(右)の攻撃されたら見えないんですよ。だからそのままやったら不味いのかなとは思いました」
――リマッチは日本でやりたいか、アメリカでやりたいか
「やっぱ日本でやりたいですね。日本のファンの人がすごい、ここの日本人最強対決をすごい楽しみにしていたと思うんで。もっかい組まれるように頑張りたいですね」
――ファンの反応どういったものだったか
「『やれよ!』って声が聞こえて。僕、そのあとすぐに『ヤバい』って思って気持ちが戻って、『やります』って言いに行ったら、もう手遅れで……。『やらせてください』とは言いました。でも『もう変えられない』と言われました」