諏訪魔がセンダイガールズへのカチコミ指令!新人Evolution女子たちが全面対抗戦で全敗も「橋本千紘を3年で超える」
15日、新木場1stRingにて『#Evolution新木場大会4』が開催。Evolution女子とセンダイガールズプロレスリングの全面対抗戦が行われた。
株式会社Evolutionは、2021年10月より全日本プロレスと業務提携したセールスプロモーションをメインに行う広告代理店・株式会社ステータスの100%子会社であり、『女子プロレスラー育成プロジェクト』によって誕生した女子プロレスの新団体企画としてスタート。
資本的な繋がりはないものの全日本プロレスと業務提携はしており、全日本プロレスの諏訪魔&石川修司がプロデューサー&コーチを務めて女子選手を育成。「全日本プロレスと女子はきっちり線を引いていきたい」とあくまで別団体として旗揚げを目指してきた。
今年3月31日に旗揚げ戦を行い、サニー、ZONES(ぞねす)、Chi Chi(ちーちー)の生え抜き選手3名がデビュー。Evo女の3人はデビュー戦から新人とは思えない安定感のある試合を見せ、現在は尾崎魔弓率いる正危軍の面々と抗争を展開するなど女子プロレス界でも存在感を示しつつある。
この日は、Evo女vsセンダイガールズプロレスリングの対抗戦と銘打たれ、サニーvs愛海、Chi Chivs岩田美香、ZONESvs橋本千紘の3試合が実施。
第1試合では、この日がデビュー6周年記念日であった18歳の愛海がサニーのエルボーやドロップキックの連打をしっかり受け止めた上でフォー!プレスを決めて勝利。終始笑顔を絶やさぬ余裕の試合ぶりを見せた。
第2試合では、入場式のときから視殺戦を展開していた岩田とChi Chiが髪を掴み合いながら感情むき出しの打撃戦を展開。Chi Chiの顔面ビッグブートの連打で頬から出血した岩田が獰猛な笑みを浮かべながら怒涛のラッシュをかけ、最後は首狩りを叩き込んで3カウントを奪った。
メインイベントでは、ZONESvs橋本戦が実施。
ZONESはデビュー間もなく山下りな、松本浩代、水波綾といった女子プロレス界を代表するパワーファイターたちとの対戦を重ね、全員から高く評価されてきた期待の逸材。“女子プロレス最強”の声も多い橋本にZONESがどこまで通用するのかに注目が集まっていた試合だ。
試合は対抗戦らしからぬクリーンな握手から始まるが、橋本はバックを取ってのポジションキープやヘッドロックなど基礎動作の練度の差を見せつけるかのような試合を展開。序盤はなにもさせずにZONESの心を折りに行く。
しかし、ZONESは顔面へ強烈なビンタを叩き込み、ショルダータックルやエルボーの猛連打で吶喊。橋本をラリアットでなぎ倒すなど一時はパワーファイトで互角以上に渡り合う場面も見せたが、橋本がお返しのラリアットでふっ飛ばし、最後は水車落としで3カウントを奪った。
マイクを取った橋本は、「おい、お前ら。悔しかったらずっとここでやってるんじゃなくて、仙台まで来いよ。こんなにたくさん温かく応援してくれるお客さん、中々いないよ?今の環境に甘えてはないと思うけど、もっと貪欲に『強くなりたい』と思ってプロレスを続けて行って欲しい。一言!Evolution女子!頑張れよッ!」とEvo女にエール。
去っていく仙女勢の背中へEvo女の3人が深々と頭を下げて見送るという清々しい光景が広がった。
しかし、これに納得が行かない諏訪魔プロデューサーがリングに上がり、「オイ!お前ら、これでいいのかお前オイ!えぇ?!対抗戦だぞお前!対抗戦で試合後に握手は無いだろお前!えぇ?!その時点でお前、気持ちでもう、弱いとこ出てんじゃねーかお前。『下だよ』って。そうじゃねーよ。んもっとさぁ、ブチ切れちゃえばいいんだよお前らお前。えぇ?!いいじゃねーかよ負けたって。ガンガン行けばそれで納得すんだろ?その上で勝ってほしいんだよ。俺はお前らが勝つ姿が見たいんだっつーの!お前ら、仙台行ってアイツらぶん殴って来いお前らお前ッ!」とEvo女の3人を叱咤激励。奮い立った3人は仙台まで乗り込んでいくことを宣言した。
バックステージに戻ったEvo女勢は、対抗戦全敗という結果を真摯に受け止めつつも、さらなる練習を重ねてリベンジすることを宣言。
特にZONESは「今日は、橋本千紘選手とやって、“最強”との距離が分かりました。あとは練習をして差を詰めていくだけです。橋本選手を3年で超えます。そういう私の中でのプランが見えました」と強い手応えを掴んだ様子。
一方、橋本は「自分の中では対抗戦って意識がなくて。『どれだけのもんなんだろう、Evolution女子は』って気持ちで来たんで。でも、闘った選手たちには同志を感じるというか、『強くなりたいんだな』と思ってるので。仙女のリングにも上がってもらいたいと思います」とEvo女を高く評価しつつ、Evo女が仙台まで乗り込んでいく意志があることを伝え聞くと「道場でしっかり練習してもらって。合同練習とかも。仙女にも新人いるので、やっていきたいと思うんで。最終的には諏訪魔を倒したいです」と笑顔で歓迎の意志を示した。