「立ち向かいたい思いが強くなった」首の骨折、病気、団体の消滅を乗り越えた不屈の美女優レスラー・長谷川美子が恩人との一騎打ちで敗北も気持ちは折れず!

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 9日、東京都・大田区総合体育館にてガンバレ☆プロレス『WRESTLE SEKIGAHARA II』が開催。長谷川美子と高瀬みゆきがシングルマッチを行った。

 長谷川はアクション女優として様々な分野で活動しており、2010年には映画『アキバリオン 影』で特撮ヒーローとして初主演。魔界にも一丈青役で出演歴を持つなどプロレスとの縁はあったが、2019年11月6日にアクトレスガールズから正式にプロレスラーデビュー。
 スターダムで活躍する“リングの貴婦人”桜井まいとのタッグ【よぴまい】などで活躍してきたが、2021年1月に頸椎椎間板ヘルニア&首の圧迫骨折による負傷欠場が発表。さらに婦人科系の病気も発覚して無期限休養に入り、その間にプロレス団体としてのアクトレスガールズは消滅。
 自動的にフリーとなった長谷川は、活動の場を求めて昨年7月のガン☆プロ大田区総合体育館大会に登場し入団を発表。同年8月には“復帰戦”ではなく“再デビュー戦”を行って新たなスタートを切っていた。

 ガンジョ(ガンバレ☆女子プロレス)の一員として1年間闘ってきた長谷川が団体最大のビッグマッチでの対戦相手に選んだのは、アクトレスガールズ時代の先輩・高瀬みゆき。
 高瀬は、長谷川の負傷欠場中やアクトレスの体制変更後も目をかけ続け、常に傍で見守ってきた頼れる先輩。長谷川が再デビュー後からの成長を直接見てもらいたかった相手だ。

 握手を求めた長谷川は引き寄せて丸め込み、その後も多彩な丸め込みで金星を狙う。
 しかし、すべて返してみせた高瀬が両手を広げて好きなようにエルボーを打たせた上で強烈な逆水平チョップを連打。長谷川の胸はあっという間に赤く腫れ上がる。
 長谷川も高瀬のカミカゼをクリストで切り返し卍固めへと変形。さらにスライディング・クロスボディやマフラーホールドと得意技を見せていくが、高瀬がぶっこ抜きブレーンバスター、スタナー、ラリアットと猛反撃。長谷川も丸め込みで粘りに粘り最後まで貪欲に勝利を狙いに行くが、最後は高瀬がカミカゼからダイビング・ギロチンドロップを決めて3カウントを奪った。


 バックステージに戻った長谷川は、ふらふらになりながらも「私が1年8ヶ月欠場してる間に、みゆきさんはどんどん進化してて、自分がホントに止まってたんだなっていうのを実感しました。でも、負けたことはマイナスではなく、また立ち向かいたいという思いが強くなりました。みゆきさんより絶対私のほうが伸びしろあるんで、また絶対に闘ってください!」と力強いコメント。

 対する高瀬は、「あんな粘られると思ってなかったですね。でも、それが今の彼女の覚悟と意志なんだと思います。彼女が欠場している間につらい思いをしていたのは、側で見ていて知ってます。でも、このリングは上がって終わりじゃない。覚悟も無しに上がってたらまた怪我する。今度は取り返しの付かない怪我をするかもしれない。それをちゃんと分かってるのかどうか、直接確かめたかった。その答えは見ていただいた皆さんには全部分かったと思います」と真剣な眼差しでコメント。
 しかし、最後は「次ガッツリ闘えるときを楽しみにしています。よっぴー頑張れよッ!」と爽やかに笑いながら机をぶっ叩いて会場を後にした。

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