修斗&パンクラスの元チャンピオンタッグがプロレスでも頂点獲り!バチバチの打撃戦を制し「こっちがパンチドランカーになるっつーの!」

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 9日、東京都・大田区総合体育館にて、ガンバレ☆プロレス『WRESTLE SEKIGAHARA II』が開催。勝村周一朗&和田拓也が【変態パンチドランカー】佐藤光留&前口太尊を破ってスピリット・オブ・ガンバレ世界タッグ王座(SOGタッグ王座)戴冠を果たした。

 勝村と和田はアマ修斗時代からの練習仲間で、階級が異なるため総合格闘技では対戦したことはなかった。団体こそ違えど、勝村は修斗世界バンタム級王座を、和田はウェルター級キング・オブ・パンクラス王座を戴冠し、ともに総合の世界で頂点を極めた。
 その後、2人は佐藤光留の導きによってプロレス界へと足を踏み入れ、ガン☆プロのリングで邂逅。バチバチの蹴り合いの末に意気投合した2人は、ともに格闘技をバックボーンに持つSOGタッグ王者、佐藤光留&前口太尊に挑戦を表明。「修斗とパンクラスのチャンピオンでベルト獲りたい」と意気込みを語っていた。


 4人それぞれ握手を交わしてクリーンに始まったこの試合は、光留と勝村が掌底やローキックで距離を刻み合う緊迫した立ち上がりとなり、前口と和田はより格闘技色の強い打撃戦を展開。
 光留と和田の【変態アブソリュート】パートナー対決では和田がアームロックやキーロックで腕を潰していき、勝村も前口に足を固めながらのマウント掌底連打などで圧倒。挑戦者組のペースで試合が進行していくが、捕まっていた前口が根性を見せて自力で生還。
 光留と勝村のバチバチの打ち合いとなり、光留が「またハードヒット出てねッ!」と叫びながら強烈なサッカーボールキック。これに勝村は雪崩式の飛びつき腕十字を極めることで応える。
 その後は光留と和田が顔面への強烈な張り手の応酬を展開。歓声よりも「うわっ……」と驚く声が響く中、光留が「全然痛くありませんッ!」と延髄斬り。和田がアキレス腱固めで捕らえるも、光留が足に噛み付いて脱出する根性を見せる。
 終盤には勝村と前口の真っ向からのミドルキック合戦が展開され、前口がハイキック、飛び膝蹴り、タイソン・スプラッシュ、バズソーキック3連打と猛攻をかける。勝村はこれをすべて耐え抜き、ストレート掌底をキャッチして飛びつき腕十字からのトリプルスリー3ロック。カットに向かう光留を和田がヒザ十字で押さえて救援を断つと、前口は無念のギブアップ。勝村&和田が王座奪取を果たした。

 試合後、4人はリング上で笑顔を浮かべながら抱き合って健闘を称え合う。そして、先に去っていく前王者組を新王者組が座礼で見送るという清々しい結末となった。


 バックステージに戻った勝村は、「ヤバい!もうやりたくない!こんなん馬鹿になるよマジで。こっちがパンチドランカーになるっつーの……」と激戦を振り返りつつも、「コイツがいる限り誰にも負ける気がしない。俺ら2人に勝てる人がいるんだったら出てきてほしいです」と自信を見せる。
 和田は「プロレス界で修斗とパンクラスの元チャンピオンがプロレスのタッグ王者になるって多分なかったと思う。初だと思う」と感慨を口にしつつ、ガン☆プロの枠に捕らわれずメジャー団体も含めたタッグ王座を狙っていく意向を語った。

 一方、敗者組も満身創痍の状態でバックステージへ登場。
 力なくイスに座る前口に対し、光留は「おぉ、負けて座る?ギブアップつって座る?」と冷ややかな態度で声をかける。
 しかし、前口がキまった目を向けながら「ギブアップって言ったこと覚えてないんですよ!だから負けじゃないんで。でも負けました」「なんならもっかいやったら勝てますよ。明日挑戦させろよ。俺らチャンピオンになった次の日防衛戦してるんで。なんでやらせてくれないんですか?!(場所は)東京です。東京、埼玉です」「参ったとは言った」と真面目な顔で捲し立て始めると、光留は「ちょっと……治療しよう」と優しく前口の肩を抱いて退場していった。

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