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　ガンバレ☆プロレスが9月15日、東京・高島平区民館で『ポンヌフの恋人2025』を開催した。“リアル・タイガーマスク”勝村周一朗が『スピリット・オブ・ガンバレ（SOG）世界無差別級王座次期挑戦者決定戦』で大家健との死闘を制した。勝村は10月13日、高島平でSOG王者・望月成晃（ドラゴンゲート）に挑むことが確実になった。

　8・26後楽園で今成夢人が望月に敗れ、ガンプロの“至宝”SOG王座がドラゴンゲートに渡った。新王者の望月は初防衛戦の相手に勝村を指名も、大家が挑戦の名乗りを挙げ、次期挑戦者決定戦が行われることに。

　勝村は2023年12月27日、後楽園ホールで木髙イサミを破り、BASARAに流出していたSOG王座をガンプロに取り戻した。その翌日、勝村は代表の大家からCyberFightから独立する意向を告げられた。その件は2人だけの秘密となり、翌2024年1月4日、板橋グリーンホールで、勝村の保持するSOG王座に大家が挑戦。新日本プロレス・東京ドームの真裏の興行で、2人は互いの思いを戦いを通してぶつけ合い、勝村が勝利して初防衛。2人はリングで「誰も付いて来なかったら、毎大会、2人でシングルだ」と語り合ったという。2日後の1・6大阪大会で大家は全選手、スタッフに独立を報告。同年4月から新体制となったが、ほとんどの選手がガンプロ愛で残留した。

　あれから月日を経て、1年8ヵ月ぶりとなった勝村と大家の一騎打ちはまさしく死闘となった。レスリングの攻防から、大家がダイビング・ショルダーを放てば、アームロック、さらに足に集中砲火。大家がミサイルキック、カミカゼで反撃すれば、勝村は腕攻め。大家がタックルで勝村を場外に落とすと、勝村がサッカーボールキック。さらにエプロンでブレーンバスターを繰り出す。大家がハリケーンドライバー、炎のスピアもカウント2。ここからエルボーの打ち合い、壮絶な張り手の応酬、ヘッドバット合戦で意地の張り合い。勝村が掌底連打、ソバット、ハイキック、フロント・ハイキックを見舞えば、大家はジャーマン3連発、さらに4発目を狙うも、回避した勝村は必殺のトリプルスリー3ロックで捕獲。耐えた大家だったが、危険とみなしたレフェリーが試合を止めた。これにより、挑戦権は勝村の手に。

　勝村は「大家健ってかっこいいだろ！　10年前にガンプロに参戦して、どんどんガンプロが好きになって。その頃の大家健はことごとく外敵を最後は倒して、ガンプロを守ってきた。そんなガンプロが好きで、そんな大家健が好きだから、所属になることを決めたんだ。あれから時間も経って、石井（慧介）、渡瀬（瑞基）も入って、若い奴も入って、女子も入って。みんなが強くなって、みんながガンプロを支えられるようになった。大家さん、ちょっと安心しちゃって、頼られなくなると力発揮できなくなるけど、精彩欠いてると思われるかもしれないけど、見ただろ？　大家健は強いんだよ。俺たちの支えなんだよ。大家健がいなかったらガンプロはダメなんだよ。今日はそれが言いたくて、俺は最後まで立ってたけど、大家健には勝てないなと思った。だから、健ちゃん、これからも俺たちガンバレ☆プロレス、引っ張ってくれよ！」と胸の内を吐露。

　これを聞いた大家は「自信ねぇとか、辛いとか、そんなこと言ってる場合じゃねぇ。みんなが俺についてきてくれるんだったら、俺がガンバレ☆プロレスを引っ張っていきます！」と叫んだ。

　大家と握手を交わした勝村は「次は望月成晃が待ってます。必ず俺があのベルトをガンプロに獲り戻します！」とマイク。最後は「ウィー・アー・ガンバレ☆プロレス！」で締めくくった。

　勝村は「挑戦者決定戦だったけど、大家健と試合するのが楽しみだった。簡単に勝てると思わなかった。強い大家健とやれたのがよかったし、うれしかった。張られて顔腫れるわ、脳は揺れるわ、頭突きもガッツンガッツン来て。みんなああいう大家健が見たいと思うし、ああいう大家健が好きだと思うから。俺たちはガンプロが好きで大家健についていくと思った。そのなかで勝てたので。勝手に年長者2人でやり合ったけど、ガンプロ全員セコンドついてくれたし、対抗戦も盛り上がったけど、ガンプロの代表として、望月成晃から俺がベルト獲り返します。その上で大家健と望月成晃が最初の望み通り、タッグに挑戦すればいいんじゃないですか」とコメントした。