「ジュニアの誇り、俺は絶対に捨てない」ライジングHAYATOが世界タッグ王座戴冠を逃すもコンプレックスを乗り越えて決意表明!
17日、東京都・大田区総合体育館にて、全日本プロレス『#ajpwダイナマイトシリーズ2023~New Age MANIAx~』が開催され、宮原健斗&青柳優馬が青柳亮生&ライジングHAYATOを下して世界タッグ王座初防衛に成功した。
NOAHの人気ユニット【金剛】の拳王&征矢学は、今年3月に全日本プロレスのタッグ王座である世界タッグ王座を戴冠。NOAHのGHCタッグ王座との統一をぶち上げるなど王座戦線を盛り上げ続けて全日本ファンからの支持を得ていたが、今月15日の全日本後楽園ホール大会で宮原健斗&青柳優馬が王座を奪還。
その後、青柳亮生&ライジングHAYATOがリングに上がり、HAYATOが「世界タッグのベルトと、どっちがゼンニチ新時代を引っ張るのかをかけて勝負してくれないか」と持ちかけたことで、大田区での4人のタッグマッチは世界タッグ王座戦として行われることに。
外敵との闘いから一転して全員全日本所属選手同士で頂点が争われる試合でもあり、ヘビー級vsジュニアヘビー級の意地がぶつかり合う試合でもあり、優馬と亮生の兄弟対決&宮原とHAYATOの兄弟分対決といった様々なテーマが交差する試合となった。
『ALL TOGETHER AGAIN』のセミファイナルで高橋ヒロムとやり合って大きく名を上げたこともあってか、会場は大・HAYATOコールに包まれ、ファンは挑戦者組を支持する形で試合は進行。
青柳兄弟がバチバチとやり合う中でHAYATOは宮原に狙いを定め、ブラックアウトを被弾しながらも怯まずファルコンアローからのシド・ヴィシャス(※トップロープからのライオンサルト)を決めるもカウントは2。
HAYATOはもう一発シド・ヴィシャスを狙うが、ロープに飛び乗ったところで宮原が背後から捕らえてハイアングル・ジャーマン・スープレックス・ホールド。さらにブラックアウトの連打から必殺のシャットダウン・スープレックス・ホールドを決めて3カウントを奪った。
試合後には4人で手を掲げてゼンニチ新時代をファンにアピールするも、リング上には大森北斗&鈴木みのるが現れて世界タッグ王座挑戦を表明。
宮原は挑戦を認めつつも、北斗へ「その日までプロレスファンの目をお前に向けろ」と発破をかけるが、みのるは「お前に向いてる目は、全日本プロレスファンだけだろ。世の中のプロレスファン、お前のことなんかしらねーぞ」と痛烈批判。宮原も怯まず「すみません、王様!じゃあ、この世界タッグ戦を機に、みのる様のおかげで知ってもらいましょう」と切り返し、両組は激しくにらみ合った。
一足先にバックステージに戻ったHAYATOは、「2人で全日ジュニアを背負ったつもりになって闘って、負けた。でも、今日は負けたけどこの先何度だってやるし、絶対勝つ」とリベンジを誓いつつ、「俺が1つ間違ってた。自分の身体が小さいコンプレックスを押し出して、ムキになって。ただヘビー級が羨ましかっただけかもしれない。でもこれからは違う。全日ジュニアとして、誇りを持って闘うよ。ジュニアの誇り、俺は絶対に捨てない。約束するよ」と決意を新たにした。