【試合詳細】6・17 全日本プロレス大田区総合体育館大会 【三冠ヘビー級】永田裕志vs安齊勇馬 【世界タッグ王座】宮原健斗&青柳優馬vs青柳亮生&ライジングHAYATO 諏訪魔&石川修司vs関本大介&岡林裕二
『#ajpwダイナマイトシリーズ2023~New Age MANIAx~』
日程:2023年6月17日(土)
開始:16:00
会場:東京都・大田区総合体育館
観衆:1,966人
▼Evolution vs 大日本プロレス タッグマッチ 15分1本勝負
[Evolution]佐藤光留(パンクラスMISSION)/○田村男児
7分49秒 デスバレーボム→片エビ固め
野村卓矢(大日本)/●吉田和正(大日本)
▼Evolution女子vs正危軍 タッグマッチ 15分1本勝負
ChiChi(エボ女)/●サニー(エボ女)
12分13秒 フィッシャーマン・バスター→片エビ固め
[正危軍]○尾崎魔弓(OZアカデミー)/雪妃魔矢(フリー)
▼シングルマッチ 20分1本勝負
●ヨシ・タツ
4分31秒 十字固め
○土井成樹(フリー)
▼ストリートファイト凶器準備集合バンクハウスデスマッチ 20分1本勝負
大仁田厚(フリー)/○大鷲透(フリー)/カーベル伊藤
7分23秒 喉輪落とし→体固め
●ブラックめんそーれ/ブラックタイガー/グレート・タイガー
▼New Age MANIAx スペシャル6人タッグマッチ 20分1本勝負
●本田竜輝/大森北斗/井上凌
10分34秒 ラリアット→体固め
○小島聡(新日本)/西村修(フリー)/吉江豊(フリー)
▼GURENTAI vs VOODOO-MURDERS 6人タッグマッチ 30分1本勝負
[GURENTAI]○鈴木みのる(パンクラスMISSION)/太陽ケア(フリー)/MAZADA(フリー)
9分42秒 ゴッチ式パイルドライバー→体固め
[VOODOO-MURDERS]斉藤ジュン/斉藤レイ/●歳三(フリー)
▼石川修司デビュー20周年記念試合 第2弾 タッグマッチ 30分1本勝負
[暴走大巨人]●石川修司/諏訪魔
21分52秒 ゴーレム・スプラッシュ→片エビ固め
関本大介(大日本)/○岡林裕二(大日本)
▼世界タッグ選手権試合開催 60分1本勝負
【第96代王者組】○宮原健斗/青柳優馬
24分59秒 シャットダウン・スープレックス・ホールド
【挑戦者組】青柳亮生/●ライジングHAYATO
※宮原&青柳が初防衛に成功。
▼三冠ヘビー級選手権試合 60分1本勝負
【第69代王者】○永田裕志(新日本)
21分6秒 バックドロップ・ホールド
【挑戦者】●安齊勇馬
※永田が3度目の防衛に成功。
永田が安齊の三冠最短戴冠新記録を阻止してV3!宮原&青柳vs亮生&HAYATOの世界タッグ戦でゼンニチ新時代を魅せ、北斗&みのるが挑戦名乗り!
第1試合
男児と吉田の対面でゴングが鳴ると、ロックアップからバックの取り合い、リストの取り合いから男児がトゥーホールドも吉田が外してクリーンブレイク。両者タッチ。
光留と野村の対面となり、野村がロープに押し込むと離れ際にビンタ。再び組み合い、今度は光留が押し込んで離れ際に「全然痛くありません!」とビンタでお返し。エルボーの打ち合いとなり、光留がソバットから「いてーなバカヤロー!」と叫んでロープに飛ぶも、野村がドロップキックで迎撃しサッカーボールキック。吉田にタッチ。
吉田&野村は2人で光留へダブルショルダータックル。吉田がボディスラムからギロチンドロップ、さらに胸板に鋭いチョップを叩き込んで野村にタッチ。
再び光留と野村のエルボー合戦となり、野村が首投げからサッカーボールキック。連続片エビ固めでスタミナを削り、ブレーンバスターを狙うも、光留が脇固めのフェイントから腕へのオーバーヘッドキック。さらに水車落としで叩きつけて男児にタッチ。
男児は串刺しショルダータックルからなん往復もロープ間を走ってのフライング・ショルダー。さらにラリアットを狙うが、野村がミドルキックで迎撃して吉田にタッチ。
吉田は串刺しバックエルボーから男児をコーナーの上に寝かせて放つ串刺しジャンピングニーからバックドロップ。カバーに入るも、光留がカット。吉田は光留をブレーンバスターで叩きつけて排除し、男児にスパインバスター。さらにフルネルソンに捕らえていくが、男児が振り払い、光留が飛び込んできて延髄斬り。さらに男児がラリアット、デスバレーボムと連撃して3カウントを奪った。
第2試合
エボ女が全日本のビッグマッチに参戦し、正危軍と対峙。試合を裁くのは、エボ女でレフェリーを務めるブラめん。エボ女のセコンドにはZONESも付く。
試合前に元気に握手を求めていくChi Chi&サニーに対し、正危軍が奇襲をかけて試合開始。尾崎がサニーにヘアホイップからチェーンナックル。さらに手の甲を踏みつけながらチェーンを上から叩きつけ、ボディスラム3連打から髪を掴みながらのキャメルクラッチ。サニーがロープを掴むも、尾崎はその手を踏みつけて外し、足も絡め取る変形キャメルクラッチ。雪妃にタッチ。
雪妃&尾崎はサニーをロプにくくりつけながら顔面を踏みつけて記念撮影を要求。雪妃がムチを持ち込むとブラめんが激怒して止めにかかる。サニーがその隙に突っ込んでいくが、雪妃はサニーのスネにムチでぶったたき、背中にサッカーボールキックからニードロップ。さらにスリーパーホールドで絞り上げていき、抗議の声を上げるChi Chiを雪妃がビンタで蹴散らす。雪妃はサニーをロープに振るが、サニーがクロスボディで切り返してChi Chiにタッチ。
Chi Chiは雪妃、尾崎にビッグブートを見舞い、ロープに飛んで雪技にランニング・ビッグブート。さらに卍固めで絞り上げていくが、雪妃はのしのし歩いてロープにたどり着く。
Chi Chiは「投げてやる!」とノーザンライト・スープレックス・ホールドの体勢も、雪妃が振り払ってニーリフト。ロープ際でぐったりとするChi Chiの顔面を尾崎とともに踏みつけた後に貫通式ランニングニー。尾崎にタッチ。
尾崎はChi Chiに「どうしたコラ」と発破をかけながら顔面を踏みつけ、髪を掴んで引き回す。さらにロープに飛んでいくが、Chi Chiがビッグブートからサニーにタッチ。
サニーは機動力を生かして尾崎の泣き所であるヒザに低空ドロップキックを入れるが、追撃を狙ったところで雪妃が足払いをかけて場外戦へ。正危軍の面々が場外鉄柵を使った攻撃や花道でのボディスラムなどでエボ女を圧倒。
リングに尾崎が戻ってチェーンを振りかざすと、ブラめんが必死に止めにかかるが、雪妃が背後から急所蹴りを見舞ってブラめんをKO。尾崎がサニーにチェーンナックルを連打していき、ロープに振ってチェーンラリアットを狙うが、サニーがドロップキックで内多過。急いでチェーンを回収しようとするサニーだったが、その手を尾崎がグリグリと踏みつけ、尾崎のチェーンナックル&雪妃のビッグブートが交互に叩き込まれる。
たまらずChi Chiが救出に来て1vs2のエルボー合戦を挑んでいくが、Chi Chiも尾崎のチェーンナックルの餌食に。さらに雪妃がサニーにムチで殴りかかるも、これが尾崎に誤爆。
必死に謝る雪妃に尾崎が詰め寄っていく中、サニーが雪妃にダイビング・クロスボディ、Chi Chiが尾崎にミサイルキック。サニーが尾崎に丸め込みを連発して大金星を狙い、フィッシャーマンズ・スープレックス・ホールドを決めるもカウントは2。
ならばとサニーはロープに飛んでいくが、雪妃が飛び込んできてハイキックを側頭部に叩き込み、尾崎が裏拳。カバーに入るもカウント2で自ら引き起こし、フィッシャーマン・バスターで叩きつけてカウント3を奪った。
<試合後コメント>
尾崎魔弓&雪妃魔矢&諏訪魔
尾崎「はあ、良い汗かいた〜、ね。」
雪妃「はい!」
尾崎「いい汗かいた~今日は暑いからさ、ちょっとでも汗かくからね。」
雪妃「さっとだけ汗かきましたね。」
尾崎「いやこんな楽な試合させてもらっちゃって。それでギャラ貰っちゃっていいんでしょ〜か〜!全日本様々様だね雪妃?なんだか、不完全燃焼だけど。ま、いっか。うちらアピールできたもんね。」
雪妃「はい!」
尾崎「今日はそれだけ。」
雪妃「なんでもさせていた……」
(※ウナギのTシャツ&キャップを着用した諏訪魔が現れる)
諏訪魔「姐さん!」
雪妃「私途中だったんだけど。何このキッショい格好!キモ」
尾崎「高橋名人」
諏訪魔「高橋名人じゃないよ!」
尾崎「高橋名人知ってる?ゲームの。」
諏訪魔「知ってるけど。」
尾崎「何その格好。」
諏訪魔「いや、ありがとうございます。」
雪妃「いや派手色似合わないよ。いや・・・ちょっとキモ」
尾崎「あの子達、あんたが教えてんの?」
諏訪魔「まあ・・・ちょっと。石川修司が・・・」
尾崎「全然駄目だな。」
諏訪魔「石川のせいだな」
尾崎「全然ダメだよねえ。まあ良い汗かいて楽チンなら・・・」
諏訪魔「ダメ?」
雪妃「なんかもう一人いなかった?最後セコンドにもいた。」
諏訪魔「いるよ。筋肉がいるよ。」
尾崎「筋肉は見てないけど」
雪妃「3vs2でも良かったよ。ぶっちゃけ。」
尾崎「なんで2vs2なの。やりごたえ無い。物足りない。あんなでかいんだったらまだマシなんじゃない?まだ試合見てないからわかんないけど」
諏訪魔「姐さん、分かった。俺ね、今度7月の8日に、エボリューションって大会やるんですよ。」
尾崎「誰がやんの?」
諏訪魔「俺が。」
尾崎「じゃああの子達教えてるのオメエじゃん」
諏訪魔「いやまあちょっとわけあっていなかったんだけど。これからは・・・」
尾崎「意味不明。」
諏訪魔「あのー、もう1回ちょっと教えてやってください。厳しく。今もう全然歯が立ってなかった。」
尾崎「当たり前じゃん。うちらに歯立つわけねえだろ。ちょっと待って7月8日、当たり前に言ってるけど、私も雪妃も売れっ子で忙しいんです。」
雪妃「すごい売れっ子なの。」
諏訪魔「知ってる知ってる。」
雪妃「忙しいもん。ワガママばっかり!」
諏訪魔「そこをなんとか。」
尾崎「言ったらさ、出てもらえるなんて大きな間違いだよ」
諏訪魔「そこをお願いしますよ」
尾崎「しかも全日ばっかり出てねえうちら。お前OZに一回も来たことねえだろセコンドにも。」
諏訪魔「だってこの格好じゃ行けないでしょう。」
雪妃「なんなんだよその格好はよ!!!」
諏訪魔「いやあ・・・お願いしますよ。ああ、じゃあギャラ弾みます!」
尾崎「1万円じゃダメだよ。倍以上」
諏訪魔「いや姐さんが納得いくように」
尾崎「マジで?8日・・・」
雪妃「空けましょう。」
諏訪魔「ぜひ。いいすか?」
尾崎「じゃあまず汚ねえその格好をさ、着替えろ。これに。それ、おかしいだろ。ウチらにお願いするのに、その格好で。」
諏訪魔「うわ格好いいっすねこれ」
尾崎「上から着るんじゃねえぞ脱げよ?」
諏訪魔「当たり前だお前こんなTシャツ着てらんないわ。」
尾崎「お願いするのにこんな黄色いTシャツ着てくる?高橋名人みたいな」
諏訪魔「高橋名人なんて言わせないから。」
尾崎「なんだよこのTシャツそもそも。」
諏訪魔「俺もわかんねえよ。」
尾崎「もともと悪い顔なんだから」
諏訪魔「え?」
尾崎「悪の顔ってことだよ、ブスとかじゃねえよ。やっぱり服だろ」
諏訪魔「うわあ!しっくり来るよ。俺も正危軍にいくよ」
尾崎「で?ギャラは倍、横浜で興行やる、で相手は」
諏訪魔「エボ女、エボ女3人。3人なの。」
尾崎「まともかよ?まともかよあのでっかいの」
諏訪魔「ボコボコにしてやって下さいよ」
尾崎「お願いされなくてもうちらはいつもボコボコにするけど・・・まあいっか、ギャラ良いし。」
雪妃「そうですね!」
尾崎「でも、2対3?」
諏訪魔「いやまあ、誰か1人。3対3で。やりましょう。」
尾崎「(関口)翔?翔にしよっか。入ったばっかりだから、翔っていう選手が。正危軍の。ちょっと勉強のために。弱い子と試合さしたらちょうどいい。」
諏訪魔「でその翔選手っていうのは、俺より後輩ですか?俺が下ですか?」
尾崎「多分翔の方が後輩じゃない?」
雪妃「いや全然」
諏訪魔「正危軍ではどちらが先輩ですか?」
尾崎「翔がペーペーだよ一番最近入ったばっかり。いや、正危軍入れるなんて言ってないよ?」
諏訪魔「入ってないの!?」
尾崎「Tシャツ着ただけだよ!図々しいな」
諏訪魔「入ってんじゃないの違うのか」
雪妃「働き次第だな、働き次第」
諏訪魔「ホント?認めてくれる?」
尾崎「まずセコンドも来てないやつが言うな。」
諏訪魔「すいません。」
尾崎「付き合ってらんないわ。」
諏訪魔「行きましょう。もう。いいよいいよいいよ。」
雪妃「じゃあね。」
諏訪魔「おうおうおう!あぁ、ステキだなぁ……(雪妃が打ったムチに驚きながら去る)」
Chi Chi&サニー
Chi Chi「なんかもう、いろいろやられたね。ムチとかチェーンとか。」
サニー「まだ頭ガンガンするね。」
Chi Chi「悔しいよ。悔しいけど、私、ちょうど1年前、6・19全日本大田区大会を見に来てて、それでレスラーなるって決めたから、ちょうど1年後の今日試合ができて、すごいエモい。あいつら、あんなオラオラしてるくせに、こんな新人に『エモい』の一言で片付けられて悔しいだろうね。」
サニー「あんなワーキャー言ってたけど、私たちの師匠の方が全然怖いよね!」
Chi Chi「怖いよ!」
サニー「全然あんなの怖く無いから。道具持ってなきゃこっちに戦えないんだから。」
ChiChi「そうだ。こっちはステゴロでやったんだよこっちは。」
サニー「全然ね、本当に。まだ私達仲間いるしね。」
Chi Chi「そうだな。まだ出してない仲間もいるし、次やるときは絶対エボ女が勝ってやる!」
サニー「エボリューションこんなところで絶対終わらないから。
ChiChi「よし、練習だ!」
サニー「見てて下さい。」
Chi Chi「練習だ練習!」
第3試合
ヨシタツがコーナー上に上がって選手コールを受けているさなかに土井が猛然とリングに飛び込んできて奇襲。コーナー下にヨシタツを引きずり落としてメチャクチャに踏みつける。
土井は串刺しバックエルボー、河津落とし、サンセットフリップと連撃。「なぁ~にがヨシタツじゃ!」と顔面をかきむしり、「俺やろ!」と土井コールを煽ったり、ヨシタツコールには「やかましいわ!」と一喝するなど余裕綽々。
土井がロープに飛ぶとヨシタツがキチンシンクで迎撃。ヨシタツはお返しとばかりにストンピングの猛連打からミドルキック連打。さらにコーナーに上げて雪崩式ブレーンバスター。さらにヨシタツが卍固めを狙うと、土井がスクールボーイで丸め込み、起き上がり際に「バカタレ!」とバカタレスライディングキック。さらDOI555を狙うが、ヨシタツが振り払ってロープに振り、パワースラム。カバーに入ったところで土井が十字架固めで切り返して電光石火のカウント3を奪った。
第4試合
カウントダウンの終了を待たずにめんそーれらがリングに飛び込んで公認凶器を確保。大仁田らがリングに上がる前に凶器でボコボコにしていき、めんそーれがプランチャで追撃。
カーベルがリングに放り込まれ、めんそーれが竹刀で殴っていくと、カーベルも竹刀と持ってチャンバラ合戦が展開。めんそーれが打ち勝って市内を吹き飛ばすも、カーベルがドロップキックからスチールおぼんで頭をぶん殴り、ジャンピングニー with おぼん。
大仁田がスチールバケツでめんそーれをぶん殴ってダブルアーム・スープレックス。しかし、ブラック&グレートが飛び込んできて大仁田を交通標識でぶん殴り、大量のイスを身体に重ねた上で交通標識攻撃。ブラック&グレートがリング中央にテーブルをセットして大仁田を載せようとするが、大鷲がスチールおぼん攻撃でカット。大仁田がめんそーれにテーブルパイルドライバーを叩き込み、場内は大歓声。
ブラめんがこれを返してみせると、ブラック&グレートが大仁田を竹刀攻撃でカットし、有刺鉄線ボードへ叩き込む。そのまま有刺鉄線ボードを被せて交通標識で殴打していくが、カーベルが必死のカット。大鷲がビッグブートでブラック&グレートを蹴散らしていき、まとめてヘッドシザースホイップ。めんそーれにはチョークスラムを叩き込む。
大鷲はめんそーれをイスで殴打し、リング中央にイスの山を築き始める。大鷲がその上へのチョークスラムを狙うが、めんそーれがアームドラッグで切り返して大鷲をイスの山へ。めんそーれが大鷲をイスで殴打師弟からロープに飛ぶが、大鷲がカウンターのビッグブート。
大鷲がめんそーれを羽交い締めにし、大仁田が毒霧を発射も、これが大鷲に誤爆。その隙にめんそーれがギターを大仁田の頭に振り落としてギタークラッシュ。
めんそーれがコーナーに上ってダイビング式でのギター攻撃を狙うが、大仁田が下から毒霧を噴射。カーベルがスチールバケツをめんそーれの頭に被せ、カーベル&大仁田がサンドイッチ式イス攻撃。最後は大鷲がチョークスラムで叩きつけて3カウントを奪った。
大仁田「今日は、今日は、今日は……俺が『お忙しい中……』とか言ったら変だよな(笑)今日は大田区体育館にご来場いただきありがとうございました。こないだ、大動脈瘤手術をしまして、ちょうど1ヶ月前かな。命からがら生き延びてきました。こうやってリングに上がるのは幸せを感じている今日です。皆さん!皆さん!皆さん!皆さん!皆さん!皆さん!あぁりがとよっ!」
<試合後コメント>
大仁田厚&大鷲透&カーベル伊藤
カーベル「勝ちましたね。シュレックが勝ちましたね」
大鷲「どうなってるのか全然わかんないすけどあのこれ、全日本プロレスでまさかこんな目に遭うと思わなかったんすけど」
大仁田「こんな目に遭わせると思わなかった」
大鷲「びっくりしましたいろいろ」
大仁田「シュレックだよなあ」
カーベル「全日本プロレスこれが新時代だ」
大鷲「いや全日本プロレスは私6年ぶりに参戦したんですけど、大仁田さんという、また新たに私に新しい刺激を入れてくれた方がいるんでね、これちょっと大仁田さんついていきたいと思います。」
大仁田「ていうかなんかカーベル儲けてるらしいよ」
大鷲「やっぱカーベルさんついて行っていいすか」
大仁田「なんなんだよ!大阪、全日本大阪7月23、まだ対戦相手見つかってないですけど、はい。地雷を投入いたします。地雷爆破。室内での地雷爆破です。ぜひですね、7月23日、全日本プロレス。地雷を投入しますんで。」
カーベル「もうリングじゃないぜ。戦場だぞおい!挑戦者、心してかかってこい。」
大仁田「ロシアとウクライナだな。」
カーベル「やっぱりリングだ。」
大鷲「どんどん使えなくなる」
大仁田「戦場だ、とか・・・いくら儲けてんだ」
カーベル「78億だ」
大仁田「お前儲けすぎだろう、世の中に寄付しろよ!」
カーベル「寄付してるし、全日本の運営にも大分回してるぜ。」
大仁田「バカヤローそれ言っちゃダメなんだよ(笑)だけどあれだな。全国何店舗あんの?」
カーベル「850だ」
大仁田「850!?」
カーベル「850だ。」
大仁田「850試合出来るってことだ」
大鷲「1年毎日試合してもまだ余りある」
大仁田「お前敵だよ」
カーベル「なんでですか味方だったじゃないですか」
大仁田「味方になったら面白くないだろうコノヤロー。850試合。」
大鷲「全店舗で爆破しましょう」
カーベル「じゃー、改めて宣戦布告だ大仁田さん、大仁田さん、アンタが持つアジアタッグベルトにあなたが望む試合形式で挑戦、させて、ください。」
大仁田「いつでも挑戦いいよ、いつでもやるよ」
カーベル「地方で」
大仁田「アジア重いから」
カーベル「アジア重い?」
大仁田「アジア、鉛が入りすぎ。鉛か鉄かわかんないけど入りすぎ。カーベル、いつでもやるよ」
カーベル「地方大会で、やりましょう。」
大仁田「カーベル主催。」
カーベル「カーベル主催でも。ああ、OKですよ」
大仁田「その代わりお前、地雷を落とすからな。」
カーベル「全日本プロレスは、カーベル対大仁田厚、電流&地雷、いつでもいいですよ。組んでおいて下さい」
第5試合
本田と小島でゴングが鳴ると、ロックアップでの力比べから本田がショルダータックル。小島も負けじとすぐにショルダータックルでやり返し、大胸筋をピクピク。両者タッチ。
北斗と西村の対面となり、ロックアップで西村が押し込んでクリーンブレイク。再び組み合って北斗が押し込むと、離れ際にエルボーを発射も、これを読んでいた西村がかわしてエルボースマッシュを連打。ロープに振るが、北斗がランニングエルボーでなぎ倒し、ロープに走るが西村が十字ロープワークで翻弄して絡みつきコブラツイストを狙う。先に北斗がコブラツイストを決めてしまうアクシデントもありつつ、西村が切り返してしっかりコブラ。エルボースマッシュ連打から小島にタッチ。
小島は北斗とのランニングエルボー合戦に打ち勝ち、吉江にタッチ。
吉江はコーナーで逆水平チョップを連打し、スティンクフェイス。本田がカットに来ると、本田も反対側のコーナーにセットし、往復式の串刺しヒップアタック。さらに北斗にエルボードロップを見舞い、串刺しスプラッシュを狙うも、北斗がかわしてジャンピングエルボー、延髄斬りと叩き込んで井上にタッチ。
井上は吉江に串刺しミドルキックを猛連打し、吉江の突進をブートで止めてミサイルキック。さらにサッカーボールキック。さらに走り込むが、吉江がカウンターのラリアットを叩き込んで西村にタッチ。
西村は強烈なエルボースマッシュを連打し、ダブルアーム・スープレックス。さらにスピニング・トゥーホールドから足4の字固めに持ち込むが、井上はなんとかロープに手を伸ばしてブレイク。
西村はコーナーへと上がっていきダイビング・ニードロップを発射も、井上がかわして自爆させドロップキックで追撃。両者タッチ。
本田と小島の対面となり、ショルダータックル、エルボーと真っ向からぶつかる愛を展開。本田が根性のショルダータックルでふっ飛ばしていき、「死ねぇ!」と串刺しバックエルボーを発射も、かわした小島がマシンガンチョップから「いっちゃうぞバカヤロー!」と咆哮。しかしコーナーに上がる間もなく井上&北斗がカットし、2人で小島にトレイン攻撃。「せーの!」で井上のトラースキック+北斗のローリングエルボーがサンドイッチ式で叩き込まれ、本田がスピアーを突き刺すもカウントは2。
本田はファイナルベントでの決着を狙うが、小島が暴れて脱出。本田がラリアットを叩き込むも小島は倒れず耐え、本田が放った2発目のラリアットを小島がラリアットで迎撃。さらにコジコジカッターからアームサポーターを外してラリアットを発射。本田はこれをかわしてラリアットを叩き込み、もう一発を狙ってロープに飛ぶものの、小島が強烈なラリアットをカウンターでクリーンヒットさせてカウント3を奪った。
<試合後コメント>
本田竜輝
「おおおい!いってー……!おいクッソ。どうなってんだよ全日本プロレス!おい、おい今日の負けは俺のせいじゃねえだろおい全日本プロレス!あんな2人と俺を、組ませやがってふざけてんのかテメーら。おい!本当にこの先、イライラするな!GUNGNIR OF ANARCHYの3人は使えねえし、そして全日本プロレス、あんなカード組みやがってよチクショー。ふざけんじゃねえよ!クソォ!!!」
小島聡
「小島聡と西村修と吉江豊が、プロレスラーデビューしたときには、まだあいつら3人とも生まれてさえいないんだ。これだけの時間、これだけの年齢差がある中で、プロレスラーとして同じ舞台、同じリングに立って、同じ条件で試合する。こんな面白えジャンル他にねえんだよ。な。そして、こうやって目の前で思いっきりぶつかり合って痛い思いしてつらい思いをして、勝つことも経験して負けることも経験して、こんなにすごい人間ドラマは無いんだよ、プロレスにしか。俺はずっとそう思って32年間やってきたこと。それだけの素晴らしいことだと思ってる。あいつら3人にもいつかわかるよ。時間が経って俺らぐらいの年齢になって、俺らぐらいのキャリアを積んだときにきっとわかると思う、今日みたいな気持ちが。今は何もわかんないと思うよ。それでいいんだよ、俺だってあいつらと同じくらいのときは何も分からなかった、ただがむしゃらに試合してるだけだったから。だけど今はもう違う。一試合一試合全力で、もう命かけてやんないと、明日は試合できないかもしれない。そんな中で今試合してるんだ俺たちは、俺は。そういうことだ。それぐらい毎日追い込まれて、ギリギリの中で試合してる、それをたくさんの人に見てもらいたいと思います。ありがとうございました。」
第6試合
TARUがGURENTAIにメンチを切っていき、GURENTAIが笑ってあしらって背を向けたところへTARUが奇襲を指示。両軍が場外で殴り合う中で試合開始。
歳三がMAZADAをリングに放り込んでパワーで圧倒。ロープに振っていくが、MAZADAはスピードで勝ってDDTからラリアットを叩き込む。MAZADAがロープに飛ぶが、場外からTARUが足払いを狙う。寸前で気付いたMAZADAがかわしてTARUに詰め寄っていくが、TARUがパウダー攻撃で目潰しを見舞い、歳三がベルトで殴打。青コーナー側でSAITO BROTHERSがMAZADAの顔面をグリグリと踏みつけていく。
ジュンとMAZADAの対面となり、ジュンがボディスラムからエルボードロップ。さらに顔面かきむしりからレオにタッチ。
レイはMAZADAの顔面かきむしりながらコーナーに叩きつけ、寸止めする挑発を交えながらコーナーチョップを連打。さらにジュンと2人でダブルチョークスラムで叩きつけ、TARUがマーダーバッグをリングに投げ込む。
SAITO BROTHERSはマーダーバッグにMAZADAを詰め込もうとするが、みのるが必死のカット。TARUがみのるを場外に連れ出して救援を断つが、復活したMAZADAがスライディングキックでTARUを蹴散らし、ケアにタッチ。
ケアはレイに飛びつき式DDT、ゼロ戦キック、河津落としと躍動。さらにTKOを狙うが、レイが振り払って串刺しボディスプラッシュ。ジュンにタッチ。
ジュンはケアに串刺しラリアットからブレーンバスター。ジュンが右手を掲げてチョークスラムを狙うが、みのるがコーナーから手を伸ばしてブラインドタッチ。
みのるがジュンを首固めで転がし、串刺しビッグブートからサッカーボールキック。さらにみのるがロープに飛ぶも、ジュンがビッグブートで迎撃しレイにタッチ。
VMの面々はみのるにトレイン攻撃。歳三が払い腰で叩きつけるもケアがカット。VMはケアに狙いを定めるが、ケアが1vs3の打撃戦に打ち勝つ。歳三がケアを羽交い締めにし、レイがラリアットを狙ってロープに飛ぶが、MAZADAが足払い。今度はジュンがラリアットを狙うが、みのるがスリーパーホールドで動きを止め、TARUにぶつけて撃退。ケアがジュンをスリーパーホールドで押さえている間に みのるが歳三をゴッチ式パイルドライバーで突き刺して3カウントを奪った。
GURENTAIの面々は3人で拳を合わせ、揃って拳を天に掲げると場内は大歓声で応えた。
<試合後コメント>
SAITO BROTHERS
レイ「ヴォーッ!クソ!VOODOO-MURDERSがまた負けちまった。だがいいか。今日はあいつら、GURENTAIのチームワークに負けたんだ今日だ。それは奴らの方が、一枚上手だった。だがな、いいか、鈴木みのる、前回も今回も、やりやがって!いいか、これで終わりじゃねえからな!次はぶっ潰してやる!」
ジュン「こんなんで終わったと思うなよ」
GURENTAI
みのる「カモン、ハワイアン番長!」
太陽ケア「すいません。Thank you!」
みのる「Thank you!ありがとう〜こいつ帰ってきて」
太陽ケア「いや、本当にありがとうございました。日本久しぶり。ああ。」
みのる「4years?」
太陽ケア「ほとんど4年だね。」
MAZADA「長いね」
太陽ケア「日本に戻ってこられて嬉しいよ。そして、全日本のリングにもね。」
MAZADA「やっぱ、鈴木さんとこうやるより、こうなってた方が絶対良いと思うんすよ。その方が絶対いいです。」
太陽ケア「さっきの話。15?何年前?」
みのる「あー、前にBREADでしたのはもう15年前。」
太陽ケア「すごーい。」
みのる「でも、ぱっぱっとリング上で目と目が合うと同じことを考えてるからできるんだよね。」
太陽ケア「話さなくてもね。わかります。」
みのる「こいつ日本語ヘタクソだから」
太陽ケア「ほんとにはい。すごい下手くそ」
みのる「俺の英語の方がうまい」
――またこのトリオが見られるのか
みのる「またいつかじゃないよ、また必ず」
MAZADA「このクオリティすぐでしょうどう考えても、こんなトリオいないでしょう。見てわかったじゃないすか。そういうことなんすよ」
みのる「俺たちが何をしてきたか。相手に技をかける相手をやっつけるそれだけじゃない。この会場全部を掌握することだ。これをGURENTAIの力って言うんだよ。OK、Thank you、よしまた会いましょう!Thank you!ありがとうございました!・・・あれ1人足んねえなどこ行った」
MAZADA「もうリタイアしちゃいました」
みのる「辞めたのか」
MAZADA「廃業です」
みのる「ちょ、呼びに行こう」
第7試合
石川と関本の対面でゴングが鳴ると、、ロックアップでの力比べに石川が押し勝ってクリーンブレイク。再びロックアップで組み合い、リストの取り合いから関本が組み伏せてハンマーロック。石川が足伸ばしてロープブレイク。両者タッチへ。
諏訪魔と岡林の対面となると、場内が大・岡林コールに包まれ、諏訪魔が拗ねて帰ろうとすると諏訪魔コールが起こる。しかし、諏訪魔がリングに戻った瞬間にまた大・岡林コールが起こって諏訪魔がまた帰ろうとするという“明るく楽しいプロレス”が展開。
改めて2人が向き合い、手4つで組み合って純粋な腕力勝負。諏訪魔が優勢に進め、ダブルリストアームサルトで投げ捨てて、「お前主役なんだからオイッ!」と石川にタッチ。
石川が岡林を場外に放り出して鉄柵攻撃、さらにエプロンからのダイビング・フットスタンプを突き刺し、リングに戻してから投げようとするが、振り払った岡林が逆水平チョップの猛連打。関本にタッチ。
関本も逆水平チョップの連打で続き、マシンガンチョップから変形コブラ。岡林にタッチ。
岡林は逆水平チョップを放っていくが、石川は額を突き合わせて睨みつけ、ゴツリと音が響く左のエルボーで反撃。それでも岡林は怯まず逆水平チョップでなぎ倒し、関本にタッチ。
関本は石川の巨体を軽々とボディスラムで叩きつけ、「ボディスラム競争やろうぜ!」と持ちかけながら岡林にタッチ。
岡林が石川にボディスラムからタッチ。
関本が石川にボディスラムからタッチ。
岡林が石川にボディスラムからタッチ。
関本が石川にボディスラムから逆エビ固め。
関本が串刺しラリアットを狙うと、石川がブートで止めてドロップキック。諏訪魔にタッチ。
諏訪魔は関本にダブルチョップを連打し、ロープに飛んでラリアット。続けてスリーパーホールドで振り回すも、関本がコーナーに叩きつけて外し、諏訪魔へ串刺しスピアーからアトミックドロップ。関本と諏訪魔がエルボーで打ち合っていき、関本がヘッドバッド連打で怯ませてロープに飛ぶが、諏訪魔が強烈なラリアット。関本もすぐに起き上がってラリアットを叩き込むものの、両者バタリと倒れ込み、タッチへ向かう。
石川と岡林の対面となり、ショルダータックルで真っ向からのぶつかり合い。互角とみるや、石川は左エルボー、岡林が逆水平チョップでバチバチと打ち合っていき、石川がショルダータックルで岡林を倒して諏訪魔と2人でトレイン攻撃。石川のニーリフトからサンドイッチ式ラリアットを叩き込むが、関本がカット。
諏訪魔は関本を、石川が岡林を抱えて「投げるぞオイッ!」とラストライドを狙うが、関本&岡林が同時にショルダースルーで切り返し、2人で石川にトレインラリアット。続けて、関本のブレーンバスターに岡林が雪崩式アバランシュホールドを合わせる合体技から、岡林が石川にアルゼンチン・バックブリーカー。カットに来た諏訪魔を関本がアルゼンチン・バックブリーカー。
石川は背面着地してスリーパーホールドで切り返すものの、岡林が振りほどいてブレーンバスター。さらにコーナーに上ってゴーレム・スプラッシュを狙うが、石川が追っていって雪崩式ブレーンバスター。
諏訪魔が石川を鼓舞し、ロープを背に立つ岡林に境川。諏訪魔のスロイダーから石川のランニングニーが炸裂するも、関本がカット。石川がもう一発ランニングニーを狙うも、岡林がカウンターのパワースラム。
岡林がロープに飛んでラリアットを放つも、石川もラリアットで迎撃。岡林が執念のラリアットで石川をふっ飛ばして見せ、ボディスラムでセットしてからゴーレム・スプラッシュを発射。石川は剣山で迎撃し、監獄固め。さらに岡林の腕をかんぬきで固めながらヘッドバッドを連打していくが、関本が背後からぶっこ抜いてジャーマン・スープレックス。関本が諏訪魔とのラリアット合戦に打ち勝つも、諏訪魔がバックドロップを決めて関本を排除。
石川は、岡林にランニングニー。岡林はカウント1で返して顔面に張り手。石川も張り手で返しててビンタ合戦となり、岡林が手数で勝るも、石川がヘッドバッドからカミゴェ。さらにランニングニーから奥の手のジャイアントスラムを狙うが、関本がタックルでカット。岡林が石川にラリアットからパワーボムを決めるもカウントは1。岡林がロープに飛んで強烈なラリアットを叩き込むもカウントは2。
ならばと岡林はコーナーに上ってゴーレム・スプラッシュを投下して3カウントを奪った。
試合後、岡林は関本、李日韓レフェリーと抱擁を交わし、石川ともガッチリ抱き合う。4人はそれぞれ握手を交わし、一緒に手を掲げてからリングを降りていった。
<試合後コメント>
関本大介&岡林裕二
関本「よっしゃあ!岡ちゃんありがとう、サンキュー!やっぱり岡林は俺にとって最高のパートナーだ!」
岡林「いやホント、本当に、自分にとってもですよ。ありがとうございます」
関本「サンキューベリマッチ!」
岡林「いやあ、勝った!いやあ、ホンマに気合いの勝利ですよ。まさか、まさかと言ったらいかんけど、すさまじいですね」
関本「大日魂だなあ!」
岡林「いや、もう気合ですよ。最後になるかもしれない全日本プロレス、もう気合いの勝利です」
関本「大日本を代表して勝利できて良かったな。ありがとうございました!」
岡林「ありがとうございます!」
――無期限休養前のこうした試合で気合いが入った?
岡林「そうですね、プロレスってホント、自分にも人にも勇気を与えられるし、勇気をもらえるし、いっぱい勇気をもらったんで。これから何をやっても乗り越えられるよ。特に今日の試合やって、乗り越えられないものはないんですよ。なにをやっても乗り越えられる。それはもう、自信に繋がりますから。今日だけじゃないです。今まで積み重ねた試合、これは本当に自分の自信になってますから。ありがとうございます。関本さん、今日は本当に組めてよかったです」
関本「おう、ありがとう!俺も組めて最高やったよ。ありがとうございました」
関本「まだ明日がある。大日本プロレス後楽園ホール大会があるから、そこでも俺とお前が組む」
岡林「よろしくお願いします」
関本「今日のように行きましょう!」
岡林「行くぞ!力こそパワー!ピッサリ!」
諏訪魔&石川修司
石川「やっぱりちょっと石川修司ドM説は正しいかもしれないですね(笑)」
諏訪魔「いや、すごかったよ、おぉ」
石川「いやあ、楽しかった。カード発表してから、岡林が、あんな発表があって、それが運命なのかは分からないですけど、こうやって長期欠場する前に、岡林とガッチリ闘えたっていうのは、やっぱ、大日本のシングルベルトをかけて闘っていた者としてはすごいありがたい。感謝、感謝です。でも、今日諏訪魔選手と久々に境川やったら、なんか懐かしいですね(笑)」
諏訪魔「ああ、懐かしかった!」
石川「元彼と久々にご飯食べたときの感情が……(笑)」
諏訪魔「えぇ……?」
石川「フフ、すみません(笑)」
諏訪魔「でもね、パッと出来るし、この感覚は懐かしいなって」
石川「いやあ、なんかね、過去にすごい歴史を作ったチームなんで、軽々しく再結成したくなかったですけど、やっぱりやってみるとすごいしっくり来るというか、このしっくり感は中々他の人だと味わえないんで、またやってみるのもいいかなと思っちゃいましたね」
諏訪魔「いやあ、どんどんやってこうよ」
石川「どんどん頑張りましょう」
――また世界タッグ王座も狙っていきたいか
石川「まあね。でも諏訪魔さんも色々やってるから。マルチタスクの男なんで。そうやってまたベルトを狙うという気持ちを太くしないとやっぱり挑戦出来ないと思うんで。忙しいから。そういう気持ちになったら、僕も整えて行ってもいいかなって。やってみてしっくり感はすごいあったんで、それは感じました」
諏訪魔「何をやられても大丈夫だなっていうのは俺も今日本当に分かったんでね。こりゃあ俺も来るべき、あんな引っ叩かれるかな、アレは出来ないよね。あんなことは。本当にすごかったなと思う。また今後、石川修司とどうなっていくのかっていうはまた先々分かってくるんじゃないかと思うんでね、ただ、今日いい手応えは掴んだと思います」
――石川選手にとって大日本プロレスでのキャリアはどういうものだったか
石川「やっぱり関本岡林という存在は、関本は業界の先輩だし、岡林は後輩ですけど、身体もスゴいし、説得力の塊なんで。アイツらと闘うってとき、自分はパワーとかスタミナもそうですけど、物足りなかったんで。彼らと闘うことによって、自分が足りない、足りないって、どんどんスキルアップ出来たんで、本当にライバルと言っていい存在ですね。だから、岡林の決断は、なんか他人事に思えなくて、悔しかったし。でも、こうやって最後大きい舞台で闘えて、それはそれは幸せだったんでね。岡林には一生懸命生きて欲しいと思います」
諏訪魔「おめでとうございます!」
石川「ありがとうございます!ふふっ(笑)」
第8試合
優馬と亮生の兄弟対決でゴングが鳴ると、ロックアップでの力比べで優馬が押し込んで余裕のクリーンブレイク。再び組み合うと、兄弟でのアームドラッグの応酬を見せクリーンブレイク。両者タッチ。
宮原とHAYATOの対面となり、ロックアップで組み合って宮原がすぐに押し込み、離れ際にチョップ。再び向き合い、バックの取り合いからHAYATOがリストを取っていくと、宮原は引き倒してトゥーホールドやレッグロックで対抗。宮原がコーナーに押し込み、離れ際にビンタを見舞うも、HAYATOは強烈なチョップでやり返す。宮原も負けじとビッグブートで反撃し、優馬にタッチ。
優馬は宮原と2人でHAYATOにトレイン攻撃を見舞い、ダブルチョップを狙うが、HAYATOがかわして宮原の攻撃を優馬に誤爆させ、亮生が宮原をドロップキックで場外へと落とす。HAYATOが場外飛びのフェイントからポーズを決め、亮生も場外飛びのフェイントからポーズ。しかし、直後には2人でプランチャの編隊飛行を決めて見せ、観衆から大歓声を浴びる。
HAYATO&亮生は優馬をコーナーに押し付けて顔面をグリグリと踏みつけ、HAYATOが強烈なチョップを見舞ってロープに飛ぶが、優馬がカニバサミで倒してロープにもたれかからせ、その瞬間に宮原がエプロンを駆けてブラックアウト。場外へ転がりでたHAYATOを宮原が追っていってヘッドバッドや鉄柵へのギロチンホイップなどで追撃。
この攻防を経て王者組が完全に逆転。青柳がHAYATOコールをする観衆をおちょくる余裕を見せつつHAYATOをスリーパーホールドで絞り上げつつエプロンに放り出し、宮原がHAYATOにエプロンパイルドライバーを決めるが、宮原に浴びせられたのは歓声ではなくブーイング。なんとかHAYATOがリングに上ってくると、宮原がタッチを受ける。
HAYATOは宮原にチョップを連打していくが、宮原は余裕のマッスルポーズからヘッドバッド。さらにロープに振っていくが、HAYATOがキリモミ式のジャンピングエルボースマッシュを叩き込んで亮生にタッチ。
亮生は宮原の攻撃をひらりひらりとかわしてドロップキック。さらにフィッシャーマンの体勢も、振り払った宮原が顔面へのビッグブート。優馬にタッチ。
優馬は亮生の顔面にドロップキックを叩き込み、串刺しフォアアームの連打からコーナーに上ってダイビング・クロスボディ。そのままフロントネックロックに入り、エンドゲームへと移行。しかし、亮生はなんとかロープを掴んでブレイク。
優馬はコーナーに上って行くが、亮生が下から組み付き、雪崩式フランケンシュタイナー、コーナーに上ってムーンサルト・プレスを発射も、これをかわした優馬がドロップキックで反撃。優馬がジャーマン・スープレックスを狙うが、亮生が一回転着地してトラースキックを連打。旋風脚を発射も、かわした優馬が投げっぱなしジャーマン・スープレックス。亮生は即座に起き上がって旋風脚を叩き込み、両者バタリと倒れ込み、タッチへ向かう。
一足先にタッチを受けたHAYATOがコーナーに控える宮原をドロップキックで蹴散らし、優馬にブレーンバスター。亮生&HAYATOのトレイン攻撃から亮生の旋風脚、HAYATOのトラースキックが決まり、HAYATOがシド・ヴィシャスを発射。優馬がかわしてドロップキックを見舞い、宮原にタッチ。
宮原は顔面へのビッグブートから得意のドロップキックコンビネーションを決めてマッスルポーズ。宮原と優馬のトレイン攻撃から、優馬のゴリーボム+宮原のフェイスクラッシャーの合体攻撃。
場内がHAYATOコール一色に染まる中、HAYATOがチョップ連打からドロップキックを決めるが、優馬が飛び込んできてロックボトム。亮生がカットに来てトラースキックからハンドスプリング式オーバーヘッドキックを発射も、優馬がキャッチしてロックボトム。さらに優馬が亮生にロックスターバスターを狙うが、亮生がフィッシャーマン・バスターで切り返し、4人が大の字になってダウン。
ロープを背に起き上がったHAYATOへ、宮原が串刺しブラックアウトを狙うが、HAYATOがかわしてスワンダイブ式の奈落式DDT。さらにシド・ヴィシャスからファルコンアローを狙うが、宮原が振り払ったところに優馬がロックボトム。「せーの!」で宮原のブラックアウト&優馬のブートを決め、宮原がシャットダウン・スープレックスを狙ったところで亮生が宮原をドロップキックで排除し、コーナーに上っていた優馬にはスパニッシュフライ。
HAYATOは雄叫びを上げてロープに走るが、宮原がカウンターのラリアットを叩き込み、串刺しブラックアウト。さらにブラックアウトを狙うが、かわしたHAYATOが人でなしドライバー。HAYATOはファルコンアローからトップロープを踏み台にシド・ヴィシャスを決めるも、ギリギリで優馬がカット。
HAYATOは再びシド・ヴィシャスを狙うが、宮原が背後からクラッチしてハイアングル・ジャーマン・スープレックス・ホールド。さらにシャットダウン・スープレックスを狙うが、HAYATOが振り払ってカサドーラ。HAYATOが吶喊するも、宮原がカウンターのブラックアウトを顔面に2連発。さらに正面から放つ正調ブラックアウトからシャットダウン・スープレックス・ホールドを決めて3カウント。24分59秒の死闘に終止符が打たれた。
宮原&優馬は、亮生&HAYATOを助け起こして4人で手を掲げた後に抱擁を交わして健闘を称え合った。
亮生&HAYATOが去っていくと、入れ替わるように大森北斗&鈴木みのるがリングへ。
北斗「おぉい!全日本のなあ、新時代がなあ、お前らだけだと思うなよ?!次はなあ、俺たちに挑戦させろ!」
みのる「不満そうだなあ、お前ら3人、そらそうだろ。若手に噛みつかれたんだもんな。そら不満だよ。だけどなあ、そこになあ、世界を渡り歩いてきた俺の首も付ける。俺たちの挑戦を、受けろ。」
宮原「大森北斗!鈴木みのるの横にいて、強くなったとでも思ってんのか?お前は今、このベルトを獲得するんじゃね―かってプロレスファンは、誰かいんのか?どーなんだよ、大田区!(※ファンの声に耳を傾けて)……すこーしばかりはいるんだな。ただ、そこの声は、すべて情けだ。大森北斗、テメーらの挑戦は受ける。ただなあ!その、このベルトをかける日まで、鈴木みのるにみっちりプロレス教えてもらえ。以上だ!」
北斗「楽しみにしとけお前」
みのる「まあまあまあ、熱くなんなよ。せっかくなあ、防衛したんだもんな。そりゃあ、1分でも長くチャンピオンの気分でいたいよな。そうだな。そうだろ。お前(宮原)、俺のこと嫌いなんだろ?知ってるよ。お前(優馬)もそうだろ。知ってる。色んなところで見るよ。『鈴木みのるが嫌いだ!』って。イコール、『僕はあなたに勝てません』って俺には思えるぞ?」
宮原「おぉい!大田区!俺は今ここでハッキリと言ってやる!鈴木みのる、俺はお前のことが、苦手だ!ただなあ、お前(北斗)だぞ、キーポイントなのは。鈴木みのるは二の次だ。テメーが期待度を上げてからかかってこい。以上だ。帰れ!」
優馬「鈴木みのる、さん!俺はなあ、そこの虎の威を借る狐に興味はねーんだ。後ろで偉そうにしてるテメーの虎を狩ってやるから覚悟しとけ」
宮原「挑戦は受ける!大森北斗、あとはテメー次第だ!帰れ!」
みのる「挑戦受けるってよ。じゃあ今からやろうぜ」
宮原「今やるわけねーだろ馬鹿野郎!次はなあ、メインイベントが控えてんだ。さっさと帰れ!大森北斗、お前覚えとけよ。このベルトへの挑戦は受ける。ただ、その日までプロレスファンの目をお前に向けろ」
みのる「お前の先輩、エラソーだなあ。プロレスファンの?何いってんだ。お前に向いてる目は、全日本プロレスファンだけだろ。世の中のプロレスファン、お前のことなんかしらねーぞ」
宮原「すみません、王様!じゃあ、この世界タッグ戦を機に、みのる様のおかげで知ってもらいましょう。何回も言わせんな。帰れ!」
みのる「お前らが帰れ!」
優馬「俺らが帰ります!」
<試合後コメント>
大森北斗&鈴木みのる
北斗「おい!おい!おい!今な、俺に必要なのはな、リング上でべらべら喋ることじゃねーんだよ。そんなことはな、よく分かってんだ、俺が一番。オイ、挑戦受けるっつったな?今はな、それだけでな、十分なんだよ。客の目を引くとかさ、そんなくだらねーこと今の俺に考えてるその余裕ないんだよね。もう俺はテメーらをな、ぶん殴って、そのベルト引っ剥がして今日みたいに仲良し4人組で防衛戦とか、そんなくだらねーことはな、させねーんだよ。ただ今は、俺はリング上で喋るべきじゃないだけだ。覚えとけボケッ!」
みのる「楽しみだな、次」
宮原健斗&青柳優馬
宮原「うおーい!おいおいおいおい!世界タッグ初防衛だ!青柳亮生、ライジングHAYATO、俺は今日この一戦を終えたら言いたいことがあったんだ。ライジングHAYATO、貴方はスーパースターになる。今年中に。今日闘って再確認したよ?貴方は今年中にゼンニチ新時代のスーパースターになって、世界ジュニアを獲って……早く俺と一緒のスーパースターになってよ。そしたら、またスーパースター同士で闘おうよ。俺は今日これだけだ、言いたいことは。そして大森北斗!お前は鈴木みのるの横にいてなぁ~んか強くなった気分でいるらしいな?挑戦は受ける。そして鈴木みのるよ、最近リング上で喋ることが少ないのか、長いねえ~話が!欲しがってるね。好きだよ、そういうの。負けず嫌いだねえ。大森北斗、お前に言った通りだ。プロレスファンが、この宮原健斗にいどむだけの資格があるのかどうか、テメーが期待値を上げろ」
青柳「クソなげーよ。オイ、鈴木さんよ、鈴木さんよ、みのるさんよ、喋りがクソなげーんだ」
宮原「アイツ喋るところがねーんだろ」
青柳「プロレスファンはよ、別にな、俺たちが喋るところを見に来てるわけじゃねーんだよ。ラップバトルを見に来てんじゃねーんだ。プロレスを見に来てんだよ」
宮原「アイツらラッパーか?」
青柳「御託なんかいらねーんだ。挑戦するって言って、こっちが受けるって言ったら、とっとと帰りやがれ。次タイトルマッチでしっかり俺たちビジネスタッグが受けて立つよ。そしてキッチリ防衛して、さっさと、さっさと帰ってもらうからな」
宮原「いいか、大森北斗!テメー次第だからな。鈴木みのるは二の次だ。いいな、鈴木みのる、テメーが主役じゃねーからな。大森北斗、よく頭に入れておけよ」
青柳「そして、今日のライジングHAYATO、青柳亮生、弟たちの覚悟は俺にも伝わった。俺も俺なりに、アイツらがしっかりと追いかけてくれるようなデカい背中を示せるように動きます」
青柳亮生&ライジングHAYATO
HAYATO「負けた……。2人で全日ジュニアを背負ったつもりになって闘って、負けた。でも、今日は負けたけどこの先何度だってやるし、絶対勝つ。あと1つだけ。俺が1つ間違ってた。自分の身体が小さいコンプレックスを押し出して、ムキになって。ただヘビー級が羨ましかっただけかもしれない。でもこれからは違う。全日ジュニアとして、誇りを持って闘うよ。ジュニアの誇り、俺は絶対に捨てない。約束するよ」
亮生「間違いないよ。全日本プロレスで、ジュニアで俺たちはまた盛り上げていきますんで、楽しみにしててください。行こうぜ!」
HAYATO「行こう」
第9試合
ゴングが鳴ると、会場は大・安齊コール一色。
ロックアップでの押し込み合いを制した安齊がクリーンに離れる。手4つから安齊がバックを取っていくが、永田がリストロックで切り返し、安齊もキレイに返してクリーンブレイク。
再び向き合ってロックアップから安齊がヘッドロックでじっくり絞り上げ、ショルダータックル。永田が倒れず耐えると、安齊は即座にドロップキックで追撃し、じっくりとした袈裟固め。永田がヘッドシザースで返し、キーロックへ。安齊はなんとか足を伸ばしてロープブレイク。
安齊が場外へエスケープすると、永田はすぐに追っていってミドルキックを連打。安齊もエルボーを連打していくが、永田はその腕を取ってショルダーアームブリーカー。鉄柵への串刺しビッグブートを叩き込んで観客席側へと叩き落とすが、安齊は鉄柵を踏み台にフライングフォアアームを叩き込む機転を見せる。
安齊は永田をリングに放り込んでスリーパーホールド。グラウンド式に持ち込んで絞り上げるも、永田はロープに足をかけてブレイク。
安齊は永田をロープに振ろうとするが、永田が振り返し際にキチンシンクを見舞い、チキンウィング・アームロック。安齊がロープブレイクすると、永田はエルボー連打からショルダーアームブリーカー、腕へのミドルキック連打から腕固め、腕十字と容赦なし。安齊はなんとかロープに逃れる。
永田は腕へのエルボースタンプ電だから胸板へのミドルキックを連打。さらにコーナーエルボー連打から串刺し攻撃を狙うが、安齊がドロップキックでカウンター。
安齊はエルボー連打からコーナーに振って串刺しジャンピングエルボー、フロントスープレックス、ダブルアーム・スープレックスと連撃。安齊は永田をロープに振ってジャンピングニーを叩き込み、ジャーマン・スープレックス・ホールドを狙う。永田はロープに捕まって逃れようとすると、安齊がフルネルソンに捕らえるも、永田が脇固めからナガタロックII。安齊は苦戦しながらもなんとかロープブレイク。
永田は両手を広げながら安齊が起き上がるのを待ち、腕へのミドルキックを連打。さらにショルダーアームブリーカーを狙うが、安齊が振り払って顔面への強烈な張り手。これで顔色を変えた永田は厳しいエルボーを連打していき、安齊はコーナーダウン。永田は構わず「立てコラ!」と顔面へのローキックを連打していく。
安齊はふらつきながらも鬼気迫る表情で起き上がり、永田のビッグブートをキャッチして振り払い、エルボーを猛連打。今度は安齊が永田をコーナーダウンさせる意地を見せ、安齊が雪崩式ブレーンバスター。さらにエルボーを放っていくが、永田がエクスプロイダー。安齊は即座に起き上がってジャーマン・スープレックスを見舞うも、両者大の字になってダウン。
安齊は、永田のビッグブートを顔面に受けながらも倒れずジャンピングニーを2連打。さらにジャーマン・スープレックス・ホールドを決めるもカウントは2。これまでの必殺技が軽々と返されてしまう。
ならばと、安齊は永田をボディスラムでコーナー下にセット。コーナーに上がってムーンサルト・プレスを初公開も、永田にかわされて自爆。永田がバックドロップで叩きつける。
両者膝立ちになりながらエルボーを打ち合っていき、安齊が優勢となるも、永田が延髄斬りからバックドロップ。永田が引き起こすと、安齊は首固めの連発でガムシャラに勝利を狙い、ロープに振ってジャンピングニー。永田がこれをカウント1で返してニールキック。安齊も即座に起き上がるが、永田がキチンシンクからハイキック、バックドロップホールドと畳み掛けて3カウントを奪った。
永田にはPWFヘビー級、UNヘビー級、インターナショナルヘビー級の3本のベルトが贈られ、スタン・ハンセン、渕正信も交えて記念撮影。
永田「三冠王座、V3成功ッ!今日は本当にありがとうございました。安齊への応援、すごく本人にとって力になったと思います。いつも以上に安齊の力強さを身にしみて感じました。本当に皆さん本当にありがとうございました。」
(※青柳優馬がリングへ)
青柳「永田さん、次はこの青柳優馬が挑戦者でよろしいでしょうか?」
永田「青柳!そういえば、何ヶ月か前、この大田区の会場で、『俺にはたくさん言いたいことがある。勝って必ず言ってやる』と言ったな?……勝ってないけど来ちゃったか。お前の活躍は、ALL TOGETHERでしっかり見させてもらったよ。さあ、次の挑戦者は、青柳……?(※観衆の声に耳を傾けて)イマイチ反応が薄いから、実際に闘う明日の佐倉大会(『永田裕志Produce Blue Justice Ⅻ ~青義回帰~』)の試合後に判断してやるよ。今日、タッグベルト防衛した喜びはすっかり忘れて、今夜からしっかりトレーニングしてこいよ」
青柳「じゃあ1つ、今日アンタに言いたいこと、言っていいですか?僕が挑戦するときは、ただ青柳優馬がアンタのベルトを獲りに行くんじゃないぞ。全日本プロレスファンの全員の気持ちを背負ったこの俺、青柳優馬がアンタのベルト獲りに行くから、しっかりと覚悟して、良い返事をお待ちしてますよ」
(※青柳が去っていく)
永田「おい、お前らここはもうちょっと大きな声援を送るところじゃないのかい?まあいい。明日の永田裕志プロデュース、『青義回帰』、佐倉市民体育館の会場において、みなさんの青柳に対する多大なる応援があった場合、ヤツの挑戦を受けてやりますよ。明日ハッキリ結論出しますんで、よろしいでしょうか?……まあ、あんまり佐倉大会の宣伝ばっかりしててもしょうがないんで、この辺で締めますか!今日はどうもありがとう!よーし行くぞ!1!2!3!ゼアッ!!」
<試合後コメント>
永田裕志
「皆さんどうもありがとうございました。三冠王座V3成功です。なんなりと」
――安齋選手と三冠王座をかけて闘ってみての印象は
「すごい頑張ってる。序盤は場外で倒されて、ヘッドロックで絞められたときの彼の呼吸の荒さ。すごい勢いなんだけど、やっぱハアハアハアハア言ってて、『これは……』っていう。しっかりそういうとこ見えちゃう部分はまだ青いんだけども、それでも動きを止めることなく、ガンガン僕んとこ来られるんだからやっぱり若さってのはすごいし、彼のポテンシャルもすごいと思うし。」
――手応えとしては三冠戦にふさわしい相手?
「そりゃもうお客さんが・・・もしかして今日初めてじゃないですか?僕、対戦者の声援一色になったの。やっぱり安齋の支持率って高いし、その中である意味彼はファンの声援に、思いにかなり応えたんじゃないかな?勝敗以外は。きっと今日の彼の試合を見て『ダメだ安齋』となる人は誰もいないと思います。はい。」
――3本のベルト、永田選手自身の希望が叶った形で復活した
「そうですね(笑)いや僕やっぱ昔から、三冠ベルトに統一される2日前に後楽園ホールでプロレスやったり、それもあって。3本のベルトどうやって巻いて入場しようかなと思った時、ベルトってこうやって肩に猟銃を担ぐような感じで両方でダブルでやって、ある意味昔武藤さんがやってたようにね、あのやり方になってしまった。多分もしかしたら今日のそれを見て武藤さん『またあの野郎パクりやがった』みたいなこと言うかもしれませんけど。まあALL TOGETHERの時武藤さんも一応この三冠王者・永田裕志は武藤さんの次に遺伝子はちゃんと持ってるみたいなこと言われてたんで、パクリというか武藤さんへの憧れだと思ってください。そうお伝えください。僕はやっぱり武藤さんみたいにになれない人間だと思ってますけど、武藤さんのことは憧れてましたね。いやあ、感無量ですこのベルトは。まさかね、令和になってインター、UN、PWFのベルトが、まさかこうやって、多分一夜限りなんでしょうけど、まさか巻かせてもらえるという僕の思いが叶うと思ってなかったんでね、今日は嬉しかったし、だからこそ気を引き締めて安齊を受け止めて、しっかり受け止めた上で叩き潰そうかなと、それずっと思ってましたしね。そうは言っても、安齊の攻撃が一発一発すごいですね。それは身にしみて。やっぱ大型選手ですし、9ヶ月前のデビュー戦とは当然なんですけど、全く違う。成長してるってのは当然なんで、成長して無かったら全日本プロレス新時代を創る若者として値しないだろうしね。それ以上の成長、当たりの強さが見えたんで、僕がある意味満足してます。予想してた以上の試合が出来た」
――スタン・ハンセンさんが立会人を務めていたことについて
「そこも感無量ですね。試合前、写真を撮ってもらいました(笑)この年になってそういう昔の気持ちに戻れるっていうのかな、そういう気持ちにさせてくれる全日本プロレスのリングは温かいですね」
――安齊選手のムーンサルト・プレスに度肝を抜かれたところはあったか
「いや、ありましたね。『なに?!えっ?!』と思ってみたら空から降ってきたから。『ちょっとヤバい』と思って、そこに、ムーンサルトに恐怖を感じたんで、間一髪避けられたのは良かったなと。これからどうするか分からないけど、あれはちょっと予想外。あれが秘密兵器だったのかな?アイツが言ってた。そういう恐怖を感じました」
――青柳優馬選手の挑戦表明については、明日の佐倉大会で判断すると
「ふっへへへ(笑)アイツは色々言ってくれたからね。『言いたいことは山ほどある』と言いながら、俺の前じゃあ言わないくせにね?『チャンピオン・カーニバル優勝したら俺は土下座させる』って、バカヤロー、今、土下座強要は罪になるんだよ。まあそういうのは抜きに、やっぱり、いよいよ出てきたかって。全日本のトップどころが出てきたと改めて感じましたし。まあ、佐倉にブッキングしてよかったというのはありますよ、次は宮原とかそのへんかなとなってたんですけど、そこは俺の思いというか、予想が外れて。でも、いいんじゃないですか?全日本プロレスが必死に獲りに来ているを感じるんでね。まあ目の色を変えてベルトを獲りに来る人間もいれば、俺と組んで色々吸収したいというのもいるし、なんだかんだ丸一年全日本プロレスに参戦してきましたけど、色んなうねりというか、変化というかね、ある意味混沌とした全日本プロレスの中で色々動いているなと感じました。まあでも、V3、まずはここまでね、正直色々言うけど、すごいこの三冠ベルト獲って満足しててね、V3は想像してなかったですからね。3回防衛すると、4回、5回、6回と欲が出てきますしね。まだまだ、決して今の俺は老骨だと思えないですよ。ここ数日、忙しさもあるし、明日もね、自主興行、佐倉市民体育館の興行を成功させて、それからゆっくり休みたいと思います。でも休んでもすぐどうせまた試合とか始まるでしょうし、まだまだ闘いがいがある永田裕志ということで、今日は締めさせていただきます。よろしくお願いします。ありがとうございました」
青柳優馬
「どうやら、永田さんはすんなり僕の挑戦を受けてくれないみたいですが!明日の永田裕志佐倉大会で査定してくれるそうなんで、きっちりと永田裕志からOKサインを貰いにいきたいと思います。僕が挑むときは全日本プロレスファン全員の気持ちを背負うんで。永田裕志のベルトを獲りに行きますんで、皆さん僕に力を貸してください」
安齊勇馬
「……クソッ!絶対に、決して甘くはないと思ってたけど、高い壁を感じました。たくさんの人が応援してくれたのに、ベルトを取り戻せなくて、本当に申し訳ないです。でも、次、また挑戦できるときがあったら、もっともっともっと強くなって、そのときは必ず俺がベルト巻いてみせます。今日はありがとうございました」