「俺を勝手に過去の人間にすんな。終わった人間にすんな」土井成樹が世界ジュニア王座を戴冠し全日本プロレス改革宣言!
19日、東京都・後楽園ホールにて全日本プロレス『#ajpwエキサイトシリーズ2023~#ajpwプロレスの日MANIAx~』が開催され、土井成樹が青柳亮生を破って世界ジュニアヘビー級王座を戴冠した。
昨年末まで開催されたジュニアヘビー級のシングルリーグ戦である『Jr. BATTLE OF GLORY』は、現世界ジュニアヘビー級王者である青柳亮生が優勝。亮生は弱冠23歳にして全日本ジュニアの頂点を極めつつある。
亮生は過去の世界ジュニア王者たちを倒して新時代を拓こうとしており、すでに稔(田中稔)、佐藤光留、カズ・ハヤシ、鈴木鼓太郎を撃破済み。全日本ジュニアの“レジェンド・キラー”の名をほしいままにしている。
しかし、今月5日の八王子大会で鼓太郎を撃破してV5を果たした亮生を土井成樹が襲撃しKO。「おい、青柳亮生。世界ジュニア、次の挑戦者は、この俺や!」と宣戦布告した。
土井は昨年9月にDRAGON GATEを退団してフリーランスとなり、全日本プロレスには今年1月より参戦。鈴木みのる、大森北斗と結託して新ユニット結成を仄めかしており、全日本内で日々存在感を強めている。
土井は現在DDTでUNIVERSAL王者として君臨しており、フリーとなってから勢いに乗りに乗っている土井の挑戦は亮生にとって過去最大の試練とも言えた。
試合は序盤から目まぐるしく攻守が入れ替わるハイスピードな技の応酬が展開され、亮生がケブラーダで先制。土井のバカタレスライディングキックもかわしてその場飛びムーンサルト・プレスを見舞うなど冷静な試合ぶりを見せ、ハウザーインパクト(※フィッシャーマン式スパインバスター)から必殺のファイヤーバードスプラッシュを投下。
しかし、土井はこれを剣山で迎撃し、DOI555からのバカタレスライディングキック。これをカウント2で返されると、奥の手のマスキュラーボムを解禁して3カウントを奪った。
世界ジュニアのベルトを手にした土井の前に、ライジングHAYATOが現れ挑戦を表明。
土井は「なんや?ピンク色した髪の毛の次は、気持ち悪いビジュアル系か?おい、オールジャパン!マトモなやつおらんのか!俺みたいにマトモな選手おらんのか!」と憎まれ口。観衆の楽しそうなブーイングを一身に浴びた土井は満足そうな表情を浮かべ、「ええやんけ。お前の今日の青柳亮生みたいに仕留めたるからな!挑戦、受けたるわ!」と若きハイフライヤーの挑戦を認めた。
そして、「俺はこのまま帰らんぞ?まだ帰らへん。喋らしてもらうぞ。ゆっくりなあ?俺はチャンピオンになったんや。それなりの発言権はあるやろ?前チャンピオンが面白いことなんもせんかったから、代わりに俺が見本見せたろうやんけ。おいオールジャパン!全日本はヘビーばっかりネタ満載やけど、ジュニアがなんもないやんけ。そこでや。俺が考えた第1弾。ジュニアのタッグリーグやるぞ!」と、全日本ジュニアの改革を宣言。土井の戴冠により、これまでとは違った風景が見られることになりそうだ。
バックステージに戻った土井は、「勘違いするなお前ら。オールジャパンも、青柳亮生も、お前らマスコミもそうや。なんやオイ!俺が“ジュニアのレジェンド”やと?笑かすなオイ。そんなレジェンドのクラスまで俺は行ってへんやろ。俺を勝手に過去の人間にすんな。終わった人間にすんな。俺は今、各団体を最前線で突っ走ってんのや。そこんとこ勘違いすんなよ?」と釘を差し、世界ジュニア&DDT UNIVERSALの2本のベルトを肩にかけつつ自らの勢いをアピールした。