【試合詳細】3・18 全日本プロレス新木場大会 【GAORA TV王座】葛西純vs石川修司

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『特別興行 血闘 葛西純 対 石川修司 ~CRAZY MONKEY vs GIANT~』
日程:2021年3月18日(木)
開始:19:00
会場:東京都・新木場1stRING
観衆:150人

▼GAORA TVチャンピオンシップ ガラスボード&有刺鉄線ボード&TLC+αデスマッチ
【王者】●葛西純(FREEDOMS)
28分41秒 ジャイアントスラム→片エビ固め
【挑戦者】○石川修司
※王者・葛西が2度目の防衛に失敗。石川が第19代王者となる。

石川修司が最後のデスマッチで葛西純を撃破しGAORA TV王座奪取!葛西は「全日本プロレスの歴史を狂わせたオレっちを今日負けたくらいで放っとくわけねーよな?」と継続参戦を要求!

メインイベント


 金髪姿となった石川はユニオン時代を思わせる白いロングパンツにバラの花束を持って入場。葛西はカミソリ十字架ボードを掲げながら入場してくる。
 ゴングが鳴ると、葛西は満面の笑み、石川は険しい表情で動かず睨み合い、葛西はガラスボードに顔を映して髪を直す仕草で余裕を見せつけていく。
 ロックアップで組み合い、石川がロープに押し込んでクリーンブレイクし“王道”のスタイルを見せつけると、葛西は「コイツ、デスマッチのルールを忘れたみたいだなあ!デスマッチにロープブレイクはねーんだ。忘れちまったみてーだな。それがオメーの甘さだ!」と笑い“狂道”のプロレスを説く。
 リストの取り合いから両角のニュートラルコーナーに立てかけられた両者ガラスボードに突っ込ませようとするが、互いに回避。続けて赤青コーナーに立てかけられた有刺鉄線ボードに突っ込ませようとするが互いに回避。
 石川がヘッドロックでじっくりと絞り上げていくが、葛西は指に噛み付いて脱出。葛西が「デスマッチに反則はねーんだ馬鹿野郎!」と笑うと、怒りの石川がガラスボードに振っていくが、葛西はスライディングで場外へ。
 葛西が「来いよ」と挑発すると石川は「お前が来い」とリング上での闘いを要求。葛西は「デスマッチだぞオイ。場外も戦場だ。思う存分使おうぜ!」と場外戦に誘い、石川が降りてくると入れ違いにリングインした葛西は「デスマッチと言えどもリング上でクリーンにやろうよ」とロープを上げて石川をリングにいざなう挑発。

 石川がリングに上がると葛西は腹部にトラースキックを突き刺し、竹串の束を取り出して石川の頭にグリグリと突き刺して花を咲かせ「甘っちょろいなぁ!王道マットは!」と高らかに叫ぶ。さらに石川を有刺鉄線ボードにシュートしようとするが、振り返した石川が葛西を思い切り有刺鉄線ボードに叩き込み、葛西に有刺鉄線ボードをかぶせた上でイスで何度も殴打。さらに葛西の背中に有刺鉄線ボードを押し当てた上で覆いかぶさってSTFで絞り上げる。

 さらに石川は2AWの十枝会長のポートレートを取り出すと、ステープラーで葛西の額にガチャリと固定し、その額をグリグリと踏みつける。さらにコーナー下で座り込む葛西の股間にラダーを押し当て、そのラダーを何度もイスで殴打。

 石川はラダー上へのブレーンバスターを狙うが、葛西が耐えて逆にラダー上へのブレーンバスター。さらに石川を場外に放り出し、テーブルをセットして場外パールハーバースプラッシュでテーブルクラッシュ。

 葛西は持ち込んだカミソリ十字架ボードをバキリと2つに折ると、「修司、修司!お前、デスマッチのことを忘れたようだなあ。思い出せ!殴り合おうや!」とその片方を石川に投げ渡す。
 両者互いにカミソリボードで頭を殴り合っていき、膝をついた石川へ葛西が怒涛の連打を見舞い、さらに自身の額にカミソリボードをガンガンと叩きつけて額から大流血させ「全日本ファンの皆さ~ん、ドン引きしないでくださぁ~い♪これが新しい“狂道”全日本プロレスのスタイルでぇ~す♪」とおどける余裕まで見せつけていく。

 葛西は石川をDDTで突き刺してダウンさせると、イスを並べた上に有刺鉄線ボードを置き、その上に石川をリバースタイガードライバーで叩きつけようとする。これを耐えた石川がボディスラムで有刺鉄線ボードに叩きつけ、さらにイスの上にガラスボードをセット。花道に逃れていた葛西にニーリフトを叩き込んだ石川は、花道を駆けてトップロープ越しに投げっぱなしスプラッシュマウンテンを見舞い、葛西をガラスボードに投げ込むとガラスボードは粉々に。

 石川はランニングニー、ファイアーサンダーと連撃するも葛西はキックアウト。ならばと石川は葛西をコーナーに逆さ吊りにすると葛西の身体に蛍光灯の束を立て掛けた上で串刺しランニングニー。さらにまた蛍光灯の束を取り出しリング中央でランニングニー with 蛍光灯を叩き込もうとするも、葛西は蛍光灯の束で石川に殴りかかる。これをキャッチした石川が蛍光灯の束を奪い取ると、葛西はラリアット with 蛍光灯。これを倒れず耐えて仁王立ちする石川に対し、葛西はラリアット3連発を見舞って巨人をなぎ倒す。

 葛西はガラスボードの破片の上にジャーマン・スープレックス・ホールドで叩きつけ、さらにもう一枚のガラスボードに血だらけの額で十字架を描いて「デスマッチってたぁ~のし~いなぁ~♪」と笑いながら石川の真上にセット。


 そして葛西はラダーの頂上からパールハーバースプラッシュ with ガラスボードを狙っていくが、石川がガバリと起き上がってラダーを登っていく。葛西は「来いよ修司!それでこそお前だぁ!」と歓喜しながらラダー上で石川と殴り合っていき、これを制した石川が雪崩式ブレーンバスター with ガラスボードを狙う。しかし、葛西が「デスペラード!」と右ストレートを叩き込むと石川はガラスボード上に落下。大ダメージを負った石川に葛西がラダー上からのパールハーバースプラッシュを発射して押しつぶす。

 葛西はリバースタイガードライバーを狙うが、石川が耐えて担ぎ上げファイアーサンダー。さらにラリアットを放つが葛西もラリアットで迎撃。両者ラリアットでぶつかり合っていくが、石川がレフトハンドラリアットを叩き込んでこの肉弾戦を制す。

 石川はランニングニーを発射するが、葛西はこれをキャッチしてその顔面に右ストレート。膝をついた石川の顔面にさらに右の拳を何発も叩き込んでいくが、石川も怒りの右ストレートで反撃。両者足を止めて右拳で殴り合っていき、打ち勝った葛西がラリアットを発射も、石川はこれをキャッチしてガラスの破片の山へレッグロックスープレックスからスプラッシュマウンテン。フォールに入るも、葛西はなんとカウント1で返し、石川の眼前に中指を突き立てる。


 ならばと石川は葛西に蛍光灯の束を抱かせると、カミゴェwith 蛍光灯を叩き込み、最後は奥の手のジャイアントスラムで叩きつけて試合を決めた。

エンディング


 死闘を終えて両者がリング上で大の字になる中、李日韓レフェリーが石川にベルトを渡そうとすると葛西がガバリと起き上がって李日韓レフェリーからベルトを奪い、石川の肩にかけてそのまま去っていこうとする。石川はマイクを取ってその背中に語りかける。

石川「葛西さん、あなたとデスマッチが決まってからメチャメチャ毎日この日のことばかり考えていました。プロレスも非現実の世界ですけど、デスマッチファイターはやっぱりスゴイ。尊敬する存在で、その中でもデスマッチのカリスマ……いや、神様。そのデスマッチの神様・葛西純とデスマッチルールで戦えて嬉しかったです」

 すると葛西が花道に上がってきて石川とロープを挟んで向かい合い、マイクを取る。

葛西「おい、修司よ。負けた人間がペラペラ喋るのは好きじゃねーんだけど、歴史的なこの興行だ。喋らせてもらうよ。おい、修司よ。オレっちはデスマッチのカリスマでも、神様でもねーよ。まだまだ発展途上だ。まだまだ伸びしろがあるんだよ。勝ったのはお前なんだから堂々としてろ。オレっちなんて持ち上げるな。あと全日本プロレス!ちょっと昔に誰かが言ったな。『プロレスラーってもんは、笑わせて三流、感動させて二流、見る者の人生を変えてこそ一流だ』ってな。その言葉が正しいのなら、この全日本プロレスの歴史を狂わせた葛西純こそ超一流プロレスラーじゃねーのかオイ!おい、全日本プロレス、こんな超一流プロレスラーを、今日負けたくらいで放っとくわけねーよな?……修司、デスマッチは最後かも知れねーけど、お前となら普通のプロレスでも十分な刺激を与えてくれそうだ。また遊んでくれよ」

 葛西が去っていくと石川が深々と頭を下げ、リング中央で観衆に向き直る。

石川「葛西純が価値を跳ね上げたベルト、メチャメチャ重いベルトになりました。でも、俺は俺のやり方でこのベルトをもっと価値のあるベルトにしていきます。今日は、たくさんのご来場ありがとうございました!若い奴らがセコンドについて『もしかして俺たちデスマッチさせられるの?』って思ったかも知れないですけど、大丈夫、させないから(笑)全日本プロレスはデスマッチじゃないんで。ただ、今日の葛西純といい、他のデスマッチ団体も体を張ってスゴい試合をしています。でも!全日本プロレスは、一番面白い団体に、俺がしていきます!明日にでも、なんなら……いや、デスマッチはやらないですけど、いつでも血でも流して体を張って、この団体を一番面白い団体にしていく!だから、皆さん、また全日本の会場でお会いしましょう!今日はありがとうございました!」

<試合後コメント>

石川修司
「なんか昔覚えてた、デスマッチハイっていうか。最初は痛くて痛くてたまらなかったけど、なんか、その痛みが幸福なのか快感なのか分からないけど、それに変わる瞬間。葛西純のおかげで、なんかね、自分の年齢を考えたら大人しくしてていいかなっていうのがあったんだけど、葛西純っていうエネルギーを前にして、『あぁ、そんな必要ないな』って。もっとギラギラしていいんだって教えられた気がします。でも、リング上で言ったとおり、デスマッチは、もう全日本所属として最後って言ったんで。だからこそ今日お客さんもたくさん来てくれたと思うんで。だから、嘘は言わずに、違うことでこのGAORA TVのベルトの価値を上げて、全日本を一番面白い団体にしていきたいと思います」

――ファンも声を出せない中でのデスマッチをやってみていかがでしょうか
「途中で声は聞こえてきましたけど、正直僕も途中から入ってきた人間だから、『王道とは』って言われたら、俺は分からないし。ただ、一番面白いものを見せられる団体ではいたいと思ってるんで、俺が全日本にいる間はずっと全日本を一番面白い団体だってことを伝えたいと思うんで、外野の声は無視して、それを追究していきたいなと思います」

――リング上で「葛西純が価値を跳ね上げたベルト」と仰っていましたが、そのベルトを背負っていく思いは
「僕もね、デスマッチは4年ぶりくらいだったかな?やっぱり、それも昔になって、今は所属として全日本の一員になって頑張ってるんで。もし、フリーで全日本のリングに上がりたい、名を上げたい。そういう奴がいたら、俺はどんどん着て欲しいと思ってるんで、面白いやつがいたら、無差別でもジュニアでも関係ないから。このベルトをかけて戦ってやりたいなと思ってます。だから、フリーでもいいし、他団体だったらその団体の許可取らないといけないかもしれないけど、どんどん来てもらって、全日本のリングでこれかけて俺と勝負したい奴、ここまで……(※宛先などのテロップを指差すような仕草)誰かが(テロップを)入れてくれるはずだから、ここまで。待ってます。決めるのはPWFなのかな?俺じゃないんだけど、助力はしますんで」

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