メイウェザーへの花束投げ捨て事件を受けRIZINが土下座謝罪会見!ごぼうの党の党首・奥野卓志氏への法的措置を検討
30日、都内某所にてRIZINが9月25日の『超RIZIN』にて発生したフロイド・メイウェザーJr.への花束投げ捨て騒動についての謝罪会見を行った。
大会前に行われていた『超RIZIN NFT DIGITAL TICKET』オークションで最高額の420万で落札した政治団体ごぼうの党の党首・奥野卓志氏がリングに上がる権利を得てフロイド・メイウェザーへの花束贈呈を行ったが、その際にメイウェザーが受け取る前に花束をリングに投げ捨てるという事件が発生。
この事件は国内外で大きな騒動となり、メイウェザーの対戦相手である朝倉未来がごぼうの党の公式スポーツアドバイザーとして参画していたこともあって様々な議論を呼んでいた。
これに対し、奥野氏は29日に人気YouTuberのヒカル氏の動画に出演し一連の騒動について謝罪。この動画は約160万回再生されるなど大きな反響を呼び、“売名”に成功している。
RIZINの榊原信行CEOは、9月25日の大会中および大会終了後の総括コメントの際に視聴者に向けて謝罪。さらにメイウェザー側に対しては試合直後の会場、大会終了後の控室、大会翌日にメイウェザーの滞在先に赴いての謝罪と度重なる謝罪をしているとのことであり、騒動を起こした奥野氏を「品性下劣男」「名前も出したくない」と表するなど怒り心頭。
会見冒頭には、「品性下劣で心無い行動、テロ行動ですよね。その行為によってすべて犯され汚されてしまったこと、正直終わった後にあのシーンを見るたびに吐き気がするし、本当に悔しくてなりません。本当に高いチケット代を払って会場に見に来ていただいた皆さんに、そしてPPVで日本全国・世界中で見ていただいた方に本当にお詫びしてもお詫びしきれない。本当に見せてはいけないもの。金払ってこんな嫌な思いさせられて、本当に申し訳ないって思いで今もいっぱいです」と胸中を明かしつつ謝罪。
そして、「僕は世界中の人達に本当に申し訳ないと思いをしっかり伝えたいので、ここで土下座をさせていただいて、お詫びを世界中の人に伝えたいと思います。人にお詫びをするときの最大級のお詫びはこれだと思います」と床に座って土下座し、「二度とこういうことがないように、命をかけて闘う選手たちに、彼らの生き様にこれからスポットライトが当たるようにこれから全力を尽くします。本当にすみませんでした!」と重ねて謝罪の言葉を述べた。
会見後の囲み取材では、事件時のメイウェザーの行動に感謝の言葉を述べつつ「メイウェザーがあの場で怒って花束を投げ返してリングを降りても、僕らは多分契約上なにも言えなかった」と語る。
そして事件後のメイウェザーの様子について「あの直後にアメリカのマスコミからいっぱい来たんですよ。ESPNからYahooから、海外のメディアから『コメント出してくれ』『声明が欲しい』って。マネジメント側がシャットダウンしようと思っても直接来ちゃう時代なんで、すごく傷ついてましたね。今回起きたことに対して彼の中で消化ができていなくて、本当に辛そうな感じでした。寂しい目をして、言葉にいつものような覇気はなく、振り絞るような感じで『もう1度日本に戻ってくる。心配するな』っていうことしかなくて」と明かした。
そして、奥野氏について「こうやって謝罪をさせていただきながら、法的なことも弁護士とも相談してるし、業務妨害だし、名誉毀損だし、色んな意味での損害賠償の対象にもなるし。僕らはあらゆる角度で、大人の社会の中で生きていく上でやってはいけないことって色々あると思うんです。それはあらゆる手段でキチっとルールに則って対応する、対抗するってことはあると思うんですけど……ただ、『どうしてそんなことせにゃならんのかな』とぼやきつつも法的措置を検討していることを語る。
今後は花束贈呈をチケットの副賞などで付けるようなことはせず「簡単に上がれる場所にしないってことに戻すべきだなって思ってます」と意向を述べつつ、話題となった当該NFTチケットが高値で転売されるリスクについて対応を検討する意向を明かした。