「初代タイガーマスクから認められたも同然」真霜拳號が初代タイガーの団体の頂点を獲りシングル二冠王達成!

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 25日、東京都・後楽園ホールにて『初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレスVol.18』が開催され、真霜拳號がスーパー・タイガーを破ってレジェンド王座を初戴冠。2AW無差別級王座と併せてシングル二冠王を達成した。

 真霜は2001年にプエルトリコ時代のKAIENTAI DOJOでデビューし、日本帰国以降は同団体のエースとして活躍。2019年に同団体が2AWと名を改め、若手選手を中心に団体改革を進めていく中、約1年半もの間敢えて所属せず外から発破をかけ続けるなど確固たるポリシーを胸に秘めた武人。現在は2AW無差別級王者として団体のトップに君臨している。
 昔気質な昭和プロレスの魂を秘めた真霜は、激動の時代を駆け抜けたレジェンドレスラーたちから高い評価を受けており、2019年には越中詩郎率いる平成維震軍の正式メンバーとして加入。キャリア20年を超えた今も多くの団体で強者として君臨している。

 6月大会でストロングスタイルプロレスに初参戦した真霜は、正パートナーの花見達也を伴ってメインイベントに出場し、スーパー・タイガー&間下隼人と対戦。真霜はスーパーとバチバチの打撃戦を展開した末にグラウンドでの足攻めも冴えてあと一歩も所まで追い込むものの、最後はスーパーが花見から3カウントを奪って勝利した。
 スーパーとの対戦が不完全燃焼に終わった真霜はスーパーに詰め寄り、「強いスーパー・タイガーのいるリングにこの俺が来たってことは、目的はただ一つだ。テメーの持つそのベルトに挑戦させろ。俺が!一発で獲ってやるよ!」とレジェンド王座に挑戦表明。スーパーも「おい、真霜、今日でな、2AWと終わったと思ってねぇ。お前からの挑戦、喜んでだよ」と応じ、2人はベルトを挟んで睨み合った。

 この試合について、初代タイガーマスクこと佐山サトルは「前回大会の試合で、真霜選手とスーパー・タイガー選手がぴったり息の合う試合が出来るというのを感じました。プロレスとして、あるいはストロングスタイルプロレスの試合として、前回の試合のように盛り上がる最高の試合ができると確信しております。それを皆さんに是非見てもらいたいです」と試合のクオリティに太鼓判を押していた。

 試合は2人でじりじりと間合いを詰めながらローキックで牽制し合いグラウンドでじっくりと首を取り合う緊迫した立ち上がりとなるが、真霜が場外戦に誘い込むと一転して激しい打ち合いに。
 真霜はドラゴンスクリューからの足4の字固めを軸にスーパーの足攻めに転じ、スーパーのハイキックをキャッチしてアンクルホールド、グラウンドに寝かせてヒザ十字も交える複合関節でギブアップを迫る。スーパーもチキンウィング・フェイスロック、ツームストーン・パイルドライバーと連撃してハイキックを発射も、真霜もハイキックを合わせて相打ち。倒れず耐えたスーパーがソバットを放つも、これをキャッチした真霜がリバース・ドラゴンスクリューからバズソーキックを叩き込み、ダメ押しの垂直落下式ブレーンバスターで突き刺して3カウントを奪った。


 わずか2回目の参戦でストロングスタイルプロレスの頂点を獲った真霜の前に現れたのは、初代タイガーマスクの直弟子でありスーパーの弟弟子である間下隼人。
 真霜が「スーパー・タイガーを倒して王者になったのは俺だよな?じゃあよ、俺に、決定権があるってことだよな?間下、テメーは、スーパー・タイガーよりも強いのか?」と問いかけると、間下は少し言葉に詰まってから「俺は、スーパー・タイガーより強い」と回答。
 その様子を見た真霜は「その言葉を信じるわけにはいかねーな。てめーがよ、スーパ―タイガーより強いって言うならまずそれを証明しろ。俺の目の前でな。オメーが強いって認めたらその時は受けてやる。今はダメだね」と言い残しクールに去った。

 バックステージに戻った真霜は「とりあえずスーパー・タイガーを倒してストロングスタイルプロレスの頂点に立っただろ?じゃあよ、今日から名乗らせてもらうよ。俺がストロングスタイルだ!俺の闘いがストロングスタイルだ」と宣言し、ベルトのデザインを気に入って愛おしげに撫でる。

 そして、初代タイガーマスクの団体のベルトを獲得したことについて「あの天才の作ったもの。初代タイガーマスクが作ったもの。王者としてこれを持っている限りは初代タイガーから認められたも同然でしょ。いいねいいね。初代タイガー、佐山サトル、天才ですからね。その天才に認められたと俺は勝手に言いますよ、これから」と語り満足気に笑った。

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